あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

使い魔ツマラナイ

「え~と……」

ルイズは自身が召喚した存在に困惑していた。
彼女が召喚したのは象っぽい亜人だった……おそらく亜人だろう……
微妙に被り物っぽい感じもしたが亜人だろう……なんだが色々と脱いで風呂に入っている姿が
なぜか浮かんだが亜人ったら亜人なのだ。問題は……だ……

「ミスタ・コルベール……これ、生きてますよね?」

「ふむ……なかなかよい保存状態で凍らされているようだし……多分……」

亜人は氷漬けで生きているのか非常に怪しい状態だったということだ。
だが、教師が大丈夫そうだと言うのなら多分大丈夫なのだろう……
ならばあとは契約するのみ!とルイズが亜人と契約をしようと近づいた時だった。

「ミス・ヴァリエール!下がりなさい!!」

突如、コルベールが叫び声を上げた。そしてコルベールがルイズを庇うようにしながら
彼女を亜人から遠ざけた。いきなりの事態に状況が飲み込めないルイズ、だが次の瞬間

「グッ……」

「え?」

コルベールのうめき声が聞こえたと思うと彼女の顔には血が付着していた。
だが、彼女に痛みはないコルベールの方を見ると
鋭い何かがコルベールの両肩に刺さっていた。そして気づく……
それが氷漬けだったはずの亜人の牙であると……亜人の牙が伸び、氷を貫き、コルベールの肩を貫いたのだ!
悲鳴が上がる。しかし、

「ミス・ヴァリエール!今のうちに契約を!」

コルベールは痛みに顔を顰めながらもルイズに契約を促した。
促されたルイズは急いで牙が伸びた時に顕わになった亜人の唇へと口付けし契約を結ぶ。
口付けが交わされると亜人の体が揺れた。そして氷にひびが入り砕けてゆく……

「パゴーーーーッ!!」

目覚めの咆哮、そしてまるで伸びでもするかのように牙が回転し…

「って……何!?牙が……回転した……」

呆けるルイズ。だがすぐにその牙がコルベールに突き刺さったままだと気づく……
そしてコルベールの方を振り返るが……

「ウギャー!オールド・オスマーン!!」

遅かった。回転した牙がコルベールの肩を抉っていた。

「さ、流石にまさか牙が回転するのは予想外でした……」



そういってコルベールは意識を失った。



翌日、ルイズは食堂に来ていた。あの亜人の使い魔……マンモスマンをつれて……
あのあとどうやら寝ぼけていたらしいマンモスマンがようやく目を覚まし
何とか事態は収まった。マンモスマンという名前についてはそのとき聞いた。
コルベールへと行ったことを叱りつつ使い魔についても説明したが特に文句はなさそうだった。
ただ、話の最中時たま周囲に飛び散ったコルベールの血を舐めようとしていたのには退いたが……
コルベールは治療費こそかかったようだがなんとかなった。
今のところマンモスマンは彼女の命令に素直に従っている……

(最初こそ散々だったけど、大丈夫そうね……)

と思っていると……

バキッ

そんな音がマンモスマンの足元で響いた。

「パゴッ?」

マンモスマンが足をどけるとそこにはマンモスマンに踏まれて割れたと思われるビンの欠片と
中身の液体……臭いからして香水の無惨な姿があった。
マンモスマンは足の裏を長い鼻で嗅ぐと臭いのきつさに顔を顰めた。と、

