あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

スクライド・零-15


そのころ、
「コイツはずいぶんと反逆のし甲斐がありそうな相手だな、おい」
大胆不敵にニヤリと笑うと、カズマは高さ30メイルほどもあるゴーレムに突き進んでいた。

「ちぃっ、忌々しい壁だね」
ゴーレムの肩に乗ったフードの人物、すなわちフーケは、
本塔の壁にかけられた固定化の魔法に己の見通しが若干甘かったことを思い知らされた。
事前の下調べで錬金が通用しなかったため、
ゴーレムで力任せに破壊する方法をとったというのに
それですら破れないほど強力な固定化とは予想外のことである。
『スクエアクラスのものを複数かけている?』
そう考えざるを得ない。
圧倒的大質量のこのゴーレムで殴っていれば、その内崩せるかもしれないが
今現在品評会に参加している連中が避難してしまえば衛兵が来るのは時間の問題だ。
『潮時を間違えちゃいけないが、もうしばらくなら』
と、3度目の打撃を与えようとしたところでゴーレムがグラついた。

「ルイズの反逆、確かに背負ったぜ。粉砕のシェルブリット!」
カズマの一撃でゴーレムの片足が言葉通り粉みじんになる。
フーケはとっさにゴーレムの手をつき自身の落下を防ぐと何事かと足元を見る。
(ヴァリエールの使い魔! このゴーレムの足を破壊した!?)
ギーシュとの決闘を一緒になって見ていたがまさかこれほどとは。
あわてて足を修復しながら考える。
『うまく利用できるかも』

「再再構成、じゃねぇよな」
最初の一撃で破壊したゴーレムの足に再び土が集まり形をなしていく。
だが先ほどの手ごたえでわかった。強度としてはまさに石がくっついた程度でしかない。
「殴っても壊れるのはそこだけかよ」
シェルブリットでは打撃力が強力すぎて殴った周囲だけが崩れてしまい
全体を破壊することはできないのだ。
真上から叩きつければ破砕できるだろうが、いかんせんそこまでの跳躍力はない。
「ずいぶん余裕があるじゃあないか!」
その声とともにゴーレムの右手が迫る。
真正面からのパンチで迎撃。
大質量の腕と人間のパンチの激突の結果、運動エネルギーを無視したかのように
崩れ落ちたのはゴーレムの腕。
しかしフーケの本命はそれではない。
崩れる右腕で視界をふさぎ、残る左腕でカズマを本塔へ殴り飛ばす!


生徒の中でいち早く動いたのはタバサであった。
シルフィードに乗り上空から様子を見ると
ちょうどカズマがゴーレムの足を破壊したところに出くわした。
シルフィードが
「お姉様、あの人すごいのね。殴ってゴーレムを壊してるのだわ。きゅいきゅい」
などと言っているがとりあえず無視して品評会会場に戻ると、ルイズを捕まえ
「カズマがゴーレムと戦っている」
と告げる。
さすがカズマね、などとキュルケが快哉をあげるがルイズはとにかく駆け出した。


吹き飛ばされたカズマだが、空中で体制を変えると本塔の壁に着地、
壁を殴りつけた反動で砲弾のようにゴーレムに向かって行く。
「弾丸は、曲がらねぇ!」
カズマとゴーレムの腕が交差する。
しかして、ゴーレムは『先ほどカズマが着地した』本塔の壁をぶん殴って穴を開け、
カズマはゴーレムの胸を突き抜けた。


駆け出したルイズだが、タバサとキュルケに引き止められ、
3人でシルフィードの背に乗り塔へ向かうと、上空から様子をうかがう。
「貫通した? あのサイズのゴーレムを?」
キュルケが目の前の光景に信じられないとばかりに声を漏らす。
「それよりアレ、腕を伝って賊が宝物庫に!」
30メイルもあるゴーレムの胸を突き抜ける勢いで跳んだカズマは
完全にゴーレムから離れてしまっているうえに、カズマが開けた胸の穴も修復されていく。
3人は知らぬことだがさっき破壊された右腕の修復もすでに完了している状態だ。
「私たちで捕まえるわよ」
言うが早いか、ルイズは杖を抜き魔法の詠唱を始めた。

ルイズの失敗魔法やキュルケのフレイムボールがゴーレムの表面を吹き飛ばすが、
サイズ的に象に噛み付いた小犬のようなものだ。
フーケが離れた今は修復こそされないものの、
破壊する前に打ち止めになるほどゴーレムは巨大だった。
「出てきたところを狙った方がいい」
タバサがそう指摘する。
狙いが悟られないように、念のため威嚇程度にどっかんどっかんやっていると、
フーケが何か筒状のものを抱えて穴から顔を出す。
が、3人の思惑を斜め上に吹き飛ばすようにゴーレムはフーケをその腕に握ると、
はるか遠くに『投げ飛ばした』。


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