あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロのパラサイト-02


広場で魔法の練習を終えたルイズは、朝日が昇るまで魔法の練習を重ねていた。
といっても錬金やフライを成功させるための練習ではなく、いかに狙った場所を爆破するかというものだ。
ゼロとはいえあの爆発の威力は捨てがたい。使用不能になっていたらどうしようかと思ったが、無事に爆発してくれて何より。
今のところ目標には殆ど当たらないが、その内当たるようになるだろう。爆発を故意に起こした事は無かったし。
ついでに、杖を持つとルーンが光を発して、身体能力が飛躍的に上昇するということも発見した。
肉体的にはドラゴンやサラマンダーなど、そういった規格外な連中と比べくもないルイズにとって、これは完全に棚から牡丹餅である。
いままでは己の体を武器とすることは最終手段でしかなく、変身能力をそういった方向に生かす事は考えていなかった。
しかし人間に成りすます事が出来るのだから、もっと強い生物に化ける事も当然可能なはずだ。
ルイズにとって人間もドラゴンも、まったく別の生物であって大した差異は無いのだから。


ルイズが次に取った行動は、学校の敷地外にあるコルベールの研究室を訪れる事だった。
自分という存在がディテクトマジックに引っかかるのか。また、コルベールがどう思っているのかを知るためだ。
私を危険分子として排除しようとするならば、今のうちに奇襲をかけておくのが一番安全といえる。
しかしどんなマジックアイテムがあるか分からない以上、安易に教師に手を出すのは避けたい。

「朝早く失礼します、ミスタ・コルベール」

城壁の外側に寄り添うように立つ小さな小屋の前へ行くと、ルイズはそのドアを軽くノックした。
居ないのかと思ったが、少し待つと慌てた様子のコルベールが顔を出す。
どうやら中で寝ていたらしく、顔にはよだれの跡があった。まだ朝食前の時間だから、それもあるのだろう。

「むさくるしい場所ですみませんが……」

小屋いっぱいに詰め込まれた訳の分からない機械や、その残骸と部品の数々で足の踏み場程度しかない。
応接用だったらしいテーブルの上には山のようにガラクタが並び、秘薬やら薬品の臭いで鼻が曲がりそうだ。

「私の使い魔について、お話を聞きたくて……」

「その事ですか……。いやはや、何と言ったらよろしいのか」

コルベールは即頭部に残った髪の毛をポリポリと掻き、言いにくそうにルイズを見つめた。

「私が見たものは、サモン・サーヴァントの呪文と共に発生した爆発……と共に、倒れているミス・ヴァリエールの姿だけでした。
その時にはもう左手にルーンが刻まれていて、幻獣の類かと思ったのですが、ディテクトマジックも無反応でして。
正直なところ、何も分からないというのが現状です……。力になれず、申し訳ない」

「そうですか」

「直後は茫然自失といった状態で、水メイジが見ても何も分からず焦りましたよ。
しかし、元気そうで何よりです。時に危険な使い魔を召還してしまうこともありますからね」

ルイズは密かに伸ばしていた触手を引っ込めた。テーブルの下を通してコルベールの足元を狙っていたが、この分なら必要ないだろう。
この世界の弱点というべきものが如実に現れている。何もかも魔法に頼りきりで、それ以外の事となるとからっきしなのだから。

「私自身にも、この使い魔の事は良く分からないのですけれど……。
今のところは、気に入っています。五月蝿かったりする訳ではないですし。
起きた時は気分が悪かったのですが、今はなんだかスッキリしました」

「それは良かった。本人との相性というのも重要ですからね。
ミス・ヴァリエールの使い魔については、こちらでも様々な文献は当たっています。
何か進展がありましたらすぐに報告しますので、心配する必要はありませんよ。
今日はその……使い魔と、じっくり向き合ってみると良いでしょう。
本来は昨日がそういう日でしたが、あの様子では不可能でしたと思いますし」

「はい、ありがとうございます。では失礼します」

これで不安材料はとりあえず解決だ。小屋を出て朝の清涼な空気を胸いっぱいに吸い込む。
後はいかにして気づかれず、植えつけていくかを考えればいいのだ。とりあえず先ほどのように平民を狙うのがいいだろう。
杖さえあれば強力な呪文を放てるメイジは始末が悪い。今のところ積極的に狙いたい相手ではなかった。
人間の前に不用意に姿を出せば、次は対策をして挑んでくるのが彼らだ。乾燥に弱いとなれば、そこを突かれるのは目に見えている。
メイジを狙うのは危険がある場合か、絶対の自信がある場合に留めておく。

