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第百二十五話「バルキー大逆襲」


ウルトラマンゼロの使い魔
第百二十五話「バルキー大逆襲」
宇宙海人バルキー星人
スクラップ幽霊船バラックシップ
深海怪獣グビラ
深海竜ディプラス
飛魚怪獣フライグラー 登場



 柱に縛りつけられたまま、ルイズはバルキー星人に向かって叫んだ。
「あんたはあの時の……真っ黒鉄仮面ッ!」
『おいこらぁッ! 何だその言い草はぁ! 口の悪いガールだぜぇーッ!』
 みょうちくりんな仇名でよばれたバルキー星人が憤慨した。
「そんなことはどうだっていいのよ! それよりあんた、今更出てきて何の用よ!」
 ルイズが詰問すると、バルキー星人はビシッと指を突き立てて答えた。
『あの時のラストに言っただろう! 次会う時は、海の怪獣を見せてやると! その準備が
整ったから、約束通りに見せに来たのさぁッ!』
「そんな約束してないわよ! 迷惑よ、帰りなさいッ!」
『やだねーッ!』
 ルイズの言いつけをはねのけ、バルキー星人は勝手にまくし立て始めた。
『最近異常にホットな日が続いてただろう? 海はミーの得意フィールド! そこにおびき寄せる
ために、ミーが気温をコントロールしてたのさ! 人間はあっつくなると海に来たがるものだからな!』
「あッ! あれあんたの罠だったの!」
『そしてのこのこと海にやってきたお前たちをこのバラックシップの中に捕らえ、ウルトラマン
ゼロたちをおびき寄せてミーの海の怪獣たちで始末する! これがミーのグレートな作戦さぁ!』
 自慢するバルキー星人に言い返すルイズ。
「何がグレートな作戦よ! 頭おかしいんじゃないの!?」
『ユーが言うんじゃねぇよ! 何だその格好! 露出狂かッ!』
 バルキー星人の言う通り、ルイズたちはオスマンが持ってきた、露出の多い水着の格好であった。
まさかこんなことになるとは思っていなかったので。
「これはその……色々あったのよ!」
『ふぅん? とにかく、バラックシップはミーが改造して至るところトラップだらけさ! 
お前らを助けるために乗り込んできた奴を蜂の巣にしてやるぜー!』
「くッ、卑怯よ! 男なら正々堂々と戦いなさい!」
『知ったこっちゃねぇなー! まぁせいぜい活きのいい感じに助け求めて、餌として役立って
くれよぉ! ハハハハハハ!』
 バルキー星人はそれだけ言い残して、煙とともにこの場から消えていった。
「あッ、こら! 待ちなさいよー!」
 身動きが取れないので足をばたつかせるルイズ。それをキュルケがなだめた。
「落ち着きなさいルイズ。ジタバタしても、体力を消耗するだけよ」
「けど……!」
「悔しいけれど、今のあたしたちにはどうすることも出来ないわ。このロープもギュッと
締まってて全然緩まないし、タバサの杖も取り上げられちゃったし……」
 キュルケの言う通り、今のルイズたちは文字通り手も足も出ない状態だ。
「あたしたちの命運は、ウルティメイトフォースゼロやサイトたちに託すしかないわ……」
「……」
 達観しているキュルケとは違い、ルイズは己の不甲斐なさにキュッと下唇を噛み締めた。

 その頃砂浜では、才人たちが遠見の魔法で海に浮かんだままのバラックシップを監視していた。
「うーむ、今のところは動きを見せないか……。モンモランシーはあの幽霊船の中に引きずり
込まれてしまったのは間違いないんだね?」
「ああ。そこはしっかり確認したよ」
 ギーシュの問いかけにマリコルヌが答えると、才人がやや焦った様子で発した。
