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黄金の使い魔-06.5


虚無の曜日 ヴェストリの広場
一人黙々と訓練に勤しむ男性生徒がいる

彼の名はギーシュ・ド・グラモン
トリステイン魔法学院の2年生である





自分は特別な存在では無い―――

そう気付いたのはいつだっただろう
グラモン家4男に生まれ、3人の優秀な兄の背中を見て育ってきた
いつか僕も兄さんみたいに!そう思っていた

現実は甘くはなかった
僕は優秀でもなんでもなかった
兄さん達はどんどん手の届かない所へ行ってしまう
同級生達がどんどんラインになっていく

僕はもがいた
必死に訓練した 必死に勉強した
必死に必死にもがいた あがいた
その結果ワルキューレを同時に7体出せるようになった

でも兄さん達はもっと遠くへ行ってしまった
諦めたくない でも追いつけるのだろうか
このまま必死にもがいて あがいて 追いつけるのだろうか
大切な人を 守れるのだろうか

逃げたい

怖い




溺れる





「ギーシュ!また訓練!?私をほっぽって!」
そう言ってギーシュに近づいてくる少女
モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ

「モンモランシー・・・」



「どうしたの!?大丈夫!?ギーシュ」
涙を浮かべるギーシュの様子に気づいたモンモランシーが駆け寄る





「僕は出来そこないのクズだ、兄さん達に追い付くどころかどんどん引き離されていく
 皆がラインになっていく中、必死になって訓練しても僕はまだドットのまま。
 怖いんだ・・・、僕は怖いんだモンモランシー・・・
 4男が相続できる物なんかたかが知れている、なのにこのままじゃ、幸せに・・・・君を幸せにすることもできない・・・」
吐き出すようにギーシュは言った
「ギーシュ・・・・」

「いや、君を幸せにするのは何も僕じゃなくてもいいのかもしれない・・・。
でも、君に何かあった時僕は守る力すらない!!」
何度も吐きそうになりながら、今まで貯め込んでいた全てを、心の叫びを全て一人の少女にぶつけた

「大丈夫よ、ギーシュ。あなたは誰よりも、誰よりも努力しているじゃない。私はそんなあなたが大好きだし、きっと素晴らしいメイジになれるわ。
それに私は今でも十分幸せよ?それはあなたは浮気はするし、頼りないけど。あなたが怒ったり、泣いたり、大きく驚いた時一緒に居られればそれで私は幸せなのよ」
ギーシュを抱き締めて優しくそれでいて透き通る様な笑顔でモンモランシーは言った
「だから泣いたりしないで・・・、あなたが泣いていたら私まで悲しくなっちゃうじゃない」

「モンモランシー・・・・」





涙を流しモンモランシーを抱きしめ返したギーシュは、その日生まれて初めて呼吸をした気がした


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