あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

割れぬなら……-20




~これまでのあらすじ~

ついに激突するチームガリアとトリステイン銃士隊。
しかし、勝負の方法は野球だった。

ダイジェストで試合内容をお送りいたします。



~1回・表~
銃『0』
ガ『0』

「プレイボール!!」

バッターボックスに歩み出る1番打者・ワルド。
マウンドにて球の感触を確かめていたタバサは、重苦しい面持ちでそれを見つめていた。

「タバサ君……と言ったね?
 君とはあまり親しい訳ではないが、いつもルイズと仲良くしてもらって、嬉しく思っているよ。
 しかし今日だけは敵同士だ、手加減はしない。
 血の滲むような猛特訓の末に編み出した閃光打法の恐ろしさ、その眼で確かめると良い」

そう言うと、ワルドはバットを構えてニヤリと笑った。
彼を良く観察してみると、全身のいたる所に比較的新しい生傷が見えた。
おそらく、彼の言う猛特訓の過程でできた名誉の負傷というやつだろう。
そんなワルドの底知れぬ恐ろしさを感じながら、賈言羽はピッチャーにサインを送った。

タバサが大きく全身を躍動させる……第一球!

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「フォアボール! ランナー1塁へ」

「あの時僕が流した血と汗と涙は何だったと言うんだ……」

滝のような涙を流し、ワルドがトボトボと1塁へと進んでいった。
ちなみに、賈言羽が出したサインは敬遠ではない。


続いて2番打者・コルベールがネクストサークルから歩み出る。

「研究時間と睡眠時間を極限まで削って編み出した秘術、炎蛇打法をお目にかけよう」

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「ボール!」

ビュッ!! バスン!
「フォアボール!」

「私の研究時間を返してくれ……」

滝のような涙を流し、コルベールがトボトボと1塁へと進んでいった。
もちろん、賈言羽が出したサインは敬遠ではない。

「ピッチャー交代!!」

賈言羽が叫んだ。

「チームガリア、選手の交代をお知らせいたします」

1・タバサ(投)     1・タバサ(中)
2・イルククゥ(中)   2・イルククゥ(投)
3・野球仮面2号(二)  3・野球仮面2号(二)
4・野球仮面1号(遊)  4・野球仮面1号(遊)
5・賈言羽(捕)    →5・賈言羽(捕)
6・近所の暇な人A(一)  6・近所の暇な人A(一)
7・近所の暇な人B(三)  7・近所の暇な人B(三)
8・近所の暇な人C(右)  8・近所の暇な人C(右)
9・近所の暇な人D(左)  9・近所の暇な人D(左)



~2回・裏~
銃『6』
ガ『0』

カッッキイイイィィィン!!!
ドラマかアニメでしか聞けないような、気持ちの良い位にホームランの音だった。
まるでお手本のような美しいフォルムのスイングによって、白球は青空へと吸い込まれていった。

「はっはっはっはっ、どうだこの特大アーチは。
 明日から俺の事は『ホームラン王』と呼ぶが良い」

野球仮面1号が聞いていてムカツク笑い声を響かせながら、悠々とホームベースまで戻ってくる。
1回裏の攻撃でチームガリアは当然のように3者凡退し、2回裏の攻撃では野球仮面1号が最初にバッターボックスに立つ事となった。
それ故にこのホームランでは1点しか入らなかったのだが、その1点が銃士隊のピッチャー・ギーシュの闘争本能に火をつけた。

「ふっ……どうやら君達の事を甘く見ていたようだね。
 手加減をしていたとは言え、このギーシュ・ド・グラモンを討ち取った事に敬意を表して、
 この僕が2週間の女断ちの末に編み出した、ワルキューレ投法を見せてあげよう」