「ル、ルイズ!君の使い魔はなんて事をしてくれたんだ!!」

現れたのは顔を怒りで真っ赤にしたギーシュだった。
とりあえず、謝ろうと思ったルイズだがその前にマンモスマンの巨体が2人の間に割り込んだ。

「………」

「な、なんだね!?」

マンモスマンの巨体に怯みながらもギーシュは怒りをあらわにしてマンモスマンを睨む。
と、マンモスマンが口を開いた。

「こいつはお前が落としたのか?」

「確かに、落としたのは僕だ……だがッ!……なッ!?」

ギーシュの言葉は最後まで続かなかった。マンモスマンの鼻が伸びギーシュの腰に巻きつく。
そしてギーシュの体が持ち上げられる。

「ななななな!?」

「臭くて鼻が捻じ曲がりそうだぞ!どうしてくれるーーーー!パゴーッ!」

そしてマンモスマンはギーシュの背中を勢いよく膝にたたきつけた。

「パワフル・ノーズ・ブリーカー!!」





マンモスマンは土くれのフーケが作り出したゴーレムと対峙していた。
ゴーレムの巨大な腕がマンモスマンめがけて振り下ろされる。だが、マンモスマンは
それを片腕で止めるとパワフル・ノーズを伸ばしゴーレムの腰にまきつける。
そして、ゴーレムを持ち上げると上下反転して頭から地面に叩きつけた。
ゴーレムの頭はあまりのパワーに地面にめり込んでいる。

「仕上げはこれからだ!」

さらにマンモスマンはゴーレムの足の上で倒立するとゴーレムの体を回していく……
回転により地面が生き物のようにゴーレムの首をねじり上げていく。

「キャンバスが相手の首をねじ切るところから……といってもここにキャンバスはないが……」

「ま、まさか……」

様子を見ていたルイズたちもマンモスマンのやろうとしていることを悟ったのか顔を青くしている。
あれが人間だったらと……
次の瞬間、ゴーレムの首がねじ切れた。

「ゴースト・キャンバスと名づけられている!!パゴーーーーー!!!」



「な、なんてバカ力……クッ……こりゃ勝ち目はないね……せめてお宝だけでも……」

勝ち目がないと判断した土くれのフーケ……ロングビルはゴーレムを引っ込めると
何食わぬ顔でルイズたちの前に姿を現した。が、その間にマンモスマンが立ちはだかる。

「どうしたの、マンモスマン?」

「この俺をただパワーだけの超人と思ってもらっては困る。学院からここまで
それらしい使い魔を持たないアンタじゃどう考えても行って帰るには時間が早すぎる!
あのゴーレムを操っていたのはお前だな!パゴー!」

「チッ!」

ほえるマンモスマン。正体を看破されたロングビルは杖を構え

グオゴゴゴ

「ノーズフェンシング!!」

「ギャー!」

ズン

だが、ロングビルが攻撃に移るよりも早く剣のように鋭くなったパワフル・ノーズがロングビルの胸を貫いた。



ロングビルが盗んだものを確認のため改めるとそこにあったのは
白い仮面、管のようなもの、そして秘薬としても使われることもある大量の蛍石だった。
白い仮面に何かを感じたマンモスマンはふと白い仮面を放り投げる。

「ノーズフェンシング!」

そして先ほどロングビルにお見舞いしたようにノーズフェンシングを仮面へと放った。
秘宝になんて事をとルイズが叫ぶがルイズの手に落ちた仮面には傷一つなかった。
そして4人は辛うじて生きている状態だったロングビルを連れ学院へと戻った。
その途中、マンモスマンは蛍石をおやつでも食べるみたいにたまに食べていた。


えらく気に入ったらしく。オスマンがマンモスマンには公的な褒美は出せないと
いうと、なら、これをくれと蛍石を要求してきた。
オスマンはそれを快諾。ついでに仮面と管のようなものまでマンモスマンに与えた。



