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虚无(ヤク)い使い魔-02


「だから帰る方法が見つかれば帰りたいなーと…」
学園に戻るとルイズはまず八雲の服を替えさせた。
奉公に来ている平民の服を借り、体を洗わせ、ようやく少しは見られる格好になると自分の部屋へ入れてやったのだが..
あろうことかその世話のかかった使い魔が開口一番に言った一言が「方法が見つかれば故郷へ帰る」だったのだ。

「ちょっとアンタかってすぎるわよ! ただでさえハズレをひいたのに『帰り方が分かれば帰る』とか! 使い魔はそんなひょいひょい換えられるものじゃないのよ」
「それは分かってるつもりだけど…ホラ!あの頭のハゲた先生も俺を故郷へ帰すことに協力してくれるって言ってくれてたしサ。」
「私だって使い魔を換えられるのなら、今すぐにでもアンタをクビにしたいわよ! だけど使い魔は一生モノなの! アンタが帰ったら私は一生使い魔も持たない惨めなメイジだわ」
「それが問題でさ…実は俺、既に別のご主人さまがいるんだ」
「えっ? ちょっとそれってどういうことよ?」
予想外の言葉にルイズは耳を傾ける。

「つまり、元いた場所でも別の人の使い魔みたいなことやっててね、だからどうしても彼女のもとに帰りたいんだよ。」
別の人間の使い魔を呼び出す…ルイズはそんな話を聞いたことはなかったけれど彼の額には何か『印』が刻まれているのだ.. あれが別の主人が刻んだルーンなのだろうか? ルイズは目の前の男の話を全面的に否定することができなかった。
「何それ?そんな事がありえるなんて …それって私がアナタを主人のもとから無理やり連れてきちゃったってこと?」
そう言ってルイズは急に不安に駆られた。 メイジにとって使い魔がどれだけ大切かをルイズは分かっていたからだ。



「いや、そういう訳じゃない。」
八雲はルイズの表情が曇ったのに気付き、余計な罪悪感を抱かせまいとルイズの疑問を否定する。
「話せば長くなっちゃうけど、ご主人さまやダチんこを守るためにサンハーラの光ってのに(粉々になって)飛びこんでさ…光の中を彷徨い続けていたのを君に助けられたんだよ」
「よ、よく分かんないけど、アナタのご主人に迷惑がかかっていないなら良かったわ。(ところでダチんこって何?どこの方言よ?)」
「迷惑どころか助かったよ!だから君には恩がある。 帰るまでの間だけど俺にできることなら何でも協力するよ」

「そう…でも私使い魔を解約する方法なんてわからないわ。 使い魔を変えるにはその使い魔が死ぬしかないって聞いてるし」
「なーんだ、そういうことなら帰る時に死ねば(ry」
「な...ななな..何言ってるのよ!!? いくら私だからってそんなに鬼じゃないわ! ちゃんと契約を破棄する方法を探すから!大体あんたせっかく帰ったのに死ぬとかバカじゃないの?!」
「いやぁ..アハハ… まぁ今んトコ帰る手掛かりさえ無い状態だからね、どっちにしろ当分先の事だ。」

更にルイズの安心させる為に八雲は続ける。
「俺が帰る時はご主人さまに君に仕える俺の替わりの使い魔を頼んでみるよ。 凄腕の術師でオッソロシイ魔獣をわんさか呼び出して飼いならす奴だからさ」
「(術師?メイジのことかしら?) 使い魔は渡されたものを選ぶわけにはいかないのよ。 召喚者の呼び声に応えたものを使い魔とするの。」
「そうか..でも凄んゴイ使い魔を呼び出す方法とか聞いてみるよ」
「ありがと..期待しないで待ってるわ。 けどそんな凄いメイジがアンタみたいなのを使い魔にするの…?」
ルイズが疑うような眼差しでじー…っと見つめている…
「ま、まぁ何かの間違いでそういうこともあるさ!」


話が一段落してルイズも少し持ち直したようだった。 
平民を使い魔にしてしまったことなど前代未聞ではあったが、彼の話によると自分だけというわけではないし、もしかしたらただの平民じゃないのかも..とも淡い期待を抱けた。
期待はできないけれど彼を全面的に信じるならば、彼の替わりに大物の使い魔を手に入れられるかも知れないわけだし…

「ところで君の使い魔として俺は何をすればいいのかな? 多少の予想はつくけれど」
重要な話を切り出した八雲の質問にルイズが答える。
「まず使い魔は主人の目となり耳となること。 本当なら感覚の共有ができてるはずなんだけど…」
「できてない…よな」
「残念ながらそうみたいね..次に秘薬の原料となる薬草なんかを集めてくるんだけど…」
「俺ここの草木とか分かんないしナァ」
「ぐっ..じゃあ最後に一番重要なこと! 使い魔はご主人さまの剣となり盾となって敵から守るの…けどアンタ見るからに弱そうだしねぇ」
「何を失礼なっ! そういうのなら俺の得意分野だぜ、戦いになればドラゴンの王様(龍皇)だって…運が良ければ…いや多分勝てないけど…」
「当たり前じゃない! まったくアンタ全然使えないじゃないの!」

どなった後ルイズはまた不安になり呟いた
「…一番いらない使い魔としてアンタを置いてかれそうで不安だわ…」
「そ、そんなことは無い!断じて無い! …..と思ぅョ...」
はぁ…..そんなにうまい話あるわけ無かったわよね…
ルイズは再び落胆した。



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