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ドSな使い魔 第4話 闘【けっとう】


ヴェストリの広場には、決闘の噂を聞いて早くも大勢の生徒が駆けつけていた。
刺激の少ない学園内においては、こういった突発的なイベントの話は、時として信じがたい速度で生徒間に伝播する。
勿論この場合も例外ではなく、決闘の話は、瞬く間にほぼ全ての生徒の知ることとなった。……当人たちの意思とは裏腹に。

ギーシュ・ド・グラモンは、軋むような頭の痛みに耐えつつ、気付くとどこかの廊下に立っていた。
「う……ここはどこだ?」
「気がついたか?」

見れば、周りを囲むのは殆どが彼の友人たち。若干知らない生徒もいたが、ギーシュの様子が元通りになったのを見届けると、そそくさとその場を去っていった。
何故か、空気が重い。皆の目がギーシュを攻め立てているように感じる。

「どうしたんだい、皆そんな目で僕を見て。まるで僕が何かしでかしたみたいじゃないか」
「お前……! さっきの事を覚えてないのか!?」
「いや、覚えてないかと言われても……」
「あんだけの行動異常を起こしてたんだ。記憶がトんだとしても不思議は無いぞ?」
「ひどい殴られ方したからな……」

先程からの話を聞いて、ギーシュは自分の与り知らぬうちに、何かとんでもない事を仕出かしたことにようやく気付いた。
恐る恐る何が起きたのかを尋ねるものの、その回答はギーシュの予想を遥かに超えるものだった。

「な、なあ。一体僕は何をしていたというんだ?」
「ほんとに覚えてないのか? お前、二股がばれて双方からフルボッコにされたんだよ」
「ふ、二股!? 何の事だい? 誰と誰が二股を……」
「いいんだよ、ギーシュ。君がモンモランシーと一年の生徒との二股をかけていた事は皆が知ってるんだ」
「二人ともすごい剣幕で怒ってたぞ。いや、それよりもっと大きな問題があるんだ。お前、二股がばれた腹いせに、あのゼロのルイズに決闘を申し込んだんだよ」
「決闘って……貴族同士の決闘はご法度じゃないか!」

「だから問題なんだよ」

此処に至って、ギーシュはようやく自分の状況が如何に危ういかを把握した。
ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは、魔法成功率ゼロということもあって兎角実力が低く見られがちだが、その名が示すとおり、あの王家所縁のヴァリエール家の子女である。
ギーシュの実家も元帥である父を筆頭に多くの軍人を輩出する名門の家系だが、ヴァリエール家とは比べ物にもならない。
ゼロのルイズとして揶揄している内は児戯で済んだが、決闘を仕掛けたとあっては、最悪、御家取り潰しも有り得る。ましてやその理由がやつ当たりだとなれば、何をいわんやである。

ギーシュは今、超弩級の核地雷を全力で踏みつけたようなものだ。下手をしたら、自分の生命はおろか一族郎党にまで被害が及ぶ。

「僕の方から決闘を仕掛けたのか? ルイズが絡んできたとかじゃなくて?」
「100%お前が悪いな。あれは誰が見てもお前に非があると判断するはずだ。マリコルヌ辺りが聞いてたら、逆に決闘申し込むという展開もあってもおかしくなかったぞ」
「……本当にそれは僕がやった事なのか? 薔薇を自認するこの僕が、女性に対して、そこまで言われるような事を?」
「自認してたからこそ、かな。にしても、あのときのお前はどうかしてたぞ? ルイズに正論で言い負かされるなんて、めったにないことだし……」
「口と同時に杖も動かすタイプだしな。しかし、決闘はどうすんだよ」
「いっそ謝ってしまった方がいいかと思うんだが……」
「謝りにいって解決することだろうか。一方的に喧嘩を吹っ掛けておいて、ごめんなさい私が悪かったです程度で許してくれると思うのは虫が良すぎるだろう。それに、僕にも面子って物がある」
「まあ、とりあえず謝っとけよ。ルイズ相手じゃうまくはいかないだろうけど。それに今更、面子も何もあったもんじゃないぞ?」
「……一体、僕はどれくらいの事をしでかしたんだ? …いや、言わなくていい。これ以上気を滅入らせたくはない」

状況を再確認し、頭を抱えるギーシュ。当然だ。状況は八方塞がりで、いい事など一つも……

「せめてもの救いは、付き合ってるとばれたのがモンモランシーとケティの二人だけだった事か……」

ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールは言い掛かりを付けられたと思ったら、いつのまにか決闘を申し込まれていた。催眠術だとか超スピードだとかではない、もっと恐ろしい因縁の付け方だった。