「今頃ルイズたちはどんな目に遭ってるか……。どうにかあれに乗り込めないか!?」
「しかしサイト、あの幽霊船から突き出てるでかい大砲を見たまえよ」
 ギーシュがバラックシップの無数の大砲を指し示した。
「とんでもない数だ。船や『フライ』でのこのこ近づこうものなら、あっという間に消し炭に
されてしまうよ。もっと速く飛べるような乗り物でもない限り、無謀すぎる」
「そんなのがどこに……。オストラント号を呼んでる時間なんてないし……」
 才人がそう言ったところ、上からブワッと風圧が彼らの身体に掛かった。
「うわッ!」
「きゅいきゅい!」
「パムー!」
 見上げると、才人たちの目の前にシルフィードが降下してきた。頭の上にはハネジローが
乗っている。
「シルフィード! そうか、タバサの危機を知ってここまで……!」
 シルフィードは主人と使い魔の視界のリンクにより、学院を飛び立って駆けつけてくれたのだ。
ギーシュは喜びの声を上げる。
「風竜の飛行速度と旋回能力なら、砲撃もかわせるぞ!」
 うなずいた才人がシルフィードの背の上に飛び乗る。
「あんまり重量を増やしたらシルフィードのスピードが落ちるから、俺一人で行く。みんなは
ここで帰りを待っててくれ」
「頼んだぞ、サイト!」
「いつもすまんな、サイトくん。くれぐれも気をつけてくれたまえ」
 才人を信頼して託すギーシュとオスマン。そこにレイナールが四本の杖を持って走ってきた。
「ルイズたちの杖だ。宿から取って来たんだ。彼女たちに渡してくれ」
「ありがとう」
 才人が杖を受け取ると、シルフィードが翼を羽ばたかせて離陸した。
「よぉし、行くぜシルフィード!」
「きゅいー!」
 シルフィードは才人の呼びかけに力強く応じ、バラックシップへ目掛け一直線に加速していった。
 才人たちの接近によってバラックシップが早速動きを見せた。大砲がうなりを立ててシルフィードの
方角へ向けられ、一気に砲弾を撃ってきた!
 しかしシルフィードはひるまず、身体を左右に振って砲弾の間を的確にすり抜けながら
前進していく。期待通りの飛行能力に、才人はぐっと手を握った。
「いいぞ! そのまま船の甲板まで頼む!」
 が、ふと海面を見下ろしたハネジローが鋭く警戒の鳴き声を出した。
「パムー!」
「!?」
 咄嗟に身をひねらせるシルフィード。それにより、海面を突き破った高速回転する巨大ドリルを
回避することが出来た。危うく串刺しにされるところだった。
「えッ!? ドリル!?」
 ギョッとする才人。そしてドリルの下から、巨大生物の本体がせり上がってきた。
「グビャ――――――――!」
「あいつは……深海怪獣グビラ! 他にも怪獣がいたのか……!」
 鼻先にドリルを備えた魚型の怪獣の出現に目を見張る才人。しかしそれで終わりではなかった。
「キャア――――――――!」
「クアァ――――――!」
 更にコブラのような扇状の鱗を生やしたウミヘビ型怪獣と、羽を持った魚型怪獣が海中より
飛び出してきた。深海竜ディプラスと飛魚怪獣フライグラーだ! バルキー星人の連れてきた
海の怪獣軍団である。
「くッ、まだこんなにも怪獣が……! こいつはやばいぜ……!」
 才人も苦悶の表情を浮かべた。ディプラスは触覚から電撃光線を飛ばしてきて、フライグラーは
空中に飛び上がり、シルフィードを追いかけてきた。さすがにこれだけの敵に囲まれては、シルフィードでも
かわし切ることは出来ない。才人、絶体絶命の危機!
 しかしこんな時に助けてくれる力強い仲間たちがいるのだ。ウルティメイトフォースゼロだ!
