あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの皇帝7

………シュ

……-シュ

ギーシュ、起きなさい…

……んん、誰だい、僕を呼んでいるのは…
あれ…ここはどこだい…?それに僕は一体何を……うっ、思い出そうとすると頭が…

ギ-シュ…あなたはまだ倒れるわけにはいきません…
あなたに再び命を与えましょう…

命?僕は…死んだのかい…?そういえば…確か…ルイズの使い魔と決闘を…なぜだろう、思い出さない
ほうが良いと心が警告している…
そういえば…さっきから頭に直接聞こえてくるけど…あなたは…何者ですか…?

私ですか?私はこういうものです…

わぁ…綺麗な火の鳥だなぁ…でもなぜかカバに似ている気がする…
ところで…さっき僕が死んでいると言いましたが、どうやって生き返らせるのですか…?

それはね……(ニヤリ)……こうするんですよ………!!


あれ…?なんだろう…背筋がゾクゾクする……生き返らせてもらうのに…?この感覚、覚えが…そうだ、
あのジェラールとか言う使い魔が僕に向かって来て……痛イィ!頭ガイタイィィ!
ダメダァァ!思イ出スナァァァ!

ククク…思い出してきたようだな…自分が何をされてここに来たのかを……!!皇帝陛下、並びに
アバロンを愚弄したその罪、今一度現世で思いしれえぇ!

皇帝陛下……?あっ!!!あ…あ…あ……嫌だぁぁぁぁ!!!このまま死なせてくれえぇぇぇ!!!
生き返りたくないぃぃぃ!!!お願いだからぁ!お願いしますぅ、もう一度あんな目にあうのは嫌だぁぁぁぁ!!!

もう遅い!再び死なぬよう、そなたのハラワタを食い尽くしてくれるわ!皇帝陛下の力を借りて!
今!必殺の!科学に…もとい!真・アル・リヴァイヴァ!!

嫌だぁぁぁ!!!!戻りたくないぃぃぃ!!!い…い…ギャアァァァァ………!!!




時間を少し巻き戻そう。
場所はヴェストリ広場。この広場は普段人の往来も少なく本来なら決闘の舞台としては適しているのだが、
今回はそうも行かなかった。なぜならヘタ…ギーシュが食事時の食堂という、ある意味学園で最も人が
集まる場所で決闘を申し込んだのだ。しかも相手は「あの」ゼロのルイズの使い魔。しかも平民。これで
観客が集まらないほうがどうかしているというものだ。
観客が集まれば当然勝敗の予想がされるもので、
A「お前どっちが勝つと思う?」B「んなもんギーシュに決まってんだろ」A「そりゃそうだな、相手は平民だし」
B「しかもあいつの主人、ルイズだし」A「だよなー、ルイズだからなぁ」C「こうやって集まってやったんだから
せめて逃げまくって楽しませてもらわないとな」D「あの平民、ちょっと背が高くてちょっと顔が良くてちょっと
足が長いからって貴族に楯突くなんてふざけた奴だぜ」ABC「「「全くだ!」」」
などと彼らの関心はすでに使い魔-ジェラールがいかに情けない姿で逃げ回るかということに移っていた。
そんな幸せな連中とは一線を画すように、ジェラールの実力の一端を知る一団は地上の喧騒から逃れ
多少離れた場所に浮いていた。


「助かったわ、タバサ。あんな人ごみの中じゃよく見えないからね」
「…距離をとらないと危険」
「そう?確かに昨日見たあの魔法はかなりのものだったけど、ここまでする必要が?‥まああなたの
判断に任せるわ、私は乗せてもらってる身だしね。で、何であなたがここにいるの、ルイズ?」
「…えーと、その…」
「あなた、自分の使い魔が勝つと思ってないの?あの実力からみて彼がギーシュに負ける確率なんて、
一晩でコルベール先生の髪がフサフサになるより有り得ないわよ」
「そ、それはそうなんだけど、アイツが「物事にはアクシデントが付き物だから、安全な場所にいて」
なんて言うから、どこかないかと探している時にちょうどあなたたちを見かけて、それで…って何で
いちいち説明しなきゃならないのよ!思いっきり話しかけたじゃない!」
「それは諸般の事情で…そういえば肝心の彼は?いつのまにかギーシュは来てるけど」
「なんか確認したいことがあるんだって」
「…来たみたい」

