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淫妖烏 賊(後編)  ◆2XEqsKa.CM氏




「何度も言わせるなよ! もう僕はお前たちを襲わないから、いますぐ解放しろ!」

「イカ娘君、焦げた触手は大丈夫ですか? 再生には一日かかるという話でしたが」

「それはちょん切れた時の話でゲソ。このくらいなら、すぐに治るんじゃなイカ?」

「女の子の髪……髪?は大事だからね。後で整えてあげるよ、イカ娘」

触手で木に括り付けられて完全に自由を奪われた慎二の咆哮をBGMに、勝者達は四方山話をしていた。
本人の言葉通りに見る見るうちに再生していく触手を興味深げに眺める高遠と月に、慎二は焦りを隠せない。
襲撃しておいて敗れ、あろう事か身柄を拘束されてしまったのだ、当然だろう。
いかに見通しが甘く、力を手に入れて得た楽観を持つ慎二でも、迫る"死"の予感は如実に受信していた。

「なあ、僕を生かしておいて仲間にすればいい事があるぞ! 参加者の中に知り合いがいるのさ!
 そいつらとのパイプ役になってやってもいい、だからこれ以上僕を怒らせない方がいいと思うんだけどねぇ……」

「ひょっとして、そやつらもお前と同じワカメ海人なのでゲソか!?」

「だから―――僕は―――ワカメ海人なんかじゃない!」

「では一つ、確かめてみましょう」

「……え?」

高遠がすっ、と立ち上がって、本当に何気なく―――照明をつけるような気軽さで、カリバーンを突き出した。
とある剣士の英霊が持つ、黄金の宝刀はまるで刃に触れる穢れを弾くように、抵抗無く慎二の胸に刺さる。
心臓を貫いた剣を抜く。胸元から僅かな血が垂れると同時に、破裂した心臓から逆流した血液が、血管を逆流。
膨れ上がり、浮き上がった全身の血管が、慎二の肌色を紫色へと変貌させていく。疑いようも無く即死だった。

「な、いきなり何をするのでゲソ、遙一! 錯乱しているとはいえ、そいつは私の同胞で……」

「本当にそうでしょうか? 彼の妄言の数々を聞いている限りでは、貴女のような心優しい海の民の生まれとは
 到底思えません。それに―――ワカメ海人とは、心臓を破壊されても生きていられる生物なのですか?」

「そんなことはないでゲソ。……おお。そうか、私の勘違いだったのでゲソね……」

人間ならば、の話だが。超人と化した慎二の肉体には超人心臓という名の第二の心臓があり、
普通心臓では耐えられない戦闘や環境の中で、人知を超えたサバイバビリティを発揮する。
およそ人間が生存できるはずのない身体状況になりながらも、慎二は一命を取り留めている。

「バ……ガビャッ! 血、血が……体から、あふれ……」

「驚くべき生命力です……これは、もう少し調べる必要がありそうですね」

「ま、待つでゲソよ、遙一。いくら同胞ではなイカらとは言っても、動けない奴にそんな……」

やろうと思えば慎二に力を与えたという帽子を取ることもできたが、それを高遠がしなかった理由は単純だ。
高遠がここで出会った参加者のうちの半分は、何らかの意味で人間を超えた力を持っていた。
ならば、そういった者たちの生態―――身体的な弱所を探しておく事は、生き残る為にも、
自分の目的の為にも役に立つかもしれないと考えたのだ。犯罪プランを立てても、標的が死なないのでは無意味。
高遠はイカ娘を丸め込む為、再び海の出来事に例えた説得を試みる。

「いいですか、イカ娘君。あなたの支配する海がそうであるように、このゲームではあらゆる物を利用しなければ
 生存条件を満たして生き残る事は難しいのです。海の猛獣たちも、海底の岩で鋭利な牙を研くでしょう?
 彼は海底の岩……しかも悪いイカでもあります。躊躇する事はありません、これは正当な行為なのですから。
 我々は自分と、仲間の安全を守る義務があるのですからね。負い目に感じる事は何も無いんですよ」

