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大使い魔17-06


俺の名は 俺の名は ハカイダー
潰せ~ 殺せ~ 破壊せよ~

悪魔回路に指令が走る~
俺の 俺の障害 俺の練習台~

レコン・キスタを破壊せよ!
破壊せよ~!!


第六話「陰謀幻想曲」

「ただし、目立つわけにはいかないので、貴方の使い魔さんには学院に待機してもらいます」
「ノー!」
アンリエッタの言葉にワンセブンが、吼えた。
「反対! ハンターイ!! 使い魔として、ルイズちゃんを危険な目にあわせるわけにはいかない!」
ワンセブンの反応に右往左往するルイズをよそに、アンリエッタは毅然と言い放った。
「危険な目にあわせてしまうのは百も承知です」
「ならば何故!」
「ウェールズを、彼を説得して亡命を促すには、私一人では力不足なのです」
「何?」
「私とウェールズには、従姉妹がいました」
「……ティファニア・テューダー。モード・テューダーと、アルビオンに迷い込んだエルフの間に生まれた娘。ジローがトリステインを放逐される数ヶ月前、両親共々アルビオン国王、ジェームズ一世の放った暗殺者の凶刃に倒れる……」
ワンセブンの淡々とした説明に、アンリエッタは動揺を隠せなかった。
「そして、ウェールズ・テューダーとは幼い頃に結婚の約束をしたほどの仲。アルビオンに訪問したことがあるお姫様とルイズちゃんとも面識有り」
「どうしてそこまで……」
アンリエッタをなだめるように、ルイズは説明した。
「私と契約した際に、ワンセブンの頭に私の記憶と個人情報、そして私が知るこの世界に関する知識が流れ込んだんです。王子様と、ティファニアのことを知っていて当然です」
「そうでしたか……」
アンリエッタが納得したのを見て、ワンセブンは説明を再会した。
「彼女が暗殺された後ウェールズは、父であるジェームズ一世の事を一方的に毛嫌いするようになり、度々酒浸りになって内蔵を悪くしては、臣民を心配させるようになった」
「その通りです。そして、そんな王室の現状を突いて、司教の一人であるクロムウェルがレコン・キスタを結成して内乱を起こしたため、アルビオンの王家は消滅の危機を迎えています」
アンリエッタに続き、今度はシャルルが口を開いた。
「もし王家が途絶えれば、たとえ僕たちでレコン・キスタを壊滅させたとしてもアルビオン王国という国は消滅。経済の破綻どころか、諸国間の領土の取りあいまで起きかねない」
「それを防ぐために、次期国王であるウェールズを亡命させる、というわけだな」
「そうです……。兄上はロマリアに行ったきり消息不明。母は高等法院の害虫どもを見張っているため身動き出来ません。ウェールズとティファニアの仲を知っている者で、今アルビオンに行けるのは私とルイズだけです」
更に、カトレアも口を開いた。
「ワンセブンくん、姫様も私も、ルイズを危険な任務に連れて行くと決めた以上、ルイズの盾になって散る覚悟はできているわ」
アンリエッタ同様、毅然と言い放ったカトレアに気圧され、とうとうワンセブンは折れた。
「そこまで言うなら……、反対は出来ない……。二人とも約束してくれ、どれほど傷だらけになっても、ルイズちゃんを守り抜くと」
「「承知しましたわ」」

シリアスな雰囲気とは裏腹に、ルイズとロボターはあたふたしていた。
「二人ともどうした……、あ!」
二人の姿を見て、ワンセブンは別の来客たちのことを思い出した。
「ルイズ?」
「ひ、姫様、恐らくこの任務、後五名ほど人数が増える可能性が……」
「?」
アンリエッタが首をかしげた直後、ルイズは甲板へ続く階段のドアを開けた。
その瞬間、キュルケ、シュヴルーズ、ギーシュ、モンモランシー、そしてタバサが転がるようにサロン内に入った。
「やっぱり……、全部聞いてたな―――――っ!!」
ルイズの絶叫に、顔を引きつらせたまま黙るしかなかった四人とは違い、タバサはメガネを外してすぐに立ち上がり、シャルルに抱きついた。
「シャルロット……だよね?」
「うん。生きてたんだね、お父様……」
「ごめんよ。こっちに戻るのに、時間かかっちゃった」
声を押し殺して泣く愛娘に、シャルルは謝る事しか出来なかった。
そして、シャルルはハルケギニアに戻れた直後の話をした。
「……と言うわけで、ジロー君の協力を得て、僕は妻とペルスランさんをトリステインに亡命させたんだ」
「そして混乱を避けるため、私の判断でシャルル殿下の生存は伏せることにしたのです」
「あの時、アンリエッタに食って掛かる妻とペルスランさんをなだめるのに苦労したよ」
「ええ。お二人とも本当に凄い剣幕で……」
あの時の修羅場を思い出したシャルルとアンリエッタは、苦笑した。
「ジローが……」
「シャルロット、ジロー君とは面識があるのかい?」
「北花壇騎士団にいたとき、手伝ってもらったことがあったの」
タバサは少し嬉しそうに答えた。
「そうか……。ところでアンリエッタ、この人たちも連れて行くの?」
シュヴルーズ、キュルケ、ギーシュ、モンモランシーを一瞥したシャルルはアンリエッタに聞いてみた。
「同行して貰うかどうかは、本人たちに聞いてみないと」
アンリエッタのその一言に納得したシャルルは、聞いてみることにした。
「僕たちと一緒にアルビオンに行ってみたい人、いる?」
四人の内、杖をあげたのはキュルケとギーシュだけであった。
「面白そうですから」
「全部聞いてしまった以上、同行すべきと判断しました」
きっぱりと答えたキュルケとギーシュとは対照的に、シュヴルーズとモンモランシーは申し訳なさそうに答えた。
「教職にある以上、いきなり学院を離れるわけにはいかないので……」
「そう何度も危ない橋は渡りたくないんです……」
結局、タバサ、キュルケ、ギーシュが同行することが決まった。

