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ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-06


ルイズの意図の掴めない発言から2日後。
強制的に馬の上に乗せられているランス一行。
そう、時遡ると…。

「「はぁ?」」
「聞こえなかったの?もう一度言うわよ?剣を買いに行くわよ!」
「いや、俺も謙信も持ってるんだがルイズちゃん。」
「貴方のを買うなんていってないわ、それとちゃん付けはやめなさい。」
「私は、持ってる。」
「そんなほっそい剣じゃいつか折れちゃうわ!」
「いや…この刀は…。」

謙信自体、刀の扱いに長けている。
刀が曲がる、または折れるような無茶をする訳がない。
それに、こんな所でこの刀より扱いやすく切れ味の高い刀が売っているとは思えない。

「いいからいくの!命令よ!」
「うむ…分かった。」
「ルイズちゃんは我侭だな、そんなんじゃ嫁の貰い手がないぞ、4年もすれば俺様のハーレムに加えてやるがな!がはは。」
「はぁ!?余計なお世話よ!あと、次「ちゃん」って付けたら追い出すからね!!」

貴族が平民にちゃん付けされる事自体侮辱に近い。

「まぁまぁ、ルイズちゃん。…あ」

ランスはルイズの部屋から追い出された。
もう外は日が落ちて、廊下は暗く寒かった。
寝る為の藁すら無い。

「どうするかな…むーシエスタちゃんに頼んでみよう…だけどもういないかもしれないな。」

とランスは廊下をウロウロしていると、ぼんやりと火が見えたので。
その火元に近づいてみる、それはサラマンダーの尻尾の火だった。

「おー、丁度いいあったかさだ、お前は…確か、そうだ!あのキュルケちゃんのペットだったな!」

のっそりとサラマンダーは歩き出す。
この火トカゲがいないと、この夜を越せそうに無いので、ランスは付いていく。
サラマンダーについて行くとキュルケの部屋のドアが開いた。
部屋は暗く、中まで見えない。キュルケの声が部屋から聞こえた。

「おいでになって。」

その言葉にランスは部屋へと足を運ぶ。
ランスがキュルケの部屋に入る。
すると1本1本蝋燭に火が灯されていく。
その蝋燭の道の先には、男を誘惑する下着を着けているキュルケがいた、むしろそれしかつけてない。

「いい姿だな。」
「でしょ…、はしたない女だと思う?」
「いや、むしろ大歓迎だ。」
「ふふっ…そこ、座って。」

言われたとおりキュルケの隣に座る。

「私ね…貴方に恋してるのよ…恋…。」
「突然だな。一体どうした、キュルケちゃん。まぁ――。」
「貴方が50人ものメイジと対峙してる姿…とても刺激的だったわ…まさに伝説のイーヴァルディの勇者…
 いえ、それを超えているわ、貴方のその強さ…とても情熱を感じたわ…松明が一気に燃え尽きるよう…。」

ランスの言葉を自分の言葉で遮る、ランスはとてもやりたがっている。

「そう、あの日から私はフレイムを使ってずっと貴方の事を見たり、マドリガル…つまり恋歌よ…恋歌を綴ったり
 私の夢に毎晩出てきたり。本当、私ってば…全部貴方のせいよ…?」

直球な告白に関しては滅法弱いが、このような告白に関しては動じないランスである。

「そうか、じゃあ犯ろう。」

突然、窓が叩かれる音がする。

「キュルケ…待ち合わせの時間に君が来ないから来て見れば…。」
「ぺリッソン! …2時間後に…。」
「話が違う!!」

どうやらぺリッソンと呼ばれたそいつは、魔法で浮いてるらしい。
キュルケが胸から杖を取り出すと、そちらを見向きもせずに杖を振る。
その男は、窓と一緒に吹っ飛んだ。

「無粋な梟ね。」
「なるほど、キュルケちゃん一つ条件が――。」
「キュルケ!その男は……。今夜は僕と過ごすんじゃなかったのか!!」
「スティックス!え、ええと4時間後に…。」
「そいつは――。」

話を終える前にキュルケが杖を振り、スティックスと言われたそいつは窓から落ちた。

「キュルケちゃん、一つ条件が――。」
「キュルケ!そいつは…ルイズの使い魔じゃないか!恋人はいないんじゃなかったのか!!」
「ええと…6時間後に!」
「「「朝だよ!!!」」」

3人が同時に唱和した。何度も話を遮られたランスは苛立ち、ランスアタックをかます。
3人は急に来た波動のような物を咄嗟に避けて辛うじて掠る程度にした、が、バランスを崩し、落ちていく。

