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エデンの林檎 零話

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零話 『蛇は林檎を投げ落とす』


「この宇宙の何処かにいる(ry」

 お決まりの召喚呪文とお決まりの爆発。
 “魔法が一切使えない魔法使い”のゼロとさげずまれている『ゼロのルイズ』ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが顔をすすだらけにしながら唱えたその呪文は、ミスタ・コルベールに与えられた最後のチャンスだった。
 どうせ何もねーだろと生徒たちが飽き始めているなか、爆発で怒った煙がゆっくりと晴れていく。

 煙の中には、唐草模様の書かれた毒物にしか見えない大きな実が、一つだけ転がっていた。

「さすがゼロのルイズ!」
「珍しいのは確かだな!」

 ルイズは涙をこらえるのに必死だった。
 ドラゴンやグリフォンのような幻獣とまで行かなくても犬やネコでも良かった。それこそ蛙や蛇でも。
 しかし彼女に引き当てられたのは虫ですらなく、動くことのない植物だった。
 コルベールに急かされその実にコントラクト・サーヴァントを行う。
 ルーンの発生を確認して、コルベールは全員を下がらせた。

 唐草模様に邪魔をされたのと対象が木の実だったこともあり、コルベールはそのルーンを深く調べはしなかった。
 ただ一人とぼとぼと、ルイズは実を抱えて自室に戻った。
 その日ルイズは初めて授業をサボった。

 夜、ルイズはふと目を覚ました。
 泣きつかれたまま眠った涙の跡の残る顔で、ルイズは眼前の木の実をにらみつけた。
 ふつふつと怒りがこみ上げ、それをぶつけるようにルイズは実にかぶりついた。
 毒かも知れない、という思考がないわけではなかった。
 それでもルイズは実をかじった。死ぬ可能性を理解しながらもそれにかぶりつく。
 死んだほうが楽かもしれない、とさげずまれ続けた17年を振り返り、涙を流しながら実をほおばった。まずい。

 2/3ほどを食らったところで残りを床に放り投げ、また泣きながら眠った。

 ルイズの額にぼんやりとルーンが浮かび上がる。
 それは虚無の使い魔の証。
 実に刻まれ、食らうことでルイズに移された刻印。
 それは神の頭脳。
 それは神の本。

 その名を『ミョズニトニルン』
 その実の名は『悪魔の実』


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