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ゼロと魔王-10

ゼロと魔王 第10話 聖剣



フーケが聖剣を奪って逃げたのち、生徒は全員寮に帰されていた。
だが、ルイズ達は帰らず、今は学院の外にいた。

「ちょっとラハール!なんで寮に帰らずに学院から出てるのよ!!」

ちなみに、学院から出れた理由は、フーケが現れ、学院全体が混乱していたからである。
もっとも、最初はラハールだけが行こうとしていたのだが、それにルイズ。ギーシュ。それになぜかタバサやキュルケまで付いて来ている。

「エクスカリバーを取り戻すのだ」
「ハァ?何言ってんの?大体それは教師が取り戻s・・・」

ルイズがラハールを説き伏せようとしたのだが、すべてを言う前にラハールが遮った。

「出来るわけがなかろう」
「・・・え?」

ルイズとしても理解が追いつかなかった。
たしかに、フーケはかなり強力なメイジなのだろうが、学院の教師もトライアングルメイジや、スクウェアメイジがいるのだ。
その強力な教師の何人かが向かえば、討伐自体は難しくないのでは?というのがルイズの率直な思いだ。
だが、ラハールの答えはかなり簡潔なものだった。

「それならば、オレ様が本気を出して勝てる奴があそこにはいるのか?」

ラハールが強いのは、戦ったギーシュとキュルケは知っているが、それでもラハールの本気を知らないこの2人は、ラハールが何を言っているのかを完全には理解できていない。
だが、ルイズは召喚した時、ラハールの強さを目の当たりにしている、そして今ラハールが言っているのは、あの時の力を出したラハールに勝てる奴がいるのか?と言う事である。
当然答えはノーであるが、それだと分からない事がある。

「・・・フーケはそんなに強いの?」

ルイズの質問はもっともだろう、ラハールが本気を出して戦わなければ、勝てないと言っているのだから。
だが、ラハールの答えは違った。

「あいつ自体の強さは知らん・・・知らんが、まずいのはあいつではなく、エクスカリバーの方だ・・・」
「どういう事?あれは儀式用の剣だって話よ?」
「儀式用?バカを言うな、あれ自体が強力な魔力を持つ剣だぞ?」
「でもそう言うのって、大体主を選ぶ、とかそんなものなんじゃないの?」

いまいち話を飲み込めていない感じのキュルケであるが、除け者はごめんだとばかりに思った事を質問する。
それの質問に対して・・・と言うより、キュルケ自体に嫌そうな顔をしながら答えた。

「たしかにあの剣はオレ様を主に選んでおるが、漏れ出た魔力がその剣を持った奴に作用して、そいつを強化してしまうのだ」

説明しながら、あの時の事を思い出して、また嫌そうな顔をする。

「よく分からないが、どこへ行っているのかね?と言うより、フーケの居場所を知っているのかね?」

ギーシュが皆が少なからず思っていたことを口に出して聞いた。
それにラハールは、面倒そうにだが、きちんと答えた。

「知っていると言うより、エクスカリバーの魔力を追って行っているだけだ」

簡単な風に言っているが、本当の所、ラハール自身そういう事が苦手なため、自信はない。
だが、エクスカリバーの所有者と言う事と、エクスカリバー自体が発する魔力自体が膨大なため、かろうじて、こっちなんじゃないか?という具合である。
この場にエトナかフロンかオゾンがいれば、そっちに完全に任せるのだが、残念ながらいないため、自分でやるしかないと言うのが現状である。



少し歩いたのち、エクスカリバーの魔力が漏れ出ている小屋を発見した。

「・・・ここか」

ラハールが身構えたのを見て、キュルケとタバサは警戒を始めた。
ギーシュは態度だけは変わらない感じであるが、緊張しているのを隠せていない。
そして、その中で一番役に立たないルイズだが、せめて心構えはと、堂々としている。

「・・・作戦は?」
「ふん、決まっておろう・・・奴がエクスカリバーを持つ前に勝負をつける!」

それは作戦か?と思わなくもなかったが、時間を掛けるわけにもいかないため、奇襲で一気に片を付けるのには全員が賛成だった。
そして、全員が身構え、自分が使える最大の魔法を小屋にぶち込んだ。
派手な爆発や爆炎氷の矢で小屋は跡形もなく吹っ飛び、終わったかと思ったが、爆発で巻き上げられていた土煙が晴れたその場所には、エクスカリバーを持ったフーケが立っていた。