「あいつ、何考えてるのよ……。前から変なこと言う奴だとは思っていたけど」
「ちょっとルイズ、途中から聞いてたけど、ギーシュに一体何したのよ?」
「あれは私のせいじゃ……うん。あいつの自業自得よ。噂流れてたし、どうせ私がいなくてもバレてたわ」
「まあいいけど、問題は決闘よ。どうするの? 貴族間の決闘は禁止よ? 」
「分かってるわよ!」
「……当事者は一ヶ月以下の停学処分。あるいは」
「わ、分かって……あ!」

突如、ルイズの表情が固まった。キュルケ達がそれを訝しむ間に、その表情はこの世の終わりでも見たかのような物に変わった。
「ど、どうしたのよ。そんな顔して」
「……ダメ。ダメよ絶対。そんな事になったら……。無理よ。決闘なんてできないわ」
「できない? あの剣幕じゃ到底やめれそうにないわよ。大体、なぜできないなんて言うのよ。いつもだったら、からかわれたら即言い返してたじゃない」
当然といえば当然過ぎるこの問いに、なぜかルイズは即答を避けた。

「どうしたのよ。何か事情でもあるの?」
「……決闘したことが家に知られたら、恐ろしいことになるの」
「なぁんだ。そんな事なの? 確かにヴァリエール公爵は厳格そうな方だったけど」
「違うわ。……本当に怖いのは、母様よ」
「公爵夫人が? 目つきは厳しいけど物静かな方じゃない。とてもそんな風には見えなかったわよ?」
「烈風カリン、と言っても分からないわよね。……数年前、家の領地で巨大な竜巻が発生したって、話題になった事があったでしょ?」
「ええと、確か国境挟んだウチの領地からも見えたっていう、あれ?」
「そう。色々噂が立ってたけど、本当は母様が私にお仕置きするために使った風のスペルよ」
「……え?」
「母様のモットーは『鋼鉄の規律』よ。もし禁じられてる決闘を行なったなんて聞いたら、母様は絶対私にお仕置きを下すわ」

予想外の事実に絶句するキュルケ。その横で何事か考えていた青髪の少女が、つと顔を上げた。
「思い出した。烈風カリン。先代マンティコア隊隊長で、戦において数々の伝説を残すもその正体は一切不明。30年前に軍務を退き、以後表舞台から姿を消す。その時の経緯や退役後の消息は今なお推測を呼んでいる。…寿退職?」
「そうよ。……よく知ってるわね。貴女、ガリアの留学生じゃなかった?」
「本で読んだ。本編15巻と外伝3巻に渡って書かれていた」
「ああ、未完の奴ね。あれを読んだら烈風カリンの凄さを分かって貰えると思うけど、そんな母様がこの事を知ったら、間違いなく半死半生の目に合わされるわ。
どうしたらいいの? 私から謝るなんて真似は出来ないわ。私は殆ど悪くないもの。それにキュルケの言うとおり、あの様子じゃ聞き入れてくれそうにないわ。こうなったら、なるべく決闘の事を他人に知られないようにしないと……」
「おい、聞いたか!? ヴェストリの広場で決闘をやるらしいぞ! 見に行こうぜ!」
「俺も聞いたよ。結構噂になってるみたいだな。早く行かないと前の方で見れなくなるかも。急ごう」
「……ああっ、もう!」
「あ、もし、ミス・ヴァリエール。君の使い魔のルーンを調べたいのだが、何処に居るか分かるかね。……もし? ミス・ヴァリエール? おーい……」
「タバサ、その本って今も持ってるの? もし……」
「図書館の本。今は手元にない。それに、図書館は今臨時の整理で閉館中」
「臨時? 何があったのか知らないけれど、迷惑な話ね」
「それと、この場合よほど悪質でない限り、停学ではなく反省文15枚以下になる」

