あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

薔薇乙女も使い魔 4



    ・・・・・


   まぶしいなぁ

もう、朝なのかな?
起きなきゃ

起きて、また授業に出て、魔法失敗して、ゼロってバカにされて

なによ!次こそやってやる!!絶対成功させてやるんだからぁっ!!
見てなさい、ぎゃふんといわせてやるわ!!


ルイズはゆっくりと目を覚ました
だが、おかしな事に気が付いた

ベッドが固い、小さい、肌触りも悪い
これ、あたしのベッドじゃない
あれ?なんだっけ、えーと、何か忘れてる。

えーっと~


ルイズは目を開けた
見知らぬ天井があった

ヘンな部屋ね、おまけに小さい狭い
ゴチャゴチャしてるし、見た事もないモノが並んでいるし
もしかして、これって平民の部屋?
窓から外を見ると、見た事もない不思議な町並み
狭苦しく、幾何学的で、やたらと四角い建物が並んでいる

ここはどこだろう?
へいみん・・・・へいみん、平民、えーと。
平民って、何か、思い出しそうな

平民


「あーーーーーーっっっ!!!」
ここは!ここはまさか!!あの平民の!?
異世界ぃっ!!
そそそそんなまさかまさまさまさかさか

どどどどどど、ばたん!
「○△×◇→! ̄?¥^@-。!!」
突然扉が開けられ、平民の女が慌てて飛び込んできた
だけど、何を言っているのかまったく分からないわ

「wt―∩^pl?・・・。;lk、:;」
優しく微笑みながら何かを言って、手をおずおずと差し伸べてくる
どうやら、大丈夫だから安心して欲しい、と言いたいらしいわね

あら。その後ろから、小さな人影がこちらの様子を覗いている
大きさは、あの真紅というゴーレムと同じくらいね
緑の服に、赤い右目と緑の左目

「・・・あのゴーレムの仲間?」
「だぁれがゴーレムですぅ!?失礼極まりないですねぇ、このちんちくりんはぁ」
というが速いか、ささっと女の影に隠れた。
「ち、ちんちく・・・」

さっきの女が緑のゴーレムと何か会話している。
「つgc(`ゞm(_ __T)」
「ええ、そうですぅ。まあぁ、そうなんですかぁ」
不思議ねぇ、まったく違う言葉を使ってるのに、会話ができてるなんて
緑ゴーレムがこっちを向いた。

「えっとです、まず、私の名前は翠星石、ローゼンメイデン第三ドールですぅ。
 はじめましてですぅ、ちんちくりん」
「ち、ちんちくりんなんかじゃないわ!
 わ、わたしは・・・我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。あなたは私の言葉が分かるのね?」
「もちろんですぅ♪それでは、真紅もジュンも待ってるですから、こっちに」
と言って部屋を出ようとした緑ゴーレムは、ふとこちらを振り返った

「それと、私たちローゼンメイデンはゴーレムなんかじゃないです!
 れっきとした人形ですぅ」
「そ、そうなの?あたしも、ちんちくりんじゃなくて、ルイズよ
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
「分かったですぅ。それじゃルイズさん、こちらへ来やがれです」
「き、きやが・・・」
なんだか頭が痛い

だが、この程度の痛みは、まだ序の口だということを、ルイズはまだ知らない


桜田家の応接室に、夕日が差し込んでいる
ルイズの寄宿舎の部屋より狭い部屋に、様々なモノが詰め込まれている
どれもこれもルイズが見た事のないモノばかりだ
よく見れば、沢山の人が来て、そして既に帰った後だということが分かったろう。

だが、今のルイズにそんな事を気にする余裕はなかった
テーブルを挟んで座る真紅・翠星石、そしてジュンを睨んでいた
紅茶を運んできたのりは、おろおろしていた


「か・・・帰れないって、帰さないってどういうこと!?」
バンッ!っとルイズは机を叩いて立ち上がった

「簡単な事よ、あなたは使い魔としてジュンと私が欲しいのでしょう?
 でも私たちはこの家に帰りたい
 だったら、あなたがこの家に来ればいいのだわ
 これで全て解決ね」
真紅は自分用の小さなティーカップで、悠々と紅茶を飲んでいた

