あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

滅殺の使い魔-05


深夜、森のはずれ――
ルガールは、周りに人気が無い事を確認するように周りを見渡す。
「いない、な」
そう確認すると、足を踏ん張り、手を構え、自らの力を練り始めた。
「はぁぁぁぁぁぁ……」
周りの木々がざわつき、虫は飛び立つ。 寝ていた鳥は起き上がり、激しく鳴きながら飛び立つ。
ルガールには、力を増幅させるほど不可思議な力が集まっていき、ルガールの髪は金髪から白色へと変わっていく。
そのうち、一際大きな光の柱がルガールの足元から生まれ、それがおさまると、ルガールの姿は大きく変わっていた。
金髪は完全に灰色か白色かと言う色に変わり、肌も浅黒く変わっていた。 右手は赤く変色し、右目には生気が宿るが、逆に、どちらの目も狂気を孕んだ赤い輝きを放っていた。
そのあまりの力に、新品同様だったタキシードは所々がボロボロになっている。
「烈風拳!」
確かめるように、地を這う光を放った。
それは木に命中し、一撃でそれを消し去ってしまう。
ルガールは、自らの手を見つめながら呟く。
「私の殺意の波動もオロチの力も健在……。 だが、何故だ? オロチからの強烈な支配が感じられん……。 
逆に、自分が周りに溶け込んだ、いや、何か『妖精』のようなものと同化している様な……。 ふん、下らん感覚だな。 下らん……なのに、何故? 何故私の中の『悪』が目覚めんのだ……!?」





オスマン。
トリステイン魔法学院の長を務める老齢の男である。
常人と比べ遥かに長く生きては来た、偉大なメイジである……筈なのだが。
「オールド・オスマン。 セクハラです」
その正体は、自らの秘書に対するセクハラを趣味とする、ただの変態だった。
「良いではないか。 こんな歳になると、楽しみが無くてのう」
学院長室は、学院本塔の最上階に位置している。
白い口ひげと髪を垂らし、重厚なセコイアの机に座っている。 ……と、言うところを見ると、非常に偉大に見えるだろう。
しかし、その手は秘書の美しい女性、ロングビルの尻に伸びていた。
しかし、そのようなセクハラにも、ロングビルは決して冷静な態度を崩さない。
「真実はどこにあるんじゃろうか? 考えたことは無いかね? ミス……」
セリフだけなら、深みのある哲学的な言葉を放つオスマン。
「少なくとも、私のスカートの中にはありませんので、机の下にネズミを忍ばせるのはやめてください」
オスマンは、悲しそうに顔を伏せる。
「モートソグニル」
机の下から、ハツカネズミが現れる。
ネズミは、ちゅうちゅうと鳴きながら、オスマンの肩によじ登る。
「そうか、白か。 やはりミス・ロングビルには純白が――」
言い終える前に、ロングビルからの回し蹴りがオスマンの顔面に向かう。 ロングビルは足が腹を蹴るつもりが、顔に向かっていることに気付きハッとするが、もう遅い。
しかし、ロングビルの足がオスマンに当たることは無かった。
オスマンが、冷静に腕を構え、受け止めたからだ。
「お、オールド・オスマン! 申し訳ありません!」
「ホッホッホ、良いんじゃよ」
オスマンは、受け止めた足を床に下ろしながら呟いた。
「トゥーイージー。 何つって」
「トゥー?」
「あ、いや、なんでもないんじゃよ」
そんなやり取りをしていると、不意に学院長室のドアが勢いよく開いた。
「オールド・オスマン!」
現れたのは、コルベールであった。
息を荒くし、表情からは興奮と、少しの不安が見て取れる。 また、わきには、古い書物を抱えていた。
「なんじゃね?」
オスマンは、先ほどの出来事を感じさせないような重々しい態度でコルベールを向かい入れた。 ロングビルは、既に机に戻っていた。
「たた、大変です!」
「大変なことなど、あるものか。 全ては小事じゃ」
「ここ、これを見てください!」
コルベールは、抱えていた書物をオスマンに見せた。
「『始祖ブリミルの使い魔たち』。 こんな古いもんを漁っておる暇があったら、もっと有用なことをしなさい、ミスタ……コーハン?」
「コルベールです! なんですかその、鉄球でも振り回しそうな名前は!」
「そ、そんな細かいことはダイヤボーじゃよ。 で、これがどうかしたのかね?」
「これも見てください!」
コルベールは、豪鬼のルーンのスケッチもオスマンに見せた。
オスマンの表情が変わる。 目が厳格さを漂わせた。
「ミス・ロングビル。 席をはずしなさい」
ロングビルが退室するのを見届けると、オスマンは口を開いた。
「説明したまえ」