「…仕留め損なったか。キュルケちゃん、一つ条件が。」
「えぇ…何?」
「俺様だけのものになれ。」

キュルケはさっきの衝撃波のようなものがなんだったか少し気になった。
しかし、今はそんな事気にしている場合ではなかった。
今目の前にいる殿方に質問され、当然のように言葉を返す。

「最初から貴方様のものですわ…。」
「む…そうか、なら犯ろう。」

あまり気持ちの良い返事ではないが、犯れるなら犯っておく…それがランスの信条だった。
しかし…残念な事に、突然ドアが開く。そこには【大草原】ルイズがいた。

「キュルケ!!人の使い魔に手を出そうとしてたわね!!」
「取り込み中よ、ミス・ヴァリエール。仕方ないじゃない、恋しちゃったんだもの。」
「来なさい、ランス。」
「えー。」
「私の魔法喰らいたい?」

ルイズの魔法は爆発、高温な火と水の魔法を組み合わせれば爆発自体はできる。
しかし、ルイズはドット以下、最低でもトライアングルでなければその爆発は起こせない。
だが、そのタイプの爆発でもなければ気化性液体による爆発でもない。
言うとしたら、まさにその対象のみの元素を一瞬で変換させて起こる爆発である。

「なるべく、喰らいたくない。」
「なら来なさい。」

と言って、ランスはずるずる引かれていく。

「あぁん、ダーリン!」
「キュルケちゃん、また今度な。」

そういうとキュルケの部屋のドアが強く閉まる。

「別に、あんたがどういう奴かは知ってるわ…でもね。キュルケだけはだめ!」
「む、何故だ。」
「私の家系は…あのツェルプストー家と因縁があるのよ…寝取られとか…戦争の時は真っ先に戦う抗争相手。」
「それが俺様に何の関係があるというんだ。」
「あんたは 私の 使い魔 でしょうが!!」
「使い魔だからどうした。」
「あんたはね、私の家族みたいなものなの…つまり貴方はヴァリエール家の一員って事…その一員がツェルプストーに
 なびいたら、承知しないからね!」
「…やり辛いな、俺も貴族とやらになればいいのか。」
「はぁ?なれると思ってる?無理よ。」
「やってみなけりゃわからん、俺がこの国の支配者になってやる。」
「はいはい…勝手になってなさい。」
「そうか…俺が国の支配者になれば…女ともやりほうだいだ。」
「なんて下品な使い魔かしら…まぁいいわ…またキュルケに誘われるのもあれだし、特別に藁で寝なさい。」

こうして…自分の部屋に戻ると…先に謙信とシィルが寝ていた、普通に眠かったのでランスも寝る。


そんなこんなで、2日後
ルイズ達は2頭の馬で街に出かけている最中であった。
ランスは、お仕置きという名目で馬から紐で吊るされている。
いくら鎧があるとはいえ、急激な摩擦により鎧は熱くなる、マントは外しておいた。

「ふざけんなーー!!あつっつ、馬って奴にのせろーーーー!」

平原にランスの叫び声が木霊する。
それをシィルと謙信は大丈夫かと。ずっとランスを見ている。
助ける事はルイズから駄目と言われていた。
そんなこんなで、ルイズ達は街に付いた、計3時間掛かっていた。

「鎧が…、…シィル、後で綺麗にしとけ。」
「はい、ランス様。」

ランスはシィルに鎧の事を頼むと、マントを羽織る。
そして、背中をさすりながら街を見る。

「にしても馬って奴は早いな。」
「馬を知らないの?」
「うむ、知らん。俺等の世界じゃてばさきだ。」
「てばさき?」
「うむ。」

ルイズは、やっぱりこいつら…いや、そんな訳ないじゃない。演技よ演技。
と、自分に言い聞かせてランスたちが異世界から来た事を信じようとしない。

「ほぉー、これが街か…ゼスの街々より狭いな。」

簡単に言えばゼスのオールドゼスをイタリア2級市民街で引いて、そこに半分に割ったマークが入る、そんな感じである。
ランスはとっとと目的を果たして、ルイズの部屋でもいいから休んでいたい。
謙信とシィルは中々興味深そうに見ている。

