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ゼロの斬鉄剣-08


ゼロの斬鉄剣 8話    ―異世界の痕跡―

馬車は学院を出、一路フーケの隠れ家と思しき場所へ向かう。
「・・・・」
馬車を操るロングビルは背後からの視線を感じ取り振り替える
「・・・ええと、私になにか?使い魔さん。」
「いや、なんでもない。」
むっとする顔をするルイズ
「ちょっと、ゴエモン!何色目をつかってんのよ!」
顔をしかめる五ェ門。
「む、そうではない。」
「やっぱりゴエモンの好みはミス・ロングビルのようなお淑やかなタイプなのかしら?。」
体を寄せるキュルケ
「よさぬか、二人とも。」
「ふふ、仲がよろしいんですね。」
ロングビルが一言

顔を真っ赤にするルイズ。
「ち、違います!」
ニヤつくキュルケ、無言で五ェ門を見つめるタバサ。
「コホン、それよりミス・ロングビル?」
何でしょうかと、顔は振り向かず応答する。
「貴方は元・貴族っていうお話ですが、どうして下野なされたのですか?」
ロングビルが微かに震える
「(余計な事を・・・だから貴族のガキは!)」
はぐらかそうとしたとき、五ェ門がルイズを叱る
「ルイズ、聞くだけ野暮という物だ、話したくない理由なのだろう、察してやれ。」
言い返せなくなるルイズ
「ミス・ロングビル、変な質問して悪かったわ、ごめんなさい。」
素直に謝罪するルイズ
「いえ、お気になさらずに。」
僅かに声がうわずるロングビル
「(余計なお節介ね・・・。)」

村に到着した一行は馬車を預け、問題の廃屋へ向かう
廃屋は森を抜けた所にある広場の真ん中に建つ小さな小屋だった。
「さて、どうしましょうね?」
木陰からキュルケ。
「妙だ。」
なにが妙なのと一同
「盗賊の隠れ家にしては、妙だといったのだ。確かに廃屋ではあるがこのような場所では森から容易に様子を伺えるし、なにより敵が近づいたかは森が邪魔をして分からぬではないか。」
「で、でも罠があるかもしれませんわね。」
ロングビルが一言
「うむ、だがこのように開けた場所では罠の種類は限られてくる。仕掛けるとすればおおかた小屋に突入したときにゴーレムが襲ってくるというような事であろうな。」
ロングビルは一瞬硬直する
「(な、なんて奴だ。全部お見通しってわけかい・・・・)」
背筋に冷たいものを感じるのであった。

「では、ここは拙者が小屋へ行こう、ルイズ達3人は万が一のとき支援を頼む。」
コクリとうなずく3人
「では、行って参る。」
そういうと五ェ門は森を抜け小屋へ歩いて向かう、予想通り何事もなく小屋へ入る五ェ門
「部屋にも罠らしいものは・・・無さそうだ
部屋の中央に立派な布にくるまれた物を見つける
「これ、か・・・」
五ェ門は布から中身を取り出す
布から取り出された中身をみて五ェ門は絶句し、その姿を見る。
「このような物がこんなところに・・・・」
五ェ門はすばやく包みなおし、懐に奪われた“宝物”を懐にいれ小屋をでる
「(この気配・・・やはり!)」
五ェ門の前から土が盛り上がり、見る見る形作られていく
「あ、あのゴーレムが!」
ルイズ達は五ェ門を支援するため森を出てくる。
「ファイヤーボール!」
キュルケが魔法をはなつも
「土が多すぎてびくともしない!」
僅かに削れるもののゴーレムを形作るのはこの場に有り余る“土”だ。
タバサもキュルケに続いて杖をふり、竜巻をつくるもやはり結果は同じ

ゴーレムがルイズ達のほうへ体を向けようとすると
「隙あり!」
キィン!キィン!キィン!」
五ェ門の斬鉄剣がゴーレムに斬りつける
ガラガラガラ・・・・
「や、やったわ!」
「(おかしい、ゴーレムとやらから“気配”が消えない・・・)」
手ごたえはあったものの、しとめたとは思えなかった五ェ門。
その勘はまもなく実証される。