真夜中、宝物庫。
「若いの、宝物庫に何用かの?」
サブローは宝物庫の門を開けようとしたが、直後に後ろに立っていたオールド・オスマンに呼び止められた。
「……この中にある魔銃、いや、『ハカイダーショット』に用があるのさ」
「若いの、なぜ魔銃の本当の名を知っておる!?」
「……教えてやるよ、死に損ない」
左手に持った破壊剣をかざし、サブローはハカイダーへとチェンジした。
「俺はキカイダーの弟、サブロー。またの名をハカイダー」
「バカな! 殿下の話では、おぬしは死んだはず。それに、おぬしの頭には人間の脳が備え付けられていたはずじゃ!?」
「……俺は、キカイダーがこっちの世界に迷い込んでから数年後、造物主である光明寺の手によって人造人間として転生したのだ」
きっぱりと言い切ったハカイダーの頭には、光明寺博士とイチローが作った電子頭脳が入っていた。
「なんと……」
「返してもらうぞ、俺の銃」
ハカイダーはそう言って、宝物庫の鍵を殴って破壊した。
数分後、オスマンが呆然とする中、ハカイダーショットを回収したハカイダーが戻ってきた。
「確かに返してもらったぞ」
そう言って、ハカイダーは宝物庫を後にした。

場所は変わり、アルビオン王都、ロンディニウムの地下工場。
レコン・キスタ首魁オリヴァー・クロムウェルと、シェフィールドが工場内を歩きながら会話していた。
「陛下、如何ですか? 開発状況は」
「シェフィールド殿、この調子なら一ヶ月以内には『五つの決戦兵器』の全てが出撃できるようになりますぞ」
「そうですか。……五つ? 『四つの決戦兵器』では?」
「フフフ……。たまには自前の戦力を、と思いましてね。以前、ロマリアの秘密保管庫から持ち出したロボットも戦力として投入することにしたのです」
シェフィールドは、ハスラーが持ち込んだ設計図を元に、この工場で開発された開発された四体のロボットに、一瞬だけ視線を移しながら、クロムウェルの言葉に耳を傾けた。
「修理と拘束具の破壊に手間取っていますがな」
工場内の応接間では、シェフィールドの付き人として同行した、犯罪ロボット派遣ギルド「ジョージ」の殺戮構成員・ボードマンとイカサマンが炭酸水をすすっていた。
「なあなあ、イカサマン」
「どうした、ボードマン?」
「クロムウェルとシェフィールドさん、何を話してるのかな?」
「……案外、ハスラーさんが作ったロボット絡みかも知れないな」
地下工場の最深部、そこには拘束具を付けられたロボットが安置されていた。
そのロボットの胸部には、この世界にはない文字で『18』を意味する数字が刻まれていた。

ロマリア連合皇国の難民街。
真夜中にたどり着いたジローは、「百聞は一見にしかず」という言葉を思い出した。
「義父さんから聞いてはいたが……ここまでひどいとはな」
義父である、亡きトリステイン国王からロマリアの現状を聞かされたことがあったため、元々ロマリアにいい印象を抱いていなかったジローは、ロマリアを支配する宗教庁への不信を更に強めた。
「寝床、どうしようかな?」
「我々がフカフカのベッドを用意しています」
背後から聞こえた声に反応したジローが振り向くと、聖堂騎士隊が臨戦態勢で並んでいた。
「お待ちしておりました、ジロー殿下。教皇聖下が貴方との御面会を望んでおりますゆえ、我々について来てもらいます」
聖堂騎士のその言葉に、ジローは言葉ではなく、チェンジすることでで答えた。
「チェンジ! スイッチ・オン! 1、2、3!!」
「素直に従う気はないようですね……」
夜の難民街に、聖堂騎士の号令が響き渡った。