「なるほど……生きる為、仲間を守る為なら、悪い奴に悪い事をしてもいいのでゲソね!?」

「……」

あっさりと高遠の理屈を理解したイカ娘に、とうの昔に同じ理屈を理解している月が眉を顰める。
月はここに来てようやく、イカ娘が純粋過ぎる理由に見当がついたのだ。
海から来たイカ娘は、人間の色に一切染まっていない。そして人間の色……本質とは、不純以外の何者でもない。
月が今までイカ娘に持っていた感情は、白い画用紙を見て「綺麗な絵だ」と言っているのと同じことだった。
知識はともかく、人間の思考体系を何も知らないイカ娘は、教えられた物事の考え方を素直に吸収していくのだ。
きっと善良な人間の下で普通の暮らしをして来たから、赤子のような精神を得たのだろう。
そんなイカ娘を見て月は、これでいいのか、と自問していた。

(水が低きに流れるように、人間は放っておけば必ず不正――悪の側に傾いていく。
 ヒトが正しい絶対的統治者がいなければならない生き物だからこそ、僕は新世界の神になる事を選んだんだ。
 だが―――イカ娘は、人間じゃない。どう傾くか分からないじゃないか。彼女を僕達の都合によって、
 人間の"悪"の面に触れさせていいのか……? 彼女の存在が明らかになれば、人類史はひっくり返るだろう。
 僕の作る新世界の重要な要素になる道も複数想定できる。それを潰してでも、生存率を上げる道を選ぶのか?
 ……馬鹿馬鹿しい。答えは明白だ。僕が死ねば、その新世界が全て水泡に帰すんだぞ……)

イカ娘は、月にとって自身が理想とする世界の住民の雛形になりうる、貴重な存在だ。
それを汚さないまま手元に置いておきたいなど、無意味な感傷だと月は吐き捨てる。
夢物語はあくまで夢……そう理解していても縋りつきたくなるほど、
イカ娘の純粋さは月が世界に求めていた物だったのだろう。
だが月は夢追い人ではなく、自分の生きる現実を夢へ作り変えようとする革命者だった。
故に彼は生きる為、イカ娘の純潔を見捨て―――己の理想から、目を逸らすのだ。
残虐な解剖実験を前に、そのイカ娘は顔面を蒼白にして、それでも逃げずに立ち向かっていた。
仲間を守る為に―――純粋な善良さで、今まで学習した良識に逆らって。

「ではまず、指を切り落としてみましょう。イカ娘君の触手と同じように再生するのかどうか試すという実験ですね」

「わ、わかったでゲソ! でも気絶してるじゃなイカ。痛いかどうか聞いて、止めることが出来ないんじゃなイカ?」

「いえいえ、ショック死する心配がありませんから。今の彼の状態は、臨床実験に持ってこいなんですよ」

「……イカ娘、君がその"実験"を見る必要があるのか? 高遠さんに任せて、僕と向こうに行こう」

「何を言っているのでゲソ、ライトは! 私がライトや遙一を守るんだから、
 私が一番敵の弱点を知ってなきゃいけないんじゃなイカ! こ、怖くなんてないでゲソ!
 血がいっぱい出ても、全然怖くなんてなイカら、ライトが心配する必要なんてないのでゲソよ!」

「……そうか」

「その通りですよ、イカ娘君。貴女のような勇気のある人をリーダーに迎えられて、私と月君は幸運でした」

何か重要な分岐点に立っている気がして消極的に助け舟を出す月を、イカ娘は退けた。
正義の為に悪を為す。人がしばしば抱く矛盾を人外が享受せんとしていた。イカ娘としての純粋さが失われていく。

だが……ここで、≪世界≫―――宇宙の法則を支配する大天秤―――≪運命≫がそれを押し留めた。
秤に乗せられたのは、言うまでもなく―――≪世界≫に囚われ、≪運命≫に逆らう咎人。
首を吊られ、内臓を引きずり出され、四片に分割された狂人の仮面を被る魔人。
主義思想の悪所を粉砕する、カオスの権化たる、過去持たぬ夜の影の影。
誰にも気付かれずにその場に現れた、"それ"は高らかに詠い上げる。

『この世は全てが一つの舞台―――』
『役者は途切れ途切れに台詞を切り―――』
『出番が終われば消えゆくつかの間の燈火―――』
『なればこそ、今しっかとこの茶番劇の盆上で産声をわめき立てよう―――!』

