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いぬかみっな使い魔-12


いぬかみっな使い魔 第12話(実質11話)

 公爵を見送った後、啓太達はそれぞれ行動を開始した。

ギーシュとモンモランシーはとりあえず今日は必要ない薬草類を運ぶために
馬車で魔法学院へ。ともはねとタバサは急いで必要な薬草を持って
学院へ急行、直ちにクラブ員に動員をかけて調合に取り掛かる。
同時に謁見のための準備として、クラブ員が授業を休む申請書を提出。
学院の協力を仰ぐ。啓太はトリスタニアの工事現場を回ってクラブ員を集め、
乗合馬車で学院まで連れ帰る。という事になった。
「まあ、帰りは少し遅くなるだろう。バイト先の都合もあるだろうからな。
明日からしばらく休む事も頼まなきゃいけないし、調合のほうは頼むぜ?」
「はい!」
「(無言でコクリ)」
「任せたまえ!」
「ええ。でも、私はタバサと一緒に帰るわ。調合担当ですもの!」
「ええ!? ひどいよモンモランシー、僕一人で帰れってかい!?」
啓太とギーシュをちらりと見たモンモランシーは冷たく言った。
「二人きりにしてやろうって魂胆なんでしょうけど大きなお世話よ!」
「「ぐっ!」」
見抜かれた啓太とそれを感謝していたギーシュの二人が言葉に詰まる。
「私は、荷物を届けたらまたとんぼ返りする。時間が惜しいでしょ?」
「う・・・わ、わかった、ありがとうな、タバサ。」
なぜか言いよどむ啓太である。待ち合わせ場所と時間を指定し、
皆はそれぞれ移動した。

 最も早く学院についたのは犬形態のともはねだ。背に薬草を括り付けている。
それを見つけた、戦闘訓練中の一部男子生徒たちが色めき立つ。
「ああ! ともはねちゃんだ!」「なにいぃ!」
「おお、犬形態だ!」「で、でかした!」「すげえ、チャンスだ!」
「きょ、今日ここで訓練していて良かった!」「準備しろ!」「おう!」

全力で迎え入れる(一部)男子達。
 「お帰り、ともはねちゃん!」「荷物取るよ! 重かっただろう?」
 「ほら、ちょうど洗濯中の着替えあったからもらってきたよ!」
「ありがとうございます!」
そういって、ともはねは無防備に人形態に化けた。
当然素っ裸であり、渡された服を着る。皆、ちょっとだけ離れて
平静を装っているが、気分はかぶりつきである。啓太の使い魔でなければ
速攻で襲っている所だが、怖いので見るだけだ。それでも至福のひと時である。
こういったわずかなチャンスを得たいがためにクラブに入り時を待っているのだ。
しかし至福の時も、ともはねが事情を話すまでだった。
全員、クラブ員に動員をかけるために血相を変えて学院に散った。

 その頃。啓太は第1の工事現場で事情を話し、休ませることを謝罪していた。
「お姫様に献上するとあっちゃあ仕方ねえな。また頼むぜ。」
とは現場監督の言である。貴族といえどここまで下級になると
口調もでんぽうだ。啓太は、クラブ員に予定の時間に
予定の場所に向かうよう指示した。
同じようにしていくつか回ると、最後の工事現場である。
そこはパン屋の裏手で、パン焼き釜の余熱を利用した風呂屋の建築現場であった。
隣の宿屋、モンバーバラの別棟であり廊下で繋がっている。

「お、みんな集まってるな。」
 その数、二十数名。啓太は、集まった学院生達に訓示を垂れた。
「いいか! 今日から俺たちはアンリエッタ王女殿下に忠誠を示すため、
特別体制に移行する。各種秘薬を姫殿下に献上するため登城し、謁見するのだ!」
「「「「「うおおおお!!」」」」」
一同から大声が漏れる。漏れ聞いてはいたが、改めて聞くとまた格別らしい。
「そのためこれから全力で秘薬の生産に当たることになる。
金回りが苦しくなるし、秘薬の分配率も下がるがそれは勘弁してくれ。
とはいえ、俺はやると約束したものをやらないほどケチるつもりは無い。
今日は、今までがんばってきた皆への報酬の日だ。楽しめ。」

