「ちょっと!あんた達何をやっているのよ!!」
もの珍しさに二人の周りを囲む人の壁から血相を抱えたルイズが出てくる
「ギーシュ!貴方何を考えているの!?貴族が平民に決闘を申し込むなんて!!」
「これはこれはミス・ヴァリエール、君の使い魔がとある二人の名誉を傷つけてね。それで僕が君の変わりに礼儀を教えようかと思ってさ」
「だからってそんなの!そいつは平民なのよ!」
決闘を申し込まれた男、ロムに杖を向けるルイズ
「そんなの関係ないさ。貴族と平民での間ではね」
もの珍しさに二人の周りを囲む人の壁から血相を抱えたルイズが出てくる
「ギーシュ!貴方何を考えているの!?貴族が平民に決闘を申し込むなんて!!」
「これはこれはミス・ヴァリエール、君の使い魔がとある二人の名誉を傷つけてね。それで僕が君の変わりに礼儀を教えようかと思ってさ」
「だからってそんなの!そいつは平民なのよ!」
決闘を申し込まれた男、ロムに杖を向けるルイズ
「そんなの関係ないさ。貴族と平民での間ではね」
第3話 ハルケギニアに巻き起こる拳
トリステイン魔法学院の図書館は食堂がある本塔の中にある。
おおよそ30メイルの高さの本棚が壁際に並んでいる様子は壮観だ。
ここには始祖ブリミアがハルケギニアに新天地を築いて以来の長き歴史が詰め込まれている。
そんな図書館の中には教師のみが閲覧を許される『フェニアのライブラリー』がある
そこに一人の中年魔法教師が昨日の夜から寝ずに書物を調べている、コルベールだ
彼は今、一心不乱に自分の疑問を答え本を探している
その疑問とは彼の手に持つスケッチに書かれていた。
おおよそ30メイルの高さの本棚が壁際に並んでいる様子は壮観だ。
ここには始祖ブリミアがハルケギニアに新天地を築いて以来の長き歴史が詰め込まれている。
そんな図書館の中には教師のみが閲覧を許される『フェニアのライブラリー』がある
そこに一人の中年魔法教師が昨日の夜から寝ずに書物を調べている、コルベールだ
彼は今、一心不乱に自分の疑問を答え本を探している
その疑問とは彼の手に持つスケッチに書かれていた。
スケッチに書かれていたのはロム・ストールの左手に浮かび上がったルーンであった
(やはり見つからない・・・・、あの様なルーンは召喚の監督を担当してから初めて見るからな・・・・、いやしかしそれ以上に疑問なのは)
一呼吸して自らを落ち着かせる
(彼女の使い魔!一応、人間であるか確かめたがディテクト・マジックを使ったが・・・・、人間所では無い!生物でも幻獣でも無かった!!)
彼の読んでいるルーンに関する本の横には、古代魔法によって作られたゴーレムに関する本、過去のエルフにの交流に関する本も置いてあった
(一体彼は何者なんだ・・・・)そう考えながらレビテーションで手に届かない本を取る、そして見つけた、それは始祖ブリミルが使用した使い魔達について記述された古書であった
(こっこれは!)
ページの一節とスケッチのルーンを見比べ目を見開き驚くコルベール
(早くオールド・オスマンに伝えねば!)
慌てて本を抱えて飛び出して行った
(やはり見つからない・・・・、あの様なルーンは召喚の監督を担当してから初めて見るからな・・・・、いやしかしそれ以上に疑問なのは)
一呼吸して自らを落ち着かせる
(彼女の使い魔!一応、人間であるか確かめたがディテクト・マジックを使ったが・・・・、人間所では無い!生物でも幻獣でも無かった!!)
彼の読んでいるルーンに関する本の横には、古代魔法によって作られたゴーレムに関する本、過去のエルフにの交流に関する本も置いてあった
(一体彼は何者なんだ・・・・)そう考えながらレビテーションで手に届かない本を取る、そして見つけた、それは始祖ブリミルが使用した使い魔達について記述された古書であった
(こっこれは!)
ページの一節とスケッチのルーンを見比べ目を見開き驚くコルベール
(早くオールド・オスマンに伝えねば!)
