あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

大使い魔17-04


だがだん♪ だがだんだがだん♪
「大使い魔ー、ワーンセブーン!!」

オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン

燃える真っ赤な太陽
ギラリ輝く装甲
見よ! 右手の虚無のルーン 

風の唸りか雄叫びか~
イザベラ企画の大殺戮

立て! 要塞ワンセブン
防げる者は他になし

オゥオゥオゥ オゥオオー オゥオオー 彼こそは~
オゥオオー オゥオオー 大使い魔~ワンセブ~ン


「魔銃争奪? シュヴァリエ? 月下のダンス!」

ワンセブンがルイズの使い魔(ロボターはあくまでも契約特典)になってから数週間が経過した。
2体の怪ゴーレム(実際はロボットだと知っているのはアカデミーや軍の上層部など極僅か)を倒したワンセブンはその巨体と、他の使い魔たちに何故か好かれていることも相まって自然と目立つようになった。
今日もオールド・オスマンが要塞ワンセブンの甲板で日向ぼっこをしていた。
「オスマンのじーさま、仕事サボりすぎだよー」
「ロボター、ワシは仕事をサボっておるのではない。今日の分の仕事をやり尽くして暇になっただけじゃ」
「ホントかよ~」
「そこまで疑うんかい」
ロボター相手にオスマンが阿呆問答を繰り広げていると、何処からともなくロングビルが飛んできた。
「やはりココでしたか、オールド・オスマン」
「どうした? ロングビル」
「勅使の方が来られています。至急学院長室にお戻りを」

数十分後、勅使が帰ったので、戻ってきたオスマンは日向ぼっこを再開した。
「オスマンのじーさま、どんなお話をしてたの?」
「単なる注意喚起だったわい。『土くれ』に気をつけるように、程度のな」
「土くれ?」
「『土くれ』のフーケ。数年前からハルケギニア中を騒がしておる怪盗で、2年ほど前からこの国で活動し始めおった」
「でも、ココ学校でしょ? 怪盗とかが来る可能性は……」
「意外と高いんじゃよ。この学院には宝物庫があってな、おぬしとワンセブンが元いた世界から来た「場違いな工芸品」の一つで、「魔銃」という超危険物が保管されておるのじゃ」
「魔銃?」
ロボターの疑問に、オスマンは何かを懐かしむように答え始めた。
「元の所有者から個人的に預かった物での、その人の知り合いの形見じゃ。魔銃という名前は、その絶大な破壊力に目が眩んだ愚か者どもが持ち主であるワシから奪おうと醜く争い、ことごとく破滅したからつけられたのじゃ」
「そんなに凄いの?」
「エルフぐらいなら弾が掠っただけで弾き飛ばされ、深手を負うほどじゃ」
「うへぇ~」

一方、ワンセブンの内部サロン。
いつものように他の使い魔たちがたむろしている中、コルベールがアイスクリームを食べながら、ワンセブンと会話していた。
「ほかの使い魔たちが集まるとは……」
「私も心当たりがない」
「……ワンセブン君、ひょっとしたら君のルーンと関係があると思われますぞ」
「私のルーンと?」
コルベールは持ってきた本を開き、あるページを見せた。
「君が学院に現れた怪ロボットを倒したその日、改めて君のルーンを見たときに思い出して調べてみたのです」
「虚無の使い魔たち……」
「君のルーン、全く同じだったんですよ。『神の笛』こと、ヴィンダールヴのと」
「……神の笛、あらゆる獣を手足の如く容易に操る使い魔。私がそれになったというのか」
「虚無の使い魔は、過去に数回の出現が記録されています。君の前のヴィンダールヴは、ジュリオ・チェザーレというロマリアの神官でした。ワンセブン君、この件はしばらく他言しないでください。王宮やアカデミー知られると厄介ですから」
「わかった」
コルベールの表情はどこか固かった。
そんなシリアスな空気とは裏腹に、使い魔たちは……全員寝ていた。

夜、学院の宝物庫前。
一人の男が鍵を“引き千切った”。
「そろそろマチルダ様が動くころだな」
その男はそう呟いてから数十秒後、宝物庫が揺れた。
一方、宝物庫の外の広場。
40メイルはあるゴーレムを、一人の女が操っていた。
ゴーレムが殴ってもビクともしない外壁を見て、女は呟いた。
「流石に壊れないか……。奴さん待ちだね」
女が視線を変えた先から、ワンセブンが戦闘形態で駆けつけた。
「さあショー・タイムだ。後は頃合いを見てあいつを逃がすだけだ」
そう言って、女は宝物庫へと向かった。

