あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

侍の使い魔-3

 銀時が目覚めたのは朝日が出てきたばかりの早朝だった。
「くっ、頭痛てー、昨日は飲んでねえはずだぞ・・」
 目覚めて銀時が初めて目にしたのは自分の頭を打った置時計と下着だった。
「そういやあ、俺召喚されたんだっけ」
 実は夢オチという展開も期待していたのだが現実はそう甘くないらしい。
 コブができた頭をさすりながらベッドの方を見る。
「っん・・」
 そこにはルイズが寝息を立てて寝ていた。
 その寝顔に銀時は同居人のことを思い出した。
「2人とも寝顔だけは可愛いだけどな、寝顔だけは・・」
 銀時はため息をつく。
「胸がまな板な女は凶暴ってのはどこの世界も共通ですか?」
 同居人とその同僚の姉を思い出しながら言った。

「洗っとけって言ってたな・・」
 銀時はルイズのパンツを指をクルクル回し弄びながら部屋を出た。
 洗濯しなかったらなんと言われるか分からない。
 ここがかぶき町だったら近くのそういうの買い取ってくれる店にでも売り飛ばしているところだが
 あいにくここはハルケギニアだ。
 一応世話になるのだからそれなりの義理は果たすことにした。


「ドンだけ広いんだよ、ここは」
 洗濯できる場所を探して銀時は学院をウロウロしていた。
「あの・・」
 不意に後から声をかけられ銀時は振り返る。
 そこにはメイドの格好をした少女が立っていた。
「げっ!メイド」
 銀時は思わずびくつく。
「あの、どうされました」
 その銀時の様子に驚くメイドの少女。
「あ、いや、悪い、メイドにあんまり良い思い出がなくてな」
「はあ・・もしかして貴方が噂のミス・ヴェリエール使い魔ですか」
 彼女は銀時の左手にあるルーンに気づいたらしい。
「ヴェリエール?・・エリエー○ってティシュなら知ってけど・・」
「?・・ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール様です」
 銀時のボケが分からなかったシエスタは顔をしかめる。
「あいつそんな長ったらしい舌噛みそうな名前なのか、そういやぁ最初の時
 言ってたな、あんたも良く覚えてんな、ところであんた誰?」
「私こちらでご奉公させていただいているメイドのシエスタと申します」
 シエスタは丁寧に銀時にお辞儀をした。
「あっ、ああ、俺は坂田銀時って言うんだ」
 今まで周りにいなかったタイプの女性に出くわし銀時は少し戸惑った。
「サカタギントキ様、変わったお名前ですね」
「様なんかいらねえよ、俺はそんなに高尚な人間じゃねえ、
 銀さんでいいよ、周りからはそう呼ばれている、何なら銀ちゃんでもいいぜ」
「はい、わかりました」
 フランクな感じな銀時にシエスタは少し好感を覚えた。
「それにしてもマジもんのメイドかよ、実は耳にアンテナつけるロボットだとか
 秋葉原にいるズラが行きそうなメイド喫茶のなんちゃってメイドじゃないだよな」
「?・・よく分かりませんが私は本物のメイドですよ」
 銀時はシエスタとは話しやすいと思ったが、シエスタの声を聞くと
 何故か頭に『たい焼き』という単語がよぎったが無視することにした。

「それにしても本当に・・・いえ、何でもありません」
 思わず出た言葉にシエスタはあわてて口を閉ざす。
「何?本当にって?、銀さん気になって気持ち悪いよ、くしゃみが出そうで出なかった時より
 気持ち悪いんですけど」
「あの、怒りません」
「怒ねえから言ってみろ」
「本当に死んだ魚みたいな目をしてるんだなあと思いまして・・」
「・・・・・」
 ―やっぱり怒らせた。
 ミス・ヴェリエールの使い魔は死んだ魚みたいな目をしている。
 その噂を思い出して思わず口に出した自分の軽率さを恥じた。
「ああ、こいつはいざって時には輝くようになってるから、普段はこうなの
 充電してんの、充電」
「ジュウデンですか・・」
「そ、充電、俺は無駄にエネルギー使わないエコロジー思考なんだよ」
「フッ、ウフフフ、ギンさんって面白い方なんですね」
 シエスタは銀時の言葉に屈託の無い笑顔を浮かべた。
「ところで何かお探しのようでしたが・・」
「そうだった、うっかり忘れるところだったぜ、これ洗濯しろって言われてんだ。
 洗濯する場所分かるか」
銀時は懐にあった下着を取り出した。
「それでしたら私も洗濯に向うところですから、一緒に行きましょう」
「ああ、悪いな、サンキュー」
「サンキュー?」
 シエスタは小首をかしげた。

 シエスタと洗濯が終わった後、銀時はルイズの部屋に戻った。
 洗濯物は乾いたら部屋に持っていくとシエスタが言ったので銀時は手ぶらだ。
「そろそろ起こすか」
銀時は眠っているルイズの頬をペチペチ叩いた。
「おい、起きろ」
「イ、イタッ、イタイ、痛いわね!!ってあんた誰よ!?」
「坂田銀時だ、お前が召喚したんだろうがぁぁ」
「そういえばそうって、あんたもうちょっと普通に起こしなさいよ!?」
 ルイズの頬は二つとも真っ赤に腫れてヒリヒリしている。
「礼なら入らんからな」
「誰がするか、あんた頭おかしいんじゃない、次やったら許さないんだから」
「わかったよ、次から濡れタオル顔に被せといてやるよ」
「遠まわしに死ねっていってんのおぉぉぁ!!永眠するわよぉぉぉ!!」
そんな怒鳴り声でルイズの朝は始まった。

