あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

0G-08

 手合わせでGがワルドを気絶させた日の夜……

「フーケ!」
「感激だわ。覚えててくれたのね」
「どうやって牢屋から出たのよっ!」
「親切な人がいてね。わたしみたいな美人は、もっと世の中のために役に立たなくてはいけないと言って、牢屋から出してくれたのよ」
「それで…わざわざ何をしに来たのよ!」
「素敵なバカンスをありがとうって、御礼を言いに来たんじゃない」

 そう言ったフーケの目が吊り上がる。
 そして、フーケの召喚した巨大ゴーレムの拳が振り下ろされ……ベランダの手すりを粉々に破壊した。
 硬い岩で出来た手すりすら破壊する一撃。つまり、前にGが破壊したゴーレムよりも硬く攻撃力が高いと言う証明である
 ルイズだけでは勝ち目が無い。
 一階に居るはずのワルドやG、それにキュルケやタバサ…ついでにギーシュを含めた三人、彼等と合流しなければ勝ち目が無いと悟り
 ルイズは一階に駆け下りる
 しかし、其処もまた修羅場だった。
 束になって掛かってくる傭兵を、ワルドやキュルケ達が応戦しているのだ…
 ルイズは姿勢を低くして、机を盾にしているキュルケ達の下に向かって行く


「カインの奴、一体何をしてるのよ!」
「文句なら後で聞いてやる、少し我慢していろ」

 その言葉と同時に、黒い影が傭兵達に猛スピードで突っ込むと、まるで竜巻のように傭兵達を薙ぎ払う
 それがGの実力の一旦だと知っている者たちは、呆れ…
 そして…ワルドやGの実力を知らぬ者達は、絶句した。
 何故なら、明らかに実力が違い過ぎるのだ…

「こっ、殺したのかね?」
「殺さないように加減はしてある。殺した方が良かったのか?」
「殺さなくて良いに決まってるでしょうが、この馬鹿使い魔!」
「フーケのゴーレムを素手で破壊してたけど、完全武装した複数の腕利き傭兵があれじゃあ哀れよね」
「なんで僕は、彼に決闘なんか仕掛けたんだろうね…あはははは」

 傭兵達をそっちのけで会話を進める。
 その中でタバサが本を閉じ、全員がタバサの方を見る

「任務が優先…」

 そう言うと、タバサは杖で自分自身、キュルケ、ギーシュを順番に指し…自分達が囮をし
 G、ワルド、ルイズの三名に桟橋に行くように言った

「確かに、このような場合は半数が目的地に到達すれば成功とされる」
「そうね、私達が行っても意味は無いし、任務の方は任せたわよ」

 そして、その場をキュルケ達に任せると、先頭をワルドが、それに続くようにルイズが…そして最後に殿としてGが桟橋に向かって走っていく


 桟橋まで残り半分という場所まで来た時、Gの耳に…「シャリーン」と言う鈴の音が聞こえ…
 Gはその場に止まると反射的に音の方に振り向いた 
 冷たい、真剣を突きつけられるような殺気が、Gを貫く…


「━剣風刃(ケンプファー)━」

 突如放たれた衝撃波を、Gは右腕を掲げてから…斜め下に振り下ろして逸らす
 逸らされた衝撃波は大地を破壊しながら、そのまま真っ直ぐに突き進み建物の壁を破壊して止まる
 そして、月明かりが剣風刃を放った剣の姿を浮かび上がらせる

「その剣、キシュラナの剛剣(死)士とみた」
「第58代目修練闘士『G』カイン・ファランクスと御見受けする。次に出会ったその時、我が命と貴公の命……どちらが強き命か、勝負願いたい」
「オレを知っているか。ならば、この字の意味知らぬわけでは無いだろう」
「無論承知の上。四天滅殺の掟が無いこの地ならばこそ、我等は気にせず戦える…ならばこそ、相応しい場所で戦いたい」
「良かろう、貴公との闘いを楽しみにしている」
「此方の願いを受けてくれた事、感謝する」

 そう言うと、Gはルイズやワルドの下に走っていく。
 ルイズに召喚されて、初めて全力で戦える相手を見て高ぶる気持ちを抑えながら…
 先程の剣士はそれ程の実力を持つのだ……


「遅いじゃない、何をしていたのよ」
「キシュラナの剛剣(死)士と少しばかり戯れていた」

 そう言ってGは、右掌をルイズに見せる…
 そこには、剣風刃を逸らした時に衝撃波で切れ、血が出ていたのだ…

「っで、キシュラナの剛剣(死)士って何なのよ」
「聖地ジュリアネスを守護する四つの国…それぞれを、クルダ、リキトア、フェルシア、キシュラナと言う。この四つの国と聖地ジュリアネスを含め、聖王国アシュリアーナと呼ぶ」
「カインみたいなのが居る国が、守護する地があるの!」
「あぁ…そして、先の四ヶ国にはそれぞれ…『我が流派こそが不敗の技』と言うだけの闘法があり…キシュラナには、キシュラナ流剛剣(死)士術がある。そして、四つの流派には、四天滅殺の掟と言う物が存在する」
「四天滅殺?」
「聖王国の名において、四天滅殺に属する流派の者達は闘う事が禁しすると言う掟だ」
「じゃあ、闘わないって事ね?」
「アシュリアーナではな。だが…アシュリアーナではないこの地でオレ達にその掟は効果が無い。次に会った時は、殺し合いになる」

 ルイズはその時、Gの目を見て思った。
 Gは、その闘いを心から望んでいると……
 例えるならば、闘いに飢えた野獣が、ようやくその力の全てを出して闘える程の相手に巡り会えたと…本気で喜んでいるのだと…
 そして、Gがそれ程までに戦いたがると言う事は、Gに匹敵する程の実力を持つのだろうと…
 ゆっくりとアルビオンに向かう船の上で、ルイズはそう考えていたのだった

新着情報

取得中です。