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いぬかみっな使い魔-10


いぬかみっな使い魔 第10話(実質9話)


「なあ、ルイズ。お前王様に会えるコネないか? 公爵令嬢なんだろ?」
 おもちゃ屋からの帰り、またしても服を配った後に啓太が聞いた。
「王様? 王様は今空位よ。王妃様が喪に服すといって即位してくれないの。」
「じゃあ王子、はいるわけ無いか。けど悲壮感は無い。王女はいるってとこか?」
啓太の推測に、脇からモンモランシーが割り込んできた。
「ええ、アンリエッタ王女。トリステインがハルケギニアに誇る可憐な花よ。
おん年17歳とお若いのに水のトライアングルメイジと大変優秀だわ。」
「へえ。で、婚約者、つまり次のトリステイン王は誰なんだ?
いつまでも王様決まらないんじゃ色々まずいだろ。」
今度はギーシュが答える。
「決まっていないが支障は出ていない。なにしろマザリーニ枢機卿が
国を牛耳ってからね! あの鳥の骨! ロマリア人の癖に我が物顔で!
先王陛下が亡くなられて以来今の王家には杖が無いと揶揄されてるよ。」

「ほう…詳しく話してくれ。」
 啓太はルイズやタバサ、ギーシュから聞き込みをしていく。
「なるほど。ふむ、有能だが評判の悪い実務能力者か。」
啓太は、悪口の洪水の中から王妃や王女達の統治能力の低さを感じ取った。
自ら動いている感触がまったく伺えない。政治を省みない女性王族のみに
なったので仕方なく統治を代行している人という可能性もあるな、とも考える。

「それで話は戻るけど、謁見自体はなんとでもなるわ。幼い頃姫様の遊び相手を
務めたこともあるのよ、私。特に今はお父様も王都にいらっしゃる時期だし。
でも、理由は? ただ会いたいといって会わせてくれるほどお暇じゃないのよ?」
「理由なんていくらでもある。東方仕込みの新式の秘薬を開発しました。
ついては献上したく存じ上げます。とでも言えばいい。」
 ルイズの頼もしいコネクションに、啓太も立派な理由を挙げる。

「いいなあ、君達は。僕は姫様にお会いするコネなんて何も無いよ。」
「私もだわ。ケータ君達がうらやましいわ。」
ギーシュとモンモランシーが愚痴る。
そこに馬車を御していたともはねが口を挟んだ。
「啓太様、お姫様ってことはひらひらでフリフリでキラキラなドレスですか?」
「お、興味あるか、みんな。だったらみんなで謁見申し込むか?」
「おおお!!」「えええ!」「わわわ!!!」
「みんな薬草クラブ員だ。こっちに無いポーションや秘薬はいくつもある。
その精製担当者が献上して、残りが運搬人として行けばいい。
次代を担う名家の子女達が国のためになる産業開拓を報告したい、
って事なら名目は充分だろう。どうだ、ルイズ?」
ギーシュ、モンモランシー、ともはね。みな期待に満ちた目でルイズを見る。
タバサだけはマイペースで本を読んでいる。
「どうだ、ルイズ、出来るのかい!?」
ギーシュがルイズに迫る。他2人も迫る。ルイズは、たじたじと答えた。
「だ、大丈夫だと思うわ。」
「「「おおお!」」」
皆が喜色満面となって口々に叫ぶ。
「これは素晴らしいわ!」「皆を誘わないと!」「本物のお姫様、初めて!」

 盛り上がる一同を見て、啓太は薬草のストック量と
生産予定を頭から引っ張り出して献上品の検討を始める。
「よし、それじゃあ、明日街に売りに来る予定だった分なんかをまとめて
献上するか。ガソリンにペニシリンに赤玉にエキスに養命酒、
焼傷癒馬油、葛根湯、銀丹、小柴胡湯、安中散、黄連解毒湯、
あとは歯ブラシに歯磨き粉、スティック口紅、土のチョコもいいかな。
味噌と醤油は厨房に渡して調理法工夫してもらう前だしやめとくか。」
「啓太様、そんなに献上しちゃって大丈夫なんですか?」
ともはねが、振り返り振り返りしながら心配そうに聞く。
馬車の御者をしているので振り向いたままにしておけないのだ。
振り返るたびにともはねのツインテールにまとめた髪が揺れる。
「なんだ、ともはね、心配してくれるのか?」
「はい、啓太様。お金が足りない足りないっていつもおっしゃいます。
クラブのみんなも分け前が減るって怒るのでは?」
「誰も反対しないさ。それどころか、当分無給だって大喜びだろうさ。」
「もちろんよ!」
調合を主に担当し、金が足りないと一番困る部署にいるモンモランシーが請合う。
「確かに、これで反対する奴なんてまず居ないだろうね。」
ギーシュも同意する。ルイズもうなずく。
「ま、確かにね。姫様と会えるかも、となればみんな大喜びよ。」
「納得させるのなんて簡単さ!」
啓太が、ともはねに請合った。
 かくして、一大イベントが決定した。皆盛り上がっている。

