あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの黒魔道士-02



…目をさましたら天井が遠いところにあった
「…お金持ちの人たちって、こんな高い天井ばっかりで目をまわさないのかなぁ…」
…ルイズおねえちゃんの使い魔、か…
新しい1日が、始まろうとしていたんだ…

―ゼロの黒魔道士―
~第二幕~ビビ、がんばる


「グゥ~…貴族として~…クックベリーパイはわたしのもの~…」
…ルイズおねえちゃんは気持ち良さそうに寝ていた…クックベリーパイって何なんだろ?
ふと、手の中の薄い布に気づく。
「あ、そっか…洗濯しなきゃ…」
クワンおじいちゃんにやり方は教わったし(「おいしい食事は綺麗な食卓からアルヨ!」って言ってたっけ)、
野宿が続いたときはみんなで手分けしてやったり(スタイナーおじちゃんの鎧はすっごく臭かったっけ)、
黒魔村でも体の動くうちは手伝っていた(ボクら黒魔道士は服も体の一部だから実質ジェノムのみんなの服ばっかりだったけど)
だからそう苦手ってわけじゃない。
両手いっぱいに洗濯物を抱えて(部屋には下着以外に制服も脱ぎ散らかしてあった…畳んだ方がいいと思うんだけどなぁ…)、
よいしょってドアを開けて、廊下に出る。広い。やっぱりお城みたいだ。
…すぅ~っと深呼吸をする。石の壁と、高そうな香水の匂い…トレノの町に似てるけど、お酒やタバコのにおいが薄いからこっちの方がいいなぁ…
…新しい生活がはじまるんだなぁっと思った…ちょっとワクワクする…



「こっちでいいのかなぁ…」
…正直、迷っちゃったんだ…(リンドブルムより分かりにくいんだ、ここ)
昨日は、周りのものが珍しくて(主に使い魔達…ガイアやテラとまた違ってて、やっぱり別世界なのかなぁって思ったんだ)、
キョロキョロ見まわしちゃったから(ドラゴンと目が合った時は何か笑かけてきた気がした)、
全然覚えてないや…
おまけに洗濯物って思ったより重くて…
「う~ん…ここって、さっきも、通ったような」ドンッ
「キャッ!?」バサバサッ
「わわわわっ!?」ドテッ
キョロキョロしてたら、誰かにぶつかっちゃったんだ…
「うぅぅ~…いたたたた…」
「大丈夫ですかっ!?わ、私ったら貴族様になんてことを…も、申し訳ございませんっ!!」
帽子をかぶりなおしてたらぶつかった人が謝ってきた。…ダガーおねえちゃんみたいな、真っ黒な髪の優しそうな人が…
「あ、いえ…ゴメンなさい、こちらこそ、ぶつかっちゃったし…あと、ボクは貴族じゃないんです…」
手をパタパタとふって否定する。目の前の女の人は「へ?」と首をかしげた後、ポンッと手をうった
「え?…あ、もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したっていう噂のお人形さんみたいな平民って、あなたですか!?」
「あ、う、うん…ルイズおねえちゃんの使い魔のビビって言います…よろしくお願いします…」
「あ、これは丁寧に…メイドのシエスタと申します。よろしくお願いいたしますわね?」
そう言ってシエスタおねえちゃんはにっこり笑った。メイドさん…そういえば、お城って雑用とかをやる人がいっぱいいるんだっけ…
あ、そっか、この人に洗濯場所を聞いたらいいんだよね?