ジェラールがヴェストリ広場に着いたとき、そこにはすでにギーシュと彼の悪友達がにやけた顔で
話しており、ジェラールの姿を見つけるとこちらに野次を飛ばし始めた。
イ「遅いぞ平民!」ロ「小便は済ませてきたか?」ハ「心配するな、俺たちゃ優しいから、今謝れば許して
やるぞー」ニ「ただし土下座が条件だがな」イロハ「「「ブハハハハハ!!」」」
(…現役だったら不敬罪で即ルドン送りにしてやるのだが、丸くなったな、俺も。一応最終手段は
確認したものの、使わないに越したことはないな。ま、適当にギブアップさせるのが順当か…)
そしてギーシュが高らかに宣言する。


「さあ決闘だ!諸君!我々貴族に対しての礼節を知らぬこの平民に、この僕、ギーシュ・ド・グラモンが!
皆に成り代わり!たっぷりと教育的指導をしてあげるとしよう!」
ウオオォォ!ピーピー!いいぞギーシュー!
「一つ確認したいことがあるんだけど」
「ん?なんだい?作法はどうあれ、心のこもった謝罪なら僕は受け入れるから心配しなくて良いよ」
ギャハハハハ!!
「…決着のつけ方は?」
「ああそんなことかい、簡単だよ。降参するか、戦闘不能になるか、第三者が止めに入るか、こんなところ
だね。あと僕はメイジだから、この杖代わりの薔薇を手放しても負け扱いになるよ。万が一君が勝ちに来るなら
この条件が一番望みあるんじゃないかな?」
さっすがギーシュやさし~、敵に塩を送るとは~!そこにシビれるあこがれる~!!
「さて、始める前にだが、君は何の準備もしていないようだね。せめてもの情けだ、武器を用意して
あげるよ……よっと!さ、この剣を使うと良いよ。」
「遠慮する。決闘において第三者からならまだしも、相手から武器を渡されてそれをホイホイと使うのは
阿呆のやることだね」
「なんだい、せっかくの人の好意を受け付けないとは。これだから平民は…で、君はどうするんだい?
素手だから負けたなんて言い訳はしないでくれよ、見苦しい」
「武器は用意するよ、今から。…………覚悟しろ、小僧」


ギーシュが「誰が小僧だゴルァ」と言おうとしたとき、ジェラールが何かつぶやいているのでそちらを
見る。内容は良く聞こえなかったが最後に「…風になれ」と聞こえたその瞬間、ジェラールに向かって
突風が吹きつけ、それは右手に集約されてゆき、最後に剣と化した。それと共にジェラールの表情が
変化していき、今までは柔和で人のよさそうなものであったのが、まるで世界一性格が悪そうな表情
へと変わっていく。
(アレ?誰、あの人。僕あんな人知らないよ?)
(…ふう、やはり武器を持っているほうが性に合うな。ん?左手の呪印が急に…おいおい…封印した
はずなのに、どういうことだ?なぜ技が使える?しかも能力強化?よりによって龍脈クラスの…
この印はマイナス効果だけじゃないのか?まあ後でルイズに聞けば分かるだろう。この力に対抗
しなければならないとは…同情はするが、諦めろ小僧。さて、やはりまずは基本からだな)

「な、なかなかできるよ、ようだね。じゃ、じゃあ始めようか。ワルキューレ!」
「ほう、人形使いか、懐かしい。こっちも剣を握るのは久しぶりだからな、さあこい!」

そうして決闘は始まったが、先ほどの場の空気からは想像出来ないほどギーシュが優勢に進めていく。
ジェラールはただただワルキューレの攻撃を剣で弾くのが精一杯で攻撃に手が回らないようだ。…素人が見れば。
素人A「なんだあいつ?」素人B「さっきは思いっきりビビったけど、さっぱりだな」素人C「きっとさっきのが
精一杯のハッタリだったんだろ」素人イ「ギーシュー!観客を退屈させちゃいかんぞー!」素人ロ「そんな
ハッタリ野郎とっとと片付けちまえー!」素人ハ「お前にはまだやることが残ってんだろー!」
素人Ω「モンモランシーに謝るんだろー!」素人ABCイロハ「「「「「「だはははははは!!!!!!」」」」」」
もう一人呼んでキング素人にするつもりは毛頭ない。
そんな声(一部除く)に乗せられすっかり調子を取り戻したギーシュは、一気呵成に攻めて行き
ここが勝負所と思ったのか奥の手を披露する。ワルキューレ六体同時召喚!