 その一方で、相変わらずマイペースに本を読んでいたタバサがポツリと聞いた。
「お母様の薬は、出来そう?」
ふむ、と啓太がうなって答えた。
「そっちは難しい。一通り調べてはみたがどれもこれも高度な薬ばかり
材料に必要だし。基礎的な薬品をもっとそろえないと話にならない。
それに、話を聞いただけの症状じゃなあ。一度診察してみないと。」
それを聞いて、タバサは無表情にうなずいた。
「だったら、今度、私の家、来ない?」
突然ルイズが怒りだした。自分でも理解できない衝動で。
「むむ! ちょっと、なに勝手に家に招待してるのよ!」
「別に、あなたに断る必要ない。」
「ひ、必要ないって!」
ルイズは、自分の使い魔だから、と言おうとして啓太の氷点下の視線を感じ、
0.1秒で無難な言い方をはじき出した。
「ケ、ケータは、私が召喚したんだから私に責任があるの!
だからちゃんと私に断ってから誘いなさいよ!」
だがこれは大きな間違いだった。啓太が手をわきわきさせながら聞く。
「なんでお前の許可が必要なんだ?」
「そ、それは!」
使い魔だからと言いたくなるが、それが禁句なのは何度も
ほっぺむにむにの刑を受けて体に叩き込まれている。
ルイズは蛇ににらまれた蛙のように何もいえなくなった。
「現在進行形で誘拐犯がなんだって?」
「ご、ごめんなさい。そんな権利はありません。」
殊勝に謝るルイズである。
「よし、「そうですよ~~、啓太様は今私のもののなんですから!」そry」
とりあえず許してやる、と言おうとした啓太に、ともはねが割り込んだ。
「ちょ、ちょっと! なんであんたのものなのよ!」
当然、ルイズが食って掛かった。
「啓太様は私と契約しています。この世界で契約してる犬神は私だけです!」
大見得切るために馬車を止めたともはねが、御者台の上に立って
えっへんと胸を張った。ツインテールと先の割れた尻尾がピコピコ揺れる。
「いや、あのな、ともはね。」
啓太が頭を抱える。地球の日本で、女達の啓太争奪戦に嫌気がさして
逃げ出したいと常々思っていた啓太であるが、なんだかこっちの世界でも
似たような状況になりつつある気がする。
しかも食指の動かないするぺた3人娘が主力というのが泣ける。
「なんです、啓太様。」
「俺がともはねのものだとどうなるんだ?」
「啓太様にお世話してもらえるんです! ブラッシングもシャンプーも
爪切りも! 服だって買ってくれますし一緒のベッドで寝ても
下さるんですよ!それが許されるのは私だけなんです! エッヘン!」
ものすごく得意そうである。

「ちょ、ちょっと、その言い方だとまるでベッドであああああ、あれ、
あれでもしてるみたいじゃない! ごごご、誤解される言い方やめてよね!」
 ルイズが真っ赤になって突っ込む。
「誤解じゃないですよ、毎晩抱いてくださいます!」
通行人の視線が痛い。こんなロリケモノを毎晩抱いているのか!?
どんな変態だ!? とさげすむような目つきだ。ギーシュとモンモランシーも
啓太に疑いの目を向ける。
「ままさか!?」
「ちょ、ちょっと、犯罪…じゃないけどどうかと思うわよ!?」
「いや、あのな、添い寝してるだけだから! 俺お子様には興味ないの!」
「な~~んだ。」「と、当然よねっ!」「そ、そうよね、良かった。」

