あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

確率世界のヴァリエール-05


シュレディンガーの朝は早い。

日の出前には同じベッドで寝ているルイズを起こさぬ様に
ゆっくりと起きだし、すばやく身支度と毛並みを整えると
同じくもう起きている他の使い魔達と中庭で遊ぶ。
ひとしきり遊び終えた後は早起きのオスマンの部屋に向かい、
お菓子をねだる。 今日はチョコレートクッキーのようだ。

食べ終わるとシエスタにルイズの洗濯物を洗ってもらい、
寝起きの悪いルイズを起こす。
食堂までルイズを届けた後はベッドで二度寝し、
皆が朝食をとり終えた頃、遅めの朝食を求めて
朝の忙しさからひと段落着いた厨房へと向かう。

「よう、来たか「我らが猫」! この食いすけめ!
 どうだ、「我らがミルク」は旨いか?」
「うん、美味し!
 マルトーおじさん、今日はボクお魚が食べたいナー」
「マルトーさん、その何にでも「我らが」を
 付けるクセはやめて下さい」
シエスタがなぜか頬を赤らめる。

「所でマルトーおじさん、アレなあに?」
厨房の端に山と積まれた籠を指差す。
「あれか? 明日には「我らが姫様」がいらっしゃるからな。
 心配するな、一番旨い部分はお前に取っといてやるから」



 確率世界のヴァリエール
  - Cats in a Box - 第五話



「あ、あの、ミス・ヴァリエールでいらっしゃいますか?」

一日の授業を終えて夕食をとるルイズとその使い魔の前に
目を輝かせた女生徒二人が緊張した面持ちで立っている。
「伝説の『虚無』の系統を使われるとか!
 よろしければ、あの、握手をして頂けますか?!」
ルイズが仏頂面で握手をすると、感謝もそこそこに
黄色い声を上げて仲間の元へと走っていく。

「ぷっくく。 すっごいわねー、ルイズ。
 モッテモテじゃな~い。 さすがは『虚無』ね」
隣に座るキュルケがにやけ顔で冷やかす。
虚無を始祖「も」使っていた珍しい系統、程度にしか知識を
持たない下級生から握手を求められるのは、これで三度目だった。

「んな訳判らんモンじゃないっつってるでしょ」
チキンを頬張りつつキュルケをギロリと睨む。
「あんたのせいであれから良い迷惑だわ」
ふてくされるルイズに、キュルケの向こうで
モンモランシーといちゃつくギーシュが返す。
「なになに、虚無の力を恥じることは無いよ、ルイズ。
 そう思えば魔法の覚えが遅いのも納得がいくと言うものさ」
「シュレちゃんのルーンが消えたりとかもね、ぷぷ」
モンモランシーが口に手を当てながら付け加える。

「虚無じゃないにしても滅っ茶苦茶でしょー、アレ。
 コルベール先生も主人のメイジが死にでもしない限り
 使い魔のルーンは消えるもんじゃないって言ってたわよ?」
モンモランシーが発した「死」という単語に、
反射的にあの音が脳内で再生される。

( に ち っ )


「うひゃっ」
思わず耳を塞ぐ。
「? どしたの?」
「な、何でもないわよ」
(見間違い見間違い、アレは見間違い)
心の中で唱えながら、かぶりを振る。
あれからどうにも寝付きが悪い。

「で、あんたら何やってんの?」
キュルケが尋ねたのは、いちゃつく二人が
それぞれの使い魔を連れていたからだった。
「なんで、って明日は使い魔のお披露目会じゃあないか」
「で、その練習ってワケ?
 んなのテキトーにやりゃ良いじゃない」
「そりゃゲルマニアから来たキュルケにはどうでも良いかも
 知んないけどね、アンリエッタ姫殿下がお見えになるのよ?」
「うそ?!」
ルイズが身を乗り出して聞き返す。

「嘘も何も、オールド・オスマンが授業中入ってきて
 言ってたじゃない。 ゲルマニア訪問のお帰りから
 急にこちらに立ち寄られる事になったって。
 はっはーん、また寝てた?」
モンモランシーに返事も返さず、七面鳥のソテーと格闘する
シュレディンガーの腕を腕を掴んで立ち上がる。
「シュレ、特訓よ!!」