慌てて本を抱えて飛び出して行った
「いいだろう、受けて立とう」
ロムの一言に周りが騒ぎ出す、今まで平民が貴族と決闘をするなんて事は無かったのだから当然である
「ちょ、ちょっと勝手に話を・・・・」
「うん、それでいいんだ。では食後にヴェストリの広場に来たまえ。では皆、食事を楽しもう」
慌てるルイズにギーシュが話を進めてギャラリーを解散させる
残っていたのはルイズ、ロム、シエスタの三人であった
「あ、あなた殺されちゃう・・・・、貴族を怒らせるなんて恐ろしい事を・・・・」
シエスタが恐ろしいものを見た顔で震えている
「シエスタ、君は先に厨房に戻ってくれ俺はマスターと話がある」
シエスタが横を見ると今でも何かを言いたそうなルイズがいた、そしてそのまま小走りで厨房へ向かった
「あんた、何をしているのよ!勝手に決闘の約束なんかしちゃって・・・・、今すぐ謝りに行きなさい!」
ロムの一言に周りが騒ぎ出す、今まで平民が貴族と決闘をするなんて事は無かったのだから当然である
「ちょ、ちょっと勝手に話を・・・・」
「うん、それでいいんだ。では食後にヴェストリの広場に来たまえ。では皆、食事を楽しもう」
慌てるルイズにギーシュが話を進めてギャラリーを解散させる
残っていたのはルイズ、ロム、シエスタの三人であった
「あ、あなた殺されちゃう・・・・、貴族を怒らせるなんて恐ろしい事を・・・・」
シエスタが恐ろしいものを見た顔で震えている
「シエスタ、君は先に厨房に戻ってくれ俺はマスターと話がある」
シエスタが横を見ると今でも何かを言いたそうなルイズがいた、そしてそのまま小走りで厨房へ向かった
「あんた、何をしているのよ!勝手に決闘の約束なんかしちゃって・・・・、今すぐ謝りに行きなさい!」
「何故だ」
ロムが表情を変えずに言う
「何故って怪我するかもしれないのよ!いいから謝りに行きなさい!今なら許してくれるかもしれないわ!!」
「駄目だ、彼は言っていた、名誉を賭けて闘うと、俺はそれに答えなければならないんだ」
「こんな時に何を言っているのー!」
この時ルイズは心配していた、いくらロムが強い戦士でも魔法が使えなければこの世界では通用しない
ただ単にロムを身の安全を心配していた
「あのね?!闘ったら絶対勝てないし怪我するわ!いや、怪我で済んだらいい方よ!!」
「そんな事はやってみないとわからないだろう」
「聞いて!平民はメイジには絶対に勝てないの!」
ロムが表情を変えずに言う
「何故って怪我するかもしれないのよ!いいから謝りに行きなさい!今なら許してくれるかもしれないわ!!」
「駄目だ、彼は言っていた、名誉を賭けて闘うと、俺はそれに答えなければならないんだ」
「こんな時に何を言っているのー!」
この時ルイズは心配していた、いくらロムが強い戦士でも魔法が使えなければこの世界では通用しない
ただ単にロムを身の安全を心配していた
「あのね?!闘ったら絶対勝てないし怪我するわ!いや、怪我で済んだらいい方よ!!」
「そんな事はやってみないとわからないだろう」
「聞いて!平民はメイジには絶対に勝てないの!」
するとロムはじっとルイズを見る、
「な、何よ・・・・」
「頼むマスター、この決闘、認めてくれないか」
ロムは続けて言う
「戦士として決闘を申し込まれたからには潔く闘いたい。その代わり俺は必ず勝つ」
ロムの澄んだ目に悩んでしまうルイズ、そして・・・・
「あ~も~!分かったわ!受けてきなさいよ分からず屋!!けちょんけちょんにやられて少しは反省してきなさい!!」
「感謝する!」
ルイズは起こりりながら自分の席に座る、そしてロムは厨房に戻って行った
「な、何よ・・・・」
「頼むマスター、この決闘、認めてくれないか」
ロムは続けて言う
「戦士として決闘を申し込まれたからには潔く闘いたい。その代わり俺は必ず勝つ」
ロムの澄んだ目に悩んでしまうルイズ、そして・・・・
「あ~も~!分かったわ!受けてきなさいよ分からず屋!!けちょんけちょんにやられて少しは反省してきなさい!!」
「感謝する!」
ルイズは起こりりながら自分の席に座る、そしてロムは厨房に戻って行った
「只今戻ったぞ・・・・うん?」
ロムが厨房に戻るとおどおどしたシエスタが、そしてその後ろにはマルトーを中心としたコック達が
「聞いたぞ!あんた貴族と決闘するんだって!?」
「応援しているからな!!」
「あんたが勝ったらここの奉公人皆集めてパーティだ!っと言っても料理は余り物だけどな!」
もう既にお祭り状態だ、シエスタが言うには余りにも心配であったので先輩メイドに相談した所、それがあっという間に広まったらしい
