あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

異世界BASARA-16


「あんたねぇ!こっちが誤解するような事してんじゃないわよ!」
洗い場から戻った後、幸村はルイズの部屋でこってりと説教されていた。
「せ、拙者は少しでもお役に立とうと!」
「だからって、何でそこまでして洗濯が出来るようになりたいの?」
正座している幸村にきつく問いかける。
幸村はルイズに睨まれながらも話し始めた。

「拙者は…ルイズ殿の目となり耳となる力はありませぬ。秘薬の知識も持ち合わせておりませぬ」
「……………」
ルイズは幸村の言葉を黙って聞いている。
「使い魔本来の役目を果たせぬ愚か者。ならば雑用だけでもこなす事が出来なければこの幸村、元の世界のお館様にも顔向け出来ぬ!」
確かに幸村以外に召喚された3人、前田利家も本多忠勝も…最近では北条氏政もケティやギーシュに言われたのか渋々と雑用をこなしている。
ただの猪突猛進な男かと思っていたが彼なりに悩んでいたようだ。

「だから拙者はその道の達人であるシエスタ殿に教えてもらおうと…」
「もういい、あんたの気持ちは分かったわ」
ここでルイズは説教を止める事にした。
気づけば夜もかなり更けてきている。明日も授業があるので早く寝なければならないのだ。
「そろそろ寝なきゃ。いい?明日は“静かに”起きるようにしなさいよ!」
そして幸村を廊下に出し、自分も寝巻きに着替えて眠りについた。


「うおやかたすわむわああぁぁぁぁー!!!!」
…結局、彼は熱い魂を抑えられなかったようだ…

朝の恒例になってきた雄叫びの後、幸村とルイズは食堂で朝食を取っていた。
いつものようにスープと固いパンを飲み込み、食事を終える。
食べ終わったので立ち上がろうとした幸村だが、皿に何か落ちてきた。
見てみると、鶏肉の皮だ。確かこれは今日ルイズ達が食べている朝食の…
「ルイズ殿?」
「肉は癖になるからダメよ。早く食べなさい」
ルイズはそう言うと食事を再開した。

これは彼女なりの感謝の気持ち。
学院でも家でも魔法が使えない事を馬鹿にされていた自分を慕い、ただ一途に働く幸村への感謝の気持ちであった。
最も、素直な性格ではない彼女ははっきりと言わなかったが…
「…有り難く頂戴いたす」
しかし、幸村はそんなルイズの思いを理解したようだ。

この日…ルイズと幸村の距離が少し縮まった日であった。



「ほぉ~流石は真田幸村、あんな我侭娘にまで忠誠を尽くすとは流石じゃわい」
その様子を同じく食堂で食事を取っていた氏政は見ていた。
「そう思うのならば君も少しは見習ったらどうだい?」
と、隣で一緒に食事を取っていたギーシュが言う。

彼が言うのも最もだ。
最初の頃よりは良くなったが、彼の使い魔はほとんど言う事を聞かないのだから。
「見たまえ!タバサの使い魔はこんな時も働いているんだよ!」
ギーシュが指差した先では、忠勝が紅茶を運んでいた。
しかもあの大きな手で器用に茶を注ぎ、生徒達に配っている。
「あああありがとう、タ、タ、タバサの使い魔はずず随分気が利くねぇ…は、ははははは…」
だがほとんどの生徒の顔は引きつった笑顔を浮かべていた。

「フン、わしはいいんじゃ!総大将だから関係ないもん!あ、もう少し貰うぞ」
そんなギーシュの言葉など聞く耳持たず、氏政は皿から勝手に肉を切り取って食べてしまう。
「ききき君ぃぃ!もう半分以上食べているじゃないか!」
「やかましい!老人は体力が無いから肉を食わなきゃならんのじゃ!それと出来れば魚が食いたいわい」
「そんな事言って!ケティからいつもお菓子を貰っているのを知っているぞ!昨日はビスケットを貰っていただろう!」

「…ギーシュ?」
聞こえてきた声にギーシュはしまったと言わんばかりの勢いで振り返る。
隣にモンモランシーが座っていた事をすっかり忘れていたのだ。
「あ…い、いや違うんだよモンモランシー。使い魔の管理は主人の役目(バチン!)はぁうっ!」
とりあえず、召喚された4人はこの世界の生活に慣れてきているようである。


「あ、けーきも貰っとくからの!」


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