「ぷう。啓太様つれないです。シャンプーもまだ1回しかしてもらってません。」
 ちょっとしょぼんとなるともはねだ。

※1回だけのシャンプーとは!?
男子生徒用の風呂にともはねがすっぱだかで乱入してシャンプーを強要した
一件。タオルで隠すことすらせず、断固として動かないともはねに、
啓太は仕方なくシャンプーしてやった。
 次の日殺到した入部希望者はなぜかともはねに次のシャンプー予定を
聞く事に余念が無い。ブランド物のシャンプーや石鹸をともはねに贈る奴、
代わりにシャンプーしてやろうかと打診する奴、
はては尻尾や耳を触らせてと頼む奴。啓太は、全部断るよう言いつけている。

「あ~~、まあ、その、とおり、かな。」
啓太が、あきらめ気味で同意した。下手な地雷女に手を出して
占有権を主張されるよりも、ともはねに第一の権利があることに
しておいたほうが無難な気がする。

 くいくい。
啓太の袖が引っ張られた。振り返るとタバサである。
「さっきの話だと、薬の調合表自体はあるのね?」
「あ、ああ、あくまで効きそうな薬をピックアップしただけだが。」
「いつ、来れる?」
「むむ!」「う~~~!!」
ともはねとルイズがうなる。どっちも独占欲が増大中である。
「場所はどこだ?」
「ラグドリアン湖のガリア側。」
「タバサは外国人だったのか? まあ、家が近いなら明日にでも…」
「啓太様!」
「け、啓太様! 謁見はどうするのですか!? もしかしたら明日にでも
謁見できるかも知れないんですよ! タバサさんの家に行ってるどころじゃ
無いとおもいます! 今はいい献上品を沢山作らないと!」
なぜか危機感を感じたルイズとともはねが必死に言い募る。
「そ、そうよ、私が頼めば明日にでも謁見できるかもしれないのよ!?
そうだわ、今からうちの別邸にいらっしゃいよ、すぐお父様に会わせるわ!」
すでに、自分がなぜこんなに張り合っているのか、
理由がわからないことすらどうでも良くなっている。
「(くいくい)じゃあ、明日に。シルフィードに乗れば2時間で着くわ。」
「だめ~~~!!!」
「啓太さま~~~!!!」

 大騒ぎをしながらブルドンネ街で止まっている啓太達の馬車。
しょうがないなとギーシュが後ろの騒ぎから避難して御者席に移った。
隣に同じく避難してきたモンモランシーが座ったのでご機嫌で馬に鞭をくれる。
「お~~い、ルイズ。ヴァリエール家の別邸はこの辺りだったよね?」
「だからね、私は! って、そうよ、右の塀はもううちのだから、
門もすぐ見えるわ! だから離れなさいって!」
「啓太様は私のです!」
「(くいくい)明日がダメならあさっては?」
「ぐはあ! だからお前らいい加減にしろ~~~!」

啓太達はなんだかんだいって平和だった。
王立銀行(1P192)の前に、差し掛かるまでは。

突然がらがらがら、と大音響を立て、巨大な何かが立ち上がった。
 「な、なんだこりゃ!?」「キャー!」「で、でかい!?」
 「ご、ゴーレム!?」「いや~~~!!!」「うわ~~~!」
たちまちブルドンネ街は悲鳴を上げて逃げ惑う人たちで一杯になり、
啓太達の馬車は立ち往生する。

 ズゴオォン ズゴオォン ズゴオォン!

 30メイルにも及ぶ巨大なゴーレムが、王立銀行脇の車寄せに立ち、
拳を振るっている。壁に拳が叩きつけられる瞬間だけ拳は鋼鉄となり、
一撃で壁がぼろぼろになり、ニ撃で穴が貫通し、三撃で穴が広がる。
銀行の中から、パニックになった客や職員達が逃げ出す。
職員も客もほとんどがマントをまとった貴族だ。だが、逃げ惑うばかりで
事態をどうにかしようとするものは一人もいない。
最後のほうになって太ったガマ蛙のような男がよたよたと転がり出てきた。
「ああ! わ、私の銀行が! こ、こら、お前達、逃げずに戦え、
それでも貴族か! わしの銀行を守るんじゃ!」
「ここは王立銀行で私物じゃないはずじゃ? さすが悪名高い」
ギーシュが冷静に突っ込んだ。
「ほう、王立銀行なのか。白昼堂々の銀行強盗だな。」
啓太も冷静に突っ込んだ。この程度のゴーレムは“邪星”の取り付いた
クサンチッペと比べればたいした事は無い。
巨大ゴーレムは、銀行の中に土とレンガと石でできた拳を突っ込んで
ごそごそ探っている。
すでに、辺りに残っている人影はまばらになっている。
皆逃げ出したようだ。「さてどうするか」と啓太は一瞬考えた。
このまま逃げるのはいい考えだ。見たところ人的被害は無い様に
気を使っているようで、けが人すらろくにいない。
となると、今啓太が手を出さずとも官憲が相手するだろう。
何より問題なのは馬車に大量に積んだ今日の購入物だ。
貴重な薬草も多いのである。これをほっといて戦うのはまずい。
「よし、前が空いた、ギーシュ、逃げるぞ!」
「お、おう!」