  。。
 ゚○゚


「う~ん、今いちインパクトが無いのよね~」
自分の部屋でルイズが腕を組む。

「え~?」
シュレディンガーが不満げな声を上げる。
「あんたの能力って、やってる事はすごいけど
 ハタから見ると、消えて出て、だけなのよね。
 もっとこう、ビジュアル的なインパクトが欲しいわ」
椅子に腰掛けワインをあおる。

「インパクトかー、
 何か取ってきたり?」
「例えば?」
「お姫様が来るんならー、
 お姫様のカンムリとか?」
「ぶふうっ!」
飲んでいたワインを噴き出す。

「そんなことしたらその場でお手打ちよお手打ち!
 ああもうワインこぼれちゃったじゃない」
ワインを拭いた布をシュレディンガーに投げつける。
「シュレ、新しいワイン取ってきて。
 こういうアイデアが必要な時には
 アルコール入れて脳ミソ回すのが一番よ」

==============================

「たっだいまー」
「何よ、遅かったわね。
 、、、何そのケース」
「お披露目会の事シエスタに話したら
 貸してくれたんだー」
「シエスタ?
 ああ、食堂のメイドだっけ?」

ケースをルイズに渡すと、シュレディンガーは
いそいそと二つのグラスを用意する。
「って何よこれ!」
ケースの中に入っていた衣装をみてルイズが驚く。
ルイズが広げて見せたそれは、カットも大胆な黒のビスチェだった。
ご丁寧に同じピンクのフリルの付いた黒のストッキングも入っている。
「従姉妹からもらった勝負服だって」
「コレ着ろっての? 却下よ却下」
「え~? せっかく貸してくれたのになー」
シュレディンガーがグラスのお酒をちびりとなめる。
「あら、これワインじゃ無いじゃない」

「えへへー、すっごい良い匂いでしょ」
小さな実が沢山漬け込まれた酒瓶を自慢げにかざす。
「そう? ちょっと薬臭くない?」
ルイズが怪訝そうな顔でグラスに口をつける。
「あら? 意外とイケるわね」
「でしょでしょ?」
「って、そんな事はどうでも良いのよ。
 何か良いアイデア無いの?」
グラスをあおると、うーむと目をつぶって考え込む。

「ルイズルイズ~!」
「何? 何か思いついた?」
飲みかけたグラスを置いてシュレディンガーに向き直る。
「ジャ~ン!」
「ぶふうっ!」
飲んでいたお酒を噴き出す。

「 な ん で ア ン タ が 着 て ん の よ !!」


ルイズの目の前にはビスチェとストッキングを身にまとい
悩ましげにしなをつくる猫耳の使い魔がいた。

「だって~、
 ご主人様が着ないって言うんなら~、
 僕が着るしか~、無いじゃない?」
「何でそうなんのよ!!
 って、、あんた、酔ってない?」
グラスの半分も空けていないシュレディンガーの顔は
明らかに上気して、視線も定まっていない。
「酔って無(ら)いよ~?」
ぐびりとグラスの残りを飲み干す。
「飲むなっつうの!」

ハタと気付いたルイズの額に、たらりと冷や汗が流れる。
前にもあったシチュエーションだ。
しかも今度は酔っ払いモードだ。
このケダモノを野に放つわけにはいかない。

「い、意外と可愛いわねー。
 やっぱり私も着てみたいから貸してくれる?
 ホラ、良い子だから」
こわばった笑顔でシュレディンガーににじり寄る。
「でしょ~? えへへ~。
 でもでもご主人様ってば、
 ボクとおんなじ位ムネ無いし~、
 カップが余っちゃうかも~。
 やっぱりシエスタって胸大きいよね~?」
隙間の開いたカップと胸元の間に人差し指を差し込んで
クルクルと指を遊ばせる。

みしりと額に青筋が浮き出るも何とかこらえ、
ルイズが引きつった笑顔を作る。
「む、胸の大きさはどうでもいいのよー?
 キュルケみたいに大きい方がバカっぽいし。
 じゃなくって、シュレが良く似合うから私も着てみたいのよ。
 いいから早く脱ぎなさい、ね?」 