ちなみに……これらの秘宝についての話だが……

「30年前にワイバーンに襲われての……その時にヴァリエールの使い魔に引けをとらんほどの体格で
その仮面と同じ仮面をかぶり袋を担いだ金髪の男が現れての……当然逃げるよう叫んだんじゃが……
その男はワイバーンを見るなり笑みを浮かべて『竜か……ちょうどいい!サメごときでは
この俺が身につけた新しい力の実験体には物足りなく思っていたところよー!』とか
叫んでむしろ向かっていきよってな……『ロンリー・クロス・ボンバー!』とか叫んで腕を構えて
ワイバーンにぶつかっていったのじゃ……当然、食われたと思ったんじゃが……
気づいたらワイバーンは腕があたった部分である口から真っ二つになっておった……
呆けてるうちに男は『ガハハーーーー!いい切れ味だ』、『しかし、念のため予備のマスクや
光ファイバーケーブル、蛍石を用意してきたがタイムシップには重量制限があるのをすっかり忘れてたぜ!
仕方がない!予備は諦めるか……蛍石は20世紀で掘り出せばいいだろうしな!』とかいって袋を置いて
去っていきよった……」



ラ・ロシェールにて…
マンモスマンはワルドと決闘することになったのだが……それはもはや決闘と呼べるものではなかった……

「アイス・ロック・ジャイロ!」

マンモスマンはワルドを宙に放り投げると鞭状にしたパワフル・ノーズでワルドを打ち付け
宙を舞わせる。ワルドの体は超スピードで宙を舞うことにより周りの空気が冷やされ汗や水蒸気が氷となり
張り付いていく……そして、完全にワルドが凍ったところでトドメを刺そうと……

「止めなさい!マンモスマン!」

ルイズの爆発がそれを遮った。おかげでワルドは無事だったがマンモスマンはルイズへと
不満の視線を向けていた。







ニューカッスル城にてルイズはウェールズに傷を負わせ本性を現したワルドと対峙していた。

「マンモスマン!ワルドを倒しなさい!」

後方に控えていたマンモスマンに命じるルイズ。

(クッ……流石にこいつの相手は……)

内心焦るワルド。だが…

「………」

マンモスマンからは反応がなかった。ワルドの攻撃で倒れたウェールズをじっと見ている。
どういうことだ?と思うルイズとワルド。
と、マンモスマンが小刻みに震えながら何か呟いてるのに気づく……よく聞いてみるとそれは……

「使イ魔ツマラナイ…血…スキ オレモ…血デ遊ビタイ…」
「オレモ…血ノ海デ遊ビタイ」
「相手ヲグシャグシャニシテヤリタイ~~~ッ」

「「なッ!?」」


なんとも不吉な言葉であった。しかし、ワルドはこうも思った…使える!と

「ウホホ~、ここにきてレコン・キスタにひと筋の…いや大量の光が差し込んできたようだ~!
マンモスマンよ!私とともに来る気はないか!?
そんなに血が見たいというなら君のその力、レコン・キスタの
聖地奪還の障害相手に思う存分に振るうがいい~~!」

「なッ!?ワルド!?マンモスマン!!」

マンモスマンに呼びかけるルイズだが

「キレイだな…この真っ赤な血をもっと、見たい…パゴォー!」

咆哮。そして

「ルイズ、てめぇにはお楽しみのところを邪魔されるは貴族だのなんだのって偉ぶって
前々からいらついてたんだ…!!俺はこのままアンタの召使で終わりたくねぇ!!」

「マ、マンモスマン……」

「フハハハ!ルイズ、君はマンモスマンの本質を見誤り彼を押さえ込みすぎた!
マンモスマンはただの獣状態からこれまでの戦いを通じて”知性”を身につけ…
堕落したトリステインの王女への忠義などというつまらぬことよりも
我々レコン・キスタの聖地奪還という崇高なる理想と野望に惹かれたのよ!」

と、マンモスマンが口を開く……

「饒舌なところ悪いが、ワルド!てめぇもこの世界じゃそれなりの実力者みたいだが
俺のパートナーとしちゃあ、まだまだ役不足だ…とはいえこんな世界で贅沢も言えねぇ…だから…」