「ば!バカ言わないで!?私だって家に帰らなきゃいけないのよ!!」
「どうやってですぅ?」
翠星石は悪女のような微笑みで尋ねた。

「ど、どうやって、どうやってって・・・それは、あなた達なら・・」
「うっせーなー。なんで僕等がそんなメンドクセー事しなきゃいけねーんだ?
 第一、ここに来るまでにどんだけ僕が力を使ったか、分かんないクセに」
ジュンはそっぽを向いて、吐き捨てるように言った

「 ̄_kご(^_;・・・km」
のりがなんとか彼らを仲裁しようと必死になっている
 翠星石の通訳のおかげで大体の話は分かるが、いかんせんルイズの言葉が話せない。おかげで言いたい事が伝えられず困っている

「そ、そんな・・・さ、桜田ジュン!我が使い魔よ!」
ルイズはジュンをキッと睨み付けた
「・・・んだよ」
ジュンはじろっとルイズを見た。
「あ、主としての命令です!私をハルケギニアに送り返しなさい!」

ジュンはゆっくりとルイズに向き、ハッキリと言った。

「やだね」

「な!?主の命令が聞けないっていうの!?」
「主の命令を聞かなかったら・・・何だ?」
「な、何だって、その、あの・・・」

ルイズは自分の状況をよく考えてみた。いや、考えるまでもなく絶望的だった


 杖は無い、部屋に置いてきてしまった
 あっても魔法は爆発するだけ。爆発で彼らを死なせたら、本当に帰れなくなる
 いえ、仮にまともな魔法を使えても無駄。時空を渡る魔力すら持つ人形。それも2体。スクウェアクラスでも勝てるかどうか
 使い魔への衣食住の提供も出来ない。自分の分すら、ここにはない
 私はこの世界の言葉すらしゃべれない。ジュンや真紅が話せるのは、おそらくルーンの力。ルーンと指輪を通して会話しているから。だから、あの女の言う事も分からない
 ルーンの精神支配も妨害されてる。いえ、妨害されているからこそ、私は無事なんだ。もし、本当にルーンの精神支配が効いていたら、人形達が、ルーンを消すために、私を殺そうとする
 どっちにしても、彼らにとって邪魔なルーンの主である私を生かしておく理由が、ない

 私は、この世界では、生きられない。
 まさか、まさか今すぐにでも・・・こ、殺される!?

翠星石が邪悪な笑顔と共に、更にダメ押しをした
「ようやく分かったようですねぇ、ちんちくりーん♪
 今、お前の命は我々が握っているのですよぉ~。
 さぁ~あ、分かったら今からこの私を「翠星石様」と呼ぶのです!
 あなたは我々の使い魔、いいえ!奴隷となるのでぇ~~~す♪」
翠星石がテーブルの上に立ち、おーほっほっほっほ、と高笑いをした

ルイズは、力なく床に座り込んだ
うなだれたまま、ピクリとも動かない


そして、しばらくの後


「・・・ごめん、なさい・・・」
ルイズは、力なくつぶやいた

「あぁ~~んん?何か言ったですかぁ~~??」
翠星石がいやらしい笑顔と共に、わざとらしく耳を寄せる

「ごめん・・なさい、本当にごめんなさい!どうか、許して下さい!!
 こんな、こんな事になるなんて思わなかったんです。
 使い魔にしようとしたこと、謝ります。本当にごめんなさい
 だから、だから、助けて、下さい。お願い・・・しま・・・す・・・」

ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、ルイズは必死に謝った

それを見たジュンと真紅、そして翠星石も、困った顔で見合わせた
そして、のりが三人の頭を、軽くぺしっとひっぱたいた
「(-lい-)6^_^;7」
「分かってるよ、ねえちゃん。ちょっとやりすぎたよ」
「ええ、そうね。そろそろ許してあげましょう」
「ふふふ~ん、感謝するですよぉ、ルイズさん」


三人ともさっきとはうってかわって優しい笑顔でルイズを見つめた

ルイズは、涙と鼻水でクシャクシャになった顔を、恐る恐る上げた
「エグッウッ、あ、あ``の``、それって、ゥッ、もじがじで」

真紅は優しく微笑み、ルイズに語りかけた
「ええ、最初からすぐに送り返すつもりだったわ。
 その前に、あなたがジュンにしようとしていた事を反省してもらおうと思ったの」