「あの、怪我はしないようにしてくださいね・・・・」
「ああ・・・・」
ロムが厨房に戻るとおどおどしたシエスタが、そしてその後ろにはマルトーを中心としたコック達が
「聞いたぞ!あんた貴族と決闘するんだって!?」
「応援しているからな!!」
「あんたが勝ったらここの奉公人皆集めてパーティだ!っと言っても料理は余り物だけどな!」
もう既にお祭り状態だ、シエスタが言うには余りにも心配であったので先輩メイドに相談した所、それがあっという間に広まったらしい
「あの、怪我はしないようにしてくださいね・・・・」
「ああ・・・・」
一方ルイズはと言うと心配をしていた
さっきは勢いであんな事を言ってしまったが冷静に考えるとそれはとんでもない事だ、平民がメイジに挑むなんて・・・・
「あらあらなんであんたそんなに暗い顔してるのよ」
ルイズの隣にキュルケが座ってきた
さらにその隣にずっと本を読み続けている小柄で眼鏡をかけ、水色の髪をした少女タバサが座った
「何のよう・・・・」
天敵相手に小さな声を出すルイズ
「聞いたわよ、あんたの使い魔、そうそうロムがギーシュと決闘をするんだってね。
それであんた自身どう思っているのかなーって。心配なの?」
「心配なわけないじゃんあんな奴・・・・」
ルイズは前にあったコップの中身を飲み干しながら言った
「私はあの人が勝つと思うわよ。だってあんなヒョロ男なギーシュより強そうじゃない!タバサあなたどう思う?」
「・・・・・・・・」
タバサは前の皿からパンを千切って黙々と食べている
「・・・・どっちとも興味ない」
「あらそう、面白そうなのにね~」
するとルイズが立ち上がる
「あんたの顔見てたら食欲失せたわ。授業始まるまで部屋で寝てる」
そう言って食堂から出ていった
「あ~あ、何なのあいつ、さっきまで元気だったのに」
「・・・・責任を感じているのよ」
タバサがポツリと言った
さっきは勢いであんな事を言ってしまったが冷静に考えるとそれはとんでもない事だ、平民がメイジに挑むなんて・・・・
「あらあらなんであんたそんなに暗い顔してるのよ」
ルイズの隣にキュルケが座ってきた
さらにその隣にずっと本を読み続けている小柄で眼鏡をかけ、水色の髪をした少女タバサが座った
「何のよう・・・・」
天敵相手に小さな声を出すルイズ
「聞いたわよ、あんたの使い魔、そうそうロムがギーシュと決闘をするんだってね。
それであんた自身どう思っているのかなーって。心配なの?」
「心配なわけないじゃんあんな奴・・・・」
ルイズは前にあったコップの中身を飲み干しながら言った
「私はあの人が勝つと思うわよ。だってあんなヒョロ男なギーシュより強そうじゃない!タバサあなたどう思う?」
「・・・・・・・・」
タバサは前の皿からパンを千切って黙々と食べている
「・・・・どっちとも興味ない」
「あらそう、面白そうなのにね~」
するとルイズが立ち上がる
「あんたの顔見てたら食欲失せたわ。授業始まるまで部屋で寝てる」
そう言って食堂から出ていった
「あ~あ、何なのあいつ、さっきまで元気だったのに」
「・・・・責任を感じているのよ」
タバサがポツリと言った
ヴェストリスの広場は学院の敷地内、『風』と『火』の塔の間にある
そこは日中でも日があまり差さない、決闘にはうってつけの場所だがすでにそこは噂を聞き付けた生徒達で溢れていた
なんたってあの色男ギーシュとあのゼロのルイズが呼んだ平民の使い魔が闘う、それだけ聞いても見る気を注がせる
そこは日中でも日があまり差さない、決闘にはうってつけの場所だがすでにそこは噂を聞き付けた生徒達で溢れていた
なんたってあの色男ギーシュとあのゼロのルイズが呼んだ平民の使い魔が闘う、それだけ聞いても見る気を注がせる
「結構集まっているじゃない」「・・・・・・・・」
キュルケとタバサが火の塔側のギャラリーにつく
「ロムさん・・・、大丈夫かしら・・・・」
シエスタも心配して見に来ている、そして・・・・
「ハァハァ・・・・、何よあいつ、あれだけ偉そうに言っておいて、まだ始まってないじゃないの!!」
あれだけ心配していたルイズもやはり来ていた
ギーシュは真ん中に立っていたがそこにはロムは居ない、そしてそのまま時が過ぎた
ギーシュが薔薇の花を掲げる
「諸君、僕はとある平民と決闘をする為にここに来た。しかし、肝心の平民はまだ来ていない。これでは決闘が出来ない・・・・」
ギーシュが続ける、その顔には笑みが浮かんでいた
「それは何故だと思う・・・・、そこの君!」
「・・・貴族であるギーシュに怖じけついたから?」
「皆はそう思うかい?」
周りがざわつき始める、まさか・・・・本当に逃げ出した・・・・?