宝物庫内。
「マチルダ様、お待ちしておりました」
「予定通りだね。で、目当ての奴は?」
「ここに」
男が箱を開け、中身を女に見せた。
ハルケギニアでは有り得ない、高度な技術で作られたその銃を見て女はほくそえんだ。
「これが魔銃か……、どこかで見たような。まあいい、お前はこれを持ってあの小屋まで逃げな。後は手はずどおりにするから」
「はっ」
男が去り、宝物庫内に残った女、『土くれ』のフーケは杖を振り、壁に文字を刻んだ。

魔銃、確かに領収いたしました 土くれのフーケ

フーケは何食わぬ顔でその場を去り、ミス・ロングビルに戻った。
そして魔法を解除し、ワンセブンと戦っていたゴーレムは土の塊に戻った。

翌日、学院長室に教師たちと、土くれの犯行を目撃した生徒たちが集まっていた。
生徒たちの構成は、ルイズ(ロボター付き)、キュルケ、タバサ、ギーシュ、モンモランシーであった。
「まさかゴーレムは囮だったとは……」
「これまでとは微妙にやり口が違うな……」
教師たちが口を開く中、当直だったシュヴルーズの口は重かった。
あの時(珍しく)真面目に当直をこなしていたシュヴルーズは、宝物庫に向かう途中でフーケのゴーレムと遭遇、その場に駆けつけたワンセブンの援護をしていたのだ。
しかし、自分とワンセブンが囮のゴーレムを迎撃している隙に、フーケに魔銃を奪われたのだ。
「ミセス・シュヴルーズ、土くれは今までとは違うやり方に出たんじゃ。おぬしらが気付かぬのも無理はない」
「しかし……」
「おぬしだけでなくワンセブン坊も悔しく思っておるのじゃよ。土くれに裏をかかれたことをの」
「……」
シュヴルーズを慰めるオスマンをよそに、教師たちは噛み付き始めた。
「しかしオールド・オスマン、ミセス・シュブルーズとミス・ヴァリエールの使い魔がフーケを捕らえ損ねたのは事実です」
「宝物庫の鍵を引き千切るという芸当を誰が予測できた? しかもわざわざゴーレムで壁を壊すと見せかけてから。ここにおる誰にも予測できんかったじゃろうて」
この一言で教師たちは黙り込んだ。
「やれやれ……。で、この子達か、現場を目撃したのは」
「はい」
コルベールが即答し、「ふむ」と少し唸ってからオスマンはルイズたちに尋ねた。
ルイズたちはその日たまたまサロン内に居合わせた挙句、いきなりワンセブンが動き出したので、戦闘が終わるまでサロン内に缶詰状態だった。
そのため、彼らの証言はシュヴルーズやワンセブンのそれと殆ど変わらなかった。
「手掛かりなしかいな……」
「オールド・オスマン、それなら私が調査いたします」
「……ロングビルちゃん、頼む。それでは捜索隊を編成するから、我こそはと思うものは杖を掲げよ」
教師たちに向けられたオスマンの呼びかけに答えたのは、シュヴルーズだけであった。
「待てコラ! ミセス・シュヴルーズだけに任せる気かい!」
「オスマンのじーさま」
「なんじゃい?」
「ルイズちゃんも杖を掲げているよ」
ロボターの一言に反応したオスマンが視線を移すと、本当にルイズが杖を掲げていた。
「ミス・ヴァリエール、頼むぞ」
「お、オールド・オスマン、正気ですか!?」
コルベールのツッコミを、オスマンは淡白に返した。
「だって、ミセス・シュヴルーズ一人に任せるわけにはいかねーじゃん」
ルイズが杖を掲げたのを見て、キュルケとタバサ、そしてギーシュも杖を掲げた。
「ルイズには負けられないわ」
「……」
「ミセス・シュヴルーズとルイズが勢い余って土くれを殺しかねないんで、目付けとして僕も同行させてもらいます」
モンモランシーは杖を掲げようとして途中で思い直したが、ロボターにいきなり手を掴まれ、無理矢理杖を掲げさせられた。
「な、何を……!!」
「ここまで来たら一蓮托生。別に三途の川を泳ぐわけじゃないんだからモンモンも一緒に行こうぜ~」
「人の名前を略すな! ってゆーか何その理屈!?」
「他のみんなが杖を掲げたんだ、自分一人だけ不参加は許さないぞ~」
「それが本音かー!!」
モンモランシーの抗議の叫びが学院長室に空しく響き渡った。
結局、モンモランシーも捜索隊に参加する事となった。