『はぁぁッ!』
『うらぁぁぁッ!』
『ジャンファイト!』
 空の彼方よりこの場に駆けつけたミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットがそれぞれ
グビラ、ディプラス、フライグラーを抑え込み、押し飛ばして才人たちから遠ざけた。
「みんな!」
『怪獣は私たちにお任せを! サイトはルイズたちを救出して下さい!』
 ミラーナイトがバラックシップの才人たちへの砲撃をディフェンスミラーでさえぎって、
そう呼びかけた。
「ありがとう! 頼んだぜ、みんな!」
 再び前進を開始したシルフィード。ミラーナイトとグレンファイヤーはグビラとディプラスを
押し込んで海中に潜っていき、ジャンボットはジャンバードに変形して陸へ逃げるフライグラーを
追いかけていった。
 そしてシルフィードはとうとうバラックシップにまで到着。バラックシップの一部を成している
大型船の傾いた甲板に着地すると、飛び降りた才人がデルフリンガーを抜いてシルフィードに告げた。
「少し危険だけど、ここで待っててくれ。ルイズたちを乗せたら、すぐに飛び上がるんだぞ!」
 シルフィードがコクコクうなずくと、才人はバラックシップの船内に向かって潜り込んでいった。

 ルイズたちが囚われているバラックシップのコンピューター室を探して、細い通路を走っていく
才人。しかし通路の至るところにはバルキー星人の仕掛けた自動ビームガンの罠があり、才人が
踏み込んできた瞬間に銃口を向けて光線の歓迎を仕掛けてきた。
「おっとッ!」
 だが幾度もの戦いを乗り越えて鍛え抜かれた才人だ。ガンダールヴの敏捷さで光線を跳び越え、
くぐり抜け、デルフリンガーの刃で反射して一発ももらわない。
 そして光線の雨に恐れずに踏み込んで、ビームガンを片っ端から叩き壊しながら進んでいく。
「相棒、娘っ子たちはどうやら次の角を左に曲がった先みたいだぜ!」
 生き物の気配を探ったデルフリンガーが才人に教えた。
「分かった! 待ってろよみんな、今行くぜッ!」
 ルイズたちが近いと知った才人はスピードを上げ、通路の角を曲がった先の扉をぶち開けた。
「どっせいッ!」
「サイトぉ!」
 一番にルイズが才人の名を叫んだ。ルイズたちに怪我がないことが分かって、才人は一瞬ほっとする。
 柱に縛られたままのルイズは才人に警告した。
「サイト、気をつけて! 罠よ!」
「分かってるさ……!」
『はぁーッ!』
 次の瞬間に、テレポートしてきたバルキー星人が速攻で空中から剣を振り下ろしてきた。
才人はすかさずデルフリンガーを盾にして、バルキー星人を押し返す。
 着地したバルキー星人が間合いを測りながら告げた。
『待ってたぜぇ! ユーだけはこの手で串刺しにしてやるッ!』
「へッ、負けるかよ! 俺だって、お前との決着をつけてやるぜ!」
 才人は勇んで挑発を返したが、バルキー星人は不敵な笑みを見せた。
『これでもそんな口が叩けるかなぁー!?』
 その指が鳴らされると、コンピューター室の天井や壁からビームガンが多数現れ、才人に
光線を連射してきた。
「くッ……!?」
 危ないところで身を翻して光線をかわした才人に、バルキー星人が飛びかかってくる。
『シャアッ!』
「うおッ!」
 バルキー星人の剣先が才人の頬をかすめ、切れた皮膚から血が垂れた。さすがに、光線の雨から
逃れながらバルキー星人の相手をするのは苦しすぎる。かと言ってゼロに変身している暇はない。
「汚すぎるわ……!」
 憤るルイズたちだが、拘束は緩まないので見ているだけしか出来ない。それがますます悔しかった。
『ハッハー! 今度こそミーの勝ちだぁーッ!』
 光線の猛撃を防ぐことで手一杯な才人の隙を窺い、バルキー星人が剣を振り上げ襲いかかろうとする!
