あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

黄金の使い魔-07


「今日は、虚無の曜日だし、ダーリンとデートでもしようかしら♪」
キュルケは自室で念入りにメイクをしながら一人呟く
が、ふと窓の外を眺めると、門から2頭の馬が出て行くのが見えた
黄金の鎧とピンクの髪、見間違えようが無い

「何よ~出かけるの~?・・・・外で偶然出会ってってパターンもアリか・・・」
キュルケは少しほほ笑むと部屋を飛び出してタバサの部屋まで走る

「タバサ!出かけるわよ支度をして!!」
「虚無の曜日」
飛び込み様に叫ぶキュルケに、タバサは無表情で短く答える

「ダーリンがあのにっくいヴァリエールとでかけちゃったのよ!追いかけるにはあなたの使い魔じゃないと追いつかないの!
あなただってダーリンに会いたいでしょ?」
本を閉じコクリと頷くとタバサは窓を開け口笛を吹き使い魔を呼んだ

大切な虚無の曜日だが仕方ない、他でもないキュルケの頼みだ
それに、アイオリアという人間には興味がある

その後2人は、タバサの使い魔、風竜、シルフィードでルイズ達を追った。




アイオリアにとっては初めての外出

本来なら彼は馬などに乗る必要はない、一瞬で街に行く事が可能な為先に行って待っていればいい
しかし、ルイズの「使い魔は主と一緒にいるものなの!!」という意見により馬に乗っている訳なのだが

颯爽と馬を乗りこなすアイオリア、それに黄金の鎧と純白のマントが様になっている

「はぁ・・・、あんたって何やらせても完璧なのね・・・・流石は神の使いって所なのかしら・・・」
とルイズは若干落ち込みながらチラチラと見ている


3時間ほど馬を走らせ街についたルイズは、まず馬をとめるために街の厩舎に向かった
「あら、ルイズじゃない♪」
そこには見慣れた少女が二人
「キュルケ!!何であんたがいんのよ!」
「あら、虚無の曜日に街にいくのは別に普通の事じゃなくて?」
むぅぅぅぅう・・・・とむくれるルイズ
「偶然こんな所で会えるなんて・・・ダーリン、きっと私達は赤い糸で結ばれてるのよ♪」
と抱きつこうとするキュルケを「な、なな、何しようとしてるのよ!」と必死で止めるルイズ


アイオリアは上空から追跡してくるキュルケともう一人の2つの微弱な小宇宙を感じ、気づいていたが
子供同士の悪戯を大人が暴くのも大人げないだろう、と傍観を決め込んでいた

その時アイオリアのマントがちょんちょんと引っ張られた
振り向くと蒼い髪の少女がマントを掴んだまま、液体ヘリウムのような瞳でアイオリアの目をじーっと見つめている

「タバサ」
少女は短くそう言ったが、アイオリアは何のことかわからなかった



「二つ名は雪風」少しの沈黙の後少女は続けた

「これは失礼をした。私の名はアイオリアだ」
事態を察して慌てて名乗る

余りにも色気の無い二人の自己紹介


しかし、その様子を見て驚愕する少女が二人
「あのタバサが・・・・・」
「自分から自己紹介をしてるですってぇ!?」

「タバサやっぱり・・・!!タバサにもついに春がきたのね・・・」
「ダメよ!絶対ダメ!私の使い魔なんだから!!!!絶対ダメなんだから!!!」
ますます言い争いに熱が入る2人を置いて、タバサとアイオリアは大通りへ向かうのだった



ブルドンネ街 トリスタニアで一番の大通り
と呼ぶには余りにも狭い通りに、虚無の曜日という事でたくさんの人でごった返している

「全く、ご主人さまを置いていくなんて・・・!!」
とルイズはプリプリしている アイオリアはそれを気にする様子も無く
「ルイズ、この人混みだ 迷子になるかもしれん 私に捕まっていた方がいいだろう」
と背の小さいルイズを案じて手を差し出した

「そうね・・・って、、、な、、な、、、何言ってるのよ!!いつも子供扱いして!!バカにしないでよ!!」
一瞬嬉しそうな顔をして手を掴もうとしたが、二人の手前とっさにルイズは手を払いのける

「あら、じゃぁ私が♪」
「そんなのダメ!絶対ダメなんだから!!」
また二人が言い争いを始める

その時反対の手を掴む少女が一人、タバサである
「迷子は嫌」

そしてまた驚愕する2人


アイオリアは何かデジャブーの様な物を感じ、やれやれと溜息をつくのだった



結局ルイズとタバサの手を引く・・・いやこの場合手を引かれる事となったアイオリアは4人で大通り沿いの色々な店を回った
途中本屋の前から頑として動かないタバサと、アイオリアの服を買う為に仕立て屋に入りたがるルイズに両側から引っ張られたりはしたが 特に特筆するべき事は無かった様に思える
強いて言うならタバサに「おすすめ」と本を手渡されたが、ハルケギニアの文字が読めなかった為今度文字を習う約束をした位だろうか





