学院からの移動の途中、物取りが出たり、シルフィードに乗ったタバサとキュルケが増援として来たりしたがG達は…
ワルドが矢をやり過ごす為に作った竜巻を、Gが刃拳で真っ二つにし…結果的に物取りの片腕を切り落としてしまった以外は何の問題も無かった
無かったと信じたい。
そんな感じで、一行は『女神の杵』に到着していた
ワルドが矢をやり過ごす為に作った竜巻を、Gが刃拳で真っ二つにし…結果的に物取りの片腕を切り落としてしまった以外は何の問題も無かった
無かったと信じたい。
そんな感じで、一行は『女神の杵』に到着していた
「姫殿下から預かった手紙は、ちゃんと持ってるかい?」
「さっきGに預かって貰ったから、夜に誰かが侵入しても盗る事は不可能よ」
「……しっ、心配なのかい? 無事にアルビオンのウェールズ皇太子から、手紙を取り戻せるのかどうか」
「そうね。渡すのを渋って、カインが暴れないか心配だわ…」
「さっきGに預かって貰ったから、夜に誰かが侵入しても盗る事は不可能よ」
「……しっ、心配なのかい? 無事にアルビオンのウェールズ皇太子から、手紙を取り戻せるのかどうか」
「そうね。渡すのを渋って、カインが暴れないか心配だわ…」
ワルドは、絶句した。
一介の使い魔の実力がそこまで信頼されていると言う事実に…
一介の使い魔の実力がそこまで信頼されていると言う事実に…
「この任務が終ったら、僕と結婚しようルイズ」
「え……」
「僕は魔法衛士隊の隊長で終るつもりは無い。いずれは、ハルケギニアを動かす貴族になりたいと思っている」
「でも……わたし、まだ」
「え……」
「僕は魔法衛士隊の隊長で終るつもりは無い。いずれは、ハルケギニアを動かす貴族になりたいと思っている」
「でも……わたし、まだ」
ワルドがルイズと結婚について話している頃、ギーシュはゆっくりと本を読むGを見て、居心地が悪いと思っていた。
なんせ、会話が一つも無いのだ……
正直、死の恐怖を感じさせたような相手だ…
名前を聞いただけで、会話らしい会話など数回しか無い相手と一緒の部屋に居たいなど誰も思わないだろう…
ギーシュは誰かが入って来ないかと、扉の見つめ祈っていた…
それはもう、扉を開けて部屋に入って来たキュルケが女神に思える程、切に願っていたぐらいだ
なんせ、会話が一つも無いのだ……
正直、死の恐怖を感じさせたような相手だ…
名前を聞いただけで、会話らしい会話など数回しか無い相手と一緒の部屋に居たいなど誰も思わないだろう…
ギーシュは誰かが入って来ないかと、扉の見つめ祈っていた…
それはもう、扉を開けて部屋に入って来たキュルケが女神に思える程、切に願っていたぐらいだ
「どっ、どうしたのよギーシュ」
「お願いだ、タバサと僕の部屋を替えて貰っても構わないかい?」
「お願いだ、タバサと僕の部屋を替えて貰っても構わないかい?」
必死の表情で詰め寄るギーシュに、キュルケの顔が引き攣る。
ギーシュとしても、自分から話そうとしないだけでなく、変に冗談を言ったら半殺しにされそうな相手だ…
精神的に、疲労のピークに達していた。
結局、Gは二人を無視してベッドに横になると寝息を立て始め、結局ギーシュはGの寝る隣のベッドで寝る事になった…
ギーシュとしても、自分から話そうとしないだけでなく、変に冗談を言ったら半殺しにされそうな相手だ…
精神的に、疲労のピークに達していた。
結局、Gは二人を無視してベッドに横になると寝息を立て始め、結局ギーシュはGの寝る隣のベッドで寝る事になった…
夜が明け、Gは目が覚めると形を絞り込みながら、修練を行っていた…
「おはよう、使い魔くん。せいが出るね」
「オレに何か用があるのか?」
「君が強いと聞いてね、手合わせをしようと思っていたんだ」
「オレに何か用があるのか?」