「あ、あの、シエスタおねえちゃん、洗濯物…」
「え?…いっけないっ!ゴメンなさいね、ビビ様の方も床に散らばっちゃいましたね…」
確かに、床一面に洗濯物が散らばってしまっていたんだ…シエスタおねえちゃん、これ全部抱えてたんだ…すごいなぁ…
「あ、うぅうん、ボクもぶつかっちゃったから…あと、シエスタおねえちゃん、『ビビ』でいいよ?なんか…くすぐったいし…」
様づけって、慣れないから、ちょっと恥ずかしくなって帽子を深めにかぶりなおしながらそう言ったんだ。
(そういえば、スタイナーおじちゃんは「ビビ殿」って呼び方を最後まで直してくれなかったなぁ…)
「え?…はい。分かりましたわ。それじゃぁ、私のことも『シエスタ』でいいですわよ?平民同士ですし、ね?」
そう言ってシエスタおn…シエスタはまたにっこり笑う…笑顔が優しい人だなぁ…
「あ、うん…じゃぁ、シエスタ…ボク、ルイズおねえちゃんに洗濯を頼まれたんだけど…どこに行けばいいかなぁ…?」
「あら、ミス・ヴァリエールのですか?それじゃぁ、私も洗濯をするところでしたし、一緒に行きますか?」
「う、うんっ!」
落ちた洗濯物を急いでかき集めて(シエスタはあの量をボクよりも速く拾ってた…プロってすごいって、ホントだなぁ…)、
一緒に外の広場に出て洗濯をした(シエスタの洗濯はやっぱり手際が良かった…プロって、ホントにすごいなぁ…)

「さてと…これで終わり、ですわね…」
「シエスタってすごいなぁ…こんな量の仕事を毎日してるんだ…」
「貴族様相手ですしね。鍛えられますもの!」
そういって力こぶしを作るマネをする…そっか魔法の練習と一緒なんだな、きっと…
「そっか…うん、ボクもガンバるね!」
「はいっ!…あ…それはそうと、そろそろ朝食の時間ですよ?ミス・ヴァリエールのところに行ったほうがいいのでは?」
「え?ホント?あ、でも洗濯物が…」
「あとで持って行ってさしあげますわ。いつものことですから」
「あ、ウン…じゃ、ボク、行くねっ!」
「ビビさん、ガンバってくださいね~~!!」
パタパタと手を振るシエスタに見送られて、パタパタと走ってルイズおねえちゃんの部屋へ…


…はじめての場所って、何でこんなに迷うのかなぁ…?

「あら?あなた、昨日のヴァリエールの…」
「え、あ、う、ウン…おねえちゃんたちは昨日の…」
迷っていたら、昨日のフレイムと真っ赤な髪の毛のおねえちゃんがドアから出てきたんだ。
「昨日は散々だったみたいねぇ…隣の部屋から怒鳴り声が何度も聞こえたわよ?」
そう言って赤髪のおねえちゃんはクスクス笑う…隣?あ、迷ってたと思ったけどルイズおねえちゃんの部屋に戻ってきたんだ…
「あ、自己紹介がまだだったわね?あたしはキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、こっちは使い魔のフレイムっていうの。
よろしくね、小さな使い魔さん」
「あ、えっと、ボクはビビって言います…え、えぇっと、フレイムと…キュルケ・アウg…?」
…貴族の人って、大変だなぁ…名前を覚えるだけで1日つぶれちゃうんじゃないかなぁ…?
「ハハハッ!キュルケ、でいいわよっ!もう、可愛らしいわねぇ…ねぇ、ヴァリエールの使い魔なんてやめてあたしのところに来ない?優遇してあげるわよ?」
「え、い、いやでもボクはルイズおねえちゃんの…」
…思わず、後ずさってしまう…迫力のある人だなぁ…ルイズおねえちゃんとは違う方向で…どこがってうまく言えないんだけど…
「んもぅ、いいじゃない、あなたの自由意思は尊重するわよ?」
「で、でもボクは…」
ギューっと帽子をかぶりなおす…目をあわすと何か「持ってかれる」って感じがする…

