ギーシュとの決闘が終わり、ルイズはさっさと歩いて行くバージルへ駆け寄り質問する
「ねぇ、さっきの剣、あれってなに?先住魔法なの?」
「違う、俺の魔力を打ち出しただけだ。」
「そ、そう、そういうのを魔法っていうんじゃないかしら…、
あと、さっきの決闘、殺しちゃだめっていう命令を無視しかけていたとはいえよくやったわ、褒めてあげる」
そうルイズは言うと少し顔を赤くして俯く。
「フン…」
背中を向けたまま短く鼻を鳴らすとバージルは先ほど取り損ねた昼食をとるために食堂へと向かった。
「ねぇ、さっきの剣、あれってなに?先住魔法なの?」
「違う、俺の魔力を打ち出しただけだ。」
「そ、そう、そういうのを魔法っていうんじゃないかしら…、
あと、さっきの決闘、殺しちゃだめっていう命令を無視しかけていたとはいえよくやったわ、褒めてあげる」
そうルイズは言うと少し顔を赤くして俯く。
「フン…」
背中を向けたまま短く鼻を鳴らすとバージルは先ほど取り損ねた昼食をとるために食堂へと向かった。
バージルとルイズが食堂へ辿り着くとそこにはギーシュとの決闘騒ぎの発端となったメイド―シエスタが立っていた。
シエスタはバージルの姿をみるとすぐに駆け寄ってきた。
「あぁっ!バージルさんご無事でしたか!申し訳ございません!私のせいで危険な目にっ…!
お怪我はありませんか?私ずっと心配でっ…!」
「少し黙れ、俺は何ともない、それより食事を用意しろ。」
泣きそうな顔で心配してくるシエスタにうんざりしたようにバージルは言った。
「はっ、はい!本当に申し訳ございません!すぐにご用意いたします!」
そうバージルに命じられ、深く頭を下げてからシエスタは厨房へ走って行った。
そんなバージルを見て後ろにいたルイズが低い声で話しかける
「あんた…あのメイドと随分仲がいいみたいね…、ご主人様を差し置いて、い、いい度胸じゃない…!」
そういえば、食堂でこいつとあのメイドが親しげに(?)話していたのを見た気がする、
「貴様の服を洗わせただけだ、貴様が知る所ではない」
「だっ!だからっ!ご主人様に向かって貴様って言うな!もうっ!なによ!もうアンタなんか知らないんだから!」
蚊帳の外に置かれたあげくに、バージルの冷たい態度に堪忍袋の緒が切れたのかルイズはどすどすと歩いてどこかへ行ってしまった。
「…?」
怒りの歩調で歩き去るルイズを呆れるような目で見送ったバージルは後を追うわけでもなく厨房の中へ入って行った。
シエスタはバージルの姿をみるとすぐに駆け寄ってきた。
「あぁっ!バージルさんご無事でしたか!申し訳ございません!私のせいで危険な目にっ…!
お怪我はありませんか?私ずっと心配でっ…!」
「少し黙れ、俺は何ともない、それより食事を用意しろ。」
泣きそうな顔で心配してくるシエスタにうんざりしたようにバージルは言った。
「はっ、はい!本当に申し訳ございません!すぐにご用意いたします!」
そうバージルに命じられ、深く頭を下げてからシエスタは厨房へ走って行った。
そんなバージルを見て後ろにいたルイズが低い声で話しかける
「あんた…あのメイドと随分仲がいいみたいね…、ご主人様を差し置いて、い、いい度胸じゃない…!」
そういえば、食堂でこいつとあのメイドが親しげに(?)話していたのを見た気がする、
「貴様の服を洗わせただけだ、貴様が知る所ではない」
「だっ!だからっ!ご主人様に向かって貴様って言うな!もうっ!なによ!もうアンタなんか知らないんだから!」
蚊帳の外に置かれたあげくに、バージルの冷たい態度に堪忍袋の緒が切れたのかルイズはどすどすと歩いてどこかへ行ってしまった。
「…?」
怒りの歩調で歩き去るルイズを呆れるような目で見送ったバージルは後を追うわけでもなく厨房の中へ入って行った。
バージルが厨房へ入ると、ガタイのいい偉丈夫が大手をふって出迎える
「おう兄ちゃん!シエスタから聞いたぞ!貴族のガキを決闘で打ち負かしたんだってな!」
「…?誰だ貴様」
熱く歓迎している男に対しぶっきらぼうにバージルは返す
「あぁ、名乗るのが遅れちまったな!俺はマルトー!ここのコック長だ!お前さんはシエスタの恩人だ!
