あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

魔法学院は今日も平和

思えば、始まりはあのサモンサーヴァントであったのだろう。
 と、キュルケは考える。
 他の生徒がおのおのの使い魔を召喚する中、ルイズが召喚したのは、子供だった。
 見たこともないような服装と、おかしげなしゃべりをしていたが、その態度や言動から察するに遠い異国の子供であるらしい。
 これは色々まずいのでは?
 ミスタ・コルベールも、召喚してしまった本人であるルイズも相当困っていた。
 けれど、本人も了承し(ちゃんと使い魔や召喚の意味を理解していたのかは甚だ疑わしいけれど)、無事契約は行われた。
 まあ、その点はめでたしめでたしと言える。
 が、ルイズにしてみればちいともめでたくなんかなかったようだ。
 この使い魔、何の役にも立たないのだ。
 小さな子供なのだからしょうがないのだが。
 感覚の共有はできない(してもあまり意味はないだろうが)。
 この辺は地理はわからないし、ちびっこなのを差し引いても、体力がないにひとしく、ちょっと走ったりするだけでもうのびてしまうので、秘薬の材料採集も無理。
 同じ理由で、主人であるルイズを守ることも無理。
 むしろ、いろんな意味でルイズが保護者にならなければならなかった。
 連れて歩いてもすぐに伸びてしまうので、まるで子守みたいにルイズがおぶって運ばなければならず、その姿をキュルケは当初さんざんからかったりした。
 また、ルイズも落ち込んだり周囲に噛み付いたり、けっこう荒れていた。
 けれど、今ではすっかり落ち着いたようだ。
 というか、落ち着きすぎ。
 キュルケがからかっても半ば無視するようにかわしてしまうようになった。
 とてもつまらない。
 原因は、あの子供使い魔なのだろう。
 見た目はけっこうかわいいが、貴族のせいかかなりわがままなのだ。
 そのせいかトラブルを生み出すこともしばしばだった。
 また、この子供が召喚されてきてから学院に変な虫だの、カラフルな子鬼だのが徘徊するようになった。
 子鬼たちは子供使い魔の持っている変な板切れ(しゃくとかいうらしい)が目的らしい。
 本人はわかってないのだろうが、ルイズは変わった。
 前のようなとげとげとしたものがなくなり、焦りが感じられなくなった。
 相変わらず魔法は失敗ばかり、でも不思議な余裕みたいなものがある。
 胸は貧相なままだけど、少し大人になったようだ。
 それはきっと喜ばしいことなのだろうけど、キュルケはちょっと寂しかったりする。

 「ルイズ、おぶってたも」
 「しょうがないわねえ」

 子供使い魔にねだられると、ルイズはすっかり手馴れた動きで、使い魔を背負ってやる。
 最近はすっぽり入るサイズのかばんに使い魔を入れ、それを背負うようになった。
 首だけかばんからぽこんと出している姿は可愛いけど、間抜け。
 そんなこんなで、魔法学院は今日も平和だ。





 終わり

 -「おじゃる丸」の坂ノ上おじゃる丸を召喚

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