学院長付秘書ロングビルは、今朝からかかりっきりだった仕事が一段落付き、学院長室へと戻ってきた。
「図書館の整理、ご苦労じゃったの。元の状態に戻りそうかね?」
「ええ。床に落ちていた書籍は八割方元の場所に戻りました。後は、無くなった本が無いかどうかの確認と、一番酷かった辞典のコーナーの整理だけです」
「そうか。それはよかった。しかし、誰がそんなことをしたのかのう。扉からは魔力を探知出来なかったんじゃろ?]
「ええ。窓も同様に、鍵が掛かった上に魔力の痕跡もありませんでした。あと開いてる所といえば、換気用の小窓くらいです」
「ふむ。不思議な話じゃな」
と、双方の会話が止まったのを見計らったかのようなタイミングで、一人の教師が部屋に現れた。
「学院長、大変です!」
「どうしたんじゃね、コ、コルベ、…コッパゲ君」
「コルベールです! そこまで出ててなぜ間違えるんですか!」
「分かった分かった。で、何が大変なんじゃ?」
「そ、そうでした。決闘です。ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起こりました!」
「何じゃと? やれやれ、今年も誰かがやらかしおったか。まったく。で、誰と誰が決闘をすると言うとるんじゃ?」
「それが、ギーシュ・ド・グラモンと、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールなんです!」
「何!?」
「え?」

当事者の名前が出た瞬間、二人とも驚きのあまり声を漏らした。
それ程、コルベールの口から出た名前は、二人の記憶をすぐさま呼び起こすだけの比重を持っていた。

「……という経緯で、決闘を始めることになったそうです」
「まったく、グラモンの小童の子供が。余計な問題をこさえよって。それに、相手はヴァリエールじゃて!? あそこの長姉も中々厄介な性格をしとったはずじゃが、その妹も確か似たような性格じゃったな? 困った組み合わせじゃな」
学園長の記憶力が良いのか記憶に残るほどの事をやったのか、二人とも親族の情報がサラリと出てきた。その情報を、厄介事の種と取ったのか、苦い顔をして考え込む学院長。
一方のロングビルも、複雑な表情で話に耳を傾ける。決闘の原因を作ったわけではないのだが、当事者の一員として何らかのしこりを残しているようだ。
「それで、教師の間からは念の為、眠りの鐘の使用許可を事前に申請しておくという案も出まして……」
「ふむ、そうじゃの……。確かにそれなら膨れ上がった野次馬の件も同時に解決できる、か」
「どうしましょうか。件のエレオノール女史の時には、最終的に……」
「ああ、そうじゃったな。うーむ、まずは様子見と行こうかの。それと、ミス・ロングビルは書庫の整理を引き続き頼む」
「わかりました。……それにしても、いったい誰があんな事を?」
ルイズの使い魔、ネウロは、コック長のマルトーとの会話の最中にこの事態を聞いた。
「先生の為に、まな板を譲っていただいてありがとうございます。先生が自分そっくりなまな板に親近感を抱いて、どうしても傍に置いておきたいなどと言うものですから。あ、それと、寸胴も使わなくなったものがあれば教えてほしいとの事で……」
「わかったわかった。見繕っておくよ。しかし、貴族の中にもそんな変な…あ、いや、面白い奴はいる物なんだな。ちょっと意外だったよ。でもあんた、この国の人じゃないってのに、やたら詳しいことを知ってるな。まるで頭の中に辞書が丸ごと入ってるみたいだ。
……あれ? シエスタじゃないか。厨房では走るなとあれ程言われてるのに。どうしたんだ、シエスタ」

シエスタと呼ばれたメイドは、マルトー達の下へ駆け寄ると、息せき切って話し始めた。
「あのっ、私っ、香水を、でもっ、その前に、ルイズ様、拾って、それでっ、ギーシュ様、タコ殴りに、だから、決闘に、それで、私っ」
「おいおい、何があったか知らんが、とりあえず落ち着け。な。ほら、水だ。これ飲んで……」
シエスタは、差し出された水を一杯飲むと、まだ少し慌てた様子を見せながらもネウロに向かって話を切り出した。
「あのっ、ネウロさん! ルイズ様が、私のせいで、あの、ルイズ様の所に、行って差し上げないと……」
「ふむ、厄介事が持ち上がったようだな。困ったものだ。
……シエスタさん。案内をお願いします」

ヴェストリの広場は多くの野次馬でごった返していた。
その光景を見て、決闘の競技者たる二人は同じ台詞を呟いた。
「「人が多すぎる。これじゃやめるにやめられない……」」
全く乗り気でない二人は、それでも己の面子のために、この場に現れた。これだけの人が見ているとなると、敵前逃亡などした日には、学園中に噂が広まってしまう。