さっきから似たような台詞ばかり聞くが、流行っているのだろうか……
と、バッターボックスで賈言羽は他人事のように想いを馳せた。

「喰らえぃっ!! 魔球・天空破邪魑魅魍魎!!」

どんな魔球だよっ!!
と、賈言羽が突っ込むよりも早く、ボールは恐ろしいまでの勢いで肉薄する。

「……がふっ」

おびただしい量の鮮血が、バッターボックスを紅く染め上げた。
一瞬の静寂……そして大地に身を横たえた男は、ピクリとも動かなくなった。

「銃士隊、選手の交代をお知らせいたします」

1・ワルド(遊)    1・ワルド(遊)
2・コルベール(二)  2・コルベール(二)
3・レイナール(捕)  3・ワルド(捕)
4・曹操(三)     4・曹操(三)
5・アニエス(中)  →5・アニエス(中)
6・キュルケ(一)   6・キュルケ(一)
7・ギーシュ(投)   7・ギーシュ(投)
8・マルコリヌ(左)  8・マルコリヌ(左)
9・アンリエッタ(右) 9・アンリエッタ(右)



たぶん、長くて難しい漢字を使いたかっただけなのだろうな……
と、バッターボックスで賈言羽は他人事のように想いを馳せた。
実際、他人事だった。



~4回・表~
銃『14』
ガ『1』

1アウト、2・3塁。
5番打者・アニエスがボールを大きく打ち上げた。
チームガリアの面々は瞬時に落下地点を予測し、疾走する。

外野からタバサが、2塁から野球仮面2号が、ノーバウンドでキャッチするため、
そして1瞬でも早くボールを本塁へと送り返すべく、全力で追いすがった。

「ダイビングキャアアァァァッッチィ!!」

2号が叫んだ、喉をも枯らさん勢いで叫んだ。
彼女の瞳は、青空を背に浮かぶ白球のみを捉えていた。
彼女の瞳には、1メイル先で捕球態勢に入ったタバサは写っていなかった。

ゴチンッ!!

「チームガリア、選手の交代をお知らせいたします」

1・タバサ(中)     1・近所の暇な人E(中)
2・イルククゥ(投)   2・イルククゥ(投)
3・野球仮面2号(二)  3・近所の暇な人F(二)
4・野球仮面1号(遊)  4・野球仮面1号(遊)
5・賈言羽(捕)    →5・賈言羽(捕)
6・近所の暇な人A(一)  6・近所の暇な人A(一)
7・近所の暇な人B(三)  7・近所の暇な人B(三)
8・近所の暇な人C(右)  8・近所の暇な人C(右)
9・近所の暇な人D(左)  9・近所の暇な人D(左)



~5回・表~
銃『17』
ガ『2』

トリステインの女王アンリエッタに、本日何回目かの打順が巡ってきた。
元々運動が苦手だった彼女は、この試合中一度もヒットを打てていなかった。

「天下見聞の旅に出ているルイズの為にも、ここで負ける訳にはいきませんわ」

そんな不退転の決意を胸に、アンリエッタがバットを構えた。

「その意気や良し! なのね! 受けて立つわ!」

さっきからバカスカ打たれている人(?)が、それに釣られてテンションを上げる。

「やっと見つけましたぞ陛下!!」

……が、テンションをぶつけるべき相手との間に、鳥の骨のような男が割って入る。
通称、マザリーニ枢機卿である。

「陛下は女王という立場を何と心得ておるのですか!!
 陛下がこんな所で遊び呆けている間に、我々がどのような想いで貴方を捜索していたか!
 さあ、戻りますよ。
 こうしている間にも刻一刻と国王としての責務は山積みになっておるのですからな!」

「あっ、ちょっと……私には責任ある9番打者としての立場が……」

「そんなものはどうでもよろしい!!」

極めて一方通行な押し問答を繰り広げながら、アンリエッタは引きずられていった。
そして……

「びええええぇぇぇぇんっ!!」

赤子の泣き声である。
今までおとなしく試合を見ていた曹昴が、マザリーニの金切り声に怯えて泣き出したのだ。
当然・彼の母親であるキュルケはそれを放っておく事はできない。

「ごめんなさいダーリン。ちょっとスバルをあやしてくるわ」

「銃士隊、選手の交代をお知らせいたします」

1・ワルド(遊)    1・ワルド(遊)
2・コルベール(二)  2・コルベール(二)
3・ワルド(捕)    3・ワルド(捕)
4・曹操(三)     4・曹操(三)
5・アニエス(中)  →5・アニエス(中)
6・キュルケ(一)   6・ワルド(一)
7・ギーシュ(投)   7・ギーシュ(投)
8・マルコリヌ(左)  8・マルコリヌ(左)
9・アンリエッタ(右) 9・ワルド(右)