「とりあえずは朝食ね」

時間を考えれば、もうすぐ朝食の時間のはずだ。エネルギーの充填は重要である。
今日は一日部屋で大人しくして、今後の動きと肉体の改造を試してみるのがいいだろう。
疎らにしか人影のない食堂に入り、普段の3倍近い量を軽々と食べきった。ここの料理は実に美味しい。
食後のワインも楽しみたかったが、その頃には人が増え始めていたので断念する。余計なお喋りで詮索されるのは御免だ。
近くに居た黒髪のメイドに部屋へ水差しを持ってくるように頼んでおき、席を立つと足早に食堂を後にした。
すれ違った誰かがからかいの言葉をかけて来るが、無視して一直線に部屋を目指す。
到着したらしっかりと鍵をかけ、ドアが開かなくなったのを確認してから窓も閉じる。

「よし、やってみよう……」

早速、右腕を触手の束に戻して軽くうねらせると、少しずつ人間の右腕に戻していく。
ただしその際に筋肉や骨の密度などを弄って、訓練を積んだ兵士に勝るとも劣らない豪腕に調整した。
これ以上になると腕を太くする必要が出てくるし、今のところはこの程度で問題ないはずだ。

「見た目に変化は無いわね」

自分の体を鏡に映し、年齢の割りに幼くて貧相なそれを確認する。もう少し育っていれば幅も広がるのに。
なんとなくツルペタな胸に手を当てると、こっそり増量してみた。薄かった二つの丘が盛り上がる。
制服のボタンが弾けそうになる位に女性らしさが出て、顔がにやけた。鏡に映してポーズをとってみたり。

「いや、ダメ、ダメ……。私は何をやっているのかしら……」

ハッと我に帰ると、胸を元通りに……するのは結構な精神力が必要だった。
別にコンプレックスとかそういうのではなくて、こう、獲物を誘惑する時に胸があったほうがいいとか、女なんだから胸ぐらいあったほうがいいとか。
やっぱり女性としての魅力があれば男を誘い出すのは簡単だから、勢力を強めるためにも胸は必要よね。
そう、バストレボリューションが私にも来てもいい頃よ。何しろ年頃なんだから。むしろ遅いぐらい。
だから、虚乳から微乳にするぐらいは当然の事は許されるはず。
今のサイズを鏡で確認して、どのぐらいまでならばれないか調べないと。

「こんな朝から、何を、やってるのよ……。あんたは……」

「うぇ?!」

ギ、ギ、ギ……と首を回したルイズは、部屋の入り口でツェルプストーが顔を引きつらせているのを確認した。
ちなみにルイズの今の格好は、マントを脱ぎ捨てて上着のボタンを外し、下着を捲り上げて自分の胸を直に揉んでいるという状態だ。
横を向いているので、入り口から見れば何をやっているのか非常にわかりやすいだろう。
その姿を外部のものが見たらどう思うだろうか。その答えはツェルプストーの顔に大きく書いてあった。

「ごめんなさいね。ルイズがそこまで気にしているとは思わなかったの。
でも大丈夫。きっとあなただって、もう少ししたら大きくなるわよ……」

キュルケはたっぷりと哀れみを込めた表情で、固まっているルイズを生暖かく見つめていた。
勝ち誇るように自分の豊満なバストを震わせ、軽く手を振って静かにドアを閉じる。

「ち、ちがうのー!」

それを追ってルイズが部屋から飛び出し、身長の高いキュルケに飛びつくようにして引き止めた。
その結果キュルケはバランスを崩し、ルイズに覆いかぶさるようにして押し倒す形になってしまう。

「な、何やってるのよあんたは!」

「誤解なの! さっきのは違うの!」

「なに、エッチな事でもしてたの?!」

「違うって! 別に胸を気にしてるとかじゃないの! うらやましくなんてないんだからね!」

「はいはい……って! ちょっと! 服ぐらい着なさいよ!」

「絶対に分かってないでしょ! 違うったらちがうんだからね!」

「わかった、わかりました! だから服をきてってばー!」

必死に逃げようとするキュルケだったが、現在ルイズの右腕は人間の限界近い所まで強化されており、制服を掴むその腕を引き剥がすのは絶対に無理だった。
しかも慌てたルイズがそのままの格好で突撃したため、二つの白いお饅頭は丸出しのままである。女子寮でなければとんでもない眼福物だ。
キュルケが恋多き女性なのは周囲の人間ならばまず知っている事であり、そのためこの事件は周囲に誤解されて伝わった。
曰く"キュルケがついに少女にまで手を出した"と。
そのためこの日以降、キュルケの部屋には女性からの恋文も数多く届く事になる。


新着情報

取得中です。