マンモスマンはフーケの一件のとき手に入れた仮面と管のようなものを取り出す。

「こいつをくれてやるぜーーーー!」

そしてそれをワルドに放り投げた。仮面はワルドの顔に張り付き、管のようなものは

「グアアアア~~~~~~~」

ワルドの腕へと徐々に入り込んでいく。

「パゴアパゴア~!元々、超人の俺とメイジとかいってもただの人間のお前じゃ話にならないだろうさ。
だが、そいつは喧嘩マンとかいう超人がネプチューンマンに生まれ変わった時につけていた仮面!
少しはご利益みたいなもんがあるだろう!そして、その光ファイバーの力も加えれば…」

「グウーーーッ!は…入ってくるぞ~~~~ッ!俺の左腕に未知の力の息吹が~~ッ!」

ワルドが新たな力が入ってくる快感に酔いしれる一方、マンモスマンも蛍石を取り出し

「ウメーウメー」

今まで以上の速度でバリボリと食い始めた。
と、マンモスマンの牙、ビッグタスクから光が出始める。

「フハハハーーー!!わかる!わかるぞ!使い方が!」

そういいながら腕を構えるワルド。その瞬間、マンモスマンのビッグタスクと同様に腕から光が飛び出す

「な、なんなの!?」

そしてそれは、ルイズを体を貫きマンモスマンのビッグタスクの光と繋がる。

本能的に感じる嫌な予感に光の射線から抜けようとするルイズだがなぜか身動きが取れない!

「喜べ!ルイズ!生まれ変わった私の力の初の犠牲者には婚約者でありマンモスマンの主でもある
君こそ相応しい!」

「い、嫌……」

「さあ、マンモスマン!君も構えろ!」

「ゲプッ」

マンモスマンは蛍石の入っていた袋を放り投げる。蛍石でいっぱいだったはずの袋の中は
既に空っぽだった。そしてマンモスマンを腕を構え!

「謀反のオプティカル・ファイバー・クロス・ボンバーーッ!!」

必殺のツープラトンがルイズめがけて放たれた。


グシャッ


ルイズが目を開けると自身の体はマンモスマンとワルドによる攻撃を受けたにしては
あまりにも痛みが感じられなかった……不思議に思っていると自分が庇われていたのに気づく

「チィーーーーッ!ウェールズ!まだ息があったか~~~~~ッ!」

忌々しそうなワルドの声。既に虫の息であったウェールズがルイズの身代わりにツープラトンを受けていた。

「ミス・ヴァリエール………逃げるんだ……」

声も絶え絶えに逃げることを促すウェールズ。

「死に損ないが~~~~ッ!」

だが、ワルドとマンモスマンが腕に込める力を増す。次の瞬間

ペリリリ…

「グァァァァ~~ッ」

ウェールズの美麗な顔…その生皮は彼の顔から残酷なほど綺麗に剥がれ落ちた…
今彼の顔には生々しい血管などがじかに見えている。
あまりの生理的嫌悪感にルイズは理性もとんで逃げ出した。
追うこともできた。が

「まあ、いい……私達の新しい門出がアルビオンの王族というのも悪くない……
しかし、この生皮……コレクションにするにはなかなか趣味が悪くないな……」

そう言ってワルドはウェールズの生皮を満足そうに見つめていた。
だが、ふと偏在が消え去った位置とマンモスマンを流し見た……
"マンモスマンとツープラトンを行った"偏在を……

(それにしても…念のため、偏在とやらせたクロスボンバーだったが…
本体で受けていれば確実に死んでいた……こいつの力は扱い損ねれば即、死に繋がる…か……)

冷や汗を流すワルド。マンモスマンとツープラトンを行った彼の偏在は
マンモスマンのパワーに耐えられず皮を剥いだ直後消滅していたのだ。

その横でマンモスマンは

「パゴアパゴア~」

と不気味に笑っていた。



このあとハルケギニアがどうなったかはわからない。
ただ一つ言えるのは……ルイズは血に飢えた獣の扱い方を間違えた……それだけだ……



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