「シィル、財布大丈夫?」
「はい、ここにちゃんとあります。」

ルイズはシィルに財布を持たせてある、ちなみに金は300エキューある。
シィルはずっと荷物持ちをさせつづけたので中々体力と腕力はあるのだ。

「ところで、あの看板は何ですか?」
「あれは傭兵がいる所。」
「では、あれは何だルイズ殿。」
「あれは衛兵の駐屯所。」
「あの看板は?」
「食事所。」

とルイズは交互に隙間なく質問攻めに会っている内に目的の場に着いた。

「ここが武器屋よ。」
「よし、とっとと買おう。」

ルイズ達が店の中に入ると、中年親父が出てきた。

「へいらっしゃい、おや、こりゃたまげた。」
「剣が欲しいの、適当に見繕ってくださる?」
「貴族が剣?またたまげた!」
「いえ、剣を使うのはこっちよ。」
「…。」
「ふむ…女性の兵士か…みるとこえらいべっぴんだが、しかも格好がなんというか……珍しいなぁ。」

と主人は言って周りを見る、レイピアを見つけて、それを薦める。

「これはどうでしょう。昨今の貴族は奴子にこのような剣を持たせているとか…。」
「主人、片刃の奴はどれがある。」
「へい…片刃…片刃と…。」

主人は店の裏にも行ってありったけ片刃を持ってきた。

「といってもこの国じゃ製鉄技術が遅れて片刃なんてものはこんくらいでさぁ」
「…うむ。」

見る所、出来の良い刀はちっとも無かった、切れ味とある程度の強度があるのが日本刀の極。
だがここいらにある刀は切れ味があってもすぐ折れそうな剣と強度があるが切れないナマクラばかりであった。
とにかくルイズの事だ、何も買わずに出るのを許さないだろう…。
謙信が悩んでいると、大量に剣が掛けてある所から声が聞こえた。

「おでれーた。なかなかべっぴんさんだぁ、剣で悩んでるのかい?」

謙信が声のする方に顔を向ける、誰もいない。

「ここだ、ここ。」
「…剣が喋ってる。」

謙信はそんなに驚かない、まぁランスが持ってるものもインテリジェンスソードなので驚きゃしない。

「ちとお前、俺様を握ってみろ。」

そう言われて謙信はその剣を握る。

「ほぉ、ほぉほぉほぉ。相当強いな嬢ちゃん、ん、そこの男…お前使い手か、よし、俺を買え。」

錆びが所々目立つが、謙信はランスとお揃い、しかも片刃であると言う所から、頷いてルイズに頼む。

「えーそんなの買うの?もっと綺麗なのにしなさいよ。」
「これがいい。」
「こりゃたまげた、好き好んでそいつをを欲しがるたぁ…。」
「主人、お幾等?」
「へぇ、こいつぁ客に悪口店には悪印象とまぁ悪悪尽くめですから…100エキューで結構でさ。」
「なかなか安いわね、…シィル。」
「はい!」

ルイズは頷くと、シィルを呼ぶ。
シィルは持ってきた財布の金貨を1枚1枚出していく。

「へい、丁度100枚でさ。毎度あり。」

こうして、ルイズは謙信の忠誠は自分に近づいたはず!と勘違いをし。
当の謙信は錆びているが、面白そうでランスと御揃いの剣を変えて満足していた。

「にしてもお嬢ちゃん、何処で鍛えた?おれぁ握られただけでそいつの強さが分かるんだが、あんた相当だよ。」
「戦場で。」
「なるほど、傭兵でもしてたのか?」
「いや、謙信ちゃんは異世界から来た。そこで国主をしていたぞ。」
「へぇ…異世界ねぇ…。まぁその服装はどうみても異世界って感じだわな。」

ルイズはこの会話を聞きながら。
(嘘よ…異次元なんてとこから来たなんて真っ赤な嘘…そうよ…確かに服装は変だけど、そもそも異次元って何よ。
 しかも国主がなんで召喚されてんのよ。)
と、あくまで否定している。
あんなこんなでランス一行が盛り上がりながら街を出て行く時。
同、武器屋では。

「さっきの方々が何を買って行ったかご存知?」
「へぇ!また貴族のお客さんだ、こいつぁ明日は何が起こる事やら。」
「で、何を買っていったの?」
「珍しく、女性の剣士に錆び錆びの剣を買って行ってましたぜ。」
「錆び錆びの剣…ていうかランスの剣じゃないのね…。」
「無駄足。」
「確かに…ヴァリエールの事だから、危険を感じてプレゼント攻撃をしようとした、と推測したのに…
 まさか、あの女の剣とはね…。まぁでもランスにはもう剣があるし…予測はしていたんだけども。」

ちなみに言うと謙信とキュルケの年は同じ。
なのに一日中一緒にいる謙信は或意味邪魔な存在なのだ。
美貌ではあちらが本当にほんの少しばかり上だが胸では勝っている。

「すまないわね、主人。」
「いえ!とんでもありません、またどうぞ。」

そう言ってキュルケ達は店を出る。


「そういえば、名前を聞いてなかった。」
「あぁ、デルフリンガー様だ。」
「名前だけは立派じゃの。」
「んぅ?お前もインテリジェンスソードか?」
「元人間の、だけどな。」
「元人間?…異世界じゃ人間が俺等みたいになるのかね?」
「いや、こいつの場合は特別だ。」
「へぇ。」