「「「「「うおおおお!!!!!!」」」」」

先ほどに倍する雄たけびが響いた。

 啓太は、外に出てきた“宿屋の女将”に金貨の袋を渡す。
「みんな始めてだからな。ヨロシク教えてやってくれ。」
「まあかしときな。いい娘ばっかり勢ぞろいさせといた。
あんたが作ってくれた薬風呂や薬湯でみんなの健康状態もいいし、
風呂屋と兼業にすることでサービスも充実して大助かりさ。
これくらい、お安い御用だよ。これからもひいきにしておくれ。」

この日。
後に『東方の○○な風呂屋』という意味でハルケギニア全土にチェーン展開する
『トルコ風呂屋』の第一号店の工事が終わり、その工事に従事していた
トリスティン魔法学院生達(+α)が改装第一号の客となった。

 ちなみに約束とは。
「お前ら女を抱いたことも無いんじゃあがっつくばかりでモテんぞ。
大体男女とも初めてじゃあ本番で失敗して破局する確率も高い。
いっぺん経験して来い。え? どうすればいいって? 金も無い?
病気も怖いって? しょうがねえ、段取り整えてやっか。」

 こうして、啓太は工事の練習に対してのやる気を皆から引き出したのである。
啓太は店のお姉さま方の中で、好みの娘を選ぶ段では口説いて
承諾をもらうよう条件を出した。女の子を口説く練習である。
同時に、店のお姉さま方にはどう言って貰えれば嬉しくなるかの
レクチャーなども頼んだ。双方乗りのりで擬似プロポーズなんぞをしている。

「う~~ん、こういった基本を教えてくれる大人の男ってのが
俺の周りに居なかったからな。河原崎先輩がゲームでレクチャー
してくれる前の俺って、あれ以下だったんだよな。ちっと恥ずかしいぜ。」

 実は犬神に対する態度というものに関しても、生まれたときから
まわりに犬神が居ないという酷い教育環境だった啓太である。
それゆえに多大な勘違いをしていた啓太は13歳の儀式の折に
1匹の犬神も憑かなかったという醜態をさらしたのだ。
霊力測定儀式の前日に友人と酒盛りをして二日酔いになったのも、
元々はそれでぐれていたからである。嫉妬深い母を持ったのは、
啓太にとって不幸の元凶であった。

「さて、終わった奴からタバサに送って貰う事も待ち合わせ場所も教えたし、
俺も一丁楽しむか。どのお姉さまにしようかな♪」
 ルンルン気分で啓太が一歩踏み出すと、一斉に周りからブーイングが飛んだ。
 「ええ~~~!!」「け、ケータさんもですか!?」「ブーブー!」
 「勝ち目無いじゃないですか!」「経験無いやつ限定でしょう!?」
 「強力すぎるライバルだ!」「キュルケさんとヨロシクやってるくせに!」
口説き落とさないと出来ない童貞少年達も必死である。
そこに、この店の看板娘達が現れた。
「ほっほっほっほ! 坊や達、そんな狭量じゃあモテないわよ?」
「そうそう、堂々と渡り合うくらいの気概をお持ちなさいな!」
男子生徒たちが歓声を上げた。
「「「ミネアさんとマーニャさん!」」」
 店一番の見事な肢体と美しい顔、話術、床上手と、文句なしの双璧。
 売れっ子ダントツの双子の占い師&踊り子なお姉さまズである。
 「ああっ! その紫の見事な髪!」「小麦色のすべらかな肌!」
 「金の髪飾りが似合います!」「ピンクのレオタードが素敵だ!」
 「やすらぎのローブが神秘的に似合っている!」「星降る腕輪が映えるなあ。」
 「祈りの指輪、似合ってます!」「ああ、あの編みタイツが!」
 「ああ! なんて素敵なんだ!」「ケータさんだろうと負けはしない!」
 「やるぞ! やってやるぞ!」「わたくしめにお情けをいただきたく!」
 たびたび工事に来てめぼしをつけていた連中が、
肌もあらわな衣装に身を包んだミネアとマーニャに群がる。
彼女達は滅多なことで客を取らない高嶺の花だ。
踊りと占いで充分店一番の売り上げを出しているのである。
一説によると某国の騎士団長ライアンやら勇者と呼ばれた若者など、
寝室に招きいれた者は数えるほどとも聞く。
「やれやれ、容易い目標から確実に達成しろ、って教えてんだけどな。」
啓太は苦笑すると、胸の大きく競争相手の少なそうな娘を物色した。
何度か客になっている啓太の好みはすでに知られているらしく、
向こうも声をかけてくる。

