あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

伝説を呼ぶ使い魔-01


ところ変わって野原家。
昼ごろになってもごろごろしているしんのすけ。
「しんのすけー!シロの散歩に行ってきなさーい!!」
「えーめんどくさーい。水くさーい。ところで『めんど』ってどんなニオイ?」
などとテレビの前で尻を掻いている。
「今日は天気もいいんだしあったかいんだから散歩日和でしょ!」
「オラは今アクション仮面ムスメ見るので忙しいんだぞ。
しんのすけの目がテレビに向く。
『スクラップの時間だぜェ!クッソ野郎がッ!!』
『やめろユリ!目を覚ましてくれ!!』
白い髪の怪人がアクション仮面ムスメに牙をむく。
『ハーハッハッハ!無駄だアクション仮面ムスメ!お前の友達はすでにこの私の幻惑改造で怪人と化しているのだ!」
『おまえは!ジミテロ団アンチマナー6人衆の一人!ローズ・ドンソン子爵!!』
薔薇の花を手にするキザっぽい幹部クラスの怪人が現れる。
『元に戻すには倒すしかないのだ!お前には友と傷つけあう運命しか残されてはいないのだ!
全てはギスギスした社会のためにな!!ハッハッハッハッハッハ!!』
『この…卑怯者め!!』
『さあ行け!最強の怪人、白い悪魔アクセラ…』

ブツンッ!!

「どうせ再放送なんだからもう見たんでしょ!?」
「もう一度みたかったんだも~ん。」
みさえがおもちゃぼこからヘルメットとバッチを拾いしんのすけに付ける。
「野原隊員!!町に怪人が出現!これよりシロとともに退治する任務を申し付けます!!」
「ほっほーい!!出撃準備かんちょー!!」


玄関を出て庭の犬小屋にいくとわたあめのような毛を持った犬が現れる。
「アン!アン!」
「おお、シロ。そうかそうか。今日は散歩に行きたくないか~。」
「アン!アン!!(首を振りながら否定の意思を伝える。)」
「しょーがないなー。行きたくないならオラは家でごろごろ…。」

げんこつの音が響く。衝撃がヘルメットを貫く。

「とっとと行ってこんかい甲斐性なしボーズ!!」

「お散歩なんてめんどくさいゾ…。むさえちゃんにいかせればいいのに…。」
しんのすけが不満たらたらでシロのリードを持って歩く。
「今日はいつもの公園にでもいくゾ。」
公園にいったら適当にフリスビーキャッチボールをやってお姉さんの方向へ走っていってしまう
のを知っているシロは呆れ気味に「ファ~…。」とため息をつく。
その時だ。異変に気付く。
「アン!!アン!!アン!!」
「ん?どうしたシロ?」

シロが吼える方向には不審な鏡がある。


「おおー。」
鏡に近づいて見る。
「おお?おー。ほうほう。」
ヘルメットとバッチをはずしてシロに付ける。
「シロ隊員!レッツゴー!!」
「クーン…。」
シロにためさせるつもりだったようだ。もちろんシロは行きたがらない。
しんのすけがやれやれと言った感じで手を横にやる。
「んもーわがままだなあ…。」
近くにあったぼうっきれを使ってつついてみる。
「つんつん…おお!?」
ぼうっきれが鏡の向こうに入っていく。
「おおー。入れるのかな?」
触ってみたら中に入れた。だが。
「おお!?戻せないゾ!うーん!うーん!」
シロが異変に気付きしんのすけのズボンに噛み付いて引っ張る。
「ウーーーー!!」
「うーんうーん!うーーーーーーーーん!!!!!」


プゥ

力んだあまりおならが出た。しかもけっこう臭い。
シロが思わず怯むのも仕方が無いと思う。
「ウワン!?」
「おお、ゴメンゴメン出ちゃったぞ。」
そうしているうちにしんのすけは鏡に吸い込まれていく。
「アン!!アン!!」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