「はあ、朝からなんでこんなに疲れるのよ」
「そりゃあ、朝からそんなに怒鳴るからだろ」
「誰のせいだと思ってるのよってもう良いわ、とりあえず着替え」
「ホラよ」
 銀時はタンスから出した服をルイズのほうに投げた。
「ちがうわよ、着替えさせてって言ってんのよ」
「あんた何歳児いぃぃ!!」
「平民のあんたにはわかんないと思うけど、貴族は下僕がいる時は自分で着替えないのよ」
「服ぐらい自分で着ろよ」
「へ~、そんなこと言うんだ、生意気な使い魔にはお仕置きね、朝ごはん抜きよ」
「さあてと可愛いご主人様を着替えさせるか」
 銀時は白々しい台詞をはきながらルイズを着替えさせる。
「言っとくけど俺は平民じゃないぞ」
 銀時はルイズを着替えさせながら言った。
「じゃあ何なのよ、まさか貴族って言うつもりじゃないでしょうね」
「違う、俺は侍だ」
「サムライ?何それ?」

ルイズと銀時が部屋から出るとルイズの部屋から3番目の部屋のドアが開いた。
 そこから出てきたのは燃えるような真っ赤な髪とルイズと比べ物にもならない
 大きな胸を持つ褐色肌の少女だった。
 彼女はルイズを見るとニヤッと笑った。
「おはよう、ルイズ」
「おはよう、キュルケ」
 ルイズは心底嫌そうに挨拶を返す。
「貴方の使い魔ってそれ?」
 銀時を指差し馬鹿にしたように言う。
「そうよ」
「あっはっはっはっ、本当に人間で死んだ魚みたいな目をしてるのね!すごいじゃない!」
 銀時は少しカチンと来た。
 ―なんだこの胸のでけーねーちゃんは、おっぱい星人か。
「『サモン・サーヴァント』で平民喚んじゃうなんて、貴方らしいわ、
 さすがゼロのルイズ」
「うるさいわね」
 ルイズはイライラしながら言った。
「あたしも昨日、使い魔召喚したのよ、誰かさんと違って一発で成功よ」
「どうせ、使い魔にするなら、こうゆうのが良いわねぇ~。フレイムー」
 勝ち誇ったようなキュルケの声に呼び出され、部屋から出てきたのは
 真っ赤な巨大なトカゲだった。
 ただ銀時は珍しい宇宙生物を見慣れているため、(実際家にいる)
 それほど驚かずまじまじと見つめるだけだった。
 ―ハ○ーポッターの次はポ○モンですか!
 ―あのバカ皇子なら喜びそうだな。
 何故かフレイムは銀時に擦り寄ってくる。
「アチッ、近寄んなよ」
「あら、めずらしいわね、この子が私意外になつくなんて、使い魔同士気が合うのかしら」
「なあ、これって中におっさん入ってるってことはねえよな」
「おっさん?何言ってるの彼」
 キュルケは銀時の不可解な発言に顔をしかめながらルイズのほうを見る。
「気にしないで、時々変な事を言うのよこいつ」
 ルイズはため息をつく。
「これってサラマンダー?」
 ルイズは悔しそうに聞いた。
「そうよ、火トカゲよ、火竜山脈のサラマンダーよ、好事家に見せたら値段なんかつかないわよ」
「そりゃあ、良かったわね」
「素敵でしょう、あたしの属性ぴったり」
「あんた『火』属性だもんね」
「ええ、微熱のキュルケですもの、ささやかに燃える情熱は微熱、でも、男の子はそれで
 イチコロなの、貴方と違ってね」
「あんたみたいに色気振りまくほど暇じゃないわよ」
 そんなルイズにキュルケは余裕の笑みを見せる。
「貴方お名前は?」
「俺か?俺は坂田銀時」
「サカタギントキ?変な名前」
「うるせえ」
「じゃあね」
 結局自慢するだけしてキュルケは行ってしまった。
 ―なんつーか脳みその中身胸にいったような女だったな。
 何気にひどいこと思う銀時。

「悔しいー!何なのあの女、自分が火竜山脈のサラマンダー召喚したからって、ああもう!」
「別にそんなに怒る事じゃねえだろ」
「怒ることよ!メイジの実力はかるには使い魔見ろっていわれるぐらいよ!
 何であのバカ女がサラマンダーで、わたしがあんたなのよ!」
「何か傷つくんだけど、その発言、いいじゃねえかあのでっけえトカゲに比べたら
 人間のほうが偉いだろ」
「メイジと平民じゃ、オオカミと犬ほどの違いがあるのよ、あんたの場合は虫かもね」
「人の傷口にカラシ塗って楽しい」
 銀時はやれやれという顔をした。
「そういやあ、あいつお前のことゼロって言ってたけどどういう意味だ」
「別にあんたが知らなくても良いことよ」
 ルイズはバツが悪そうに答える。
 ―聞かれたくねえ事なのかよ、それにしても・・・
 銀時はルイズの胸を見て、さっきのキュルケの胸を思い出した。
 話しぶりから同級生といった感じだから同じ年かそんなには変わらないだろう。
 しかし、発育は圧倒的物量の差があった。
 ―神様って奴は残酷なことをしやがる。
 銀時は信じてもいない神様のことを思った。
「なっ、何よ」
 銀時がこちらを見ているのに気づいたルイズが問う。
「ああ、なんて言うか、強く生きろよ」
「どこ見て言ってるのよ、このバカ犬!!」
 胸を見ながら言った銀時の台詞にルイズは怒って銀時を殴った。

新着情報

取得中です。