次の日の夕方、ロングビルの調査で、学院の近くにある村の住民から、森の廃屋に怪しい男が出入りしており二日前の夜には奇妙な箱を持っていた、との情報が手に入り、捜索隊は急遽出発する事となった。
重機動馬車に乗って廃屋へと向かった捜索隊を学院長室の窓越し見ていたオスマンは、室内にいる来客の方を向いた。、
「見ての通り、捜索隊が向かった」
「そうですか……」
「……貴殿は後を追うつもりかの?」
「当然です。あの銃はあいつの形見ですから」
白いヘルメットをかぶり、赤いギターを背負っていた来客は、そう言って姿を消した。
学院長室に一際強い風が吹き込んだのと同時に。

一方の捜索隊は重機動馬車で廃屋を目指していた。
キュルケがルイズを見て首をかしげていた。
「ルイズ、その兜は何?」
「これ? ワンエイトヘルっていって、ワンセブンが作ってくれたのよ」
自慢げに答えるルイズは、ワンセブンが作った特製ヘルメットをかぶっていた。
「ワンエイトヘル?」
「コレさえかぶっていれば、「ある程度は離れていても私との意思の疎通が可能だ」ってワンセブンが言っていたわ」
「便利な代物ね」
それを見たタバサが一言。
「欲しい……」
「だ~め。これは私専用だから」
あっさり拒否。
「と言うわけで諦めてね、タバサちゃ~ん」
ロボターが更に追い討ち。
「緊張感が無いわね……」
「モンモランシー、ガチガチに固まるほど緊張するよりはずっとマシだって」

そして、廃屋の近くに到着。
ルイズとシュヴルーズとロボターが廃屋内を調べる事となった。
「誰もいませんね」
「ええ……」
慎重に廃屋内に入った三人は、アッサリと魔銃が入った箱を見つけた。
シュヴルーズが箱を開け、中を確認する。
「間違いありません。魔銃です」
「これが魔銃……」
「どれどれ……、あれ?」
「ロボター、どうしたの?」
「この銃、どこかで見たことあるような……」
ロボターが答えた直後、廃屋のドアがいきなり開いた。
「そこのロボット、その銃のことを知っているようだな」
そこに立っていたのは、宝物この鍵を引きちぎった男だった。
男を見たロボターは、持参していたメイスを手にして戦闘態勢に入った。
「ルイズちゃん、コイツは「人間」でも「ワーウルフ」でもない!」
ロボターが叫んだ直後、今度は男の姿が変貌した。
金色の人狼ともいえる姿になった男は、ロボターに襲い掛かろうとして、ルイズの失敗魔法でドアごと吹き飛ばされた。
ドゴーン!
呆然とする二人の背を押しながら、ルイズは廃屋から脱出した。
魔銃が入った箱を持ったシュヴルーズが尋ねた。
「一体何者ですか、あのゴーレムは?」
「あれはボクやワンセブンと同じ「ロボット」だよ!」
「……にしては、貴方やワンセブン君とはかなり毛色が違いますが……」
「ロボットも十人十色。ゴーレムの外見や能力が、造ったメイジによってバラバラなのと一緒。それにあいつを造ったのは、ボクたちを造ったのとは別人だし」
三人は全速力でキュルケたちが待っている場所まで走った。
たどり着いた直後、今度はスマートな外観の50メイルはある巨大なゴーレムが出てきた。

「何でこの間よりデカくなってんのよー!?」
「こっちが知りてーYO!!」
ルイズとロボターの絶叫をよそに、重機動馬車を破壊したゴーレムはまっすぐルイズたちの方へ向かっていった。
ロボターはメイスでゴーレムの脚を殴り、シュヴルーズは錬金で、ルイズは失敗魔法でそれぞれロボターが殴った部分を攻撃した。
「オラー!!」
「「錬金!」」
三段攻撃によりゴーレムの脚は破壊されたが、すぐに再生した。