「ゲホッ!ゲホッ!・・・なんだい一体・・・」

どうやら運悪く、エクスカリバーを持ち上げた所に魔法を叩き込んだため、当のフーケ自体にはさほどダメージはなかったようだ。
だが、これで一気にまずくなったのはラハール達だ。
数の上では勝ってはいるが、相手はエクスカリバーを持っているため、どう考えても勝ち目はない。

「チッなんでここが・・・!?」

フーケも自分が置かれている状態に気がつき、ゴーレムを作ろうとするが、それよりはやくラハールは動き、すでに相手に斬りかかっている。
フーケはどうしようもないとさとり、バックステップで避けるが、そのバックステップでとんだ距離がおかしかった。
あきらかに10メイル以上元いた場所から動いてる、普通の人間の動きではまずない。
それだけ飛べば、ラハールでもすぐには距離を縮めれない、そしてフーケは、ゴーレムを一瞬で作成した。

「この剣を持ってると調子がよくてね!さあ、この場所を知った以上、生かして帰さないわよ」
「チッ!【メガファイア】」

ラハールが、フーケめがけてメガファイアの魔法を放つが、ゴーレムに阻まれてしまう。
そしてどうやら、エクスカリバーの力で、フーケ自身のスペックを底上げされており、ゴーレムには焦げ目ひとつない。

「な!?私の魔法を相殺した魔法よ!?」

それに一番驚いたのはキュルケだった、なぜならそれは、自分の魔法も通じないと言う事なのだから。
次にタバサが魔法を打ち込んでも、同じようにゴーレムに阻まれる。
当然、ゴーレム自体は傷一つない。
ギーシュは言わずもがな。

「なら物理攻撃なら!!」

ラハールが斬りかかるが、自分の手がしびれるだけでダメージを与えられていない。

「デルフ!根性で斬ってみせろ!」
「相棒無茶言うんじゃねぇ!斬る前にこっちが折れちまう!」
「えぇい!使えん奴め!!」

ラハールの無茶ぶりにデルフが反論するが、今はそれでころではない。

「惨めだねぇ、まあ、これでもくらって死にな!!」

そういう言ったと同時に、ラハールにゴーレムの拳が落ちてくるが、ラハールは難なく避けてしまう。
どうやら、堅いばかりでスピード自体は普通のゴーレムと一緒ぐらいみたいだ。
何回か殴ろうとするがまるで当たらない。
周りではキュルケやタバサ、それにギーシュが魔法を当てて来るが意味は全然ない。
だがさすがに面倒になったフーケは、攻撃目標を変更した。

「おやおや、そこのお嬢ちゃんは腰を抜かしてるのかい?」
「え?」

それは、腰を抜かして地面に座っているルイズだった。
これがただのメイジならば、ルイズも腰を抜かすなんてことはなかったろう。
それどころか、ゴーレムに魔法の一発でも入れていただろう。
だが、エクスカリバーを持ったフーケは魔法が効かなく、絶対的な強さを見せている。
それが、ラハールと初めて会った時の事を思い出し腰を抜かしたのだ。

「まずは、弱いのからってね。まあ、運がなかったね」

そう言い、ゴーレムの拳がルイズにせまる。
キュルケとタバサとギーシュは別の所に移動しており、ルイズを助けることは不可能だ。
だがそこへ、ラハールが突っ込み、ルイズを掻っ攫って行く。

「あ、ありがt・・・」
「礼はいい・・・それよりオレ様の力を元に戻せ!!」

一瞬何を言われたのか分からなかった、だが、理解するのに時間はかからなかった。

「待って・・・待ちなさいよ!それって・・・」
「今奴に勝つにはオレ様の力を戻さないと無理だ。そうでないなら、あとは全滅だけだが、オレ様はこんな所で死ぬつもりは毛頭ないからな」

