あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの女帝 第三話


「あ・・・あの・・・ミス・ヴァリエ-ル・・・」
「なんて顔してんのよ!決闘するのはあんたじゃなくてあたしなんだから」
「で・・・でも・・・あの・・・」
「だ-いじょ-ぶよ!たかがドットメイジ程度の邪魔する奴は指先ひとつでダウンよ!」
「でも・・・」
「気にすんなっつってんのよ!
 平民如きが貴族様の心配しようなんて一万年と二千年早いわ!
 とりあえずクックベリ-パイでも焼いて待ってなさい」

食堂を飛び出し、見えないところまで来て誰も居ないのを確認してから、ルイズは真っ青な顔で壁に寄りかかる。
シエスタに言った言葉は嘘だ。
現状の、魔力と扱える適性の数のみで評価するシステムでは確かにギ-シュは無能と呼ばれても仕方がない。
しかし彼は、それをカバ-すべく己の魔法を徹底的に練りこんだ。
深夜裏庭で鍛錬を続ける彼の姿を窓から幾度となく見かけたルイズは、彼の努力を知っている。
その結果、ドット程度の魔力でありながら瞬時に六体ものゴ-レムを作り出し、完璧に制御可能なまでになった。

拙い自分を恥じ、影で死に物狂いで努力する。
自分と同じだ。

だから判る
自分は勝てない

決闘や怪我をするのは別に怖くない
「負ける」という事実が怖い
これまで自分は徹底的に他人と関わる事を、そして争い事を避けて来た
他人と関われば自分が無能と思い知らされるから
そうなったら自分の心が折れてしまうから


だから      だけど           でも


今から逃げる・・・・馬鹿言っちゃあいけない
それはシエスタを、マルトーを・・・切り捨てるという事だから
笑うことを知ってしまった自分はもう・・・ひとりぼっちには耐えられない


でも       だって           だから       それでも


懊悩していた自分を、唐突に暖かいモノが包み込む。
「セ・・・ト・・・・?」
「大丈夫よ、ルイズちゃん」



「落ち着いた?」
冷えた果汁水を飲み干したルイズは瀬戸に問う。
「あたし・・・・どうすればいいんだろ・・・」
「だからね、大丈夫なのよルイズちゃん。
 あたしは多少人を使う仕事をしてた。
 だから判るの。目の前に居る人が何が出来るか何が出来ないか。
 ルイズちゃん、あたしはね・・・人に出来ない事をしろって言ったことは一度もないわ」
生命の限界までぎりぎり振り絞って、やっとのことでかろうじて出来ることをしろって言った事はあるけどな。
「だから、ギ-シュちゃんが強いのも判る」
「ならなんで!」
「だから     ルイズちゃんも出来る事をやればいいのよ。
 出来ない事をしろ、なんて言ってないんだから」


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