「や、やあ。ルイズ。その、やる気はどうだい。怖気づいているのなら、やめてもかまわないが……」
「ふ、ふんっ! そっちこそ、あの事を謝るのなら、許してあげてもいいわよ?」
「いや、その、あの事、か。えと、あの事、ね。そ、そうだね、確かに僕にも非はあった、かもしれない。うん。そうだね、じゃあ……」
「ちょっと!その言い方だと、私にも非があったみたいじゃない! その言い方は取り消して……あっ」
「何! 君にだって非はあったはずだ! そうでなければこの僕が……あ」
この二人のやり取りに、周りの観衆は沸き立ち、口々にいけいけ! だの決闘だ! だのやる気は十分みたいだな! だのと、好き勝手なことを言っている。
そしてついに話は膨らみ、両者とも相手を倒す気満々で、和解などこれっぽっちも考えていないという“状況”を作り出してしまった。
実際は、まだ細々と駆け引きは続いていたのだが、ふと気が付くと周りの空気が明らかに違う。周りの群集の表情や熱気を見て、二人は直感的に、後戻りの出来ない所まで来てしまったことを悟った。
そして、互いの目を見、これ以上の駆け引きはすべて無駄であることを確認した二人は、ついに杖を構えた。ここに、望まれない決闘は始まった。

遠見の鏡でこの成り行きを見ていた二人、学院長とコルベールは、この決闘がちぐはぐな事にすぐ気が付いた。
状況は、ギーシュの作り出したゴーレム、ワルキューレを相手に、ルイズが周囲に爆煙を撒き散らしつつ戦っている所だった。
「コルベール君、あのギーシュ・ド・グラモンは、あのゴーレムを最大何体出せるのかね?」
「7体だったと記憶しています」
「なるほど。では、今日の午前中に魔法を大量に使う事はあったかね」
「ありません。少なく見積もっても、あれと同程度のゴーレムをもう3体は出せるはずです」
「なるほど」
「それと、あのゴーレムの動きには、どこか迷いが見られます。一方、ミス・ヴァリエールは焦っているように見えます。始めから。不自然なほどに」
「……これは、ワシ達が介入したほうが、彼らにとっても良いかもしれんの」
「待ってください! 誰かが二人に近づいて、……あれは、彼女の使い魔?」
コルベールには、その使い魔が何をするつもりかは分からなかった。だが、どんな目的かは簡単に想像が付いた。
彼は、主人を守ろうとしているに違いないと。
そして、ネウロがルイズの横に立ち、ルイズがそれに対するかのように何事かをしたのが見えた、次の瞬間。
ギーシュの姿はバラバラに吹き飛んでいた。

ルイズとギーシュは同じ結論に達していた。
ここらで杖を置き、互いの健闘を称えあって終わりにしたらどうかと。

最初に動いたのはギーシュだった。それまで高軌道な接近戦を行っていたワルキューレを、自らのほうへ下がらせたのだ。
ルイズとの間にワルキューレを配置し、一撃でワルキューレ共々破壊されないような距離を置く。
これは一種の賭けだ。だが、もし乗ってこなかった時のために、ワルキューレをもう1体、すぐに呼び出せるように準備を整えておく。

しかし、ルイズは乗った。静止した、狙いやすい的を相手に、一発も攻撃をしてこない。
ここに、双方の利害は一致した。後は、いい模擬戦だったとでも言って、握手をしてのければ上出来だろう。

だがここに、均衡を崩す異分子が入り込んできた。ルイズの使い魔であるネウロである。この乱入に、ギーシュはルイズの動きが読めなくなった。いや、疑心暗鬼に陥ったのだった。
一度不信感が芽生えたギーシュは、自身の安全を確保するために、2体目のワルキューレを創り出す。だが、ルイズの反応は無い。
ルイズとて、ネウロがこの場に現れるとは思っても見なかったのだ。従って、ルイズの口調も自然と詰問調になっていく。
「あんた、どうしてこんな所にやってきたの!? あと一息で、問題なく終われる所まで来たのに!」
だが、ネウロは一向に我関せずの態度を取りながら、ルイズだけに聞こえるような声で話しかけた。

「ゼロの名は嫌だと言っていたな? 皆に認められたいと。そう言っていたな?」
その言葉に、ルイズは凍りつく。それは、確かに自分の本音。今日、半壊させた教室の片づけを行っている時に呟いたはずの、独り言。
「ならば、そこに落ちている、剣の破片を取れ」
見るとそこには折れた剣の先が。先ほどの戦いのときに破損したものなのだろう。
ネウロが何をさせたいのか分からないまま、能動的にそれを拾う。深い考えではなく、ただ拾った後にどんなことが起きるのかが気になって。