「分かったでしょ。 『ゼロのルイズ』。 わたしは、魔法も何にも出来ないのよ!」
昼休み前。 教室の掃除を命じられた豪鬼とルイズが、やっと掃除を終わらせたのである。
とはいっても、やったのはほとんど豪鬼である。
『ゼロ』。 豪鬼は先ほど始めてその意味を知った。 しかし、だからどうだと言うのだ、と豪鬼は思っていた。
初めから強い者など居はしない。 力が無いのなら、精進すればいい。
しかし、豪鬼は何も言わないので、ルイズは豪鬼が自分を馬鹿にしていると思ってしまった。
「な、何よ、何か言いなさいよ……。 あんただって、わたしを馬鹿にするんでしょ!? 『ゼロのルイズ』って――」
「黙れ」
「え?」
「下らん弱者の戯言を、これ以上我の耳に入れるな」
ルイズははじめ呆気にとられたが、徐々に怒りが湧いてきた。
「な、何よあんた――」
「黙れと言っている!」
あまりの威圧力に、ルイズは腰を抜かせてしまい、ペタンと床に座り込む。
それでも、虚勢だけは口からあふれ出た。
「ご、ご飯抜きよ! ご主人様にそんなこと言うなんて――」
「黙れ小童! 主人だと? 笑止! その情けなく腰を抜かすその姿のどこが主だと言うのだ! 恥を知れぃ!」
そう言うと、豪鬼はルイズを置いて教室を出る。
「な、何よ……。 何なのよ……」






豪鬼は、廊下を歩いていた。
何故、自分はあそこまで感情的になった?
普段なら、あの程度の小童は相手になどしないのに。
いや、それよりも問題は飯だ。
空腹を耐えることは簡単だが、その後の死合いに響く。 エネルギーの摂取は大切なのだ。
とりあえず食堂に来てはみたものの、ルイズが居なければどうしようもない。 かといって、あの豪華な食事は害でしかない。
狩りでもするか。
そう考えていると、後ろから気配を感じた。
「ミスタ・ゴウキ!」
赤髪の女、キュルケだ。 何故か笑顔で、体を密着させてくる。 邪魔だ。
「あたし、知ってるのよ。 あの教室で、爆発の破片を全て打ち落としたの」
「ほう」
そういえばこの女は、一人だけ爆発から隠れていなかったか。
キュルケは周りを見渡すと、首を傾げた。
「あら? ルイズは?」
「知らん」
「あ、でも、ルイズが居なきゃお食事も出来ないわね? じゃあ、あたしとご一緒しない?」
「笑止」
適当にあしらって、廊下を進む。 すると、黒髪の生徒とは違う服装の少女が話しかけてきた。
「あの、どうしました?」
「む……。 うぬは」
そう言うと、少女は自己紹介をした。
「あ、私は、この学院で、ご奉公させていただいている、メイドのシエスタと申します。 あなたはもしかして、先日ミス・ヴァリエールに召喚されたって言う……」
「我が名は豪鬼」
「ゴウキさん、ですか。 変わったお名前ですね」
「ああ」
豪鬼は、そのまま廊下を歩き出そうとするが、シエスタによって呼び止められた。
「あの、どこへ行くんですか?」
「む……」
「もしかして、ご飯を頂いてないんですか?」
どうするか、と豪鬼は考えたが、ここで嘘を言っても仕方が無いので、本当のことを言う事にした。
「ああ」
すると、シエスタは豪鬼を誘導するように言った。
「こちらにいらしてください」
シエスタは歩き出し、豪鬼もそれについて行った。

連れて行かれた先は、食堂の裏にある厨房だった。
シエスタの話によると、ここで貴族たちの食事を作っており、そのあまりで作った賄いでよければ、出してくれるという。
豪鬼はそれに甘え、厨房の隅に座ってまっていた訳だ。
シエスタが皿を抱えて持ってくる。
「はい。 本当に余り物ですが……」
「構わん」
一気に食べてもいいことは無いので、きちんと咀嚼しながら食べ進めていく。
やがて豪鬼が食べ終わり、食器を片付けると、シエスタは仕事に戻る。
「さて、私はお仕事に戻りますね」
ケーキの乗った皿を持って厨房を出て行こうとするシエスタを、豪鬼が呼び止めた。
「待て」
「はい? なんでしょう?」
「手伝おう」
「……へ?」
「……恩は返す」
しばらく呆気に取られていたシエスタだったが、クスッと一回笑うと、了承した。
「なら、デザートを運ぶのを手伝って下さいな」
「うむ」
豪鬼の、この世界での初仕事がはじまる。







今日の「滅殺!」必殺技講座
  • 無し

今日の「死ネィッ!」必殺技講座
  • 烈風拳
地を這う飛び道具。 正確にはギースの烈風拳をパク)ry盗んだもの。
性能はギースのものと同じであるが。『ダブル烈風拳』にパワーアップさせることは出来ない。
結構使い勝手が良い。
コマンド「(右向きのとき)下、右下、右+パンチボタン」





「必殺技講座など容易い!」
「スゴーイ!」
「ハッハッハァ!」


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