ジュンもニッコリ微笑んだ
「まったくだよ。いきなり呼びつけて、無理矢理洗脳して、命がけでただ働きしろ?
 ルイズさん、その理不尽さはよく分かったでしょ。もうこんなことしちゃダメだよ」

翠星石は、エッヘンという感じだった
「それじゃ、善は急げです。さっそくハルケギニアに向かうです!
 道は人工精霊達みんな知ってるので、遠いけど大丈夫ですよ」

「あ``、ありがどうございばずぅ!」
 ルイズはジュンや真紅、翠星石にのりにまで抱きついて、泣きじゃくりながらお礼を言い続けた。ルイズに抱きつかれて真っ赤になってるジュンを見て、真紅と翠星石がこっそりジュンをつねったりもしたが。


二人につねられて、ようやく我に返ったジュンが、ルイズに話し始めた
「それでねルイズさん、帰るにあたって、一つお願いがあるんだ」
「は、はい。なんでしょうか?」
ルイズはジュンに敬語で尋ねてしまった。もはや貴族のプライドもあったものではない
「交換条件って言うワケじゃないんだけど、このお願いはルイズさんにも得だと思う」
「はい、あの、私が出来る事なら、なんとかします」
「簡単な事なんだ。実は・・・」
ジュンは、ルイズの瞳をまっすぐ見つめた。

「実は、僕をルイズさんの使い魔にして欲しいんだ」

ルイズは、自分が何を言われたのか、まったく分からなかった
自分が最も望んだ言葉であるにもかかわらず





「おはよう、ルイズ」
「おはよう、キュルケ」

寄宿舎の部屋を出た所で、むせるような色気を放つ巨乳の女に出会った

「あなたの使い魔って、それ?」
平民にしか見えない少年を指さして、バカにした口調で言った
「そうよ」
「あっはっは!ホントに人間なのね!すごいじゃない!
 サモン・サーヴァントで、平民を喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。
 さすが、ゼロのルイズ」
「ええ、すごいでしょ♪ほら、自己紹介しなさい」

ルイズに促された少年は、一歩前に出てキュルケの真正面に立った
「初めまして、僕は桜田ジュンと言います。
 ルイズさんに召喚されて使い魔の契約を結びました。
 どうかヨロシクお願いします」
そう言って、ペコリと頭を下げた。

「え?えーっと、まぁいいわ。
 あたしはキュルケ、微熱のキュルケよ。こっちがあたしの使い魔のサラマンダー
 フレイム~いらっしゃぁ~い」
と喚ばれて、キュルケの部屋から出てきたのは、巨大な火トカゲだった
「うわぁ!真っ赤な何か!」
ジュンは慌てて後じさった

「傍にいて、熱くないの?」

 いきなり、あらぬ方向から女性の声がした
 キュルケはその声の主を捜した。キョロキョロ周囲を見回って、ようやく足下に小さく紅い人影を見つけた。
 それは、昨日噂になっていた人形だった。

「あら、この子って確か昨日のお人形よね?
 結局この子ってなんなの?」
「そうそう、この子も自己紹介しなくっちゃね」
紅い人形はドレスの裾をつまみ、ちょこんと頭を下げて名乗った
「初めまして。私は真紅。ローゼンメイデン第五ドールであり、ジュンの人形です。
 お会い出来て光栄ですわ。微熱のキュルケさん」

ジュンの人形、という言葉を聞いて、キュルケは唖然としてしまった

そんなキュルケを無視して、ルイズは自分の部屋へ声をかけた
「それと、ほら、おいで。あなたも自己紹介しなさいよ」
その声の先には、ドアに隠れている小さな影があった

「だ、大丈夫ですかぁ?噛みますかぁ?」
「大丈夫よ、使い魔は主の命令もなく襲いかかったりしないわ
 ほら、こっちへいらっしゃい」
ルイズに言われて、ようやくチョコチョコと走ってきたのは、緑の服の人形だった
ジュンの足に隠れながら、こわごわキュルケと火トカゲを見上げている

オッドアイの、小人か何かにしか見えない人形は、顔だけ出して自己紹介した
「あ、あのですねぇ・・・私は、翠星石、ですぅ
 ローゼンメイデンの第三ドールでしてぇ、ジュンの人形です」
そういってすぐまた隠れてしまった