When we are born, we cry that we are come To this great stage of fools。

世の儚さを歎きながら現れた仮面の男にその場の全員が凍りつく。
明け始めた夜を再び暗く染め上げる男の名は―――Vendetta(復讐)のV。




「つまりあなたたちも、このワカメ海……この男に襲われた、ということですか」

『いかにもその通りだ。私が襲われる側だと信じる者などいないだろうがね』

V……名前のない怪人は、まるで演劇を踊るように、月たちの質問に答えていた。
月と高遠は比較的すぐに落ち着きを取り戻して怪人との会話に入れたが、イカ娘は違った。
突然現れた仮面の男の威容に完全にビビりまくり、怪人の連れ―――年下の少女、なのはの背に隠れている。

「なんなのでゲソ、あんな怖いものを見たのは初めてでゲソ。鮫より怖いじゃなイカ……」

「で、でも悪い人じゃないんだよ……」

『おお、少女よ。私を人に善く言うな。大抵の場合、それは過ちとなる。
 少しだけ大きい少女よ。私を恐れるな。大抵の場合、それは私を大きく見せる』

ツカツカと近寄り、Vはイカ娘と真正面から目を合わせようとなのはの周りを回る。
全力でなのはの周りを逃げ回るイカ娘を『バターになるぞ!』と静止しながら追うV。
そんなシュールな光景を目にしながらも、月と高遠は心を乱さず、新たな状況に対応しようとしていた。

(やはり生かしてはおけないな……)

月は、慎二がなのはを強姦しようとしていた事実を知り、完全に彼を見下げ果てていた。
性犯罪は特に再犯率の高い犯罪の一つだ。一度でもその罪を犯した者は、改心する余地はないと言ってもいい。
犯罪者……衝動でなく計画で罪を犯す、月の新世界を汚す塵(ゴミ)。慎二は、完全にそのカテゴリに入った。
年端も行かない少女を襲おうとしただけでも嫌悪の対象だが、ここには月の妹もいるはずだ。
月にとって、慎二を生かす選択肢は完全に消えていた。

(最高だ……最高の素材を見つけてしまったよ、金田一君……)

高遠の頭の中からは、慎二の存在など微塵もなく消え去っていた。
高遠が"芸術犯罪"を与え、それを達成させるに相応しい人間はそう多くない……大抵の場合、
慎二のように能力、あるいは悪意のどちらか/両方がないと高遠自身が判断してしまうからだ。
Vは、高遠にとって満点……いや、人間を超えたような雰囲気を汲み取れば満点以上の逸材だった。
彼の悪意はどれほどの物なのか。自分にすら計りきれない―――そんな予感すらあった。
高遠にとっても、慎二を生かす選択肢は完全に消えていた。

だが。
乱入した二人は、ことごとく月と高遠の思惑の裏を掻いた。



「……拷問なんて、止めて欲しいの」

「なのはよ、何を言っているのでゲソ。よく分からんが、乱暴されそうになったんでゲソ?
 わ、私に任せておけば、バッチリ仕返ししてやろうじゃなイカ!」

「仕返し、なんて簡単に言わないで。私は……その人を、許す」

自分を強姦しようとした人間を許す―――理解不能な言葉だった。
だが、なのはは痛めつけられて死の坂道を転がり落ちている慎二に、憐憫の情を抱いていた。
持ち前の優しさ―――というより、甘さに近い感情だったが。
高遠は即座になのはの人となりを把握して、Vを仲間に引き入れる為に自身の実験を断念した。

「わかりました。ではこのワカ……いえ、この彼が起きたら説得して、この場に居る全員で行動を……」

『――――なんと美しい! 殴られた者が殴った者を殴らずに許す。感動的としか言いようがない。
 だが、少女よ。”その美しさはまやかしだ”。君は必ずや、殴った者を殺すだろう』

「え……?」

『だが君は正しい。俺とは相容れない正しい人間だ。しかし足りない。何もかも足りない。
 故に俺は夜に消える。君の為に、君と別れるのだ。君の為に、この男を連れて消えるのだ』

Vが、目にも止まらぬ速さで、慎二を担ぎ上げてマンゴーシュを拾い上げた。
唖然とする他の者たちを前に、尚も彼は己のスタイルを崩さず、マイペースに喋り続ける。

『おお、なんたる軽さか。この男は空っぽだが―――復讐者の素質はある。鞭を振るって調教しよう。
 そちらにもおさらばを、気の合いそうだった他人達よ。置き去りにしていく我が愛しの要塞(ルークリース)を頼む。
 彼女の素質は、君達には理解できないだろうが。上手くやってくれると、期待しているぞ』