 パニックになっていた馬に何度も“沈静”の呪文をかけていた
ギーシュは、馬に鞭を入れて逃げ出そうとした。その時。
「啓太様、あれ!」
ともはねが指差す。
見ると、銀行を私物扱いしていたがま蛙男が、逃げ遅れた若い職員を
怒鳴りつけて魔法攻撃させようとしている。が、問題なのはそれではない。
銀行の車寄せに逃げ遅れたと思しきローブ姿の女性が乗った馬車がある。
彼女は、そろそろと巨大ゴーレムの後ろ、足元をすり抜けようとしていた。
良く見ると、啓太達が毎日補習授業を受けている、ミス・ロングビルだ!!
そこに、3人のメイジが、魔法を巨大ゴーレムに向けて放つ。
「あのじじい何とち狂ってんだ、早く逃げないとあぶねえぞ!」
3人の魔法攻撃はろくに効いていない。ゴーレムが、手に何か持って起き上がり、
件の3人に向きなおると、口と思しき場所を開いて言った。
「ああんら~~~せくしぃい~~な坊や達ね~~~(野太い声で)」
口の中にある岩の板を振動させて話しているようだ。
「そんなに私と遊びたいなら、私脱いじゃうわあぁん(野太い声で)」
第2撃目が当たった巨大ゴーレムの表面から膨大な量の土が
ガラガラと音を立てて落ちる。
小さく「きゃっ」という悲鳴が聞こえた気もするが、気付かれないよう
声を抑えていたのか瓦礫の落ちる音にかき消されたのか定かではない。
ミス・ロングビルの乗った馬車が砂埃に包まれる。啓太が心配して叫ぶ。
「うわ! 生き埋めに!?」
が、馬車は大量の土砂を荷台に乗っけながらも逃げ出すことに成功していた。
啓太達の馬車の横をがらがらと猛スピードで追い抜き…かけて速度を緩める。
「あ、あなた達、どうしてここへ!? 早く逃げなさい!」
「お、おう!」
発進直後でスピードの乗っていない馬車から振り返った啓太は深く後悔した。
なぜなら。
件のゴーレムは、30メートルから一回り小さく25メートル
ほどになっていた。のはいいのであるが、大雑把に人型だった形が、
見事に引き締まったマッチョ全裸ハゲになっていたのである。
ボディビルダーのように見事な筋肉の鎧にオカマ言葉。
ボリューム感たっぷりで筋肉の一筋一筋まで見えるほどリアルな造詣。
それは、背筋が凍るほどのおぞましさと恐怖を啓太にもたらした。
「こ、怖え~~~! なまじな悪魔より怖ええ~~~!!」
それまで、物陰で様子を見ていた連中も、脱兎のごとく逃げ出した。
「ギーシュ、何してんだ、もっとスピード上げろ!」
啓太は、恐怖のあまり巨大マッチョゴーレムから目を離せない。
見ると、マッチョ全裸ハゲゴーレムは太った男と逃げ遅れた職員二人を
引っつかみ、へそまで○起したご立派なモノに近づけているところだった!

 カックン カックン カックン
 巨大マッチョゴーレムが嬉しそうに腰を前後に振る。
同時にご立派なモノも前後に振られる。そのちょっと上に
吊り下げられたがま蛙デブ店長と職員二人がいるわけで。

「うわ~~!!」「か、勘弁してくれ!」「い、いやだあ!!」
「ああんら~~、そんな事言わないで愛しい人~~~(野太い声で)」
「誰が愛しい人じゃ~~~!」「わ、私は愛しくない、愛しくない!」
「喜んでえぇん! 私、天国に連れて行ってあげるからあん(嬉しそうに)」
カックンカックンカックン
「無理! 絶対無理だ!」「絶対に入らん!」「死ぬ!死んでしまう!」
「そおうおん? じゃああなた達に合わせてあげるわぁん(野太い声で)」
そういって巨大ゴーレムは3人のズボンを剥ぎ取り、直径80センチはある
ご立派なモノの先から細いご立派なもの(それでも子供の腕ほどもある)
を3本出して近づける。
「うわ~~~!!」「いやだあああ!!」「そ、それだけは! それだけわあ!」