「ちょ、ちょ、ちょっとルイズ!」
キュルケはようやく我に返って、歩き去ろうとするルイズ達を呼び止めた
「あ、あんた、その人形達、一体!?」
「ジュンの人形って、本人達が言ってたでしょ」
「ちょっと待ってよ!それってあんた、まさか、使い魔をもつメイジを使い魔にしたってことなのぉ!?それに、第三とか、第五とか、いったいどんだけいるのよ!!」
「さぁ~ねぇ~、ウフフフ♪そんなことより、早く朝食にしましょ」
ルイズ達はキュルケが叫ぶ質問達を無視して、歩き去った



「どうだ?真紅、翠星石」
「ダメですぅ、この辺にローザミスティカの気配はないですぅ」
「やっぱり最初の広場から探しましょうか。
 くんくん探偵でも言ってたでしょ?捜査の基本は現場だって」
「そう、まぁ焦らず行きましょ。それに、やることは他にも沢山あるんでしょ?
 動かない人形さん達を直すための、魔法の勉強とか
 水銀燈、だっけ?その人形のためにお薬探すとか
 とにかくまずはご飯よ♪エネルギー補給しなきゃ、なんにもはじまらないわよ」
そんな話をしながら、彼らは食堂に向かっていた



 蒼星石と雛苺のローザミスティカが見つからないのだ
 今現在確認されている4体のローゼンメイデン。その誰も、蒼星石と雛苺のローザミスティカを持っていなかった。戦闘があったnのフィールドを始め、様々な場所を探したが、見つからなかった。
 ジュンは、薔薇水晶との戦いの後、お父様が6つのローザミスティカを持っていたのを見ていたという。そして、お父様が「蒼星石と雛苺の事は、自分たちで解決しなさい」との言葉を聞いている。
 では、二人のローザミスティカはどうなったのだろう?

 皆が考え抜いた末に出した答えは、「サモン・サーヴァント」。
 二人のローザミスティカは、それぞれの体に戻るか、他のローゼンメイデンの誰かに宿るハズが、真紅・ジュンと同じくハルケギニアに召喚され、迷ってしまったのでは?
 想像の範囲を超えるモノではないし、この広大なハルケギニアからどうやって探せばいいのか。雲を掴むような話だが、今の真紅達には、他に可能性を思いつかなかった。

 だが、異世界であるハルケギニアを探索するには、どうしてもバックアップしてくれる人物が必要になる。確かな身分もないと、何をするにもどこへ行くにも不便だし、あらぬ疑いをかけられたりもする。

 そこで思いついたのは「使い魔」という身分だった。


「さて、ジュン。あんたたちに協力してあげるんだから、このルイズ様の使い魔として、主人の顔に泥塗るんじゃ無いわよ!」
「そうね、下僕の不始末は主の不始末。ジュン、気をつけてちょうだいね」
「そうですよぉ!ただでさえチビなんですから、しっかりしないとナメられるです」
「な、なんでみんなして俺を下僕扱いなんだよ!?」
「だって、それが事実なんですもの。ねぇ、翠星石?」
「そうですぅ。ねー、ルイズ♪」
「まったくよねー♪みんな良くわかってるわね~☆」
「お、お前等・・・」
 ジュンは、これからの地球・ハルケギニア二重生活を思うと、頭が痛くなってきた。ついでに、往復のために吸われる力の量を考えただけで、疲れてきた。
 ルイズは絶好調な上機嫌だ。

 やったわ!とうとうキュルケにぎゃふんと言わせたわ!!あたしついにやったのよ!
 さぁこれから忙しくなるわよぉ~。
 この子達、みんなにたぁっぷり見せびらかせなきゃね~えへへへへ
 ジュンには魔法知識たっぷり教えて、主人の有り難さを教えてあげるわ♪
 それでっそれでっこの子達連れてお買い物とかして
 あ、平民のジュンには剣が必要ね。片手剣、やっぱりレイピアかな
 服もこの世界のモノがいるわね、特に人形達にはかぁわいいの買わなきゃ♪
 えと、それからそれから・・

 ルイズはスキップで空でも飛びそうだ。




さてさて、これから彼らはどうなりますことやら
それは異世界をまたにかけた冒険譚か、はたまた血濡れの悲劇か
道化の人形劇においてか
王宮の歴史書においてか
いつか語られる日もありましょう

           『薔薇乙女も使い魔   プロローグ』   END




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