「ホントに似合ってる~?
 やったぁ! うっれしいな~!」
猫耳をピコつかせニコニコとその場で回りだす。
「じゃあみんなにも見せてこよ~っと」
「ちょまっ?!」
============================== 
がごす。
「うっふっふ、、」
テーブルの足に鼻っ柱をぶつけたまま低く笑う。
一人きりになった部屋の中、鼻血もぬぐわずゆっくりと立ち上がる。
「今度という今度は許さないわ、あんのバカ猫!!」

ドアを開けてキュルケが覗き込む。
「ま~たなにやってんのよ?」

  。。
 ゚○゚


「おい、ここにあった「我らが酒ビン」はどうした?」
コック長のマルトー親父がおタマを持ったまま他のコックに尋ねる。
「ええと、さっきシュレさんが持って行ってましたけど?」
明日の食事会の為のテーブルクロスを抱えたシエスタが答える。
「おいおい、ありゃあ明日の為に買ってきた調理用のマタタビ酒だぞ?
 まったくあの食いすけめ」

  。。
 ゚○゚


夕食も終わったアルヴィーズの食堂。
だが、明日の使い魔のお披露目会のアイデアを練る為、
ギーシュたちをはじめとする一部の生徒達は
自分の部屋に戻らずまだたむろを続けていた。
「そうそう、そうやってバラを咥えてポーズ。
 よしよし、良い子だヴェルダンデ」
ギーシュがバラを咥えてほお擦りしてくる大モグラをなでる。
反対の席に座るケティが陶然とした顔でその光景を見ている。

「よだれ。」
ケティの横でタバサが本を読みながら突っ込む。
「はっ、す、すいません。
 でもみなさん、遅くまで大変ですね」
「そうよー、ケティ。 一生一度の晴れ舞台なんだから。
 あなたも来年大変よー?
 せいぜい頑張ってこの子みたくステキな使い魔を呼ぶ事ね」
そういって掌に載せた使い魔、カエルのロビンにキスをする。
「は、はい、モンモランシーお姉様。
 私もシュレちゃんみたいな可愛い使い魔を呼べるように
 が、頑張ります」
「ホント? うれし~な~!」

その声に四人が振り返り、声を無くし固まる。
黒いビスチェにストッキングをまとったシュレディンガーが
上気した顔で嬉しそうに微笑んでいる。
「ええと、ネコ君?
 君のー、その格好、、、は?」
「シエスタに借りたんだ~。
 どう?ギ~シュ~。 可愛い?」

「いや、あの、、
 酔ってるだろ君」
「でもでも、シエスタってばおっぱい大きいから~、
 胸のとこが余っちゃっうんだよね~」
服と胸の隙間に人差し指を差し入れ、パコパコと
上下にカップを倒し、薄い胸をあらわにする。

「タバサお姉さま、鼻血、、」
ケティがタバサに耳打ちする。
タバサが血のしたたった本を置き、ハンカチで鼻をぬぐう。
それを見たモンモランシーが自分の鼻を確かめる。

「どうかな~? ギ~シュ。
 やっぱり似合わないかナ~?」
シュレディンガーが後ろに組んだ手をモジモジと
動かしながら、寂しげな顔でギーシュを上目遣いに見る。
「い、いやいや、、
 似合ってると、思う、よ?」
「やったあ!
 ギ~シュ、だ~い好き!!」「むぐっ?!」
うっちゅう~~。

「「「、、、」」」
三人が無言のままハンカチで鼻をぬぐった。


「だああ! 遅かった!
 って、何やってんのよ、あんたら!
 見てないで止めなさいよ!」
ルイズの声に放心していた三人が我に返る。

「あらら、見事に出来上がってるわねー」
シュレディンガーを見たキュルケがあきれ返る。

「あ~、ルイズとキュルケだ~、お~い」
幸せそうな顔で目を回すギーシュにまたがったまま
シュレディンガーがニコニコと手を振る。
「お~いじゃないわよ!!」
「まーま、ルイズ。
 怒鳴ったってどうしようもないでしょ」
キュルケが手に持った酒ビンの蓋を開ける。 

「おいでー、シュレちゃん。
 お姉さんがキスしたげるから」
キュルケが微笑みながら手招きをする。
「わぁい♪」
シュレディンガーが駆け寄る。
キュルケが酒ビンを傾け口に含むとしゃがみ込む。