今からとびっきりの料理をふるまってやらぁ!そこで待ってろ!」
そういうと、マルトーは調理場へと意気揚々と入っていく。
そんなマルトーを一瞥し、バージルは適当なテーブルへ着くと、シエスタが話しかけて来る。
「今朝お出ししたシチュー、あれもマルトーさんがつくったんですよ、とってもおいしいって貴族の方からも評判なんです。」
そう説明を受けバージルは今朝のことを思いかえす、確かにあのシチューは美味かった。
しばらくすると、賄い料理とは思えないような豪華な食事がバージルに振舞われる。
その量はとても一人では食べ切れないほどのものだったがバージルは上品な手つきで完食した。
久しぶりに美味い食事にありつけたのか、―表情は相変わらずの仏頂面だが、満足そうなバージル。
そんな彼を見て気を良くしたのかマルトーは話しかける。
「いやぁ!兄ちゃん、見てたぜ!あんたがシエスタを貴族のガキから助ける所をよ!」
「フン…別に何もしていない」
そう言うと、マルトーはその態度を謙遜と受け取ったのか、
「はっはっは!そう謙遜するなって!決闘のこと聞いたぜ?なんでも貴族の小僧の呼んだ青銅の人形を
目にもとまらぬ速さで叩っ斬ったらしいじゃねぇか!さすがは『我らの剣』だぜ!」
バージルの背中をバンバンと叩きながらマルトーは言った。
普段のバージルなら叩かれた時点でマルトーを真っ二つにする所だが、純粋な善意でうまい食事を振舞ってもらった事に
負い目を感じているのかそんな凶行に及ぶことはなかった。
これからうまい食事が提供されるなら生かしておいて損はない、一時の感情に身を任せるのは愚か者のすることだ。
そう考えマルトーを適当な生返事で全てスルーした。
「おう兄ちゃん!シエスタから聞いたぞ!貴族のガキを決闘で打ち負かしたんだってな!」
「…?誰だ貴様」
熱く歓迎している男に対しぶっきらぼうにバージルは返す
「あぁ、名乗るのが遅れちまったな!俺はマルトー!ここのコック長だ!お前さんはシエスタの恩人だ!
今からとびっきりの料理をふるまってやらぁ!そこで待ってろ!」
そういうと、マルトーは調理場へと意気揚々と入っていく。
そんなマルトーを一瞥し、バージルは適当なテーブルへ着くと、シエスタが話しかけて来る。
「今朝お出ししたシチュー、あれもマルトーさんがつくったんですよ、とってもおいしいって貴族の方からも評判なんです。」
そう説明を受けバージルは今朝のことを思いかえす、確かにあのシチューは美味かった。
しばらくすると、賄い料理とは思えないような豪華な食事がバージルに振舞われる。
その量はとても一人では食べ切れないほどのものだったがバージルは上品な手つきで完食した。
久しぶりに美味い食事にありつけたのか、―表情は相変わらずの仏頂面だが、満足そうなバージル。
そんな彼を見て気を良くしたのかマルトーは話しかける。
「いやぁ!兄ちゃん、見てたぜ!あんたがシエスタを貴族のガキから助ける所をよ!」
「フン…別に何もしていない」
そう言うと、マルトーはその態度を謙遜と受け取ったのか、
「はっはっは!そう謙遜するなって!決闘のこと聞いたぜ?なんでも貴族の小僧の呼んだ青銅の人形を
目にもとまらぬ速さで叩っ斬ったらしいじゃねぇか!さすがは『我らの剣』だぜ!」
バージルの背中をバンバンと叩きながらマルトーは言った。
普段のバージルなら叩かれた時点でマルトーを真っ二つにする所だが、純粋な善意でうまい食事を振舞ってもらった事に
負い目を感じているのかそんな凶行に及ぶことはなかった。
これからうまい食事が提供されるなら生かしておいて損はない、一時の感情に身を任せるのは愚か者のすることだ。
そう考えマルトーを適当な生返事で全てスルーした。
「うまかった、礼を言う」
「おう!また来いよ!賄い料理でよけりゃいつでも作ってやるぞ!」
というマルトーの言葉を聞きながら、さっさと食堂を後にするバージル。
そんなバージルの後をシエスタが追ってくる、
「あのっ、バージルさん!」
「…今度は何だ?」
多少うんざりしながら立ち止まりはするものの振り返らずに聞く。
「あの…バージルさんは本当に平民なのですか?メイジではないのですか?」
そうおずおずと尋ねるシエスタ
「何が言いたい…」
「私、決闘見てたんです、バージルさんが何もない所から剣を出して、
そのまま手を触れずに飛ばすのを…、あれは魔法ではないのですか?」
「どいつもこいつも魔法…か、あれは俺の能力だ、魔法でもなんでもない、
俺はここではただの平民、そういうことになっている」
「でもっ…」
―ヒュガッ!
