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ZEROMEGA-1


アルビオンの空軍基地ロサイスから北東に50リーグほど離れた場所にウエストウッドと言う村がある。
アルビオン王国では王党派と貴族派が激しい戦いを演じていたが、その戦火もまだ森の中にある小さな村には届いていない。
麻の如く乱れた国の中で、ウエストウッドはつかの間の平穏を満喫していた。

森には小鳥達のさえずりが響き、湖の澄んだ水面の下では魚達が遊ぶ。
その湖の岸に佇むものがいた。
黒い奇妙な鎧に身を包んだ青年であった。
朴訥そうな顔の中にある黒い瞳がじっと湖面を見据えている。
手の平を水面から1サント離れた場所に掲げ、まるで何かを探るように腕を左右に動かす。

突然、青年が鋭く息を吐きながら、手の平を水面に押し付けた。
次の瞬間、青年の手を中心に水面が一気に60サントあまりも膨れ上がる。
盛り上がった水は波紋となって湖面を走り、岸にぶつかって弾け飛ぶ。
雨のように降り注ぐ水滴を浴びながら、青年はじっと湖の表面を見詰めつづける。

やがて、一呼吸するほどの時間が立った後。
一匹また一匹と気絶した魚達が腹を上にして水面に浮かんできた。
それを見た青年はようやく表情を動かし、

「……まあ、こんなものだろう」

唇に淡い笑みを浮かべながら、特に太った魚を選んで傍らに置いてある籠の中に放り込んだ。



約30分後、籠一杯の山菜や魚を持って帰ってきた青年が目にしたのは、子供たちと戯れる巨大な金属の塊の姿だった。

「そぉーれ、もういっちょお♪」

重二輪、電磁力で走る巨大なバイクが車体を小刻みに前後左右に揺らす。
その上では子供たちが振り落とされまいと必死にしがみ付いている。
小さな指で必死にハンドルを握り締めていたが、それも長くは持たなかった。
ついに耐え切れなくなった子供たちは次々に座席から滑り落ちる。
しかし、小さな体が地面にぶつかる前に、バイクから飛び出した金属の触手が優しく彼らを受け止めた。

「はい、おしまい。次にロデオごっこに挑戦する子は手を上げて」

しかし、残った子供たちが手を上げる前に、黒い手袋に包まれた手がバイクの頭を抑えてその動きを止めた。

「もう、そのぐらいにしておけ、タイラ。子供たちに怪我をさせるつもりか?」

穏やかな、まるで年下の兄妹に話し掛けるような声で青年が言った。
すると、バイクの上に若い女の子の立体映像が現れ、

「落ちたら私がちゃんと受け止めているし、怪我をしないように周りに干し草を敷いてあるから大丈夫だよ」

拗ねたような顔をして、青年を見上げる。
周りにいる子供たちも「そーだ。そーだ」とか「もっとやりたい!」とか、「ぼくまだやってないよ!」と言う風に賛同の声を上げた。
しかし、青年は子供たちや幻の少女の言葉にも表情を変えず、静かに首を横に振った。

「駄目だ。万が一お前が倒れこんで子供たちを下敷きにしたらどうするんだ?」
「もう、ゴウは心配性なんだから。ねえ、テファも何か言ってあげなさいよ」

突然話題を振られて、それまで微笑ましく子供たちとバイクが遊ぶのを見ていた少女は慌てた。

「あ……そうね。でも、ゴウさんの事にも一理はあるし、もうそろそろ止めたほうが良いと思うわ」
「ええ、不公平だよ。テファもさっきまで私に乗って遊んでいたのに!」

タイラと呼ばれた立体映像の少女が拗ねて口を尖らせる。
子供たちも少女にあわせて、一緒にぶーぶーと不満の声上げた。
その様子を見て苦笑いを浮かべていた青年はふとティファが何か言いたそうな様子でもじもじと自分の顔を見詰めている事に気付いた。
姿勢を正し、彼女の方に向き直って言った。

「ただ今、テファ」
「お帰りなさい、ゴウさん」

頬を薄く紅色に染めながら、ティファニア・ウエストウッドは自分の使い魔、東亜重工製合成人間、丁五宇(ひのと ごう) に微笑みかけた。


◆    ◆    ◆


そして、ちょっと登場人物の紹介をば。

「丁五宇」
東亜重工の合成人間。
登場から僅か6ページで退場。
と言う他の兄弟たちの追随を許さない影の薄さを誇るナイスガイ。
ちなみに私の作品出てくる彼の能力はほとんどオリジナルになる予定です。

「ヒノト・タイラ」

五宇の相棒、巨大バイク重二輪に搭載された人工知能。
登場3ページにして自分の車体を失う。
作者の力不足により、拙作に登場する彼女はほとんど別人…(。。;

「ヒグイデ」

五宇を登場から3ページで瞬殺した最強のイケメン。
今のところ、原作では最強の白兵戦能力を誇る。
残念ながら拙作には登場しない。



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