そして夜が明け、時は過ぎ、品評会。
「誰が優勝すると思う?」
「ヴァリエールだろうな。あんなのが使い魔じゃ太刀打ちできねーよ」
「でも優勝狙ってる奴いるぜー。グラモンとか、ツェルプストーとか、タバサとか」
「チャレンジ精神旺盛だなー」
各生徒の使い魔たちが様々な芸を見せ、タバサの番が来た。
空を飛ぶシルフィードの姿に、審査員たちは歓声を上げていた。
「きゅいきゅい~~。優勝はお姉さまとわたしのものなのね~~」
更に韻竜であることを自分からバラし、観衆の度肝を抜いた。
無論、地上に降りた直後にタバサのエア・ハンマーが頭部に直撃し、のた打ち回った。
「あんまりなのねー! ああでもしなきゃ、あの人には勝てないのねー!!」
今まで面倒事回避のために黙らせていた努力を台無しにされてキレたタバサと、お仕置きされて逆切れしたきゅいきゅいの漫才を見ながら、ルイズはロボターに話しかけた。
「何やってんのかしら?」
「さあ? でも韻竜とはねー」
「大丈夫。ワンセブンの敵じゃないわ」
そしてルイズの番。
寮の近くで待機していたワンセブンは、飛行形態になって品評会の会場に飛来し、着陸、変形した。
ミヨンミヨンミヨン、ヨヨヨヨヨ、キュピーン! バギィィィィン!!
ワンエイトヘルを装着し、ルイズはワンセブンの紹介を始めた。
「紹介します。わたくしの使い魔、ワンセブンです。種類は不明ですが、本人の口からゴーレムではないことは確かです!」
ワンセブンは基本的に滅多に戦闘形態には変形しないため、彼の存在に少しは慣れた生徒たちも、変形の一部始終を見て歓声を上げた。
少し力を込めて、ワンセブンは足踏みして大地を揺らした。
観衆が騒然とする中、今度は戦闘飛行形態に変形して上昇、すぐに超音速で周囲を飛び始めた。
50メイルの巨体が超音速で飛ぶ際に発生した衝撃によって、会場に強風が吹き荒れる中、ルイズからの合図に応じたワンセブンは、何食わぬ顔で会場に着陸。
ルイズもいけしゃあしゃあと、自分たちの出番の終わりを告げた。
「他にも披露したい能力がありますが、残念ながら品評会で披露するには危険すぎるものが多いため、これで終了します」
即行で、観衆から「ええ~!?」という声が聞こえてきた。
しかたないでしょーが、標的がいなきゃ、ナイキ級ミサイルもグラビトンも発射できないんだから。
結局、満場一致でルイズとワンセブンが優勝したが、1年生と3年生たちはグラビトンを見れなかったことが不満だったらしく、ブーイングをかましてきた。
「的がないのにグラビトンを使わせるわけにはいかないでしょ!!」
ルイズの一喝でブーイングは収まったけどね。

乱痴気騒ぎは放っておいて、場所はロマリアに。
大聖堂の敷地内にある庭園に、ジローと才人は佇んでいた。
「ジローさん、教皇の事、あんましよく思ってないかも知れないけど、あの人も必死なんだ」
「……聖地奪還だけにか?」
「難民問題にもだよ!」
「……なら、どうして難民街はああも荒れ果てているんだ?」
「あれでも教皇のおかげでかなり改善された方だよ」
「才人、君はあの教皇の肩を持っているようだな」
「使い魔だし、それにあの人が難民たちを救おうと必死になっているのを身近で見てきたからね。けど、虚無の使い手の上に、人望もあるからそれを妬む奴も多くて……」
「脚を引っ張られている、というわけか」
「うん。オマケに進んで汚い手も使うから敵が多くて多くて……」
愚痴る才人を見て、益々宗教庁に悪い印象を抱きつつ、ジローはギターを弾き始めた。


桃りんごの花を あの子のために摘んだ
優しいあの子は微笑んで 「ありがとう」とささやいた

桃りんごの花を あの子のために摘んだ
あの幸せをもう一度 あの思い出をもう一度

返しておくれ 良心回路に

桃りんごの花が 散って俺も去った
優しいあの子の微笑みと 「ありがとう」はもう聞けない

桃りんごの花が 散って俺も去った
あの幸せは夢なのか あの青空は夢なのか

思い出だけが 良心回路に

桃りんごの花と あの子の笑顔どこに
明るい春の来る朝に 「ありがとう」が聞こえたよ

桃りんごの花と あの子の姿待つよ
良心回路に幸せが 良心回路に思い出が

帰ってくるよ 春くれば


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