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夜刃の使い魔 第二夜

夜刃の使い魔 第二夜『ルイズVSホークアイ??』

「へっ、ご免だね。誰か他の奴に頼めばいいだろ」

ルイズから使い魔についての事を一通り聞き終わって、開口一番ホークアイはきっぱりと言い切った。
時間は既に夜になっていた。
あれからこの学生たちの寮に帰り、そして今までお互い疑問をぶつけ合った。
此処は何処なのか、何故月が二つあるのか、何故人が飛んでいるのか。
内容はシーフ特有の話術でホークアイ主導で進んでいった。自分の側の情報は極力漏らさず、ルイズから十分な情報を得る。
よってホークアイはこの世界の状況などを理解し、この世界のメイジたちの事も概ね理解した。
それに反してルイズの判ったホークアイの情報は、口の中に危険なものを仕込む変な平民という認識だけ。
その結果の結論は、ルイズにとっては受け入れがたく、ホークアイにとっては当然のものだ。

「あんた、何言ってるのよ! 話を聞いてなかったの!? あんたは私の使い魔なのよ!」
「聞いてたさ。だからイヤなんだ。お貴族様の使いっぱしりになれって? 冗談じゃない。寝言は寝て言えよ、お嬢ちゃん」

ホークアイの居たナバール盗賊団は本来、あくどく儲ける者達のみを狙っていた。
彼らは、弱い民衆から搾取する権力者や支配者を良しとしない義侠の集団でもあった。
美獣によりその誇りを貶められ、略奪者の群れとなったが、その根底はホークアイの心の奥にしっかりと残っている。
同時に支配者の背負うものも、あのマナの剣を巡る戦いで感じ取った。
二人の王女、リースとアンジェラ。
二人はホークアイの嫌う王族だったが、支配するものとしての義務と責任を誰よりも果たそうと懸命だった。
その姿に感銘を受けたからこそ、背中を預け共に戦えたのだ。
今この目の前に居るお嬢ちゃんはどうだ?
貴族であると言う誇りはあるのだろう。だがそれだけに見える。
権威を当然のものとして享受して、それが何の意味を持つのか理解していないのでは無いだろうか?
そんな小娘に、共に戦うのでもなくただ『一生しもべになれ』と言われて、頷けるホークアイではない。

「大体虫が良すぎるだろ。勝手に人を呼び出しておいて、一方的に使い魔なんて役目を押し付けるなんてな」
「仕方無いじゃない! 私だってアンタなんか呼び出すとは思っても見なかったんだから! 使い魔のルーンだって浮かんでるでしょ!?」
「知った事か。じゃぁな、後は好きにやってくれ。俺は自分で元の場所に帰る方法を探すからさ」

ホークアイはルイズに背中を向け歩き出す。

ルイズは焦った。
折角成功した使い魔召喚の儀である。
どうもこの近くの国の者ではない様だが、
ここで何処かに行かれては、この先一生使い魔無しで過ごさなければいけない。
むしろ『使い魔に逃げられたメイジ』という新たな異名を得かねない。
只でさえ『ゼロ』という汚名を背負わされているのだ。これ以上の屈辱は負いたくない。
しかし今この黒装束の男、ホークアイはルイズを主と認めずに何処かへ去ろうとしている。
(行かせてはダメ!)
とっさにルイズは杖を取り、ホークアイの前に立ちふさがった。

「なんのつもりだい?お嬢ちゃん」
「い、行かせないんだから! ホークアイ! あんたは私の使い魔になるのよ!」

ホークアイの眼前へ杖を突き出す。何が何でも引き止めなければいけない。
(口の中に色々仕込むような妙な平民だけど、メイジに杖を突きつけれられれば大人しくなるはずよね)
そう思いながら力ずくでも従わせようとするルイズ。だが、不幸な事にそれは絶望的な行いであった。

実際の所、ホークアイは内心焦燥感に駆られていた。
今更ながらに自分のなすべき事に思い至ったからだ。
本来居るべき元の世界はフェアリーが新たなマナの女神となり平和が戻ったかに思えた。
だがよくよく考えてみれば、あの聖域での戦いで姿を見なかった者達が、本当に滅んでいるかどうか確証出来ない事に気付いたのだ。
真っ先に聖域へ乗り込んだはずの紅蓮の魔導師や黒耀の騎士はどうなった?その主の竜帝は?
死を食らう男は生きていた。確か、その主の仮面の道士を倒されたと言っていたが、アレの言葉を鵜呑みに出来るのか?
となれば、この目で確かめない限りは安心できない。
折角手に入れた平和を再び乱されてしまう。マナの女神を、生まれ変わったフェアリーを狙われてしまう。
もし仮にあの連中が本当に死んでいたならば、そういう野望を抱く他の者が現れないか夜の世界から監視しなければいけない。
少なくとも別の世界でのんびり使い魔などやっている暇は、無い。
だが目の前で杖を突きつけ主と宣言するこの少女をどうするべきか?
一思いに命を奪うのは簡単だろう。だが、それでは今後この世界で動くのに、世界を超える手段を探すのに少々やりにくくなる。
第一ホークアイもナイトブレードに至ったとは言え殺しが好きなわけではない。
無駄な流血は今でも好きではない。スマートなやりかたがホークアイの流儀だ。

「あのな、お嬢ちゃん・・・」
「ルイズよ!名前くらい覚えなさいよ!!」
「わかった、わかった。ルイズだな? 止めておきなってお嬢ちゃん」
「!!この、平民の癖に!!」

たしなめるホークアイの言葉は、結局ルイズの背中を押してしまった。
失敗も覚悟で目の前のホークアイへ攻撃魔法をたたきつけようとする。

「だからやめとけって」
「え!?ん、んん!?」

しかし困り果てたようなホークアイの声と同時、何時の間にかベッドに組み伏せられ、口元を押さえられていた。
あまりのホークアイの速さに何が起こったのか理解できないルイズ。
唖然としたようにホークアイを見上げる。

「ふぅ、まいったな。このじゃじゃ馬っぷりはアンジェラを思い出すよ」

(身体のほうは、全然似てないけどな)
などと思いながらホークアイはため息をつくと、何処からか魔法のロープを取り出す。
目を丸くするルイズ。

「ん~!! んん~!!(何、何されるのよ!?)」
「本当はこういう使い方じゃ無いんだけどな・・・」

暴れもがこうとするが、ホークアイの素早い動きに物音すら封じ込められる。
そして・・・暗転。

翌日。

「ルイズ、まだ寝てるの~? って、どうしたのよそれ!? まさか、新しい趣味にでも目覚めたの!?」
「ん~~~!んむぅ~~~~!!!(違うわよ~~~!! ホークアイ、覚えてなさいよ!!)」

何時ものようにルイズをからかおうと彼女の部屋を訪れたキュルケは、ロープでぐるぐる巻きにされ猿轡をはめられた少女を発見する事になる。


ルイズVSホークアイ 初戦:押さえ込み+ロープで捕縛でホークアイの勝ち。後に遁走。

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