シエスタの足元に幻影剣が突き刺さる
これ以上詮索すれば殺す、その意思表示だろう。
「あっ…あぁ…」
そう呟きながら腰を抜かすシエスタを尻目に、バージルは静かに立ち去った。
「おう!また来いよ!賄い料理でよけりゃいつでも作ってやるぞ!」
というマルトーの言葉を聞きながら、さっさと食堂を後にするバージル。
そんなバージルの後をシエスタが追ってくる、
「あのっ、バージルさん!」
「…今度は何だ?」
多少うんざりしながら立ち止まりはするものの振り返らずに聞く。
「あの…バージルさんは本当に平民なのですか?メイジではないのですか?」
そうおずおずと尋ねるシエスタ
「何が言いたい…」
「私、決闘見てたんです、バージルさんが何もない所から剣を出して、
そのまま手を触れずに飛ばすのを…、あれは魔法ではないのですか?」
「どいつもこいつも魔法…か、あれは俺の能力だ、魔法でもなんでもない、
俺はここではただの平民、そういうことになっている」
「でもっ…」
―ヒュガッ!
シエスタの足元に幻影剣が突き刺さる
これ以上詮索すれば殺す、その意思表示だろう。
「あっ…あぁ…」
そう呟きながら腰を抜かすシエスタを尻目に、バージルは静かに立ち去った。
夜、すべての授業が終わり夕食を済ませた生徒達が学生寮へと戻っていく、
二つの月を本塔の一番上から眺めていたバージルは
蒼いコートを翻すように飛び下り、寮塔にあるルイズの部屋へと向かう、
その様子を物陰から伺っていた影が一つ、のそりと動いた。
二つの月を本塔の一番上から眺めていたバージルは
蒼いコートを翻すように飛び下り、寮塔にあるルイズの部屋へと向かう、
その様子を物陰から伺っていた影が一つ、のそりと動いた。
学生寮に入りルイズの部屋へと向かう、ふと見ると廊下に一匹の火トカゲ―キュルケの使い魔であるフレイムが疼くまっていた
フレイムはバージルを見るとビクッ!と一瞬強張ったが、きゅるきゅると鳴きながらバージルに近づいて来た。
それを無視しつつ、バージルはルイズの部屋のドアに手をかける、
すると、どうやらカギがかかっているのかドアが動かない、
中から「誰よ?」と如何にも不機嫌そうなルイズの声が聞こえて来た。
「俺だ、開けろ」
バージルは中にいるルイズに声をかけると
「なによ!あんたなんかもう知らないって言ったでしょ!?」
中からドアにバスンッ!と枕かなにかがぶつかる音と共にルイズの癇癪が飛んできた。
どうやらさっきのをまだ根にもっているらしい、
軽くチッ、と舌うちをし、閻魔刀でドアを切ろうと柄に右手をかける。
すると何かがコートの裾を引っ張った。
「…?」バージルが視線を下に向けるとフレイムがバージルのコートの裾を引っ張っている
「なんだ…?」
そう問いかけると、フレイムはきゅるきゅると鳴きながら隣のキュルケの部屋に入って行った、
ドアは開け放たれている、どうやら入って来い、ということだろう
「フン…」
そう鼻を鳴らすとバージルはキュルケの部屋へ足を踏み入れる。
部屋の中は暗くなっており、フレイムの尻尾だけがゆらゆらと揺れていた。
香を焚いているのか、鼻に入る匂いにバージルの険しい表情がさらに険しくなった。
「扉を閉めて下さるかしら?」
暗闇の奥、ベットの方からキュルケの声が聞こえた。
特に開けておく必要もないのでバージルはドアを閉める
「何の用だ…」
「用件の前に、もっとこちらへいらして…?」
そうキュルケが言い指をパチンッ!とはじく、
すると部屋の中に立てられたロウソクが、一定の感覚で灯っていった
まるでバージルの近くからスタートし、ゴールはキュルケまでと言った感じに、ロウソクが燃えている。
ベットに腰掛けたキュルケの姿は、年頃の男ならば目のやり場に困る姿をしていた、
ベビードールのような、そういう下着だけしかつけていない。
