あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

異世界BASARA-20


大食い大会は幕を閉じた、結果は…1枚差でタバサの逆転勝ち。
賞金はタバサの元に渡った。
その賞金を持って彼女が向かったのは、街の本屋だった。

「ありがとうございましたー!」
店員の声を背に受けながら、タバサが沢山の本を抱えて出てくる。
店の外ではキュルケと利家が待っていた。
「どう?お目当ては見つかった?」。
キュルケの問いにタバサはコクリと頷く。
「でも、それ持って帰れるの?馬に乗れないんじゃない?」
両手で本を抱えているタバサを見てキュルケは言った。
確かにこのままでは馬に乗る事は出来ないが、タバサは表情1つ変えない。
「大丈夫」
タバサがこう言うのだから心配はないだろう…

さて…これからどうしようか…キュルケは考える。
大会は終わったがまだ時間はあるし、何処か店を覗いてもいいのだが…
「キュルケ殿、この世界にも鍛冶屋はいるのか?」
考え事をしていると、利家が横から話し掛けてきた。
「武器を売っている店ならあるけど…見に行きたいの?」
「うむ、この世界の刀や槍を一度見ておきたいからな!」
食べ物の事しか頭にない男だと思っていたが、ちゃんと侍らしい部分もあったようだ。
「じゃあその店に行きましょうか。確か…」
「こっち」
いつの間にかタバサに先導されながら3人は路地裏に入って行った。


「あそこ」
しばらく進んでいると、剣の形を象った看板の店が見えてきた。
店の前に来た3人だったが、扉に張り紙が張ってあるのに気づく。
利家が見てみるが、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。
代わりにタバサが張り紙の内容を読み上げる。

「…赤くて半裸の人お断り…」
「えぇ!?どうしよう!それがし入れないんだって!」
「あなたは赤くないから大丈夫でしょ」
「あ、そうだな。それがし赤くないからな!」

「いらっしゃ……」
利家が武器屋に入ると、なぜか店主に複雑そうな目で見られた。
「あなたがあんまり恥ずかしい格好をしてるから困ってるわよ?」
「何!?それがしの裸が恥ずかしい!?」
自分の事を言われて利家は素っ頓狂な声を上げた。
もしかして自分の姿が普通だと思っているのだろうか。
「い、いえ…ついさっきも変わったお供を連れた貴族のお嬢様が来たもので…」
「さっきの張り紙の?でもそんな変なお供を連れた貴族なんて…」

赤くて半裸…そんな変なお供を連れた貴族……まさか…
(ルイズかしら?あの娘何かと騒ぎを起こすわねぇ…)

武器も見終わり、店を出た頃には日が傾きかけていた。
「そろそろ帰らないと…で、タバサはどうするの?」
馬に乗っているキュルケと利家に対し、タバサは馬で来た様子ではない。
「…タダカツ」
彼女はただ一言、彼女は自分の使い魔の名を呟いた。


すると空の一点が光り、徐々にそれが地鳴りのような音を上げながらタバサの元に降りて来た。
2メイル、いや3メイル近い巨体を鎧で覆った男、本多忠勝である。
タバサは持っていた本を忠勝に渡すと、自身は肩に登る。

「戻ってタダカツ」
「…!…」ヴイィィーン!!
タバサの言葉に機械音で応えると、背中から加速装置を起動させる。
そして、スピードに重点を置いた「機動形態」へと変形した。
「!…!」ブオォン!!
青い火炎を噴き出しながら飛び上がり、見る見る内に忠勝とタバサの姿は小さくなっていった。

さて、馬を走らせて学院に戻ってきたキュルケと利家。
到着した頃にはすっかり夜になっていた。
「お、おお前田殿にキュルケ殿。そなた等も遠出をしていたのか?」
自分の部屋に向かっていると、廊下で正座させられている幸村がいた。
ついでに何やら鞭を持って怒っている様子のルイズも。
「どうした、幸村が悪戯でもしたのか?」
「違うわよ、ちょっと武器屋に1人にしておいたら騒ぎを起こしたの!」
やはりあの張り紙の“赤くて半裸”とは幸村の事だったようだ。
「しかしながらルイズ殿!いきなり剣が喋り出せば誰でも驚くのは当然でござる!」
「剣?」
見ると、幸村の座っている前に古びた剣が1本置かれている。
この剣が喋ったというのか。
利家はその剣を手に取った。
「…幸村、嘘は駄目だぞ。そんな事があるわけ…」


「おでれーた!格好は変だがお前も中々の達人だな」


剣が……喋った。


「おおおお!?本当に喋った!!」
南蛮野菜を見た事のある彼でも、喋る剣は流石に驚いたようだ。
利家は珍しそうに剣を色々と弄ぶ。
「この国には不思議な物が一杯あるな。ところで幸村、これの名前は?」
「うむ、出流腐麟牙亜と言うらしいぞ」
「相棒、なんか変な風に覚えてねぇか?」

「あれって…もしかしてインテリジェンスソード?あんたまた妙な物を…」
「本当は買う予定じゃなかったのよ。なのにこいつが自分を買えって…」

「ユキムラが店で暴れたから断れなかったのかしら?」
キュルケの嫌な言葉がルイズの神経を逆撫でした。

「ご主人様がいなくて寂しかったのよ。酷い事するわよねぇ」
キュルケはそう言いながら幸村の顔を掴むと自分の胸に当てて抱きしめる。
幸村はというと案の定、顔から蒸気が出そうなほど真っ赤になっていた。
「ツ、ツェルプストー!人の使い魔にまで手を出さないで!」
「なぁに?私は主人に振り回されている使い魔を慰めてあげてるんじゃない」
キュルケはさらに幸村を強く抱きしめる、そして幸村の顔がさらに赤くなった。

「キュキュキュルケ殿ははは破廉恥にも程があブヘッ!!!!」
抗議の声を上げようとした幸村だったが、それよりも早く限界が来てしまったようだ。
「…なぁ裸の大将、相棒って女と付き合った事ねぇだろ?」
「うむ…無いだろうな…」


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