周りがそんな推測をし始める
「彼は今頃になって闘う事が恐ろしくなったのだ、決闘に遅れるなどあり得ないだろう。
しかし僕はそんな事は気にしない次彼に会ったら暖かく迎えようと思う」
キュルケとタバサが火の塔側のギャラリーにつく
「ロムさん・・・、大丈夫かしら・・・・」
シエスタも心配して見に来ている、そして・・・・
「ハァハァ・・・・、何よあいつ、あれだけ偉そうに言っておいて、まだ始まってないじゃないの!!」
あれだけ心配していたルイズもやはり来ていた
ギーシュは真ん中に立っていたがそこにはロムは居ない、そしてそのまま時が過ぎた
ギーシュが薔薇の花を掲げる
「諸君、僕はとある平民と決闘をする為にここに来た。しかし、肝心の平民はまだ来ていない。これでは決闘が出来ない・・・・」
ギーシュが続ける、その顔には笑みが浮かんでいた
「それは何故だと思う・・・・、そこの君!」
「・・・貴族であるギーシュに怖じけついたから?」
「皆はそう思うかい?」
周りがざわつき始める、まさか・・・・本当に逃げ出した・・・・?
周りがそんな推測をし始める
「彼は今頃になって闘う事が恐ろしくなったのだ、決闘に遅れるなどあり得ないだろう。
しかし僕はそんな事は気にしない次彼に会ったら暖かく迎えようと思う」
(ちょ・・・・ちょっと待ちなさいよ!なんでそう決めつけようとするのよ!)
「まああれだな、主人がゼロだと使い魔もゼロなんだな!」
(マリコルヌあんた何言ってるのー!)
まあゼロだからな、ゼロだから仕方ないか、あはははは!
周りがそんな声をそんな事を口にし始めた
(何でよ・・・・何でこうなるのよいつもこうなるのよ・・・・)
真っ赤になったルイズは早くここから抜け出しいと思うようになる
(ふむ、まさかこうなるとは思ってはいなかったが取り敢えずよしとしよう、これで初勝利だ!)
何に勝利したかは読んでいる貴方に任せた!
「ではこの決闘!これでお開きに・・・・」
そう言おうとした瞬間であった!!
「まああれだな、主人がゼロだと使い魔もゼロなんだな!」
(マリコルヌあんた何言ってるのー!)
まあゼロだからな、ゼロだから仕方ないか、あはははは!
周りがそんな声をそんな事を口にし始めた
(何でよ・・・・何でこうなるのよいつもこうなるのよ・・・・)
真っ赤になったルイズは早くここから抜け出しいと思うようになる
(ふむ、まさかこうなるとは思ってはいなかったが取り敢えずよしとしよう、これで初勝利だ!)
何に勝利したかは読んでいる貴方に任せた!
「ではこの決闘!これでお開きに・・・・」
そう言おうとした瞬間であった!!
「待てぃ!!!」
「!!?」
突然の声に驚きを隠せない生徒達、彼らは一斉に声の出所を探し始めた
~握れば落ちる砂の一粒は元は巨大な岩石であった~
(いっ今のロムさんの声!どこから!?)
シエスタもキョロキョロと当たりを見回す
「・・・・・・・・あれ」
「え?ってあれ!?」
タバサが杖を向けた先にキュルケが絶句する
~風によってそれは砕かれていったのだ~
「あんた・・・・、何でそんな所にいるのよー!!!」
ルイズが叫んだ先は・・・・、風の塔の頂上に立つ人影に向けたものであった
「我は風となりて敵を討つ・・・・、
人、それを『風蝕』と言う!!」
「何者だ!?」
ギーシュが叫ぶ!
「お前に名乗る名前は無い!!とうっ!!!」
人影は頂上から飛び降り、着地、何事もなかったかの様に立っていた
そこに居たのは、紛れもなくロム・ストール本人であった
突然の声に驚きを隠せない生徒達、彼らは一斉に声の出所を探し始めた
~握れば落ちる砂の一粒は元は巨大な岩石であった~
(いっ今のロムさんの声!どこから!?)
シエスタもキョロキョロと当たりを見回す
「・・・・・・・・あれ」
「え?ってあれ!?」
タバサが杖を向けた先にキュルケが絶句する
~風によってそれは砕かれていったのだ~
「あんた・・・・、何でそんな所にいるのよー!!!」
ルイズが叫んだ先は・・・・、風の塔の頂上に立つ人影に向けたものであった
「我は風となりて敵を討つ・・・・、
人、それを『風蝕』と言う!!」
「何者だ!?」
ギーシュが叫ぶ!
「お前に名乗る名前は無い!!とうっ!!!」
人影は頂上から飛び降り、着地、何事もなかったかの様に立っていた
そこに居たのは、紛れもなくロム・ストール本人であった