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蒼い使い魔-03


「遅かったな」
医務室の窓から外を眺めながら振り返らずにバージルは言った。
入って来たコルベールは額に汗を浮かべ
「お待たせして申し訳ありません、ではどこからお話ししていいものやら…」
と困ったように言った。

「聞きたいことがある、この左手の模様はなんだ?」
グローブを外し左手の甲をコルベールに見えるように掲げる。
「はい、それは使い魔のルーンです、契約の儀式をした際に使い魔の身体に刻まれます。
そちらのルーンは珍しいものでしてねぇ、現在こちらで調査中ですよ」

「使い魔契約だと…?そんなものいつ俺が了承した」
バージルから凄まじい殺気が漂ってくる、
コルベールは殺気に圧倒されそうになりながらも「申し訳ございません、ですが、使い魔との契約ができないと
彼女は二年次に進級できないので「そんなことはどうでもいい」……」
言い切る前にバッサリである、取り付く島もないとはこのことだろう、しかしコルベールは下がらない。
「それに、契約をさせていただいたのはもう一つ理由があります」
「なんだ…」
「あなたが召喚された際に負っていた怪我です」
「…」
「あなたの再生能力には驚かされましたが…その腹部の傷、それだけは完全には塞がっていませんでした。
呼び出された平民がこの学院で治療を受けるとなると面倒な手続きが必要なのです、ですからその手続きを簡略化するためにも
彼女の使い魔、ということにして治療を受けさせたのです、それに、治療に必要な秘薬代は彼女が負担しています」
多少の脚色は入っているがほぼ事実である。
「ちっ…」
軽く舌うちするバージル。
(これはもうひと押しだ!)
そう確信したコルベール「つまり彼女はあなたの命の恩人ということになります」
きまりが悪そうに外へ視線を向けるバージル。
「フン・・・ところで、この世界には俺の知らない力があるらしい、貴様が放って来たのがそうだ、
いったいあれはなんだ?」
「失礼ですが魔法をご存じではないのですか?」
「知っているには知っているが、俺の知っているものとはずいぶん違う」
「そうですか、この世界には魔法という概念があります、少々かいつまんで説明しましょう」

現役の教師なだけあって、バージルを巧く丸めこみ自分のペースに持っていった。
コルベールは魔法の概念、系統、使い魔、魔法が使えるか否かによる身分社会制度をバージルに説明した。

「成る程…大体理解した…」
「そうですか、それはよかった。」
満足そうにコルベールは微笑む、やはりそこは先生、教えたことが伝わって喜ばしいのである。
「どうやら俺は…あの女に助けられたようだな…」
「で・・・ではっ!?」
バージルは腕を組み目を瞑りながら言った。
「あの女に、少しだけ付き合ってやる、貴様らの言う、魔法とやらの力にも興味がわいた」

そう言い残し、医務室のドアから出ていった……

「だっぁぁぁぁ~~~~つかれたぁぁぁぁぁ~~~~~」
コルベールは倒れ伏すように医務室のベッドに倒れこんだ。
「いままで生きてきたなかで最も気を使う会話ベスト5にランクインしそうな勢いでしたよ…」
まったく、あんなのが使い魔とは・・・ミス・ヴァリエールもかわいそうに…そう呟いたその時

「おい、コルベール」
ドアの前にバージルがいた。
「はっはい!なんでしょう!?」
慌てて飛び起きたコルベールにバージルは呟いた。
「あの女の部屋は…何処だ」
「・・・・・・」





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