しんのすけが向こう側へと引きずり込まれていった。

「あんた誰?」
目を覚ましたときにしんのすけの前にいたのはピンク色の髪の女の子だった。
黒いマントにブラウス、短いスカートの女の子。けっこう可愛い。
でも胸が小さかったのでしんのすけの射程距離外の娘だ。
「おお、あんた誰?」
「聞いてるのはわたしのほうよ!いいから名乗りなさい!
怒っている女の子を周りが囃し立てる。
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を召喚してどうすんだよ!」
「しかも子供じゃねーか!ゼロのルイズには非力な子供がぴったりってか!!」
「さすがはルイズ、俺達には出来ない事をやってくれるぜ!」
「なっ、うるさい!」
顔を赤くして怒り出す。
「やーいやーい『ゼロのルイズ』!!」
「ほうほういろいろ大変ですな。」
「原因はアンタよ!!」

中年の男が彼女に言う。
「さあ、ミス・ヴァリエール。契約を行いなさい。」
「そんな!ミスタ・コルベール!やり直させてください!」
しかしコルベールと呼ばれた男は首を横に振るう。
「それはダメだ。使い魔召喚とは神聖なもの。やり直しは一切認められない。」
コルベールの言葉に対しまだ食い下がる。こんな子供が使い魔なのが
どうしても認められない。
「でも平民、それも子供ではないですか!」
「それでも、だ。召喚された者がいかなる者であろうと、呼び出された以上君の『使い魔』に
ならなければならない。さっ、早くしないと次の授業が始まります」
「おお!はげ頭!!」
「なっ失礼な!!」
しんのすけの容赦ない台詞に顔を赤くして頭を抑えるコルベール。
ルイズがくやしそうな顔をしていると周りが騒がしくなる。
「そうだそうだ!早くしろよ!」
早くしろーと野次を飛ばしてくる人を、ルイズと呼ばれた少女はキッと睨み、
その後ため息をつきながらもしんのすけに向き合う。
「あんた、感謝してよね。こんな事平民は絶対に受けないんだから!」
「ほうほう。VIP待遇ってやつですな。で、なにくれるの?」
ルイズが顔を赤くして言う。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
「え?」

ルイズとしんのすけの唇が重なる。

唇を離し、ルイズが真っ赤な顔をしかめてとがった口調で言う。
「終わりました。フン!よかったわね!こんな名誉は世界広しといってもアンタだけよ!!
さぞかしうれしいでしょ・・・。」
しかししんのすけは固まったままだ。
「ちょっと!聞いてるの!?」
「あら?この子…。」
顔を覗かせたのはキュルケだ。顔を見てみたら口を押さえた。

「やだこの子鼻血出しながら気絶しているわ!」

ドテッ!!と音をたててすっころんだ。
そのときしんのすけが左手を押さえて言う。
「うおっアチチチチチチチチチ!!!お湯がかみついたゾ!!」
「あ、目覚めたみたいね。心配しないでも使い魔のルーンが刻まれてるだけだから大丈夫よ。」
「アチチ…。お、おさまったゾ。」
終わったあとしんのすけは手を見てみる。そこには文字が刻まれていた。
コルベールがそれを見て何かに気付く。
「ふむ・・珍しいルーンだな。調べさせてもらおう。…どうしたんだい?」
しんのすけはルイズのほうを向いている。
「…?何よ。」
「い…い…。」
「い?」

「いっやーーーーーーーーーーーァん!!!けだもの~~~~!!」
「ハァ!?」

しんのすけは顔を赤くし、くねくねしながら言う。
「オラのクチビルは風間君にしか許してなかったのに!!やめてぇ!手篭めにしないでぇ~~ん!!」
これにはルイズも怒らざるをえない。
「だ・れ・がアンタなんか手篭めにするかぁーーーーーーーーーッ!!!!」
回りもそれに合わせて囃したてる。
「ルイズが使い魔を手篭めにするだとよ…。」
「見境いない奴!『けだもの』だ!『けだもののルイズ』だ!!」
「けだもの!けだもの!!」
ルイズが睨み返してしんのすけに向き合う。
だがしんのすけは顔を赤らめて止めを刺す。

「オラ始めてだから…。優しくしてねん♪」

プッツン。

「だから…だれがけだものだっつーのッ!!!!」
ガンッ!!
こうしてルイズとしんのすけの伝説は、周りのけだものコールとともに
キレ良く放たれた拳骨とともに 静かに幕を開けた。


第一話 「女の子に召喚されちゃったぞ」


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