「どうしたんだい、さっきまでの威勢の良さはどこにいったのかな?しかし、一対一では
凌げてもそれが複数になれば耐え切れるかな、さあがんばりたまえ!」


「あれー、どうしたのかしら、彼。さっぱり攻撃しないじゃない」
「アイツ…!あれだけ大口叩いておきながら、このまま負けたらどうしてくれようか…!」
「…遊んでるだけ」
「「なんで?」」
「理由は分からない。でも、追い詰められている人間はあれほど楽しそうに笑わない」
「たしかにそうね、考えてみれば魔法使ってないし。…でもあの表情、今までとはだいぶ違うわ。
あれはあれでセクシーよね、戦う男って素敵!」
「…おい色ボケ。冗談は性格だけにしろ」
「あなたの発育速度よりはましじゃない?」
「……!雰囲気が変わった。試合が動く」

ジェラールはギーシュの奥の手を見て、少し笑うと一旦その場から離れて口を開く。

「ほお、それだけの数の人形を操るとはなかなか。だがこちらもだいぶ勘を取り戻せたし、ウォーミング
アップも終わった。少し間引くとするか」
「ふん、負け惜しみが強いようだね。一対一で手一杯な君が六対一で勝ち目があるとでも?やれるもの
ならやってみなよ!いけ、ワルキューレ!」

ギーシュがワルキューレに命令すると同時にこの決闘で初めてジェラールが剣を振った。それはただ一度
振り下ろしただけの斬撃、いわゆる袈裟斬りである。しかもワルキューレからは10メイルほど離れている
だろう。しかし不思議なことにギーシュの顔にはその斬撃のためか、生温かい風が吹いてきたように
感じられ何気なく顔を撫でてみた。すると、ギーシュは自分の頬から血が流れている事に気付く。
一体いつ?いや何で斬られた?と考える間も無く、前列にいたワルキューレ三体の体に無数の傷
-先ほどのジェラールの斬撃と同じ方向に-ができ、そのまま彫刻版シュールレアリズムとでも
言うような姿に変える。カマイタチ。風神剣の武器固有技である。


「うーん、やはりまだ細部の感覚までは戻らないか、あの薔薇も狙ったんだが」
「な!?い、今何をしたんだ!き、君もメイジだったのか!?」
「いや、俺は貴族じゃない。それに使うのは魔法ではなく術だ。例えばこのような…太陽光線!」

ジェラールが術を唱えると、本来あまり日の差さないヴェストリ広場が明るくなる。その過剰な光は
残ったワルキューレの内一体へと集束していき、その熱でドロドロに溶かしていく。こちらはパティシエ
オススメ!今月の新作デザートといった感じに仕上がった。

「今の魔法は…火?いや違う…何の系統かすら分からない…一体何なんだ君は!!」
「今はルイズの使い魔だな。それ以前が知りたければ俺の口を割らせてみろ、小僧」
「く、くそう…負けるか!負けてたまるか!こんなデタラメでどこの馬の骨とも知れない奴に!
この僕が、ギーシュ・ド・グラモンが!負けるものかぁ!」
「…今なんと言った?」
「あ!?お前のようなデタラメな奴は先祖代々デタラメなロクデナシだと言ったんだよ、平民!」
「…そうかそうか。おい、お前は今二つ重要なことを言った。一つは、確かに俺はデタラメな存在だ。
それはまだいい。しかし、お前は祖先、つまり先達の方々の功績まで愚弄した。それがどれだけの
罪か…お前に分かるか?」
「なにを勿体つけて言ってるんだ!どうせお前の先祖なんて有象無象みたいなものだろうが!」
「フフフ……ハハハハハハ!!!やめだやめだ!これは使わなくていいだろうと思っていたが
予定変更だ。小僧!喜べ!もう剣は使わない。素手で勝負してやる!ハンニバルの腕力!クラウディアの
スピード!ベイダーのスタミナ!ガダフムのテクニック!そして!この俺の怒りが!お前をぶっ潰す!!!」

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