再生している間に急いで三人はその場を離れた。
「埒が明きませんわ!」
シュヴルーズが叫んだ直後、タバサたちを乗せたシルフィードが着陸した。
「三人とも早く」
タバサに促され、シュヴルーズとロボターは急いでシルフィードの背に乗ったが、ルイズだけは再びゴーレムに立ち向かおうとしてロボターに止められた。
「ルイズちゃん、危ないって!」
「止めないで! あのゴーレムを倒せば、誰も私を……」
『「ゼロのルイズ」と呼ばなくなる。そうだろう?』
ワンエイトヘルから聞こえるワンセブンの指摘に、ルイズは黙った。
「ワンセブン……」
『だけど、君があれに立ち向かうのは無謀だ。だから、君の使い魔である私があれを倒す!』
直後、飛行ワンセブンが飛来し、着陸、変形した。
ミヨンミヨンミヨン、ヨヨヨヨヨ、キュピーン! バギィィィィン!!
ゴーレムとワンセブンの戦闘が始まった直後、ギーシュがあることに気付いた。
「あれ、ミスロングビルは?」
ロングビルだけシルフィードに乗っていなかったのだ。
「そういえば一体どこに……?」
モンモランシーが呟く。
そして、ルイズに吹っ飛ばされたはずの狼ロボットが彼らの前に現れた。
「アオオォォォーン!!」
シルフィードの顔面目掛けて腕を振り下ろそうとしたが、寸前のところでシルフィードのブレスで吹き飛ばされ、さらにキュルケ、タバサ、ルイズの怒涛の魔法ラッシュを受け遂にダウンした。
それを木々に隠れて見ていたフーケは忌々しげに呟いた。
「あいつら、よくもアタシの使い魔を……!!」
怒ったフーケはゴーレムにルイズたちを攻撃させようとしたが、当のゴーレムはワンセブンに圧倒され、それどころではなかった。
ゴーレムの身体に徐々に亀裂が走り、遂に右腕が根元から折れた。
「ワンセブン、怪ロボットがいつ出てくるか分からないから、グラビトンは使っちゃダメよ」
グラビトンを使おうかと考えた直後にルイズに釘を刺されたワンセブンは、ジャンプしてからゴーレムの頭を両足で挟み、そのまま豪快に脳天逆さ落としを食らわせた。
「ギロチン落としぃっ!」
頭から地面に叩きつけられたゴーレムは粉々になり、そのまま土へと還っていった。

口々に感嘆の声を上げるみんなをよそに、ロングビルに戻ったフーケは何食わぬ顔で近づいた。
「ミス・ロングビル、一体どこに!?」
そう尋ねたシュヴルーズの手から箱をひったくり、ロングビルは中にあった魔銃を取り出して構えた。
「よりによってアタシの使い魔までのしちまうなんてね……。あんたたち、許さないよ!」
「ミス・ロングビル、貴方がフーケでしたのね」
「そうさ」
「……撃って御覧なさい。撃てるものなら」
「撃ってやろうじゃないか!」
シュヴルーズに挑発されて激昂したロングビルは引き金を引いたが、弾は出なかった。
「アレ?」
「ミス・ロングビル、弾は込めまして?」
今度はルイズが挑発するように尋ねた。
「あ……」
慌ててロングビルは弾を込めようとしたが、ルイズたちが自分に向けて杖を構えているの見て、諦めた。

その最中、どこからとも無くギターを引く音が響き渡った。
「ま、まさか、こ、この音色は……!!」
ロングビルの顔が真っ青になった。
「マチルダ、自分が何をやったのか分かっているのか?」
「……や、やっぱりー!!」
背後から聞こえた声に、ロングビルは悲鳴を上げた。
ロングビルの背後には、あの時オスマンの部屋にいた白いヘルメットの青年がいた。
青年はロングビルから魔銃と箱を取り上げ、ルイズに渡した。
「この銃を学院長に渡してくれ」
「…はい」
青年がその場を去ろうとした際、何故かルイズとタバサは同じ言葉を口にした。
「「あの、これからどこへ?」」
「国から国へ……。そうだな、今度はロマリアにでも行ってみるよ」
そう言って、青年はその場を去って行った。