~6回・裏~
銃『17』
ガ『2』

「さて、1発でかいのを狙うとするか」

すでに2度のホームランを放ち、ますます自信過剰になっている野球仮面1号がバッターボックスに入る。
無論、狙うは3度目のホームランである。
そんな時だった。

「陛下、大変です! すぐにグラン・トロワまでお戻りください!!」

「わっ、馬鹿! 俺の事は野球仮面1号と呼べ、シャルロットに正体がバレたらどうする」

ちなみに、当のタバサは先ほど医務室に運ばれている。

「も、申し訳ありません。しかし一大事が起こったのです」

切羽詰まった表情で飛び込んできたのは、グラン・トロワに勤務している衛兵の1人であった。
野球仮面1号が『空気読めよコイツ……』とでも言いたげな視線を彼に送るが、男は有無を言わせぬ必死さで説明を始める。

「モリエール夫人と最後に顔を合わせたのはいつでございますか? へい……いえ、野球仮面1号様」

「ああ、居たなそんなの。
 最近は野球の練習が忙しくてすっかり忘れていたが」

「そのモリエール夫人が、今朝から延々と空の鍋をかき混ぜておるのです……
 時折、この世の物とは思えないような奇声も聞こえておりまして、城の者は皆恐慌状態となっております。
 このまま放っていおいては、鮮血の結末ルートが確定してしまいます。
 野球仮面1号様、どうかお戻りを!」

「……むぅ」

「チームガリア、選手の交代をお知らせいたします」

1・近所の暇な人E(中)  1・近所の暇な人E(中)
2・イルククゥ(投)   2・イルククゥ(投)
3・近所の暇な人F(二)  3・近所の暇な人F(二)
4・野球仮面1号(遊)  4・近所の暇な人G(遊)
5・賈言羽(捕)    →5・賈言羽(捕)
6・近所の暇な人A(一)  6・近所の暇な人A(一)
7・近所の暇な人B(三)  7・近所の暇な人B(三)
8・近所の暇な人C(右)  8・近所の暇な人C(右)
9・近所の暇な人D(左)  9・近所の暇な人D(左)



~7回・裏~
銃『19』
ガ『2』

「ギーシュ! 大変だ!
 モンランシーが空の鍋をかき混ぜているんだ!!」

「何だって!?」

「銃士隊、選手の交代をお知らせいたします」

1・ワルド(遊)    1・ワルド(遊)
2・コルベール(二)  2・コルベール(二)
3・ワルド(捕)    3・ワルド(捕)
4・曹操(三)     4・曹操(三)
5・アニエス(中)  →5・アニエス(中)
6・ワルド(一)    6・ワルド(一)
7・ギーシュ(投)   7・ワルド(投)
8・マルコリヌ(左)  8・マルコリヌ(左)
9・ワルド(右)    9・ワルド(右)



~9回・裏~
銃『21』
ガ『2』

「ゲームセット!!」

最後の打者、近所の暇な人Cが3振に終わり、この長く苦しくグダグダな戦いは終わりを迎えた。
9人中7人が近所の暇な人となったチームガリアは、当然のように敗北したのだ。

同時に、賈言羽は燃え尽きたかのように倒れ伏した。
走馬灯のように今までの苦労が浮かんでは消えていった。
彼は既に、打ち上げに出席する気力も、この話にオチをつける気力も失っていたのであった。






作戦成功

賈言羽は『野球監督』の称号を得た。
タバサとの関係が『用心』から『バッテリー』に変わった。

獲得称号一覧
『ミョズニトニルン』
『呉学人』
『下着ドロ』
『野球監督』



ジョゼフは『牛丼王』『柔道王』『ホームラン王』『ヤンデレの夫人に死ぬほど愛されて眠れない王』の称号を得た。
タバサとの関係が『仇敵』から『険悪』に変わった。

獲得称号一覧
『無能王』
『ロマンティック王』
『空腹王』
『牛丼王』
『柔道王』
『ホームラン王』
『ヤンデレの夫人に死ぬほど愛されて眠れない王』





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