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道化化粧の使い魔

 シティオブサウスゴータの南西百五十リーグに位置する丘の上に、
 奇妙で派手な服装をし、顔にはサーカスのピエロ染みた白塗りの化粧をした男が立っていた。
 めんどくさい~などと呟きながら一晩中駆けてその男は、たどり着いた丘。
 遠くに見える朝の光に、まぶしいねぇ~などと暢気に言い放つ男。
 そして、朝もやの中からゆっくりと……緩い地響きを伴って現れた大軍。
 ソレを見て、ほらさっさと何処か行け! と、男は馬の尻を蹴り上げた。

「馬は使わねえのか?」

 背負ったデルフリンガーがそう呟く。

「つっかわなぁ~い!! チョコボより~融通が利かないンじゃなぁ~イ!」

 ヒャヒャヒョヒョヒョ! と、高く高く笑う男にデルフリンガーはそうかい。と、ため息一つ。

「七万の軍勢なぁんてこのボクチンにとっちゃ~ザコ雑魚ザコォー!」
「んーまぁ、ガンダールヴの力もあるしなぁ。相棒」
「ガンダールヴとかーガンダムとかーどうでもいいィ!」

 男は、背負っていたデルフリンガーを抜きぶんぶんと子どもがおもちゃの剣を振る様に振り回す。

「そーれにしてもー……なんでボクチンが、こんな事してるんだぁ~ろ?」
「相棒が、ルイズのお嬢ちゃんを強引に眠らせて、此処に来たからだろう?」
「それもそうだヨね」

 うんうん。と、頷いて自己完結。

「ボクチン。憬れてたんだよね! 誰かを守る正義の味方ってヤツに!」

 悪役だったしぃー! と、笑いながらに言う男に、相棒テンション高すぎじゃね? と、思うデルフリンガー。
 あ、でも……出会った時からこんな感じか……と、諦めのため息を一つ。

「さて、デルフ。ボクチン死ぬと思う?」
「いや、相棒は殺してもしなねぇと思うわ」

 マジで。と、デルフリンガーはそう告げると、男は満足げな表情を浮かべ七万の大軍に向かって走りだした。
 男の高笑いが、戦場に響き渡る。

「メルトン! メルトン! アルテマ! アルテマ! そぉーれ! メテオー!!」

 男の唱えるのは、ハルケギニアには存在しない魔法。それも極めて凶悪な殺傷能力を持つ魔法。
 荒れ狂う総てを飲み込む力の嵐。爆裂する広大な大地。
 空が裂け遠くに輝くモノが見えたと思えば、その裂け目から無数の巨大な岩が、七万の大軍を襲う。

「相棒! 後ろだ!」
「シンジラレナーイ!」

 後ろから迫り狂う火の魔法をデルフリンガーで薙ぎ払い、魔法を撃って来たメイジに対しお返しとばかりにファイガをお見舞いする。

「プロテス! シェル! ヘイストォー! リフレーク!!」

 男は、デルフリンガーを片手に暴れまわる。

「魔力切れとかアリエナーイ!!」
「ちょっ! 相棒! そんな事大声で」
「だから、アスピール! そらそらそら! アスピルアスピルアスピルアスピルアスピルゥー!!」

 妖しい光が、敵のメイジから飛び出て男に吸収されていく。簡単に言えば魔力を強奪した訳だ。
 心配無用でしたか。そーですか。と、デルフは、戦場に似つかわしくないため息を一つ。

「ヒャーヒャヒャヒャヒャ!!! そういえば、なぁぜか魔石がひとーつあぁるーから使いましょ。そうしましょ!」

 男は、懐から中心に赤い何かが存在する半透明の翠色の石―――魔石―――を取り出し、それに魔力を込める。
 込められた魔力に反応して、魔石は激しく輝き……荒々しい光の渦が戦場を覆い尽くす。

「今まで、使ってなかったからしらなかったけーどー……」

 荒々しい光の渦の中に存在する三つの巨大な影。

「まっさかー……」

 三つの巨大な影は、その瞼を開き各々の強大で凶悪な魔力を解放した。
 それだけで、魔力を解放しただけで……大地は大いに揺れ天が裂けた。

「ジハードだなんてーシンジラレナーイ!!」
「ちょ! 相棒! 吹き飛ばされ」
「ボクチンが吹き飛ばされるなんてーアリエナーイ!!」

 そう叫びながら男は、デルフリンガーと共に何処かへと吹き飛ばされてしまった。
 騒然たる戦場に静けさが訪れた……男が、暴れた結果七万の大軍は……
 死者・重傷者・行方不明者含め二万五千以上という大被害であった。 
 のちの歴史書に、この戦いを『ジハード』と記される事となるのは完璧な余談である。

 レドウタブール号の甲板にて、眠りから眼を覚ましたルイズが、キュルケ達を見回して一言。

「ケフカの馬鹿は……何処? と、言うか行き成り眠り薬強引に飲ませるってなによ」
「なんか、散歩してから帰る。って笑いながら言ってたけど?」
「まぁ、ダーリンは殺しても死なないからもしアルビオンと戦ってもヒョッコリ現れそうよね」
「高笑いして帰ってくる」
「「まぁ、流石のダーリン(彼)でもまさかアルビオンの大軍と戦ってる訳無いわよね(な)」」

 ははははは! と、笑うキュルケとギーシュ。

「……あ、なんか本当に笑いながら変なモノを土産に帰って来る気がしてきたわ」
「……彼のセンスは非常にユニーク」





 何処かの森の中。

「おーい。相棒。大丈夫かぁ?」
『シンジラレナーイ! 真っ暗ジャナーイ!』
「そりゃぁ……地面に頭から突き刺さってりゃぁ真っ暗だろよ」
『アリエナーイ! 抜け出せないぃー! 犬神○一族!』
「そのネタは、色々やばい気がするからやめたほうがいいぞー相棒ー」

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