ゴーレムは再び土から再生し、ルイズめがけて拳を振りぬく
「南無三!」
間一髪、ルイズを神速とその跳躍で助け出す
「ルイズ、なぜ引かなかった!」
「あ、あたしは貴族よ!貴族が敵に・・・敵に背を向けられるわけ無いじゃない!」
五ェ門はルイズを叱ろうとはしなかった、己も“武士道”という精神を持っていたからだ。
しかし
「お主には、その気概はまだ早すぎる・・・」
聞こえるか、聞こえないかの言葉で呟く五ェ門。
ルイズをタバサたちに預け、背中に抱えた剣を取り出す
「お!もしかして兄貴は俺っちをつかってくれるのかい!」
ずっと鞘に収められてたのでいまかいまかと待ち続けていたデルフは大喜び。
「お主は頑丈か?」
妙な質問をされてすこしと惑うデルフだったが
「あたぼうよ!そんじょそこらの剣にはまけねーぜ!」
口元が笑う五ェ門
「そうか、では早速役に立ってもらうぞ!」
そう一言呟くと五ェ門はゴーレムにとびかかる
「(ふん、いくらやっても無駄さ!)」
森の影からフーケは笑みを浮かべる

五ェ門はゴーレムの足元から足場から足場へと飛び跳ね、ゴーレムの頭上へ到達する

「デルフ、あとで拾ってやる。」
「えっ!えっ!?」

そういうと五ェ門はゴーレムの頭にデルフを突き刺す
「ふん、思ったとおりだな」
「さ、さすがゴエモン兄だな、巧い使い方するぜ!」
ゴーレムはたちまち動きを止めてしまった
デルフがゴーレムの魔力を吸い取り始めている
「だ、だがよ、兄さん。この大きさのゴーレムだと吸い取るまで時間が・・」
「その心配は無い。」
一言だけ呟くと五ェ門はゴーレムから飛び降りる。
キィン!キィン!キィン!
五ェ門は飛び降りがけにゴーレムを斬りつけていく、そして
「ルイズ、魔法だ!」
その光景を眺めていたルイズは突然声をかけられ、言われるがまま杖をふりかざす。
「っ!えーい!」
やけくそ気味にファイヤーボールを撃つ
魔法は命中して爆発をおこしゴーレムは粉々にくだけ四散する。
デルフで脚をとめ、五ェ門がゴーレムをきりきざみ脆くなったところをルイズの失敗魔法―もとい
強力な爆発によってゴーレムはその原型をとどめぬほど見事にバラバラになっていた。
「これだけバラバラに飛び散った上、魔力もすいとられていればゴーレムもひとたまりも無いわね。」
あっけにとられた顔をするキュルケ
「ひ、ひでぇぜ・・・ゴエモン兄・・・」
ゴーレムが砕けた後、デルフリンガーは地面に突き刺さる。そして即回収され、文句をいう暇もなく鞘に収められるのであった。

「な、なんてこと・・・・」

一方のロングビルは顔面蒼白だ。
なにせ渾身の魔力を使い精製したゴーレムがこうもあっけなく砕けてしまったのだ。
巨大なゴーレムを作るにはそれなりの魔力が必要だ
一部がばらけても、魔力を帯びた破片が傍にあればそれだけ早く、少ない魔力で再生は可能であるが
こうも見事に四散するともう手の施しようが無い、完敗である。

しかし、まだ証拠をつかまれたわけではないと、あえてルイズたちの前に姿を現す。
「み、みなさん大丈夫でしたか?」
偶然を装い森から姿を現す
「ミス・ロングビル、無事でしたか。」
ルイズは声をかける
「申し訳ありません、みなさんにおいていかれ怖くなってその場からうごけなくなりました」
なかなかの役者である。
ところで、とキュルケ
「お宝は見つかったのかしら?」
「うむ、拙者の懐にな。」
そういうと取り出し中身を見せる
「・・・・なあに、このへんなわっか?」
それは奇妙な姿の環であった、よく磨かれているのか光っている、が魔力は感じ取れない
おなじく盗まれた魔法書とやらもまったく魔力の反応が無い。
「拙者は、これの使い方を知っているのだ。」
と、おもむろにロングビルに近寄る
「こう、使うのだ!」
ガチャン!
「へ?」
ロングビルは一瞬何をされたか分からなかったが
手元を見ると、環が手を固定しているではないか。
「もう猿芝居はよすのだな、“土くれのフーケ”」
く、と顔をゆがめるフーケ
「くそ・・・最初から分かっていたのね・・・・。」
いままで確信が持てず“ロングビル”を演じていたフーケは己がピエロであったことを悟らされる。
「この環は“手錠”といってな、拙者の世界の拘束具で悪党を捕らえるのに使うのだ。そして特にこいつは特別製。」
手錠にくくりつけられた紐を引っ張りフーケを引っ張る
「並の人間では到底抜けるのは不可能だ。」
フーケは観念し、ひざをつく
「あたしは、まだこんなところで・・・・」
五ェ門はそんなフーケをただ見つめていた。

「(なぜ、銭形の手錠とこの警察手帳が。どうやらオスマンとやらに詳しい話をきかねばならんな。)」
夕焼けにうかぶ五ェ門の顔をルイズたちは不安そうにみつめ、学院へ戻るのであった。

