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ゼロのミーディアム 第一章 -02


ルイズも、コルベールも驚きを隠せなかった
その人形はネジを巻ききった後自らの意志で動き出したのだ!



「ミス・ヴァリエール!君は何かこの人形に命令したのかね!?」
「いえ…ネジを巻いたら勝手に…」
「自律式の人形…?馬鹿な…有り得ない…」



このハルケギニアの地に意識を持った無機物、もしくは動く無機物と言う物は珍しくはない
前者にインテリジェンスソードと呼ばれる物がある。
魔術師の手により意志を持った剣の事である。感情を変化させたり人間と会話もできる魔剣のことも可能だ
後者はゴーレムやガーゴイルが挙げられる。主の命により単純な動作や作業をこなす土や金属で出来たしもべである




ただし、これが自我を持ち尚且つ自らの意志で動ける物となると話は別になる



インテリジェンスソードは自らの意志で動く事ができず、例えばどこかに移動するとなれば人に直接頼んだり、
水系統による精神操作により自分を触った生物を操る等の手段を用いなければならない



反対にゴーレムやガーゴイルは意識も何も無く主の、しかも単純な命令やプログラムしか実行できない。文字通りの操り人形だ



しかしこの人形はその両方をかねそえた未知の存在であった
ハルケギニア広しと言えど自律式の自動人形を完成させた魔術師は未だに存在しない。一体誰がこのような人形を…



不敵な笑みを浮かべ妖しい雰囲気を醸し出す謎の人形。
「ふぅん…なんか辺鄙なところに来ちゃったわねぇ?」
周りを見ながらそうつぶやく
(変な格好した人間達ねぇ?
マントに杖?まるで魔法使いだわぁ)
まあ目覚めた時代がそういう物だと自答しそれ以上は深く考えなかった



色々とこの人形に聞きたいことはあったルイズだが、何と言うか当然と言うか人形に発した第一声はこれだった
「…あんた誰?」
そう、この人形何者なのか?
「私は誇り高きローゼンメイデンの第一ドール…水銀燈…」
「ローゼンメイデン?スイギントー?」
(聞いたことの無い言葉だわ。辛うじてわかるのは第一ドール…
一番目の人形と言う意味かしら?スイギントーは多分名前よね…)
「貴女が私を呼び出したミーディアムかしらぁ?」
「そ、そうよ!私があんたを呼び出したのよ!」
どこか余裕たっぷりな水銀燈に気圧されないようルイズは強気に答えた。
まあ確かに彼女を呼び出したのは紛れもなくルイズだ。…ミーディアムとは何なのか分からなかったが



「…なんか冴えない子ねぇ…」
「んな…!」
初対面でこの言いよう
「い、いきなり契約者に対して失礼なこと言ってくれるわね!?アンタ!!」
「だって、いっぱいいっぱいなのに強がってるの丸わかりなんだものぉ。」
(プッ…確かに…)
密かに賛同する周りの生徒達
ルイズ本人は気付いてないが実に分かり易い



「くっ…!言わせておけば~!」



「…まあいいわぁ。それじゃあ早速私と契約してもらいましょうか」
「ちっともよくなーい!って契約…?さっきの紙が契約書じゃなかったの?」
「あれは言ってみれば仮契約。本番は私自身と契約してもらうのよ」
「本番ね…それってもしかして…く、口づけのこと…?」
ルイズは頬を赤らめ恥ずかしそうに言う
「話が早くて助かるわぁ…ゴホン…では契約を始めるとしましょう」
本契約の口づけを受けるべく水銀燈は手をルイズの方へ差し出した



少し赤面したルイズだが手に持った杖を水銀燈の前で振り何やら呪文を唱え始める
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール…」
「長ったらしい名前だこと」
「うっさい!…あー、五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
(使い魔?なんの話かしらぁ?)
この時まで水銀燈とルイズの間には若干の食い違いがあったのだが彼女は気付かなかった。
…気付いたのはルイズの祝福を受けてから
「…え?」
ルイズは水銀燈の手には目もくれず…
「ち、ちょっと、貴女何を…!」
初めて動揺した顔を見せる水銀燈
「いいからじっとしてなさい」
ルイズは水銀燈の頬に手を当て…
「あ…」
「ん…」
ルイズの唇が水銀燈の唇に重ねられた



水銀燈は突然のルイズのキスに大慌て
「なななな、何をするのよいきなり!」
「だから使い魔の契約でしょ?契約は口付けじゃないの?」
「違うわよ!私ちゃんと手を差し出してたわよねぇ!?そもそも使い魔って何…うっ!?」



水銀燈は思わず手を抑える。左手の甲がとても熱い
「すぐ終わるわよ。待ってなさいよ使い魔のルーンが刻まれ…きゃっ!」
そしてルイズもまた手を抑える。ルイズもまた右手の人差し指に焼けるような熱さを感じた
「ルーン!?ひ、人の体に何刻んでるのよぉ!」
(お父様からいただいた大事な体なのに!)
「あ、あんたこそ一体…!」



だが双方熱いのはほんの一瞬。
膝をついた水銀燈にコルベールが駆け寄り左手の甲を確かめた
「ふむ、珍しいルーンだな」
そこには見慣れない文字…と言うか模様のような物が刻まれていた



そしてルイズ。彼女の右人差し指には銀色の薔薇の彫刻のなされた指輪が一つ…
「聞いてないわよ!ミーディアムの契約にこんな落書きみたいな物が刻まれるなんてぇ!お父様になんとお詫びすれば!」
先程の不気味さとは打って変わって激しくまくしたてる水銀燈
「ミーディアムって何のことよ!それより御主人様にこんな指輪押し付けるなんていい度胸してるわね!使い魔の癖に!」
「そっちこそ使い魔使い魔って訳わかんないことを…
何ですって!?貴女が御主人様!?何寝ぼけたこといってるのかしらぁ!主人なのは私よぉ!!」
「はぁ!?冗談にしては笑えないわね!そんなに小さい人形の癖に私の御主人様?お笑いだわ!」
「小さい?貴女に言われたくはないわねぇ!この発育不良の胸無し!!」
「!!人が一番気にしてることをーーー!!」




「…それじゃみんな、教室に戻ろう」



激しい口喧嘩を繰り広げる二人をよそにコルベールは他の生徒を引き連れ帰って行った…



何はともあれ…





ゼロとジャンクの契約は結ばれた


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