「パムー!」
 だがその瞬間に、小動物が飛びかかってバルキー星人の顔面に張りついた。
『おわぁーッ!? な、何事だぁー! 前が見えねぇーッ!』
「ハネジロー!」
 視界をふさがれて狼狽えるバルキー星人。才人を助けたのはハネジローだった。小さな身体を
活かして、隠れながらついてきていたのだ。
 才人はこの機を逃さず、光線を跳び越えてルイズたちを縛るケーブルを切断して六人を救出した。
同時に懐から出した杖を手渡す。
「ほら、お前たちの杖だ!」
「ありがとう、サイト!」
 タバサも床に打ち捨てられてあった自身の杖を拾い上げ、五人が素早く呪文を唱えて魔法攻撃を
繰り出し、ビームガンを全て破壊した。
『うげぇッ!?』
 ハネジローを振り払ったバルキー星人がこれを目撃してたじろいだ。
 才人はルイズたちとともに得物を向ける。
「さぁ、観念しろバルキー星人!」
 一気に劣勢に転じたバルキー星人だったが、降参はしなかった。
『シーット! まだだッ! まだ最後の切り札が残ってるぜぇーッ!』
 再び煙を発してこの場から消えるバルキー星人。才人が即座に飛びかかったのだが、一歩遅く
逃げられてしまった。
 やむなく才人は、ルイズたちの方へ振り返って言いつけた。
「外でシルフィードが待ってる! それに乗って脱出しろ! 俺はこの船をどうにかする!」
「サイトはどうやって逃げるの!?」
 事情を知らないティファニアとモンモランシーが才人の身を案じた。才人は安心させるように
笑いかける。
「俺なら大丈夫さ。それより早く! バルキー星人が次にどんなことをしてくるか分からねぇ!」
「でも……!」
「サイトを信じてあげて! さぁ、急ぐわよ!」
 ルイズたちがティファニアとモンモランシーの手を引き、ハネジローの先導の下にコンピューター
室から甲板に向かって駆け出していった。
 ルイズたちがこの場から脱すると、才人は素早くウルトラゼロアイを出して、顔面に装着した。
「デュワッ!」
 そしてルイズたちを乗せたシルフィードが飛び立ってバラックシップから離れると、
ウルトラマンゼロがバラックシップを内側から突き破って空に飛び上がった!
「セアァァ―――――ッ!」
 内側から破壊されたバラックシップは爆発の連鎖を起こし、木端微塵に吹っ飛んだ。
 バラックシップを破壊したゼロはシルフィードとともに、陸地へと向かって飛んでいった。

 海底ではミラーナイトとグレンファイヤーが、グビラとディプラス相手に激しく戦っていた。
『ミラーナイフ!』
 ミラーナイトがこちらに猛然と泳いで迫ってくるグビラにミラーナイフを繰り出す。
「グビャ――――――――!」
 しかしグビラのドリルは光刃を容易く弾き返した。更にミラーナイトの展開したディフェンス
ミラーをも簡単に突き破って、ミラーナイトを突き飛ばす。
『ぐはッ! 恐ろしい威力だ……!』
 グビラの一番の武器たるドリルの強力さに舌を巻くミラーナイト。グビラはターンして
再びミラーナイトに迫ってきた。
「グビャ――――――――!」
『……!』
 それに対しミラーナイトは、下手に動じずにどっしり腰を構えてグビラを見据える。そして
彼我の距離がギリギリまで縮まったその時、
『はぁぁッ!』
 ジャンプしてグビラの軌道から逃れるとともに、すれ違いざまに鋭いチョップをドリルに
叩きつけた。
 横向きの力が加えられたドリルは根本から綺麗に折られた!
「グビャ――――――――!?」
 グビラはドリルを折られると同時に気力まで折られ、あたふたと慌てるばかりだった。
振り返ったミラーナイトが不敵に告げる。
『ですが、一芸に頼り過ぎましたね』
 そして腕を水平に薙いで、とどめの攻撃を放つ。
『シルバークロス!』
 十字の刃がグビラを貫通し、グビラは海中で爆散して水泡と変わった。
 グレンファイヤーはディプラスの顔面を狙って鉄拳をお見舞いする。
『どおらぁッ!』
「キャア――――――――!」
 パンチはクリーンヒットしたが、細長い身体をゆらゆらとうごめかすディプラスは衝撃を逃がし、
さほど効いている様子を見せなかった。
『くっそー、掴みどころのねぇ奴だぜ!』
「キャア――――――――!」
 更にディプラスは素早くグレンファイヤーの身体に巻きついて、彼をギリギリと締め上げる。
「キャア――――――――!」
『何! くっそ、こんぐらいでこの俺が参るか……!』
 耐えるグレンファイヤーだが、ディプラスはそこに触覚からの電撃光線まで浴びせた。
「キャア――――――――!」
『ぐああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!』
 この同時攻撃にはタフなグレンファイヤーもたまらず悲鳴を発した。
 ……しかし、それでも彼は立っていた!
『面白れぇ……このまま耐久勝負といこうじゃねぇか! ファイヤァァァ―――――――!!』
 グレンファイヤーは巻きつかれたままファイヤーコアを滾らせ、己の体温を急激に上げていった!