だがそこはバージル、そんなキュルケをみて
「(テメンニグルにこんな奴がいたな・・・)」とあまり関係ないことを考えていた、
赤い髪という点で似ている、向こうは雷を操り肌が死人のように青い、という違いはあるが。
フレイムはバージルを見るとビクッ!と一瞬強張ったが、きゅるきゅると鳴きながらバージルに近づいて来た。
それを無視しつつ、バージルはルイズの部屋のドアに手をかける、
すると、どうやらカギがかかっているのかドアが動かない、
中から「誰よ?」と如何にも不機嫌そうなルイズの声が聞こえて来た。
「俺だ、開けろ」
バージルは中にいるルイズに声をかけると
「なによ!あんたなんかもう知らないって言ったでしょ!?」
中からドアにバスンッ!と枕かなにかがぶつかる音と共にルイズの癇癪が飛んできた。
どうやらさっきのをまだ根にもっているらしい、
軽くチッ、と舌うちをし、閻魔刀でドアを切ろうと柄に右手をかける。
すると何かがコートの裾を引っ張った。
「…?」バージルが視線を下に向けるとフレイムがバージルのコートの裾を引っ張っている
「なんだ…?」
そう問いかけると、フレイムはきゅるきゅると鳴きながら隣のキュルケの部屋に入って行った、
ドアは開け放たれている、どうやら入って来い、ということだろう
「フン…」
そう鼻を鳴らすとバージルはキュルケの部屋へ足を踏み入れる。
部屋の中は暗くなっており、フレイムの尻尾だけがゆらゆらと揺れていた。
香を焚いているのか、鼻に入る匂いにバージルの険しい表情がさらに険しくなった。
「扉を閉めて下さるかしら?」
暗闇の奥、ベットの方からキュルケの声が聞こえた。
特に開けておく必要もないのでバージルはドアを閉める
「何の用だ…」
「用件の前に、もっとこちらへいらして…?」
そうキュルケが言い指をパチンッ!とはじく、
すると部屋の中に立てられたロウソクが、一定の感覚で灯っていった
まるでバージルの近くからスタートし、ゴールはキュルケまでと言った感じに、ロウソクが燃えている。
ベットに腰掛けたキュルケの姿は、年頃の男ならば目のやり場に困る姿をしていた、
ベビードールのような、そういう下着だけしかつけていない。
だがそこはバージル、そんなキュルケをみて
「(テメンニグルにこんな奴がいたな・・・)」とあまり関係ないことを考えていた、
赤い髪という点で似ている、向こうは雷を操り肌が死人のように青い、という違いはあるが。
そんなバージルを見て、動揺していると勘違いしたキュルケは
「そんな所にいないで、もっとこっちへいらっしゃいな…」と色っぽく声をかける
「そんなことはどうでもいい、俺は何の用だ、と聞いたんだ」
と氷のように冷たく言い放つ
するとキュルケは大きくため息をついた。そして悩ましげに首を振った。
「あなたは、あたしをはしたない女だと思うでしょうね」
「その通りだな」
バッサリと言い捨てるバージル、それをおかまいなしにキュルケは続ける
「思われても、しかたないの。わかる? あたしの二つ名は『微熱』」
「……」
そういうとおもむろに立ち上がりバージルへ近づいていく
「あたしはね、松明みたいに燃え上がりやすいの!だから、いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまう…。わかってる、いけないことよ…。」
「くだらん…」
「でもね、あなたはきっとお許し下さると思うわ」
「―帰る」
そう言い残しドアへと向きかえる、
「恋してるのよ。あたし、あなたに。恋はホント突然ね…」
「一人でやってろ」
ドアノブに手をかけながら冷徹にバージルは言う、
「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……。かっこよかったわ。彼のゴーレムの群れを一瞬で斬り倒した時の!