 それを見て。ガラガラ逃げていた啓太は、見捨てられなくなった。
「ここで逃げたままでは、破邪顕正ではなくなってしまう!」
すさまじい早口でつぶやく。
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
恐怖を抑え、かえるの消しゴムを引っつかみ、ともはねのほうを見る。

「おい、お前らルイズの家に避難してろ! いくぞ、ともはね!」
「はい!」
「わ、わかった!」「ちょと、何する気!?」「危ないわよ!?」
 啓太達が地を蹴る。カエルの消しゴムを投げようとし、そこで啓太は
危うく思いとどまった。今日は杖を忘れてきた。マントも学院用の
小さなものだ。この状態で杖もなしに術を使えば先住魔法か!?
と大騒ぎになってしまう。ともはねはまだいいが、啓太自身はまずい。
啓太は、仕方なく背負ったデルフリンガーを抜いた。

 啓太はデルフリンガーを構えて走る。
「おい、相棒! まさかおめ、あのおぞましいもん俺で切るってか!?」
「他に方法が無い!」「やめてくれ~~~!」
「知るか! ともはね!」「はい!」
啓太が三角飛びの要領で塀から銀行の屋根へ、そしてゴーレムの
膝を経てさらに飛び上がり、剣を振りかぶる。
二つの小ご立派なモノはなんとか切り飛ばした。
だが、一つはわずかに間に合わない。

 ずぶり

 がま蛙デブ店長は、バックバージンを(検閲削除)
「うっぎゃ~~~~!!!!」
痙攣しながら悲鳴を挙げると、がっくりと動かなくなった。
「どっせい!」「破邪走行、紅!」
啓太の握るデルフリンガーがご立派なモノ(大)を切り落とし、
ともはねの放った真紅の光線がゴーレムの拳を開かせ、とらわれていた
若者二人とがま蛙デブ店長を放出する。二人はとっさに魔法を唱えてふわりと
落下し、気絶していたがま蛙デブ店長はともはねがなんとか捕まえて軟着陸する。
「おい、こいつは俺たちが何とかするからこのデブ連れて逃げろ!」
「は、はい!」「ありがとうございます!」
フリチンの二人は、魔法でがま蛙デブ店長(フリチン、バック経験済み)
を浮かべて連れると逃げていった。
「ああああ! わたしの、わたしの自慢の○○ちゃんが~~~(野太い声で)」
ゴーレムが悲鳴を上げている。
「よくもやったわね、こうなったらあなたに埋め合わせをして「ざれごと
いってんじゃねえ!」もらうわよおおぉん(野太い声で)」
啓太が、ゴーレムの右足の脇をすさまじい速度で駆け抜けながら切り裂く。
取って返してもう一度斜めに切り裂くと、45度ほどの角度で
三日月状に土がそげ落ちる。そこに、ともはねの紅が突き刺さる。
一気にくるぶしの上、一番細い部分の半分以上も奪われた
巨大全裸マッチョゴーレムは、体重を支えきれずに足が破砕。
「ああああああ!!!(野太い声で)」
巨体に似合う時間をかけてゆっくりと倒れていき。

 ドズズズズズズウウウウゥゥゥンンン!!!

 転倒すると、そのまま動かなくなった。

「ふ~~~、恐ろしい敵だったぜ。」
 秒単位で倒したくせにかいてもいない額の汗をぬぐいながら言う啓太である。
「よし、ともはね、人が集まる前に逃げるぞ。」
「ううう、ひでえ、よりによって俺様で○○を切るなんて。」
「啓太様、いい事したのに逃げるんですか?」
「ううう、穢れちまった、穢れちまった。」
「事情聴取なんかで長時間拘束されたら割に合わん。」
「初の実戦、それも長いこと使われなかった久しぶりの戦いが○○切りかよ。」
「そっか、そうですね。」
「ヴァリエール邸行くぞ。」
「はい、啓太様!」
「おい、少しは聞いてくれよ~~~~~~!!!!」
デルフリンガーの哀惜の叫びが、長く響いた。



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