学院に到着した一行はすぐさまオスマンとコルベールに出迎えられる
「・・・ミス・ロングビルがフーケじゃったとは・・・」
学院の衛兵たちに連れて行かれるフーケを見送るオスマンとコルベール
「オスマン殿、このお宝について話があるのだが。」
「わしも、お主らに話がある、立ち話は何じゃから学院長室にきてくれぬか。」
一行はコルベールの先導のもと、学院長室へ。
「さて、おぬしらの今回の働きは学院としても非常に誇らしい。」
ヒゲをいじりながら笑顔を浮かべるオスマン

「あの土くれのフーケを捕らえたとあっては学院としては、おぬしたち“3人”に“シュヴァリエ”の
称号を与えるよう王室に上奏するつもりじゃ。」
えっという顔をするルイズたち
「ほんとうですか?オールド・オスマン!」
キュルケが笑顔になる
「ああ、もっともミス・タバサはすでにこの位にあるので、精霊勲章となるじゃろうな。」
ルイズはあまり面白く無さそうに返答する
「・・・学院長」
なんじゃね、と顔をむけるオスマン

「ゴエモンには、その・・・何にも無いんですか?」
オスマンの表情が暗くなる
「彼は貴族ではなく平民じゃ、残念じゃが王室からはなにも無いじゃろう」
「そんな!」
「ルイズ、拙者にはそのような称号は不要、案ずるな。」
ふう、と息を漏らすオスマン
「じゃが、学院としてはその功に報いたい。よってゴエモン君には金貨1200枚を褒章として出す。これで勘弁してくれんかのう?」

「そういうことならば、ありがたく受け取るとしよう」
おとなしく受け取ってくれる事に安堵するオスマン
「では、本日は本当にご苦労じゃった、宝物は戻ってきたことじゃし、この騒ぎで今夜予定してた“フリックの舞踏会”は延期とするが1週間後にまた執り行うこととする。」
「では、皆さんは各自お戻りなさい。」
コルベールが一言
「ゴエモン君は残りたまえ。」
五ェ門だけ残されることに少々不安に感じたがおとなしく戻るルイズ

「・・・・さて、何から話そうかのう」
「まず、拙者の取り戻したこの道具について伺いたい、これは一体どこから?」
「ふむ、その奇妙な環はな・・・確か30年程前のことじゃったのう」

まてー!
「へっ!のろまの衛兵ごときにつかまるかよ!」

―当時は今のフーケのように世間を騒がせていた盗賊がおってのう
“血煙のマウスボーイ”という悪党で、押し入った先の家族を殺され、若い女であれば乱暴されてから殺すという非常に残忍な奴でな・・・当時のワシも捜索隊として陣頭指揮に当たっていた―

「ここは、どこだ?ルパンを追っているうちにおかしなところへ迷い込んでしまった・・」
「‘」(’)&)‘“’#&()‘’(!‘)(’)」
「ん?なんだぁ?」
素っ頓狂な声をあげるのは“銭形”
ルパンを追っていくうちに不思議な場所に迷い込んでしまう
迷い込んだ先でなにやら騒ぎになっているのに気がつく
先頭をはしっている男が月明かりに照らされたとき
「あいつ、血を浴びているな・・・」
銭形はひとまず目の前に現れたただならぬ男を捕まえるのが先決だと立ちふさがる
「なんだ、あいつは!どけ!殺すぞ!」
なにやら怒鳴っているようだが銭形には通じない
「ええい、この銭形から逃げられると思うな!」
銭形がどく様子を見せないのでマウスボーイは杖を振りかざす
「死ね!」
危険を感じた銭形はとっさに身をかがめる
真上を巨大な氷の氷柱が突き抜ける
「あいつめ、得体の知れない武器をもっているようだな!」