学院長室。
フーケとその使い魔を王室衛士隊に引き渡したオスマンは、ルイズたちの報告を聞いた。
「ミス・ロングビルが……。居酒屋でウェイトレスやってたのを見て、尻をさわったんじゃが、その時のさわり心地が良くてのう。思わず秘書に採用しちゃった」
「そんな下らない理由で雇ったの?」
オスマンの言葉に、ロボターだけでなくその場にいた全員が呆れた。
「カーッ!!」
「逆ギレした振りして話を逸らすんじゃねー!!」
オスマンとロボターのやり取りを見ていたコルベールは、思わずこう言った。
「一回殺した方がいいかも知れませんなぁ……」
コルベールのこの言葉に、ルイズたちは口こそ開かなかったが、目と表情で賛同の意を示した。
「オホン、ところでミス・ヴァリエール、『殿下』はそれからどうした?」
「……「ロマリアにでも行ってみる」とだけ言ってその場からいなくなりました」
ルイズから回答を聞き、オスマンは顔を引き締めてこう言った。
「そうか……。何はともあれ、フーケは捕まり、魔銃も取り返した。一件落着じゃい。あ、そうそう、諸君らの『シュヴァリエ』の爵位申請をしておいたからの」
その言葉に、キュルケ、ギーシュ、モンモランシー、シュヴルーズの顔がぱあっと輝いた。
「あの、私は既に……」
「大丈夫、ミス・タバサは既に『シュヴァリエ』だから精霊勲章の方を申請しておいた」
タバサの顔もぱあっと輝いた。
ルイズだけは余り嬉しそうではなかった。
「オールド・オスマン、ワンセブンとロボターには?」
その言葉に、オスマンは非常に申し訳なさそうに答えた。
「あー……、ワンセブン坊とロボターの分も申請したんだけどね、『貴族じゃないから』って拒否られちゃった……」
「そんな……」
「まー、気を落とすな。今夜は『ブリッグの舞踏会』があるんじゃ。みんな着飾って楽しんで来なさい」
その言葉に少しは救われたのか、ルイズの表情は少しだけ明るくなった。
ルイズたちが退室し、学院長室にはオスマンとコルベールだけが残った。

フリッグの舞踏会が行われているホール。
ロボターは一人たたずんでいた。
「あの銃は、あいつの銃だった。でも何であの人が……」
そんな考え事をしていると、衛士が大声を上げた。
「ヴァリエール公爵家が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおな~り~!」
ルイズが到着すると同時に、楽士たちは演奏を始めた。
そして、男たちが我先にとダンスを申し込んだが、彼らが日頃から自分を「ゼロのルイズ」と呼び嘲笑しているのを嫌と言うほど目にしていたルイズは、その全てを断ってバルコニーへと向かった。
「踊らないの?」
「……誰があんな奴らと」
ロボターの問いかけに答えたルイズは、ワンセブンとロボターの分の爵位申請が拒否された件でまだ不機嫌であった。
「ルイズちゃん、せっかくのパーティなんだ、少しは楽しまないと」
大地が揺れる音と共にやって来たワンセブンが、ルイズを諭した。
「ワンセブン……。それもそうね。それでは、わたくしと一緒に踊ってくれませんか?」
「私と?」
「私の相手に相応しい殿方は貴方しかいなのよ。この舞踏会ではね」
「踊ってあげなよ、ワンセブン」
「……それでは、謹んでお相手させてもらいます」
ロボターに後押しされ、意を決したワンセブンは包み込むようにルイズを両手の掌に乗せ、戦闘飛行形態に変形してそのまま垂直離陸し、高度1リーグ強の夜空で踊り始めた。
双月をバックに夜空で踊るワンセブンとルイズを、ロボターだけでなく、キュルケとタバサ、シュヴルーズ、そしてギーシュとモンモランシーも、二人が下りてくるまでずっと見続けていた。


ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
セブン セブン ワンセブン

九死に一生ワンセブン(ワンセブン)
ルイズといっしょにワンセブン(ワンセブン)

レコン・キスタは砕けて散った
ご~ぜんいっぱつ~ グラ~ビト~ン OH!

ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
セブン セブン ワンセブン

ハルケギニアでワンセブン(ワンセブン)
虚無(ゼロ)の使い魔ワンセブン(ワンセブン)

エルフの群れは砕けて消えた
ご~ぜんいっぱつ~ グラ~ビト~ン OH!

ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
ワンセブン オーオオ ワンセブン オーオオ
セブン セブン ワンセブン

我らの甲冑ワンセブン(ワンセブン)
神の右手だワンセブン(ワンセブン)

悪党ジョゼフは炎と燃えた
ご~ぜんいっぱつ~ グラ~ビト~ン OH!


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