「待ちなさい、一体何を……」

とっさに借りっぱなしの銃を抜いて、威嚇しようとする高遠。
だが、銃の照準をつけようとした時には、Vの姿は見えなくなっている。
周囲の木々が揺れて、Vの声だけを置き去り人たちに届かせる。

『少女よ、また会おう。試練を乗り越えた君にこそ私は出会いたい。
 君との約束は守ろう。何、私も私で義理くらいは知っているのだ』

絶対に、あってはならない事態だった。
月は、何故慎二を目の届かないところへ持ち去られたのか理解できなかった。
高遠は、何故せっかくの最高の出会いとこれからのVとの交流への期待をふいにされたのか理解できなかった。
なのはも、何故最初のパートナーが消えたのか理解できなかった。
イカ娘だけちょっとホッとしていた。

"理解できない"―――それが、Vという男だった。





「風のような人でしたね……」

「ええ……なのは君、彼は一体何者なんです?」

「……ごめんなさい……」

「はっはっは! みんな辛気臭いでゲソ! やつは私の侵略者オーラに怯えて逃げたに違いないでゲソ!
 今度現れたら、私がビシッと真意を問い質してやろうじゃなイカ!
 ワカメ海人も、本来は海底でユラユラ揺れているだけの無害な奴らでゲソ!
 それにあれだけ似てるんだから、あいつを逃がしたのも問題ないんじゃなイカ!?」

なんともいえない空気が流れている。
居たたまれない様子で立ちすくんでいるなのはの背中を、イカ娘がバシバシ叩いて元気付けていた。
高遠と月も出来るだけ気にしない事にしようと思ったのか、新しく一行に加わったなのはへ歓迎の素振りを見せる。

「彼が貴女には素質があると言っていましたが……それは一体?」

「あ、えっと……私、魔法少女なんです」

なのはには、Vに魔法の事を教えた記憶がない。
どうやって見破られていたのかはともかく、事ここに至って隠す意味もないだろう、と判断したのか。
なのははあっさりと、自分の持つ特別な才能を口走った。
周囲に疑惑半分、諦め半分の空気が漂う。

「魔法……使いですか。それはマジシャンという意味ではなく?」

「はい、変身して魔法を使う魔法少女です」

「ま、まさか……お腹がパンクする程のエビを出せるのでゲソか!?」

「それは無理なの……それに、レイジングハートっていうデバイスがないと……あっ!?」

なのはがイカ娘が玩んでいたカードを指差す。
それは、なのはの魔法使いとしての最初の友達、クロノのストレージデバイス・S2Uだった。

「な、なんでゲソ? これは砂浜で砂を拾うのに便利だからあげられなイカら!」

「お願い! それがあれば、私も魔法が使えるかもしれないなの! 私のも、どれでもあげるから!」

「む……わ、わかったでゲソ。どれを貰うかはじっくり考えて決めるとして、とりあえず貸してやるでゲソ。
 お姉さんに感謝するといいでゲソよ、ほら!」



イカ娘が物に釣られてカードを差し出す。
なのはが簡単な起動メッセージを告げると、カードは一瞬で杖に変わった。

「ん……やっぱり少し勝手が違うの……でも、これで一応……」

「魔法を使えるのかい? ……なのはちゃん、ちょっと見せてもらえるかな?」

「はい! ディバイン……バスタァァァァァァーーー!!!!」

「……!」

放たれた光柱は、なのはにとってはまるで物足りない威力だった。
詠唱から発射までの処理速度は速いが、なのはの好みには合わない動作だ。
それでも高遠たちに衝撃を与えるだけの効果はあった。
天に昇っていった光は明け始めた空を一時照らし、やがて消え去っていく。

「……魔法、だな」

「魔法としか言いようがありませんね、これは」

「あの、この力を貸しますから……一緒に、友達を探してくれませんか?」

「よかろうでゲソ……その魔法で、私と一緒にライトと遙一を守ろうじゃなイカ!」

イカ娘をリーダーとするチームに、新たな仲間が加わった瞬間であった。
派手に魔法を使ってしまったので、危険人物が寄ってくる前に移動し始める、その集団の姿は。
外から見れば、前衛が少女二人である違和感を除けばよいチームである。

だが、内側から見た時……あるいは未来を見た時。このチームは、至極―――――。


【I-3/森林地帯 早朝】


【イカ娘@侵略!イカ娘】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]:健康、触手2本の先端に若干の焦げ、疲労(小)
 [装備]:なし
 [道具]:基本支給品一式、海の家グルメセット@侵略!イカ娘
 [思考・状況]
  1:とりあえず月と高遠に付いていく
  2:栄子、タケルがなにをしているのか気になる
  3:なのはから何かもらう