ぷちゅうう~~。 っぽん。

唇を離したシュレディンガーの顔がみるみる紅潮し、
頭から湯気を出してふにゃりと倒れ込む。
「ちょ、シュレ? あんた何飲ませてんのよ!」
「ウォッカ」
「ウォ、?! 、、、はぁ、まあ良いわ。
 ほらシュレ、帰るわよ」
ぐいと顔を持ち上げるとキスをして、その場から消えた。
==============================
「やれやれ、騒がしい事」
残されたキュルケがウォッカをぐびりとあおった。

  。。
 ゚○゚


明けて、次の日。

「寝過ごした!!」
目が覚めたルイズが思わず叫ぶ。
疲れて寝て起きたら昼だった。
窓を開け中庭を覗くと、組まれた舞台の前には生徒が既に集まり、
舞台の脇にはアンリエッタ姫の姿も見える。

「何で起こさないのよ!!」
ベッドを見ると、自分の使い魔はまだ眠っている。
とりあえずベッドから蹴り落とし大急ぎで制服を着る。
シュレディンガーの方は、いつの間にやらいつもの服に着替えている。
「ん゛~、あだまいだい~」
やっと起き出した猫耳頭をわし掴むと、
「ほら、行くわよ!」
無理やりにキスをした。
==============================
「って、なんで舞台上に上げてんのよ!」
突然の登場に笑いの起こる生徒達を無視して
横にいるシュレディンガーの頭をはたく。
「ホラ、降りるわよ!」
使い魔の手を引いて舞台から降りようとした時、
ルイズは場の雰囲気が変わっていく事に気付いた。

横のシュレディンガーを見る。
キラキラと瞳を輝かせて自分を見あげている。
「ミ、ミス・ヴァリエール? その頭、、、」
司会進行役なのか、舞台上にいたコルベールが
おずおずと声をかけてくる。
「わ、寝グセ?!」

思わず頭に手をやる。
何かが手に触れた。 いや、ちがう。
頭の上にある「何か」に「手で触れらた」感触があった。
嫌な予感しかしない。

ざわり、と、会場が動く。
「、、耳だ、、」
男子生徒の誰かがつぶやく。
「ネコミミだ、、」
ウイルスのように潜伏していた感情が会場に広がる。
「ネコミミの、ルイズ、だ、、」
その感情は、シュレディンガーがこの学院に現れた時から、
ゆっくりと、しかし確実に、男子生徒の間に感染していった。
だが、その対象にその感情を表現する事は、余りにはばかられた。
「『ネコミミのルイズ』、、!」
だが、今、目の前にあるソレは、たしかに、確実に、
その感情を表現するにふさわしい者の上にあった。

『萌え』が、爆発した。

地響きの如く湧き上がる「ネッコミミ!!」コールに反応すら出来ず、
ルイズは突如自分に生えた猫耳を掴んで叫んだ。
「なんじゃこりゃあぁ?!!」

  。。
 ゚○゚


お披露目会の後のパーティもそこそこに
自分の部屋に帰ったルイズはため息をついた。
「はあぁ、もう。 今日ほど最悪な日は無いわ」
頭に生えた猫耳はそのままだ。
くたびれた様子でもそもそと服を脱ぎだす。
猫耳のまま共同浴場に行く勇気はさすがに無い。

「ルイズー、お湯持ってきたよー」
ポットを抱えたシュレディンガーが
部屋の中央に置かれたタライに湯を張る。

下着を脱ぎつつシュレディンガーを見る。
「ちょっとシュレ、もしかして私にシッポとか
 生えて無いでしょうね?
 触って確かめる勇気が無いわ」
「ん~? 大丈夫みたい。
 てゆーか僕にもシッポは無いし~。ホラ。
 心配し過ぎだってー、ルイズ。
 ちょっと混ざっただけでしょお?
 そのうち戻るよ、多分。
 まーボクはそのままの方が良いケドー」
「冗談じゃ無いわよ。 ふう、キモチ。
 って、動きにくいわねさすがに。
 シュレ、背中洗って。
 部屋に泡飛ばしちゃ駄目よ」
「ハイハイご主人様」