日も陰り始めたころルイズが「武器屋に行くわよ!アイオリアに剣を買うわ!」と言いだした
アイオリアはすまなそうに「ルイズ・・私は武器は持てない」と言ったが「解ってるわよ!部屋に置いておくだけでもいいのよ!私のメンツが立てばいいの!」と引かないので止む負えなく武器屋に行く事にした
ルイズとしては自分の下僕に剣も買ってやれない貴族 と思われるのが嫌なのだ


「確かビエノンの秘薬屋の横だったわね・・・」
裏通りに入り、石段を上り羽根戸を開け中に入る

声をかけると出て来たのはいかにもな顔の男、前科何犯かあるんじゃないだろうか
というかこんな強面で商売なりたつんだろうか
「とりあえず、この男に適当な刀みつくろってちょうだい」
そんな事を考えながらルイズは店主に告げた

店主は一度奥に入ると
「この大剣なんかどうですかね?黄金の鎧ともよく合うと思うんですが・・・」と1.5メイルほどある素人目に見ても立派な剣を持ってきた
「店一番の業物でさぁ、なんぜ鍛えたのはかの高名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿ですぜぇ。魔法がかかってますので鉄だって一刀両断でさぁ」
豪奢な装飾がされた剣を手に店主は続ける
「へ~、やっぱ私の使い魔なんだから、これ位の物持たせないとね!」
「ダーリン絶対似合うわよ!!」ルイズとキュルケは偉く気に入った様子である
「そうか、ならそれにするのか?」
アイオリアとしては部屋に置いておくだけの物なので何でもいい、ルイズが気に入りさえすればいいのである


「へっ!そんなナマクラやめときな!!」
4人は声のした方へ振り替える、そこにはカタカタ震える錆びた大剣があった
「やい!デル公!お前黙ってやがれ!いつも商売の邪魔しやがって!!」

「ほぉ・・・この剣喋れるのか」
とアイオリアはその剣を掴む

「インテリジェンスソードって言うのよ」ルイズは説明する
「誰が作ったか知らないけど、意志を持つ刀なんて変なもん作ったわよね~」とキュルケが続く

「ほぉ・・・おでれーた!お前『使い手』か、それにしてもこの力・・・お前本当に人か?まぁいい、お前おれを買え!」
「『使い手』とはどいういう事だ?」

「そのままの意味だよ、お前さんの左手のルーンさ、なんだったかは忘れちまったが…ま、そのうち思いだすだろ!6000年も生きてるんだ、忘れちまってても仕方ないだろう?」
少し考え、アイオリアは言う
「ルイズ、この剣にしてくれ」

「何よ!あんた武器は持たないんじゃなかったの?」
「剣としては使わないさ、6000年の記憶 私のルーンについての事 この世界について知らない私には丁度いい話相手だとは思わないか?」


「えええええええええええ、剣としても使ってくれよ!!」
泣き叫ぶ様に訴えるボロ剣であったが、誰も相手にしない

「そうね・・・。でもこんなボロ剣部屋に置く気!?」
「ボロ剣じゃねぇ!デルフリンガーだ!!」と喚き散らすボロ剣をルイズは華麗にスルーする
「まぁそう言ってやるな、これはこれで役に立つだろう、なぁデルフリンガー」

「さすが使い手!わかってるじゃねーか!!!」
初めて相手にされたデルフは嬉しそうに反応する

ルイズとキュルケ、いや特にルイズはは必死に装飾剣を勧めたが、頑なにアイオリアが「これがいい」と引かないため渋々買う事にした


その後帰路につく事になった訳だが
貴族の女性3人分の買い物の量は尋常ではなく、シルフィードは先に帰らせ4人で馬車で帰る事にした


「私の部屋にあんなボロ剣置くことになるなんて・・・・」ルイズは不満を漏らしていたが
「あら♪ルイズのお部屋にはお似合いじゃなくて?」とキュルケからかわれると
「何ですってええええええええ」と不満も忘れてしまったようだ


タバサはちゃっかりアイオリアの膝うの上で今日買った本を読んでいる


アイオリアは三人の妹達を眺めながら
今日三度目の光景に「たまにはこんな日も良い物のかもな・・・」と一人優しい笑みを浮かべるのだった




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