【夜神月@DEATH NOTE】
 [属性]:悪(set)
 [状態]:健康、満腹
 [装備]:
 [道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1
 [思考・状況]
  1:イカ娘を利用した、スタンス判別方の模索と情報収集のための集団の結成
  2:「悪意」を持った者が取る行動とは……?
  3:自身の関係者との接触
  4:高遠の本心に警戒
  5:イカ娘の純粋さを気に入っています
 [備考]
 ※参戦時期は第一部。Lと共にキラ対策本部で活動している間。

【高町なのは@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
 [属性]:正義(Hor)
 [状態]: 足に軽傷
 [装備]:聖祥大附属小学校制服 S2U@魔法少女リリカルなのはシリーズ
 [道具]:基本支給品、不明支給品1~3(武器になりそうな物は無い)
 [思考・状況]
 基本行動方針:アリサ、すずかとの合流と、この場所からの脱出
1:イカ娘たちと共に行動。みんなを守るためにもレイジングハートを入手したい。
【備考】
※「魔法少女リリカルなのはA's」、あるいはその前後の時期からの参戦

【高遠遙一@金田一少年の事件簿】
 [属性]:悪(set)
 [状態]:健康、満腹
 [装備]:カリバーン@Fate/stay night
 [道具]:基本支給品一式、不明支給品0~1 ニューナンブM60(残弾1/5、予備弾数30)
 [思考・状況] 今まで通りの「高遠遥一」として、芸術犯罪を行う。
  1:とりあえずこの場を離れる。
  2:「人形」を作るのであれば人選、状況は慎重に選ぶ。
  3:Vに多大な興味






天に昇る光を、Vは丁度森を抜けた所で満足げに見つめていた。
なのはの強さの根源を、これほど早く見られるとは予想外だったのだろう。

『だがナノハよ、心せよ。君は今、試練の只中に居る事を。
 君の隣にいる者たちが、君の正義を試す事を。心したのなら……君は、真の正義となれるだろう』

Vが垣間見た、自分と似た闇を抱える者たち。
何か"切り札"を持っていると直感した、大人と子供の合間の男。
Vの闇を覗こうと目を見開いていた、熟練の犯罪者然とした男。
あの間に突っ込まれて、果たしてなのは は正義を貫けるのか。

『貫けたとしても―――君は俺の、敵となるのだろうな』

諦念と期待が入り混じった声を上げて、Vは消えていく光を見つめ続けている。

『11月5日にこそ、見たかったと思うよ、この花火は―――』

脇に抱える矮小な男が、血の混ざった咳をする。
Vは、この痛めつけられた男の中にくすぶる炎を見た。
先ほど退けた時は見えなかったが……どうやら、虫にも五分の魂。

『死ぬなよ、小僧(ルークィン)……お前の地獄は、これから始まるのだから』

蔑まれ、踏みつけられ、心を折られた地を這う蟲は新たなるVとなれるか、否か。
ともかく、Vは次なる舞台へと駆け出した。


【H-3 陸地/一日目 早朝】


【V@Vフォー・ヴェンデッタ】
 [属性]:悪(set)
 [状態]: 健康
 [装備]:バッタラン@バットマン(残弾多数)、レイピア@現実 マインゴーシュ@現実
 [道具]:基本支給品
 [思考・状況]
 基本行動方針:?????
?:慎二を調教し、自分と同じ"復讐者"にする。
?:なのはの友人(アリサ、すずか)を捜す。

【間桐慎二@Fate/stay night】
 [属性]:その他(Isi)
 [状態]: 刺傷多数(軽)、ダメージ(大)、残虐超人状態、普通心臓破壊、気絶
 [装備]:ナチス武装親衛隊の将校服@現実、ドクロの徽章付き軍帽@キン肉マン、
 [道具]:基本支給品
 [思考・状況]
 基本行動方針:……。
0:僕が何をしたっていうんだ……。
1:ワカメじゃ……ない……。
2:仮面の男(V)にいずれ復讐する。
 [備考]
※普通心臓が破壊された為、徽章を取ると死にます。



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仮面の下のバラッド イカ娘 AN INNOCENT PEOPLE(前編)
夜神月
高遠遙一
高町なのは
砂浜の迷い人
間桐慎二







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