バタンッ
「ちょっとツェルプストー!!!!!人の使い魔に何してくれてんのよっ!!!」
「あらあらあら、ヴァリエール、すっごい寝ぐせよ?寝巻きのままで、そんなに慌ててどうしたのかしら」
「人のところから使い魔まで奪わないでっ!!この泥棒猫っ!!牛乳っ!!」バッ
…ル、ルイズおねえちゃん、首は苦しいよ…
「う、うしち…まったく、あんたは朝から元気ねぇ…フレイムもビビも驚いてるじゃない…それに、殿方を悩殺するこのボディを褒めたたえるなら、もっと良い言葉を並べてくださる?慎ましい体しちゃって…」
「だ、だれがあんたみたいな……  そういえば、昨日のマントのことだけど…」
「あら、火竜山産のサラマンダーの尻尾の炎で焦がされたマントなんて、、好事家に見せたらきっとそれなりの値段がつくんじゃない?よかったじゃない、ハクがついて」
「キィィィィィィ!…ビビっ!!!何ボサッとしてんのっ!!さっさと行くわよっ!!!」
「え、あ、ちょ、ちょっとその、ま、まっt…」
「アハハハ!まったね~」
ボクはそのまま首根っこをひっつかまれて、プリプリ怒るルイズおねえちゃんに引きづられて連れていかれた…
キュルケおねえちゃんは手を、フレイムは尻尾をふってボクを見送っていた…
バタンッ

「まったく…今までどこをほっつき歩いてたのよ!ご主人さまに断りもなく!」
部屋に戻っても、ルイズおねえちゃんは怒ってた。
「え、あ、あの…ゴメンなさい…洗濯に…」
「洗濯ぅ?…あぁ、そっか、私が頼んだんだったわね…もう…いーい?もうツェルプストーと話すんじゃないわよ?アイツの家はね…」
そこからなが~い、なっが~い話が始まったんだ…要約すると、キュルケおねえちゃんの家は代々色んなものをルイズおねえちゃんの家から盗んじゃってたってことらしい…
…盗賊ってことなのかなぁ…?
「い~い?分かった?だからツェルプストーはなるべく近くに寄せ付k…ってもうこんな時間じゃない!あーもぅ!あんたが起こさないからっ!!」
「ご、ゴメンなさい…」
昨日からホントに謝ってばっかりだ…もうちょっとガンバろう…シエスタみたいに…
「ほらっ!ボサッとしてないで着替えを手伝う!貴族は召使がいるときは自分で着替えたりしないのよっ!」
「う、うn「返事は『はい』!」は、はいっ!!」
…ガンバろう、ホント…


ピコン
~おまけ~

ATE ―疑問―

パタンッ
「マルトーさん、洗濯終わりましたー!」
「おう、シエスタ、御苦労さんっ!そんじゃ、食器並べるの手伝ってやってくれ!使い魔召喚で何人かがエサやりに行っちまってよ、人手がちょいと足りてねぇんだ!」
「あ、はーい!あ、そうそう、使い魔といえば、さっき噂のミス・ヴァリエールの使い魔とお話したんですよ?」
「ヴァリエール?…あぁ、あのしょっちゅうドッカンドッカンやってる貴族様か?そういや平民を召還したとかなんとか…」
「そうなんです!お人形さんみたいで可愛らしい男の子でしたよ!」
「はぁ~…小さいナリで貴族の使い魔とは…苦労するだろうなぁ~…」
「えぇ、ですから、できるだけ手伝ってあげようと思います!」
「ヨッ、流石シエスタさん!メイドのかがm」ゴツンッ
「お前はさっさと調理人の鏡になってみやがれ!とっとと手ぇ動して野菜洗うっ!!」
「フフフッ……あれ?」
「お?どうしたい、シエスタ?」
「…フツー、物を洗うときって、素手ですよねぇ?」
「おぅ、そりゃぁな?手袋なんぞしてちゃ水ん中でうまく手が動かねぇしな!」
「…じゃぁなんでビビさんは…」
手袋をずっとつけたままだったんだろう…?



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