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ソーサリー・ゼロ第三部-08

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四二一

 体力点二を失う。
 君は怪物に術をかけ、相手の動きが鈍くなるのを待つが、なんの変化も見られない。
 もっと弱い相手にならこの術は効くのだが、わずかとはいえ神の力を与えられた存在である、七大蛇を圧倒するほどの魔力はない。
 戸惑う君めがけて大蛇は鎌首を繰り出し、その鋭い牙が上着をかすめる。
 もはや別の術を選ぶ暇もないため、武器を手にとって闘うしかない。九七へ。


九七

 大蛇は底知れぬ憎しみを込めて君をにらみつけると、巨体に似合わぬ素早さで襲いかかってくる。
 ディンテンタの蛇杖を持っているなら、敵の技術点から二を引いてよい。

 土大蛇
 技術点・一二
 体力点・一六

 怪物を負傷させることができたなら、二六七へ。


二六七

 君の一撃は狙いあやまたず、土大蛇の胴体を切り裂く。
 怪物は鎌首をもたげて苦悶の咆哮を上げ、のたうつ。
 君は相手に休む暇を与えず、さらなる一太刀を浴びせようとするが、突如として眼の前に現れた地割れと、そこから噴き出す高熱の蒸気に阻まれてしまう。
 一瞬、動きを止めた君めがけて、大蛇の巨大な尻尾が鞭のように振り回される!
 強烈な一撃を胸に受けた君ははじきとばされ、大岩に肩から激突する。
 体力点二と技術点一を失う。

「相棒、立て! 来るぞ!」
 デルフリンガーの叫びに応えて立ち上がろうとする君だが、衝撃に頭がぼうっとし、四肢に力が入らない。
「そのまま這いつくばっておれ!」
 大蛇が君を嘲笑う。
「さあ、いよいよきさまも終わりだ。我が恨み、同胞(はらから)の恨み、晴らしてくれようぞ」
 そう言って近づいてくる怪物と君のあいだに、何者か割って入る――ギーシュの操る青銅ゴーレムだ。
「そ、それ以上の狼藉は許さないぞ、化け物め! このギーシュ・ド・グラモンと≪ワルキューレ≫が相手だ!」
 震える声で、ギーシュは叫ぶ。
「きさまがどこの地獄から来た何者なのかは知らないが、ぼくの友人たちを傷つけた罪は償ってもらう!」と。
 それを聞いた土大蛇は
「ちっぽけな人間風情が! その人形どもの小さな針で、我を刺せると思うてか?」と唸ると、
両眼をぎらぎらと燃える石炭のように輝かせる。
 たちまち、すさまじい大地の揺れが君たちを襲う。
 怪物はよろめく青銅ゴーレムたちに這い寄ると、次々と長い尻尾の一撃を浴びせていく。
 青銅ゴーレムのずっしりとした躯体が軽々と弾き飛ばされ、岩壁に叩きつけられる。
「そ、そんな!?」
 大蛇の圧倒的な力を眼にして凍りつくギーシュだが、すぐに苦悶の表情を浮かべることになる。
 すべての青銅ゴーレムを打ち倒した土大蛇が、彼の脚に喰らいつき、牙を深々と沈めたからだ。
「うわあああああ!」
 ギーシュの口から苦痛の悲鳴がほとばしる。
 怪物はもがくギーシュを宙吊りにし、首を一振りすると、ごみのように放り捨てる。
「ギーシュ!? いや、いやぁ!」
 モンモランシーが絶叫するが、地面にうつぶせに倒れたギーシュはぴくりとも動かない。
「娘、嘆くことはない。きさまもすぐ小僧の許へ旅立てるのだからな!」
 土大蛇はモンモランシーに狙いを定める――しかし、どうにか立ち上がった君には気づいていない!
 怪物に背後から一撃を浴びせるか(一五七へ)、それとも、敵の弱点を思い出そうと試みるか(一二六へ)?


一二六

 運だめしをせよ。
 吉と出れば、三二二へ。
 凶と出たなら、なにも思い出せない。
 武器をとって一五七へ。


三二二

 君は唐突に、土大蛇がその強大な力を振るえるのは、大地に触れているときだけだということを思い出す。
 大地そのものから力を得ている怪物は、宙に持ち上げられれば小さく非力な蛇の姿に戻ってしまうのだ。
 このことを、なぜ今の今まで忘れていたのだろう?

 君は揺れる地面をものともせずに走ると、今まさにモンモランシーに襲いかからんとしていた大蛇に、背後から組み付く。
「まだ動けたのか、アナランドびとめ!? 離せ、離せぇ!」
 君は、叫びもがく大蛇の巨体を抱え上げようとする。
 サイコロ二個を振れ。
 合計が君の技術点と同じかそれ以下なら、一四九へ。
 技術点を上回ったなら、七三へ。


一四九

 大蛇の胴体を持ち上げることには成功するが、長い尻尾の先が地面についているため、怪物はいまだ力を失ってはいない。
 大蛇は咆哮し、鎌首を伸ばすと君の顔に喰らいつこうとする。
 吐き気をもよおす呼気が君の顔に浴びせられ、唾液にまみれた長く鋭い牙がきらめく。
 恐怖に思わず眼を閉じた瞬間、両腕にかかる大蛇の重みが急に失われたため、君は驚きに眼を白黒させる。
 土大蛇の巨体がみるみるうちに縮み、小さくなっているのだ!
 しかし、怪物の尻尾は地面についていたはずだ――そう思った君は、周囲を見回し、こちらに薔薇の造花を突きつけているギーシュの姿を見出す。
 地面に片肘をついて上体を起こしてはいるが、血まみれの顔は蒼白になっており、薔薇を持つ手は小刻みに震えている。
 彼の負わされた傷は深く、今にも意識を失ってしまいそうなありさまだ。
 ギーシュは君とモンモランシーを交互に見やると、弱々しい笑みを浮かべる。
「そいつは宙に浮くと弱くなるんだな……それなら≪レビテーション≫……ぼくの力じゃ尻尾の先を浮かせるのがやっとだが……それで充分!」
 そう言うとギーシュは地面に突っ伏し、意識と薔薇の両方を手放してしまう。
 君はギーシュの名を叫ぶと両腕に力を込め、蛇の体を二つに引き裂く。
 怪物の死とともに大地は鎮まり、周囲は静寂に包まれる。