「ちっ、はずしたか」
だが反撃が無いということは前にいるのは平民、逃げていくだろう
そして逃げたところをすれ違いざまに殺ってやる

そう考えていたが、目の前の平民は逃げるどころかこちらにつっこんできた
あまりにも意外な対応に驚くマウスボーイ

その隙に銭型に懐にもぐりこまれる、それが命取りになるのであった
「どっせーい!」
銭形必殺の背負い投げが決まる
「ぐあ!」
あまりのことに受身すらとれずのた打ち回るマウスボーイ
「公務執行妨害の現行犯で逮捕だ!」
ガチャン!
尚も暴れるが顔面に鉄拳が命中し沈黙する。
まもなく男を追っていたと思われる衛兵―にしてはずいぶん古めかしい格好だと思う銭形
「<そこの平民、よくやった!>」
わけの分からない言葉にたじろぐ銭形
「え、えーと・・・英語でもないのか?」
「<それにしても只の平民がコイツを捕らえるとは!>」
「あ、アイムソーリィ!アイアムアペーン!」
ここは引いたほうがよさそうだと判断した銭形はとりあえず来た方向にもどることにした
「そいつはおいていくから、なんかあったらICPOの銭形までたのむ!」
 ・・・
 ・・
 ・
「思えば、不思議な男だった、礼をしようとしたのだが何もせずそのまま立ち去ってしまった。」
「(間違いない、銭形だ。)」
「そのとき、男が残していったのがこの環と見たことも無い言葉でかかれた本じゃった。」
環とは手錠、本とは警視庁の警察手帳のことである。
「(日付は拙者がきた時間より7年ほど前、となると銭形は戻ることができたようだな。)」
「その後捕らえられていたマウスボーイを絞首台に送ることができてのう、残されたのはその精巧な細工を施された環というわけでな、わしが貰い受け宝物庫に納めたのじゃ。」
ふう、とためいき
「今頃どうしているかのう」
「ところでオスマン殿、その男は“ゼニガタ”とかいってなかったか?」
「ふむ、たしかいっておったのう、聞いた事も無い言葉じゃったが、たしかにいっておった気がする」
ふむ、と五ェ門
「その者ならば、拙者とおなじ世界から来たのだ」
「世界とな?」
オスマンは体を乗り出す
「左様、拙者はこの地とはまったく別の、いわば異界からきたのだ。そしてその盗賊を捕まえたのは
拙者もよく知っている人間なのだ。」
ふむぅとうなるオスマン

「異界の言葉といい、ゴエモン君の剣といい・・・信じざるを得ないようじゃな。」
「いや、それよりその銭形だが、元の世界に戻っているのだ。」
「なんと。」
「この本は銭形の身分を著す手帳で、日付が拙者のいた時間から7年ほど前となっている。拙者はこの銭形とは召還される少し前にも会っているのだ。」
ほっほっほとうれしそうにするオスマン
「そうか、無事でいたか・・・。一言礼をいいたいものじゃな。」
オスマンは天を仰ぐ

「さて、次はこちらのからの話なんじゃが・・・。」
「拙者に答えられるのであれば。」
ふむ、とうなずくオスマン
「ゴエモン君、いままでその左手に異常を感じたことはあるかね?」
五ェ門には心当たりがある
ギーシュと決闘したとき
デルフを拾い上げたとき
そしてフーケと戦ったとき
「うむ、突然光だして刀の太刀筋がよくなった、敵がいなくなったら光が消えていくのだ。」
やはり、と後ろにいたコルベール

「・・・どうやら、ゴエモン君は本物の“ガンダールヴ”のようじゃな。」
「ガンダールヴ?」
「いかにも、ガンダールヴとは今から6000年ほど前になるか、われわれの偉大なる始祖・ブリミルには
しもべがおってのう、その伝承によればそのうちの一人は{ガンダールヴはあらゆる武器をつかいこなす、そして始祖の呪文の間守り続けるため盾となる}とあってな、その名前とゴエモン君のルーンの文字が同一なのじゃ。」
あまりのことに言葉を失う。
「その伝承どおりなら、君はガンダールヴで、その主たるミス・ヴァリエールは・・・」
「虚無の属性・・か。」
「さよう、始祖ブリミルは虚無の使い手であったのでな・・・。」
沈黙が包む

「ま、ほとんどが伝承での出来事でな、本当のところは分からんのじゃよ。」
だが、と声をかけるオスマン
「とはいえ君が優れた身体能力と剣の腕をもつことはすでに学院が認めておる。当院としてはゴエモン君
にできるだけここにとどまってもらいたいのだ。」
「拙者、いつかは元の世界に戻りたいと思っている。」
がっくりうなだれるオスマン
「しかし、そういうことであるのならば拙者はこの世界でやり遂げねばならぬことがあるようだ。ただ、帰れなんだときはここで骨を埋めるのも悪くは無い。」

そうか、そうかとオスマン
「とにかく、今回はご苦労じゃった。たいした事はできんが、困ったことがあったら相談に乗ろう。」
「かたじけない。」
ふかぶかと頭を下げる五ェ門
「ところでオスマン殿」
なんじゃね、と顔を上げるオスマン
「フーケはどうなる?」
ため息をつくオスマン
「近日中に王都から衛兵がくるので引き渡す、アレだけのことをしでかしているのじゃから
縛り首は免れんのう。」
オスマンは窓から星を眺めていた
五ェ門は察してオスマンの部屋を辞するのであった。


つづく


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