「ああんら~~~せくしぃい~~な坊やね~~~今日は私とどう~~~?」
啓太は、愛想良く手を取ろうとして、なぜか冷や汗をかいた。
ナニか、危険なモノを感じる。
「い、いや、今日はギムリに譲るよ。薬草クラブの初期メンバーなんだ、
ヨロシク教えてやってくれ。」
「ケ、ケータ君! ありがとう! ありがとう!」
ギムリが、感動していた。
「ああんら~~、残念ねえん。」
豊満な胸と腰の、ぽっちゃり型のお姉さまはあっさり引っ込んだ。

「んどぉおん? 私の体、セクシィーでしょう~~~~?」
次に声をかけようとした娘は、マリコルヌの前でセクシーなポーズを取っていた。
「うう、す、素晴らしい、素晴らしいです! って、ケータ君!?
だ、ダメです、今日は、今日だけは譲ってください!」
小太りなマリコルヌが、滂沱の涙で懇願する。
「あ、ああ、もちろんだ、マリコルヌ。お前も初期メンバーだしな。」
ナゼか、啓太の悪寒は先ほどに倍するものとなっている。

「ああんら~~、そんな事言わないで愛しい人~~~」
スレンダーな美人を口説いている横を通りかかった啓太は、すさまじい悪寒を
ナゼか感じて硬直した。
「げっ! ケータさん!? 勘弁してくれ! やっとここまでくどい…
どうしたんです、顔色が真っ青ですよ?」
「い、いや、なんでもない、なんでもないんだ。」
啓太は、必死でなにかを思い出さないようにしている自分に気付いた。
ナニを、何を思い出すまいとしているのだ!?

「喜んでえぇん! 私、天国に連れて行ってあげるからあん。」
レイナールにしなだれかかっているお姉さまが、睦言をささやきながら
二階へと誘っている。それだけだ。それだけなのだ。
それなのに、啓太はまたも強い悪寒を感じた。全身が瘧のように震える。

「あん、もう! こうなったらあなたに埋め合わせをしてもらうわよおおん。」
ムニュッ? 一人のクラブ員を取り合っていたお姉さまの片方がが競り負けた。
直後、都合よく通りかかってしまった啓太は、後ろから抱きつかれた。
やわらかい豊満な胸が啓太の背中を刺激する。それは、非常に心地よい、
モノであるはずだった。だが。やはり啓太の背筋に悪寒が走る。
「お、おかしい、そんなはずは…」
見ると、実に啓太好みの豊満な肢体を持った色っぽいお姉さまである。
「さ、二階に行きましょう、坊や。」
今度は悪寒を感じない。啓太は、警戒を緩め、そのお姉さまと個室に移った。
しゅぱぱぱ! と素早く服を脱ぐ啓太。肌もあらわなお姉さまを
優しく抱き、「きれいだぜ」とささやきかける。「お前が欲しいんだ。」
と、言いながらお尻に手をやる。お姉さまも逆らわない。

「そんなに私と遊びたいなら、私脱いじゃうわあぁん。」
そういって服に手をかける。啓太の背中に、今までで最大級の悪寒が走った。

啓太は、その瞬間、思い出してしまった。
今日戦ったおぞましいゴーレムの台詞を。
『ああんら~~~せくしぃい~~な坊や達ね~~~(野太い声で)』
『そんなに私と遊びたいなら、私脱いじゃうわあぁん(野太い声で)』
『んどぉおん? 私の体、セクシィーでしょう~~~~?(野太い声で)』
『ああんら~~、そんな事言わないで愛しい人~~~(野太い声で)』
『喜んでえぇん! 私、天国に連れて行ってあげるからあん(嬉しそうに)』
『よくもやったわね、こうなったらあなたに埋め合わせをして「ざれごと
いってんじゃねえ!」もらうわよおおぉん(野太い声で)』

それは。
ナゼか、啓太のたまたま聞いた娼婦の台詞とほとんど同じもので。

その後、いろいろとお姉さまといたした啓太であるが。
ついに、立つ事はなく。
しょんぼりなまんまだったそうだ。

その後しばらくの間。
啓太は女を抱くことをしなくなったそうであるが。
インポになったからかどうかは…
触れないでやろうと思う。



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