医務室にギーシュを放り込んで医務室を出た所で三人の人物に遭遇した。
一人は確か…コルベール…で良かったか?真ん中の老人は穏やかな表情の裏に隠された気迫からして
学院長だろう。となるともう一人の女性は秘書か?そう考えていると、
「ほっほっほ、面白い決闘であったぞ。ルイズ君、『ウル』君」
「やってる本人としては面白くも無いのだが」学院長らしき人物にそう応える。
「あああすいません学院長。こらっ『ウル』、礼儀正しくしなさいっ!」
「ほっほっほっ良い良い。それより先程の決闘で使った変身術、アレは何かのう。」
「『降魔化身術』と言いまして己の体を依り代とし幻獣・魔獣の類の魂を降ろす術です。」
「ほほう、誰にでも出来る、と言うわけではなさそうじゃのう」
「ご明察です学院長。『降魔化身術』は血筋に左右される所がありますので。しかし」
右の頬を左手で掻く。左手のルーンを見せ付けるように。
「このままで良いと思っているのですか、学院長。時間は無限に有る訳ではないのですよ。」
「そうじゃのう、ほっほっほっ。」
「行こう主・ルイズよ。ここは空気が悪い。」「え、ちょちょっと待ちなさいよー『ウル』。し、失礼しまーす。」
振り返り様学院長の方を軽く睨み付けて『狸め』そう思った。
一人は確か…コルベール…で良かったか?真ん中の老人は穏やかな表情の裏に隠された気迫からして
学院長だろう。となるともう一人の女性は秘書か?そう考えていると、
「ほっほっほ、面白い決闘であったぞ。ルイズ君、『ウル』君」
「やってる本人としては面白くも無いのだが」学院長らしき人物にそう応える。
「あああすいません学院長。こらっ『ウル』、礼儀正しくしなさいっ!」
「ほっほっほっ良い良い。それより先程の決闘で使った変身術、アレは何かのう。」
「『降魔化身術』と言いまして己の体を依り代とし幻獣・魔獣の類の魂を降ろす術です。」
「ほほう、誰にでも出来る、と言うわけではなさそうじゃのう」
「ご明察です学院長。『降魔化身術』は血筋に左右される所がありますので。しかし」
右の頬を左手で掻く。左手のルーンを見せ付けるように。
「このままで良いと思っているのですか、学院長。時間は無限に有る訳ではないのですよ。」
「そうじゃのう、ほっほっほっ。」
「行こう主・ルイズよ。ここは空気が悪い。」「え、ちょちょっと待ちなさいよー『ウル』。し、失礼しまーす。」
振り返り様学院長の方を軽く睨み付けて『狸め』そう思った。
ルイズの部屋に戻ったウルは、部屋中のカーテンを閉じ何がしかの魔法をかけてルイズの前に跪き
「我が主・ルイズには話しておかねばならない事が有る。」そう言った。
「な、何よ、いきなり改まって、いったい何だって言うのよ」
「実は我が最初に名乗った名前『ウルムナフ・ヴォルテ・ヒューガ』とは、我のかつての主の名前だ。」
「じゃ、じゃあ本当の名前って?」
「それは教えるわけにはいかない。我が三日前まで居た世界では名前を利用した呪殺術が存在する。
我がその世界から来た最初の存在であるという確証が無いまま、我の真の名前を教える訳にはいかないのだ。」
「じゃあ何でカーテンを閉めたの?」
「先ほどの決闘で見せた『蠢く岩塊』と表現できる姿、あれの名前は『ガウディオン』だ。
そして今から見せる姿こそ我の真の姿だ。」そう言うと『ウル』の姿が光に包まれ新たな形をとった。
「!!!」ルイズの目の前に現れた異形、それは黒い鎧に赤く彩られた紋様、
そして一対の翼を持つ『悪魔』と表現する他無いものだった。
「我は魔界の王にして『破壊神』の二つ名を持つ存在だ。」
ルイズは言葉も出せない程に固まっている。『魔界の王』は続けて言う。
「我が主・ルイズよ、喜ぶがいい。我の身内には他にも十八体の幻獣・魔獣の類が存在する。
即ち一度の召喚儀式で二十体の異形の召喚に成功したのだ。」
「…………『魔王』だけでもおなか一杯だってのに。何で今になってそういう事を打ち明けたの?」
「違う姿に『変身』して、その度に驚かれては『召喚者』としての立場に悪い影響を与えかねないからだ。
それにこの『技』は余り見せびらかすものでもないからな。」そして再び光に包まれ『ウル』の姿に戻った。
「我が主・ルイズには話しておかねばならない事が有る。」そう言った。
「な、何よ、いきなり改まって、いったい何だって言うのよ」
「実は我が最初に名乗った名前『ウルムナフ・ヴォルテ・ヒューガ』とは、我のかつての主の名前だ。」
「じゃ、じゃあ本当の名前って?」
「それは教えるわけにはいかない。我が三日前まで居た世界では名前を利用した呪殺術が存在する。
我がその世界から来た最初の存在であるという確証が無いまま、我の真の名前を教える訳にはいかないのだ。」
「じゃあ何でカーテンを閉めたの?」
「先ほどの決闘で見せた『蠢く岩塊』と表現できる姿、あれの名前は『ガウディオン』だ。
そして今から見せる姿こそ我の真の姿だ。」そう言うと『ウル』の姿が光に包まれ新たな形をとった。
「!!!」ルイズの目の前に現れた異形、それは黒い鎧に赤く彩られた紋様、
そして一対の翼を持つ『悪魔』と表現する他無いものだった。
「我は魔界の王にして『破壊神』の二つ名を持つ存在だ。」
ルイズは言葉も出せない程に固まっている。『魔界の王』は続けて言う。
「我が主・ルイズよ、喜ぶがいい。我の身内には他にも十八体の幻獣・魔獣の類が存在する。
即ち一度の召喚儀式で二十体の異形の召喚に成功したのだ。」
「…………『魔王』だけでもおなか一杯だってのに。何で今になってそういう事を打ち明けたの?」
「違う姿に『変身』して、その度に驚かれては『召喚者』としての立場に悪い影響を与えかねないからだ。
それにこの『技』は余り見せびらかすものでもないからな。」そして再び光に包まれ『ウル』の姿に戻った。