それを拾った瞬間、腕の動きが自分の物ではなくなった、そんな感覚に襲われた。と同時に、ネウロが皆に聞こえるように一席打つ。
「誤解しないでください。私は先生を止めに来たんです。先生の本気を持ってすれば、この戦いは一瞬で片が付くでしょう。
でもそれだと周りの皆さんにまで被害が及んでしまう。だから先生は我慢しておられた。でも、そろそろ限界に近づいたようなので私が出てきたということです。
嘘だと思われるなら、これから起こることをよく見ていてください。先生、よろしいですか?」
誰もがそんなアホなという目でこちらを見ている。そんな中、何者かに操られた手は――破片を素手で丸めてしまった。
「え? ……え、ええ~! な、なによこれ! 私の手は、どうなっているの?」
「信じていただけましたか? では先生。先ほど私が提案したように、穏便にこの戦いを終わらせてください」
ルイズの声には一切耳を貸さずに、周りに向けて言い放つと、ネウロはもう一度、手を操り――手の中の物をギーシュに向けて投げさせた。
ギーシュに向かって飛んでいった剣の残骸は、直線状にあったワルキューレの頸部を粉砕し、もう1体のワルキューレの頭部を弾き飛ばした後、髪の毛を数本もぎ取りつつギーシュの側頭部を掠め、塔の壁に当たり何処かへと吹っ飛んでいった。
ルイズを含めた全員が唖然とする中、ネウロは頭のルーンを光らせつつ、足元に転がってきたワルキューレの頭を手に取り、静かにこう言った。
「どうです? まだやりますか?」
その後、ありえない光景を見たギーシュは即刻降参し、決闘はルイズの勝利に終わった。
そして、丁度決闘と同時刻に学院長室の窓に何かが飛び込み、遠見の鏡を割り学院長の頭を直撃したという話が聞こえてきたり、
(その何かはその後の捜査では見つからず、ただ一握りの土があったのみだったと言う)

  • 席に座るだけで相手教師が泣いて謝った、心臓発作を起こす教師も
  • 決闘に勝っても納得いかなければ負け宣言して帰ってきてた
  • 試合の無い移動日でも2勝利
  • 杖使わずに手で打ってたことも
  • グッとガッツポーズしただけで5回くらい勝った
  • スイングでトルネードが起きたことは有名
  • アルビオン内乱が始まったきっかけはルイズの場外ホームラン
  • 自分の打球に飛び乗ってアルビオンまで行くというファンサービス

等といったよく分からない伝説が真強かに囁かれていた。
そして、貴族間の決闘を行ったことに対する罰は、うやむやの内に忘れ去られたという。

そしてその夜

「使い魔か。いいだろう。我が輩の手足となって、我が輩の食事に協力すること。我が輩の主食である『謎』を探し出してくること。我輩の代わりに探偵役となって、我が輩を厄介事から守ること。
この三つが守られたのなら、我輩は喜んで使い魔“役”をこなそう」
「うるさい! 使い魔の契約に条件もへったくれもないわよ! 大体それって全部使い魔側の仕事でしょ! 冗談じゃないわよ!」
「ほう、この学院では、使い魔召喚に失敗すると二年に進級できなくなると聞いたが、それでもいいのか? 我輩は別にどこで暮らそうとかまわんのだがな」
「うぐぅ……」
「なに、我輩は無理なことを言っているわけではない。必要なときに手を貸してくれさえすればいいのだ。どうだ? それほど悪い契約ではないだろう」
「……この、バk」
「そうそう、貴様の杖だがな、先ほど下の広場に落ちてるのを見かけたぞ」
「……」

こんなやり取りが、有ったとか無かったとか。

おまけ

NGシーン Take 4

決闘の場に現れたルイズの使い魔は、右手に刻まれたルーンが光るとともにその場の野次馬全員をあっという間に味方につけ、ギーシュフルボッコとなったという。
その後、トリステイン魔法学院はある人物を長とした別の一個の組織となり、妙に課外授業の多い学園として人々に覚えられたという。

もしネウロがアレだったらということで考えてみましたが、もしかしたらありえるかもしれないから困る。

なお、モンモンやらケティやら性格変わってるんじゃね? という意見があるかもしれません。
そこは、作者のこういう展開やってみたいという願望と、新メニューのD・ホワイトシチューのせいd


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