「泡を飛ばすなっつったでしょ!」
「だってせまいんだもん!」
上半身裸で泡まみれのシュレディンガーが反論する。
「あーもー、タオル取ってきてタオル。
 あとお湯追加ね」
「ハイハイルイズ様」

==============================

ポットを抱えたままシュレディンガーが消えると、
ひざを立ててズルズルとたらいの中に肩までつかり、
自分に生えた猫耳をつまんでみる。
「どーしたもんだかニャ~」

「なーにが「ニャ~」よ」
びくりと固まり、赤面しつつドアにもたれたキュルケをにらむ。
「な、なにをお風呂のぞいてんのよ! 非常識ね!」
「部屋ん中でお風呂入るあんたよりは常識あるわよ」
「で、何か用?」
無意識に猫耳を隠す。
「いや~、お風呂に誘おうか、って、思ったんだけど~、
 、、、シュレちゃんは?」
「お湯取りに行ったけど?
 ってヤダ、キュルケ、鼻血でてる!
 はっは~ん、さてはこの私の悩ましいカラダに
 悩殺されちゃった?」
手を頭の後ろに組み、無やましいカラダをくねらせる。

「キュルケ?」
小首をかしげたルイズの猫耳がピコリと動く。
「どしたの? 顔赤いわよ?」
キュルケの額にルイズが手を当てる。
二人の顔が近づく。

『何か』が切れる音がした。

キュルケがルイズの両腕をつかみ、ベッドに押し倒す。
「な、ちょ、キュルケ? やだ、冗談だってば!」
「冗談じゃあ無いわ」
低くつぶやく。
「なに怒ってんのよキュルケ?!
 め、目が怖いってば」
自分をベッドに押し倒し、真上からのしかかる級友の目は
まるで石川賢のキャラの様に渦を巻いていた。

「あたしがどんだけ今まで我慢してきたと思ってんのよ。
 ゲルマニアでどんだけ学校を替わったと思ってんのよ。
 あたしも必死に変わろうとしたわよ。
 自分は女なんだからって、何度も自分に言い聞かせて、
 何人もの男と寝て、愛せる男を見つけようと努力したわよ」
「、、キュルケ、、、」
「でも、でも何でなのよ。
 せっかくあんたとは友達になれると思ってたのに。
 なってくれると信じてたのに。
 なんで、あんたは、、、
 そんなに、、、
 そんなに、、、

 可 愛 い の よ ? ! ! 」

「はああ?!
 な、なに言ってんのよ?!」
「何であんたはそんなに無防備なのよ?!
 タバサだってもうちょっと警戒心持ってるわよ!
 しかもなによこのネコミミは!
 誘ってんの?!」
キュルケがシャンプーの残る猫耳をやわらかくはむ。
「ひゃんっ!
 なnな、なに、、噛むなあ!!」
「ああ、なんて可愛い声。
 股ぐらがいきり立つわ、ルイズ」

予想外の展開にルイズが泣き笑いの顔でキュルケを見上げる。
「じょ、じょじょ、冗談でしょ?」
「理性の残ってるうちに謝っておくわ、ルイズ。
 ごめんね。
 い た だ き ま す 」
「ッッキャアー!!!」
==============================
「あ」
ベッド上の二人が横を見ると、ポットとタオルを抱えた
シュレディンガーが立っていた。

「しゅしゅshシュレ、、! た、たs」
「ありゃま、お邪魔かな? 散歩してくるね~、んじゃ」
「グッジョブよシュレちゃん」
ルイズの腕をがっちり掴んだままでキュルケがサムアップする。
==============================
「あんのバカ猫ーーー!!!」

ガタンッ!

今度はベッドの横の窓が音を立てる。
「シュレっ?!」
ルイズがすがる思いで窓の外を見ると、
そこには真っ赤に茹で上がり目を回した顔があった。


「あ、あ、あの、、、
 お、お取り込み中、、、です、かっ、、、?
 えーと、、あの、ルイズっ、、フラっ、、、
 失
 礼
 し
 ま
 し
 た~、、、」
冠をかぶった頭が湯気を立てながらズルズルと窓の下へとさがっていく。

  。。
 ゚○゚


「ひっひひ、姫殿下~~~?!」




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