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【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その5)~

【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その5)~


あの決闘から1日が経過した。
水の秘薬のおかげで、サイトの体も子爵の砕けた頬と顎の骨も順調に回復して来ている。
この間のお使いでアベが連れ帰った手下軍団に周辺が護衛されているので、何時刺客が現れても準備は万全だ。
この調子ならば、予定通り今晩アルビオン行きの船にも乗れるだろう。

それにしても、やはり水の秘薬と言う物は高い。
2人分だから余計に。

元々彼等が怪我したのは子爵が決闘なんか申し込んだからなので、
取り敢えず2人の治療費と秘薬の代金は彼の財布から殆ど支払って貰った。
領収書は一応貰ってるけど、多分経費では落とせないだろう。
子爵の自業自得だし……そもそもコレって秘密の任務だし……。

いや、当然僕達も払ったよ? 雀の涙で全然足りなかったけどね?
子爵の持ち合わせが無茶苦茶多くて助かった。
下手すると輸送船位ならチャーター出来るぞ、あの額。
魔法衛士隊の給料が良いのか,はたまた僕達が貧乏なのか………。
うん、後者だね。 分かってるよ分かってるさ分かってるから。


で、今は夜だ。
モヒカン頭の殺人鬼が歩き回ったり草木も眠ったりする丑三つ時だ。
そんな暗い世界で、僕達は空賊船に乗っている。
と言うか、牢に捕まっている。

さっきまで乗っていた船が、空賊にハイジャックされたんだ。
密入国がベストだからって、あんな輸送船を選ぶんじゃなかった。

今、僕とキュルケで此処から脱出する……いや……アルビオンへ向かう為の作戦を話し合っている。
僕達の勝利条件は、この空賊達を倒す事では無い,此処から逃げる事でも無い。
あくまでも、僕達を白の国・アルビオンまで送り届けさせる事だ。

そう……どんな手を使ってでも。

卑怯者と呼ばれたって良い。
仲間を助ける為に踏み出せない様な誇りなんていらない。

「………シュ。」

今の僕が望むのは、強い心だけ。

「ギー………。」

何としても、今度こそ絶対に!! 僕は『一歩』前に進む!!

「ギーシュ、私の話を聞きなさいッ!!」

         ヒュッ!!

                  グチャッ!!

キュルケの声で意識を引き戻されたと同時に、風を切る様な音と切ない激痛を感じた。
止めとばかりに、キュルケがグリグリと踵で踏ん付けて来る。


止めて!! これ以上は本気で止めて!!
モンモランシーがコウノトリさんやキャベツと無縁の一生を過ごす事になっちゃう!!
って、こんな光景を見てた才人と子爵が恍惚の表情で前屈みになってる!?
アレですか、あんた等。 ルイズが好きって、そう言う意味ですか?

如何でも良いから、助けて下さいマジで。

「おいおい、そんな事をしてもソレは増大なんかしないぜ?」

何処からか取り出したのか良く分からない竹製の剣を弄びながら、
3回程ストンピングされた後で漸く僕の使い魔……アベがキュルケを止めてくれた。

ありがたいんだけど、助けるんならもっと早くしてくれたまえ。
と言うか、こんな風にやれば増大するんだとばかりにソレを振るな。
何か君の後ろにブツを台に乗っけて叩く姿が見えるんだよ!!

「誰かがこっちに来てるわ。 ギーシュ、作戦覚えてるわよね?」

床に耳を着けているタバサが、ハンドサインで鉄格子の向こう側にあるドアを指差す。
成程。 ドアの向こうから足音が聞こえて来ている。

キュルケと痛みで中腰になっている僕は、視線を交わして作戦を確認し合う。

軽くストレッチをして作戦に備えていると、足音がドアの前で止まった。
小さな開錠の音の後に、痩せぎすの男がこの牢のある部屋に入って来る。



軽くストレッチをして作戦に備えていると、足音がドアの前で止まる。
小さな開錠の音の後に、痩せぎすの男がこの牢のある部屋に入って来る。

「お頭がおよ『んぁああぁああッ!!』……何だ如何した?」

作戦通り、キュルケが呻きながら胸を押さえて床に蹲った。
床に押し付けられて変形した豊満な果実が、キュルケの動きに合わせてプルプルと蠢いている。
このおっぱいの魔力に抗える男など、そうはいない。
ご丁寧に普段よりも一つ多くキュルケのブラウスのボタンが外されているから尚更だ。

「胸が痛いのぉ……素敵な叔父様……摩って下さらない?」

流石僕監修のセリフ!! 素晴らしいエロさだ!!
古典的な物は兎角馬鹿にされがちだが、この様に素材次第では素晴らしい物となるのだよ!!
演技だと分かってるけど、それでも興奮を禁じえないね!!

「ええ……でも………その…………。」
「男は度胸!! 何でもやってみる物さ!! きっと良い気持ちだぜ?」

理性で牢の前で踏み止まろうとする痩せぎすの彼の本能をアベが煽る。
この男、かなりのテクニシャンだ。

「し……失礼しまーす!!」

涎と鼻血をダラダラと垂らしながら、男が牢の中に一足飛びでキュルケに向けて突入した。
そして、それを何時の間にか間に立っていたアベの胸板が受け止める。

「良し、それじゃあトコトン悦ばせてやるからな。」

暴れる痩せぎすの男をアベの丸太の様な腕が押さえ込み,彼の懐から杖と銃を奪い取る。

「アーーーッ!!」

ついでに、人としての尊厳とかそんな感じの物も奪い取った。
ダラリと糸の切れたマリオネットの如く、男の体からは力が抜けてしまっている。

さて、コレで人質とこの船の内部構造を知る者を確保出来た訳だ
それじゃあ……早速、この船を制圧しに出発しようじゃないか!!

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