痺れたのよ。信じられる?これは情熱だわ!」
そう言い終わるや否や、キュルケはバージルの背中に抱きつこうとした、
その瞬間キュルケの目の前からバージルが消えた、勢い余ったキュルケはドアに思いっきりつっこんだ
「いっ、痛ったぁ~い・・・!あ、あらっ!?どこっ!?ダーリン!」
そう言ってキュルケは後を振り向く、そこには鼻先1サント先で止まる閻魔刀の刃が。
「なっ…」
瞬間的に後ろに回り込んでいたバージルは閻魔刀を抜刀しキュルケに突きつけていた、
しかも周りをみると数本の幻影剣が浮きキュルケを狙っている
「貴様には付き合いきれん、俺は帰る、邪魔をするな。」
魂まで凍らされるような低い声、キュルケは全身がゾクッ!と粟立つような感覚に襲われる。
「そんな所にいないで、もっとこっちへいらっしゃいな…」と色っぽく声をかける
「そんなことはどうでもいい、俺は何の用だ、と聞いたんだ」
と氷のように冷たく言い放つ
するとキュルケは大きくため息をついた。そして悩ましげに首を振った。
「あなたは、あたしをはしたない女だと思うでしょうね」
「その通りだな」
バッサリと言い捨てるバージル、それをおかまいなしにキュルケは続ける
「思われても、しかたないの。わかる? あたしの二つ名は『微熱』」
「……」
そういうとおもむろに立ち上がりバージルへ近づいていく
「あたしはね、松明みたいに燃え上がりやすいの!だから、いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまう…。わかってる、いけないことよ…。」
「くだらん…」
「でもね、あなたはきっとお許し下さると思うわ」
「―帰る」
そう言い残しドアへと向きかえる、
「恋してるのよ。あたし、あなたに。恋はホント突然ね…」
「一人でやってろ」
ドアノブに手をかけながら冷徹にバージルは言う、
「あなたが、ギーシュを倒したときの姿……。かっこよかったわ。彼のゴーレムの群れを一瞬で斬り倒した時の!
痺れたのよ。信じられる?これは情熱だわ!」
そう言い終わるや否や、キュルケはバージルの背中に抱きつこうとした、
その瞬間キュルケの目の前からバージルが消えた、勢い余ったキュルケはドアに思いっきりつっこんだ
「いっ、痛ったぁ~い・・・!あ、あらっ!?どこっ!?ダーリン!」
そう言ってキュルケは後を振り向く、そこには鼻先1サント先で止まる閻魔刀の刃が。
「なっ…」
瞬間的に後ろに回り込んでいたバージルは閻魔刀を抜刀しキュルケに突きつけていた、
しかも周りをみると数本の幻影剣が浮きキュルケを狙っている
「貴様には付き合いきれん、俺は帰る、邪魔をするな。」
魂まで凍らされるような低い声、キュルケは全身がゾクッ!と粟立つような感覚に襲われる。
バージルが流れる様に閻魔刀を納刀し、幻影剣を消滅させようとした時に
コンコンッと窓の外が叩かれた。そこには、一人の青年が部屋の中を覗きこんでいた。
「キュルケ……。待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」
「ベリッソン! ええと、二時間後に」
「話が違っ…」
我に返ったキュルケは、胸の谷間に差した魔法の杖を振り上げると、即座に振った。
男の話を聞かず火球を放ち男を追い出す
「キュルケ! その男は誰だ! 今夜は僕とすごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
「そいつは誰だ! キュルケ…うわぁあああ!」
また違う男がまた火球で吹き飛ばされる
「…」
さすがにこの展開に毒気を抜かれたのか唖然とするバージル
「キュルケ!そいつは誰だ!恋人はいないって言ってたじゃないか!」
「マニカン!エイジャックス!ギムリ!ええと、六時間後に」
「朝だよ!」
「フレイム~!」
キュルケの命令とともに今度は三人の男がフレイムによって吹き飛ばされた
コンコンッと窓の外が叩かれた。そこには、一人の青年が部屋の中を覗きこんでいた。