「ギーシュ、ギーシュ!」
 モンモランシーは片足をひきずりながら倒れ伏したギーシュの許に駆け寄り、杖を取り出すと≪治癒≫の術をかける。
「……死なないで、お願い、こんなところで死んじゃいや……始祖よ、お願いです。ギーシュを助けて……」
 涙を流し、しゃくりあげながら唱える呪文と呪文の合間に、懇願と祈りの言葉が立ち混じる。
 モンモランシーのかけた術によって、牙を立てられた脚からの出血こそ止まったものの、ギーシュの意識は戻らず、苦しげな吐息を漏らすばかりだ。
 投げ飛ばされ地面に叩きつけられたときに、内臓も傷ついてしまったのだろう。
「お願い、眼を覚まして……」
 その言葉を最後に、モンモランシーはその場に倒れてしまう。
 慌てて揺り起こそうとするが、彼女は眼を開けようとはしない。
「巻き毛娘のほうは心配ねえ。精神力を使い果たして気絶してるだけだ」
 必死でモンモランシーを起こそうとする君に、デルフリンガーが声をかける。
「それよりも、危ねえのはこっちの小僧のほうだ。あれだけ≪治癒≫をかけてもまだ、死にかけてらぁ。このままじゃ、あと二・三時間で昇天しちまうな」

 デルフリンガーの言うとおりだ。
 なんらかの手当てを施さなければ、この少年は死んでしまう。
 使えるものがないか背嚢をさぐってみるなら、二〇四へ。
 術を使ってみてもよい。

 FIX・三四〇へ
 ROK・四〇二へ
 DEM・四九四へ
 DOC・四二〇へ
 RES・四五七へ


四二〇

 体力点一を失う。
 水薬かブリム苺の汁を持っているか?
 なければこの術は使えぬので、一四九へ戻って選びなおせ。

 持っているならば、術を使った後、薬をギーシュに服ませよ。
 この術は本来ならば、薬を服んだ者の傷を瞬く間に完治させるのだが、意識のないギーシュに薬を飲み込ませるのは困難であり、咳きこんだ拍子に大半を吐き出してしまう。
 それでも、体内に入った薬がある程度の効果を示したため、ギーシュは深刻な状態をひとまず脱する。

 一息ついた君だが、この先のことを考えると暗澹たる気持ちになる。
 深手を負ったギーシュを一刻も早く学院に連れ帰り、高位の≪水≫系統の魔法使いに治療してもらわねばならぬ状況だが、この山に来るために君たちが乗ってきた馬は、
三頭とも死んでしまった――土大蛇の引き起こした岩の雨を浴び、全身を砕かれたのだ。
 つまり君が、気を失っている少年と少女をかついで山を下りねばならぬのだが、ここに来るまで、馬に乗って三時間以上かかったのだ。
 ギーシュの命があるうちに学院に戻れるとは、とても考えられない!
 途方に暮れた君は、デルフリンガーに意見を求めてみることにする。
「……そうさね、俺としちゃあ」魔剣は言う。
「山を下りるってのはおすすめしねえな。ひょろひょろの餓鬼とはいえ、人をふたりも運んで歩いてちゃあ相棒までへばっちまう。
だが、こいつらみてえに遠乗りに来た貴族と出くわす可能性も、ゼロじゃあねえな。
巻き毛娘が眼を覚まして、もう一度≪治癒≫が使えるようになるのを待つって手もあるが……待ってるあいだに小僧が逝っちまうかもしれねえ」
 打つ手なしか、と君はかぶりを振る。
 恐るべき土大蛇を相手に雄々しく闘ったギーシュを見捨てたくはないが、もはや諦めるほかないのだろうか?
 絶望的な思いに肩を落とす君に、デルフリンガーがなにかをひらめいたような口調で話しかける。
「相棒……おめえ、娘っ子と感覚を共有したことはあるかね?」
 君がそのようなことはないと答えると、デルフリンガーの声はいくらか気落ちしたものに変わる。
「そっか……学院に残ってる娘っ子にもそいつらふたりの倒れてる姿が見えたなら、助けを呼んでくれるかもしれねえんだが。共有がねえんじゃやろうとしたところで無駄だな。
力になれなくてわりぃが、こりゃあ処置なしだ」
 そこで君は、デルフリンガーの助言を検討する。
 今までに、ルイズの見たものが神秘的な力を介して君の眼にも映るなどということは、一度もなかったはずだ。
 今回に限って、都合よくそのような現象が起こるとは思えない。
 それに、もしも奇跡的に君の見ているもの――並んで倒れ伏すギーシュとモンモランシーの姿――をルイズに伝えられたとしても、
彼女は君たちがどこに居るかを知っているのだろうか?

 どうするかを決めねばならない。 

 『感覚の共有』が起きるかもしれぬと、ルイズのことを念じる・二〇四へ
 途中で誰かと出会うことを期待して、ふたりをかついで山を下りる・一七三へ
 モンモランシーが眼を覚ますのを待つ・一九へ


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