あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの蝶々-1

「パピ!ヨン!!」

全身黒タイツもどきの格好をして蝶々のマスクを被り、上記のような意味不明の台詞を突然吐く存在を人は何だと思うだろうか?
普通の人なら「変態だ!」といったところだろう。
当然の事ながら彼を召喚したルイズもそうだった。

(神様、これが高望みをした罰だというのですか。
出来ればドラゴンとかグリフォンがいいなとかゼロの分際で思った罰なのですか。
ただの平民では飽き足らず、変態の平民が私にはお似合いの使い魔なのですか)

絶望に沈むルイズはクラスメート達の嘲笑を覚悟し振り向いた。
だが他のトリステイン魔法学校の面々は普通の人ではなかったようだ。

「ル、ルイズが、ゼロのルイズが召喚に成功したぞ!!」
「し、しかもあれは・・・」
「「「蝶々の妖精さんだ!!!!」」」


ゼロの蝶々 ~もっと愛を込めて!~


「いや、どう見てもただの変態じゃないか!」
「マリコルヌ・・・お前何言ってんだ?」
「蝶々の妖精さんに向かって変態だなんて」
「恥を知りなさい、恥を」
「これだから風邪っぴきは」
「ピザでも食ってろ、デブ」

自分と同じ感想を抱いたマリコルヌが周囲から叩かれまくってマジ泣きしている。
つまりクラスメート達はルイズをからかう為に「妖精さん」発言をしたのではなく、
本気と書いてマジでさっきから妙にクネクネした動きをしている物体を蝶々の妖精だと思っているようだ。


(こいつらもしかして・・・馬鹿?
はっ!でもこれはチャンスよ、ルイズ!
ただの平民の変態なら失敗だけど、妖精を召喚したなら大成功!!
ここはそれを押し通すしかないわ!!)

そう心に決めたルイズはクラスメート達に向かって叫んだ。

「蝶々の妖精さん!大当たり中の大当たりだわ!
これでわたしの実力ってものがようやくあんた達にも理解できたでしょ」
「くそ!悔しいがルイズの言うとおりだ」
「ええ、なんといっても妖精さんだもの」
「妖精さんじゃしょうがないな」
「今年の使い魔品評会の優勝者はもう決まったようなもんだな」
「私もそれなりに長い教師生活を送っていますが、妖精さんを使い魔として召喚した生徒は初めて見ました。
これは誇っていいことですよ、ミス・ヴァリエール」

(こいつらもしかしなくても馬鹿だ、絶対に馬鹿だ・・・
こんな奴らがクラスメートで教師だなんて)

計画が成功したのはいいのだがルイズはちょっと泣きたくなった。
こぼれそうな涙を無理矢理押さえ込んで妖精さん(?)に向き直るルイズ。

「ふむ、いきなり武装錬金に引きずりこまれたから警戒していたが・・・
皆蝶サイコーなセンスをしているじゃないか」

ぶつぶつと何かつぶやいてるし相変わらずクネクネしてるし、非常に話しかけたくない、というより無視してもう帰りたくなってくる。
だが自分が召喚したのは事実だし、と意を決して話しかける。

「あの・・・あなたのお名前は?蝶々の妖精さん」
「俺の名は、パピ!ヨン!!」
「ぱぴ、よん?」

ちっちっちっと指をふり先ほどよりも大きな声で両手を広げながら妖精さんは叫んだ。

「パピ(はあと)!ヨン(はあと)!!もっと愛を込めて!!!」



それが後に数々の伝説をハルケギニアに築き上げた虚無の魔法使い、ルイズとその使い魔である蝶々の妖精さん、パピヨンの出会いであった。

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