あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの皇帝1

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。通称ゼロのルイズ。
彼女は後悔していた。大事な召喚の儀式の際に余計なことを考えていたことを。

(ああ…やっぱり集中してなかったのが悪かったのかなぁ…
そりゃ確かにどんな幻獣が現れてくれるのかしら、弱そうなのとカエルははイヤね。キュルケがサラマンダーだから最低でも
それ以上じゃないと…そうね…ドラゴンやマンティコア、グリフォンあたりなら言うことないわね、でもそんなの出てこられても
無事に契約できるかしら、ちょっと不安よね、顔まで届くかどうかも怪しいし‥いや、わたしならできる!そうよ!
魔法があんな感じなのだから少しくらいえこひいきしてくれたっていいじゃない!さあ!出てきなさ~い!…とか考えてたけど)

が、そんな彼女の思惑を文字通り吹き飛ばし現れたのは、サラマンダーでもなくましてやドラゴンやマンティコアや
グリフォンでもなくそもそも幻獣ですらなく、なんと人間。しかも気絶中。

人間。ニンゲン。ニンゲンゲ~ン!



(でも…いくらなんでも…人間ってどういうことよ~!!そんなに高望み過ぎた!?それともあれは
イザというときには変身でもしてくれるっていうの!?だったら最初から変身してきなさいよ~!!
うう…どうなっちゃうの、これから…)

しかし、そんな落ち込んでいる気分を一新させてくれるありがたーい声援の数々。

「さすがゼロのルイズ!まさか平民を召喚してくれるとは!」
「そこにしびれるあこがれる~!!」
「すげ~ぜ、俺たちには真似できねーよ!」
「おーい、だれかたすけてくれ~!笑いすぎて死んじまうよ~」

この人間味溢れるねぎらいの言葉を無視するほど彼女は野暮でも無粋でもない。

「う、うるさいわねちょっと間違っただけよ!ミスタ・コルベール!お願いです、もう一度召喚をやらせてください!」

そう言われて、はい分かりましたという訳もなくコルベール先生は当然こう答える。

「それはできない、ミス・ヴァリエール。この儀式の重要さ、神聖さはあなたも理解しているだろう?
言うまでもなくやり直しなどはできない。それより、どうやら気がついたようなので契約を済ませてきてはどうだね?」



彼は最初酔いつぶれて道端で寝てしまったのかと思った。
今日は彼にとって懐かしい詩を酒場で聞いており、ついつい酒量も増えてしまったからだ。
だが徐々に記憶が鮮明になってくるとそれは間違いであると気づく。

(確か…私は酒場から帰る途中、そうちょうど十字路の真ん中にできていた水溜りに写った月を見ていていると
何か声が聞こえたような…そして水たまりに引き込まれる感覚がしたと思うと…ちょっと待て、なぜ陽が差している?)

おかしい。仮に道端で寝てしまったとしても朝になれば誰かが気付くだろうし、第一通行の邪魔だ。しかし目に入ってくる光は
朝日どころか日中のそれだ。そんな時間まで放っておかれるような場所ではない。それが彼が感じた最初の疑問。

(そういえばあの時つい歌を口ずさんでいたが…真夜中に十字路の真ん中でで歌を歌うと悪魔がやってくるというのは
誰の故郷の伝説だったかな。まああの歌を歌っていると壁に埋まってしまうという話もあるしな)

などと冗談半分に考えているとこちらに向かってくる足跡が聞こえてきた。そこで彼が顔を上げるとそこはどこかの広場。
そして周りにいるのは十代の少年少女たちと数名の大人たち。そしてこちらに向かってくる少女の体型をを見れば
サキュバスやリリムの類では無いことは確実のようだ。


(見た感じでは宮廷魔術士のようだが…全員が若すぎる。フリーメイジの方はまあそれなりではあるようだが。それに服装だ。
私の知る限り、あんな服装の組織は世界中のどこにも存在しない。そういえば以前議員の一人が大学に入る前段階にも
教育機関を設立してはどうだろうと言ってはいたが、それがこれか?だとしたらみっともない姿を晒してしまったな。
昔のこととはいえこういった所に来るくらいだ、何人かは私の顔を知っていたとしても不思議は無い)

そこで彼も立ち上がり、埃を払うと向かってくる少女(おそらく代表者であろう)に対して軽く微笑むと
彼女はなぜか困惑した表情で彼に向かってこう宣言した。

「アンタ誰?」

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