「君が強いと聞いてね、手合わせをしようと思っていたんだ」
Gは、物を見るような目でワルドを見ていたが、ワルドの目を見て表情を変えた
「貴様の目は、強い野心に支配された獣のような目だ。相手をしてやろう」
Gは案内されるがまま、錬兵場に来ていた。
「やはり、こうゆう時は…介添え人がいなくてはね」
「…そこの物陰に居るのがそうか」
「ワルド、来いって言うから来てみたけど、何をするつもりなの?」
「彼の実力を試したくなってね」
「…そこの物陰に居るのがそうか」
「ワルド、来いって言うから来てみたけど、何をするつもりなの?」
「彼の実力を試したくなってね」
ワルドのその言葉を聞いたルイズは、一瞬で青褪めた。
フーケの巨大なゴーレムすら素手で破壊し、魔法を殴り飛ばすなんて出鱈目な事をするGと闘うと言うのだ…
フーケの巨大なゴーレムすら素手で破壊し、魔法を殴り飛ばすなんて出鱈目な事をするGと闘うと言うのだ…
「…言っとくけど、カイン。もし勝ってもワルドを殺さないでね」
「手合わせで殺す気は無いが、オレはオレの闘いをするだけだ」
「手合わせで殺す気は無いが、オレはオレの闘いをするだけだ」
二人の会話を聞いたワルドの口元が引き攣る。
ちなみに、ルイズの中での強さは…
母=カイン>>超えられない壁>>>ワルド>>フーケ
と言った感じなのだ。ワルドが哀れで仕方が無い…
ちなみに、ルイズの中での強さは…
母=カイン>>超えられない壁>>>ワルド>>フーケ
と言った感じなのだ。ワルドが哀れで仕方が無い…
「で、では介添え人も来た事だし、始めるか」
そう言ってフェンシングのように杖を構えるワルドを見た瞬間、Gの雰囲気が険悪な物になる
メイジが魔法を使わず、自分と戦おうとしているのだ…
馬鹿にされているとしか思わないだろう
メイジが魔法を使わず、自分と戦おうとしているのだ…
馬鹿にされているとしか思わないだろう
「魔法も使わずにオレと闘うつもりか?」
「杖を剣のように扱い、詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本さ」
「そうか、ならば行くぞ」
「かまわぬ。全力で来い」
「杖を剣のように扱い、詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本さ」
「そうか、ならば行くぞ」
「かまわぬ。全力で来い」
ワルドの最後の一言がいけなかった。
クルダの修練闘士ならば、音速以上の攻撃すら苦も無く看破してのけるのだ…
無論、Gにもそれが出来るだけの実力はある。
そんなGが全力で踏み込み、手加減しているとは言え、ワルドの頬を地面に叩きつけるように殴ったのだ…
結果、ワルドの目にGの姿が映ったときには、すでに気を失っていた…
クルダの修練闘士ならば、音速以上の攻撃すら苦も無く看破してのけるのだ…
無論、Gにもそれが出来るだけの実力はある。
そんなGが全力で踏み込み、手加減しているとは言え、ワルドの頬を地面に叩きつけるように殴ったのだ…
結果、ワルドの目にGの姿が映ったときには、すでに気を失っていた…
「あんた、全力で来いってワルドが言ったからって! 殺す事は無いでしょ!」
「何を言っている。この程度なら、打ち込み稽古以下の代物でしかないぞ」
「何を言っている。この程度なら、打ち込み稽古以下の代物でしかないぞ」
この時、ルイズはGが住んでいた『傭兵王国クルダ』と言う国で、闘士と呼ばれる者達は人間では無い…
本気でそう思わずにはいられなかったそうだ。
本気でそう思わずにはいられなかったそうだ。
ちなみに、この日から3日後…グリフォン隊の隊長である『閃光』のワルドが、カイン・ファランクスと言う名の平民に挑み、魔法を使う前に倒されたと、トリステイン中に知れ渡る事になる。