「キャア――――――――!?」
 今度はディプラスの方がたまらなくなって離れようとしたが、細い胴体をグレンファイヤーが
鷲掴みにして逃がさなかった。
『おっとぉ! 掴みどころはちゃんとあったなぁッ!』
 そのままどんどんと加熱するグレンファイヤー。やがて熱がピークに達すると、ディプラスの
耐久が限界に来て、瞬時に爆発を起こした。
『へッ、どんなもんだ!』
 ディプラスを撃破したグレンファイヤーが高々と見得を切った。
 高空では、ジャンバードとフライグラーが熾烈なドッグファイトを展開していた。
『ビームエメラルド!』
「クアァ――――――!」
 ジャンバードの銃身から放たれたビームエメラルドと、フライグラーが口から吐き出した
水流波が衝突。相殺され、ジャンバードとフライグラーは羽をぶつけ合ってすれ違う。
『むぅ、やるものだ……!』
 うなるジャンバード。しかし彼の電子頭脳はフライグラーの弱点を見破ったのだった。
「クアァ――――――!」
 反転したフライグラーがジャンバードに再度水流波を繰り出そうとする。……その直前に、
首元のエラが開かれて空気を大量に吸引する。
『今だッ! ジャンミサイル!』
 そのタイミングを狙って、ジャンバードは一発のミサイルを発射。ミサイルは横から回り込んで、
フライグラーのエラに爆撃を加えた。
「クアァ――――――!?」
 フライグラーは水流波を放つために、エラから空気を吸引して水分を蓄える。だがそのエラが
弱点でもあったのだ。
 バランスを崩したフライグラーは地表にまっさかさまに落下していくが、体勢を立て直して
着地に成功した。
 しかしそこに変形したジャンボットが急速に飛びかかってくる!
『ジャンブレード!』
 降下の勢いを乗せたジャンブレードが振り下ろされ、フライグラーの身体を袈裟に切り裂いた。
フライグラーは声もなく爆破される。
 フライグラーを討ち取ったジャンボットはもう一度飛び上がって、砂浜の方向へ飛んでいった。

 ゼロ、ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットが順番に波打ち際に着水。すると
それを見計らったかのように、バルキー星人が彼らの面前に出現した。
『やるもんだなぁ、ウルティメイトフォースゼロ! あれだけの用意を、あっさりと打ち破りやがって!』
『バルキー星人、いい加減に観念しな! 俺たちに挑もうなんて十万年早かったんだよ!』
 人指し指を向けて宣告するゼロ。だがバルキー星人は失笑した。
『言ったよな? まだ切り札があるってな! 今からそれを見せてやるぜぇーッ!』
 バルキー星人が指を鳴らすと、海の方から巨大な気配が接近してくるのにゼロたちは気づいて、
咄嗟に振り返った。
『まだ怪獣がいたってのか!』
 戦闘態勢を取り直す四人。そして、海面を破って彼らの前に現れた巨大怪獣の正体とは――。
「グアァ――――――――!」
 青いゴツゴツとした体表に、頭部に三本の鋭い角、背筋には魚類のもののようなヒレ、
そして顔面に爛々と燃えるように輝く真っ赤な眼を持った怪獣。ゼロたちはこの怪獣が
前に現れると、思わず身震いをした。
『な、何だあの怪獣は……!? 尋常じゃねぇ闇の力をその身に宿してるぜ……!』
 四人はバルキー星人が呼び出したのが、ただの怪獣ではないことを察した。野生に生息している
通常の生態の怪獣ではあり得ないような、暗黒の波動を全身から発しているのだ!
『ハーハハハハハハ! サメクジラだと思った? 違うんだなぁこれがーッ!』
 バルキー星人が愉快そうに高笑いした。
『ミーもこの星の海底でこいつを見つけた時はブルっちまったぜ! 何とも濃厚な闇のパワーを
持ってやがるからな! それで確信したねッ! こいつなら、お前たちウルティメイトフォースゼロも
ぶっ倒せるってなぁーッ!』
 バルキー星人が探し出してきた切り札の怪獣――いや、根源破滅海神ガクゾムが、ウルティメイト
フォースゼロに対して殺意を向けてきた。


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