ルイズも頭では分かっている、今生き残るためにはラハールの力を元に戻す以外ないだろう。
だが、元に戻せるかもわからない上に、そして、それをすれば、ラハールがもう二度と自分の所には戻ってこないような気がした。
それはそうだろう、自分はえらそうに言うだけで、ラハールの足ばかり引っぱっている。
今さっきもそうだが、聖剣杯の時も自分のせいで負けた。
これで見放されない方がおかしい、そして、そこまで考えて今度は別の意味で怖くなってきた。
たしかに、出会った時も怖かったが、今はそれ以上に大切な使い魔だと思っている。
自分を認めてくれた、そして、いやいやながら自分の使い魔になってくれているこの使い魔が自分から離れる事が。

「えぇい!何を迷っておるのだ!」
「・・・・どうせ・・・」
「あぁ?何か言ったか?」
「どうせあんた、私から離れるんでしょ!!」

その言葉にラハールはこう答えた。

「あたり前であろうが」

それだけの言葉なのに、ルイズはひどくさびしく、そして悲しくなった。
だが、その先の言葉は意外な物だった。

「オレ様は魔界の王だから、ずっとここにいるわけにはいかん。だがな、オレ様はこの世界が気に入ったから当分いるぞ?」
「・・・・え?」
「まあ、どうせ今帰っても暇なだけだしな、それならばこっちにいた方が何倍も楽しめるしからな。感謝しろよ」

いつもなら、バカを言ってるんじゃないわよ!ぐらい言うのだが、その言葉を聞いてうれしくなった。
そして、自分の足で立ちあがった。

「ありがとう」

それは素直な自分の気持ちで、そして感謝の言葉だ。

「さて、あいつを倒すぞ!」
「うん!」

そして、ルイズはラハールに命じた。

「あなたの力を開放しなさい!」

それでラハールの力が戻るかわからないが、そう言えばいいような気がした。
そして、その予感通りラハールの力は解放される。

「ハーハッハッハッハッハハッハッハ!!魔王ラハール様 完 全 復 活 !」

ラハールの力が戻り、ラハールの魔力が暴風の様に荒れ狂う。
ルイズ以外の全員があまりの魔力に呆然としていた。
それはそうだろう、少年の様な成りをした人物が放出していい魔力量ではない。
だがそれは、ただの少年ではなく、正真正銘の魔界の王である。

「さ~て、オレ様に刃向ったらどうなるかその体に教えこんでやろう」

この場面にエトナが居れば、「言い方がエロいですよ陛下」ぐらいの軽口を叩くのだが、今は誰もがラハールの魔力に驚き軽口を言う余裕がない。

「何か物足りんな・・・まあいい、さあ素直にエクスカリバーを返せば見逃してやらんでもないが?」
「・・・・ハッ!?ば、バカを言ってるんじゃないよ!今の私は誰にも負ける気がしないよ!」
「ふん、すでに負けるフラグをたてるとは、やるな貴様」
「馬鹿にしやがって!もういい!!つぶれな!!!」

ゴーレムがラハールを殴ろうとし、直撃する直前でズドーンと言う轟音と共にひっくり返った。

「な!?一体何をした!?」
「見えなかったのか?それなら今度はゆっくりやってやろう!」

ラハールは飛び上がってゴーレムの頭に手刀を落とした。
ただし、かなり距離が離れており通常ではまず当たらない。
だが、またしてもズドーンと言う轟音が響く。

「魔法か!?」
「馬鹿者、オレ様はまだ魔法を使っておらんぞ?これは単なる衝撃波だ」

今この空間にいる人間は全員あまりのスケールに、驚いたと言うより、呆れかえっていた。
それでもフーケだけはすぐに正気に戻り、ゴーレムを立たせてラハールに掛かっていこうとする。

「つまらんな、まあいい、そろそろ終わらせてやる」

立ち上がったゴーレムは拳を構えて、殴りかかろうとした所にメガファイアの魔法で牽制する。
もっとも、今回はゴーレムの手が消し飛んでしまったが・・・
それでも、エクスカリバーで強化されたフーケには、消し飛んだ腕はすぐに修復させ、すぐに体制を立て直す。