質問に答えながら。
にしても、うるさいのが増えたなぁ…まぁ謙信ちゃんが喜んでるからいいか…。
と考えるランスであった。

「また馬に引きづられるのか…。」
「いえ、馬に乗っていいわ、あれで反省したでしょうし。」
「ランス様が反省――。」

シィルが何か言おうとすると、ランスがシィルの頭を殴る。

「ひんひん…。」
「余計な事を喋るな。」
「ごめんなさい…。」
「ふん…。」
「そういえば気付かなかったけど、謙信って馬乗るの巧いわよね、何処で習ったのかしら?」
「いえ、私は特に…。」

もちろんあの世界には馬がいない。
だが先天的な才能が謙信にはあったのだろう。
謙信の腰にランスが手を回しながら馬は走る。
少し情けない姿であった。
こうして、部屋に戻ると。

「あら、ダーリンお帰りなさい。」
「なんであんたが部屋にいるのよ。」
「なんでって、ダーリンに会いたいからにきまってるじゃない。」

そういうとランスの元に近寄ってきて、いきなり抱擁+接吻を交わす。

「あんたねぇ…人の部屋何だから慎みなさい、貴族でしょう?」
「ふんっ…恋に慎みなんて邪魔なだけよ。」
「はっ、自国で漁る男がいなくなったからこっちに来たくせに。」
「なっなんですって…言うわね、ヴァリエール。」

一触即発の空気だった為ここでタバサが案を出す。
タバサがキュルケの耳元で囁く。

「…それいいわね!」
「どうしたのよぅ。」
「古の貴族達は、喧嘩ははしたないと言って、いつも魔法の実力で勝負してたのよ。」
「えぇ、そうね。」
「だから魔法で勝負よ!」
「…。」
「まさかヴァリエール家の末娘が背中を向けて逃げるなんて事は無いわよね?」
「も、もちろんよ!受けて立つわ!」
「じゃあ、本塔の外に行くわよ。」

そんな訳でキュルケ達は本塔に着いた。
タバサがシィルを本塔に吊るしている。
その高さを大きさで表すなら。
20cm離した10円玉の大きさだった。

「なんでシィルなんだ?」
「あなたは重すぎる、謙信ちゃんは合わない。」
「なるほど。」
「で、シィルは大丈夫なんだろうな?」
「タバサがレビテーションを掛けてくれるわ、そこら辺は心配しないで、ダーリン。」
「にしても貴方、あの子奴隷って言っておきながら妙に体を案じるわね。」
「…あいつがいないと、家事とか色々困るだけだ。」
「ふーん、そう。」
「さて、ヴァリエール。勝負は簡単、あの子を繋いでる綱をどんな魔法でもいいから千切る事。」
「分かったわ。」
「先攻は貴方にあげるわ、それくらいのハンデがないとね。」
「…。」

ルイズは何も言わない、そう魔法が苦手なのだ。
しかし、今は気にしてる場合ではない。
ここは水や土ではなく、遠くまで飛ぶ火が無難だ。
ルイズは狙いを定めてスペルを唱える。
そして、杖を思い切るふった。

「えいっ!」

…本塔に爆発が起き、少しヒビが入った。
その爆風で綱がちぎれないかを願うが…そうはいかなかった。

「貴方どんな魔法も爆発させるわよね、素直にすごいわ。」
「うるさいわね。」
「じゃあ私の番ね。」

キュルケが狙いを定め、手早くスペルを唱え、杖を振る。
飛ぶ火の弾が綱にあたり、シィルを落下させる。
落ちるシィルにタバサがレビテーションをかける。
シィルはゆるゆると着地した。

「さて、私の勝ちね!」
「…。」
「ダーリン!私勝ったわ!」
「おう!おめでとうキュルケちゃん!」

なんでそこで私を慰めないのよ、なんでそこでキュルケを誉めるのよ。
この使い魔意味わかんない。私ご主人様よ?
ルイズはぶつぶつと何か言ってるが、皆には聞こえない。


この一連の流れを、遠くから観察している人がいた。

「あの爆発は一体何なのかしら…。」

あんな爆発は一切聞いた事が無いし。見た事が無い。
だが、あれのお陰で本塔にヒビが出来ていた。
あれなら私のゴーレムで…。
と呟くと、口元が少し笑っていた。そして、フードを被ると、去っていった。


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