「キュルケ……。待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」
「ベリッソン! ええと、二時間後に」
「話が違っ…」
我に返ったキュルケは、胸の谷間に差した魔法の杖を振り上げると、即座に振った。
男の話を聞かず火球を放ち男を追い出す
「キュルケ! その男は誰だ! 今夜は僕とすごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
「そいつは誰だ! キュルケ…うわぁあああ!」
また違う男がまた火球で吹き飛ばされる
「…」
さすがにこの展開に毒気を抜かれたのか唖然とするバージル
「キュルケ!そいつは誰だ!恋人はいないって言ってたじゃないか!」
「マニカン!エイジャックス!ギムリ!ええと、六時間後に」
「朝だよ!」
「フレイム~!」
キュルケの命令とともに今度は三人の男がフレイムによって吹き飛ばされた
「…愚かな女だ」
バージルはそう言い残し立ち去ろうとする、バージルがドアノブに手をかようとした時
反対側から勢いよくドアが開かれる、そこから現れたのは主のルイズだった。
「ちょっとキュルケ!うるさいわ…ってバージル!あんたなんでこんなとこにいるのっ!?」
「フン、とんだ災難だ」
そう吐き捨てるように言うとさっさと出て行ってしまった。
「あ、ちょ、ちょっとまちなさいよ!ちゃんと説明してもらうからね!」
立ち去るバージルを追ってルイズも行ってしまった。
バージルはそう言い残し立ち去ろうとする、バージルがドアノブに手をかようとした時
反対側から勢いよくドアが開かれる、そこから現れたのは主のルイズだった。
「ちょっとキュルケ!うるさいわ…ってバージル!あんたなんでこんなとこにいるのっ!?」
「フン、とんだ災難だ」
そう吐き捨てるように言うとさっさと出て行ってしまった。
「あ、ちょ、ちょっとまちなさいよ!ちゃんと説明してもらうからね!」
立ち去るバージルを追ってルイズも行ってしまった。
その場に一人と一匹取り残されたキュルケは
「生死を賭けた恋…燃えて来たわ…!」
と殺されかけていたにも関わらず一人燃え上がっていた。
「生死を賭けた恋…燃えて来たわ…!」
と殺されかけていたにも関わらず一人燃え上がっていた。
さて、部屋にもどったルイズは右手に乗馬用の鞭をもち鬼の形相でバージルを睨みつけている
それを振ることができないのはバージルの持つ閻魔刀の恐怖故か、
「で、なんであんたはあんなとこにいたの!?キュルケになにもしてないでしょうね!?」
と勢いよくまくしたてる
「フン、文句をいうなら向こうの女にいえ。それに、俺がそんなことをすると思っているのか?」
とバージルに言われ、冷静になるルイズ、
たしかにこの無表情で無愛想で冷たいこの男が愛を囁くなど想像ができない。
「た、たしかにそうね。まぁ、なにもしてないようだし今回は特別に許してあげるわ!」
その後、バージルはさらにヴァリエール家がツェルプストー家に恋人を寝取られまくった過去など、
憎らしげに語るルイズの演説に延々とつき合わされるハメになった。
それを振ることができないのはバージルの持つ閻魔刀の恐怖故か、
「で、なんであんたはあんなとこにいたの!?キュルケになにもしてないでしょうね!?」
と勢いよくまくしたてる
「フン、文句をいうなら向こうの女にいえ。それに、俺がそんなことをすると思っているのか?」
とバージルに言われ、冷静になるルイズ、
たしかにこの無表情で無愛想で冷たいこの男が愛を囁くなど想像ができない。
「た、たしかにそうね。まぁ、なにもしてないようだし今回は特別に許してあげるわ!」
その後、バージルはさらにヴァリエール家がツェルプストー家に恋人を寝取られまくった過去など、
憎らしげに語るルイズの演説に延々とつき合わされるハメになった。
「(こういうのはダンテの役目だ…)」
と演説を聞きながらバージルは双子の弟のことを思いかえしていた。
と演説を聞きながらバージルは双子の弟のことを思いかえしていた。