「チマチマしても仕方ないか・・・ならば大技で片を付けてやろう」

一気に魔力を高め、技を発動させると、魔力を固めた球がゴーレムの周りに集まった。
1つ1つが高魔力で作られた球に囲まれ、逃げる事は不可能だ。

「ッ!?」
「さあこれで終わりだ!【魔王玉】!!」

すべての魔力球が一斉にゴーレムに襲いかかり、一斉に爆発し、破壊の限りを尽くした。
その破壊され尽くされた場所では、魔界の王が高笑いをしていた。

「ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」

ちなみに、ルイズ達は、少し前にシルフィードで空に逃げていて無事だった。
そして、全員の感想はこうだ。

(うわ~・・・・)

さすがに全員フーケに対して同情していた。



ラハールはひとしきり高笑いをしたあと、満足したのか、爆心地からエクスカリバーを探し始めた。
それに続いてルイズ達も空から降り、探し始める。
エクスカリバーを見つけたのは、それから少ししてからである。
ちなみに、フーケはエクスカリバーを持っていたおかげで、ラハールの放った魔王玉をくらった後でも、五体満足でのびていた。
フーケからエクスカリバーをとり、ラハールはエクスカリバーを虚空に消した。

「まったく、面倒な事をさせおってからに・・・」

ここに、オスマンかコルベールがいれば、ラハールがあの時に返してもらわなかったからと突っ込むのだが、生憎とそのやりとりを知っている者は今誰もいない。

「ねえラハール?あんたそれ使うの?」
「ん?・・・・・・・・」

ラハールとしては、本気でいい思い出がない剣なだけに、あまり使いたくないと言うのが現状である。
なので適当に話をずらすことにした。

「そんな事はどうでもよかろう、それより、オレ様の力を封印するのならとっととしろ」

「え?なんで?」
「そうだよラハール、なぜそれだけの力を持っていながら封じるんだい?」
「そうね、普通にそのままでいいんじゃない?」

タバサ以外の3人は、なぜラハールがそんな事を言うのか、本気で分からなかった。
だが、ラハールの返答はかなり簡単なものだった。

「力を封じられた状態の方が面白くなりそうだと思ってな。それに、この世界の住人はオレ様が本気を出したら手も足も出んからつまらん」
「何それ・・・まあ、いいわあなたの力を封じるわ」

その言葉だけで、ラハールの力が封じられた。

「この封じられるときの感覚は好かんな・・・まあいい、それでは帰るか」

その言葉に、全員が勝手だと思い、そして全員が賛成した。
そして、これは、とあるメイジに召喚された魔王が、世界を巻き込んで大暴れする幕開けでしかない。



所変わって・・・と言うより、世界変わってここはラハールが治める魔界の魔王城、そこでとある天使がラハールを探し回っていた。
頭にバンダナをまいたこの天使は、とある事件からラハールの事が好きになった天使である。
ちなみに、フロンの妹で、名前はオゾン。

「おーい!ラハール!遊びに来たよー!・・・ダメだ、いやしない」

ラハールの私室に行っても、棺桶があるだけで中にはラハールはいなかった。
そうこう探している内に、ロクな物はない(サクラ談)の宝物殿に来ていた。

「ここにいるわけないk・・・うん?なんか変な物を感じるな」

そして、宝物殿の中に入り見つけたのは、時空のひずみだった。

「なんでこんな所に?まあいいや、ここにもラハールはいn・・・」

いないと言おうとして、ラハールはよくこういう事に巻き込まれると言う事を思い出した。
そして、今邪魔な姉は天界にいる、そしてあの魔神も仕事で出てるらしい・・・つまりラハールは1人で巻き込まれたのでは?という推理にたどり着いて。

「今ならラハールと2人きりじゃん!」

と言う、結論にたどり着いた。
それでも、さすがになんの確証もなく突っ込むのはないなと思い直し、一度宝物殿から出ようとしたところで事件が起こった。

「あ!オゾンちゃんだ~!」

六角帽子をかぶった子供がオゾンに突っ込んできた。

「え?ちょ!?」

バランスを崩し、六角帽子の子供共々時空の歪に入り込んでしまった。
そして、後に残ったのは、時空の歪だけであった・・・



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