あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ドラが使い魔-6

「勝っちゃったのう…」
「勝っちゃいましたね…」
大鏡に映し出された光景を見てオスマンとロングビルは顔を見合わせる

「見ましたか!見ましたかお二人とも!やはり彼はガンダーr(ry」
「「うっさいコッパゲ自重しろ」」
地面にのの字を書いていじけるコルベール。本当にこの人教師なんだろうか
それを華麗というか素敵にスルーして二人は再び鏡に目を向ける

「…しかし、凄いもんじゃのう。「ドット」とはいえ、あのグラモンのバカ息子を叩きのめすとは」
「ええ、ミスタ・コルベールの言う通り、本当に伝説の…」

―――ッキィン

「む?」
「え?」
鏡から聞こえてきた音に目を向けると

『お、折れたァ!?』
第一話のブランク体龍騎のような事になっている、エル・マタドーラの姿がそこにあった

「…………」
「…………」
「……伝説の、何じゃね?」
「………聞かなかったことにして下さい…」
「……うむ、わかった…」
「…………」
「…………」
会話のあとに訪れた沈黙は、痛かった
とても、痛かった


話はいきなりすっ飛んで虚無の曜日
ルイズとマタドーラの二人は、並んで学院の廊下を歩いていた

「いや、悪いなぁルイズ。俺のために無駄な出費させちまって」
「べ、別にあんたのために買ってあげるんじゃないからね!武器のない使い魔なんて
 しまらないから 特 別 に 買ってあげるんだからね!!」
礼を言うマタドーラと、己の存在意義とも言えるツンデレっぷりを発揮するルイズ
どうでもいいが、この作品のルイズ、ツンデレ分が少ないように思えるのは気のせいだろうか
と、そこに

「やあ、マタドーラにミス・ヴァリエール、二人して外出かい?」
「…おはよう、ギーシュにモンモランシー」
「よう、ギーシュ。まぁ、そんなもんだ」
女子生徒―― モンモランシーと言うらしい ――を連れたギーシュが親しげに挨拶をしてきた。マタドーラもそれに親しげに言葉を返す
何故、決闘をしたのにこんなに仲がいいのかと疑問に思う読者もいるだろう
その訳は、あの決闘のあと、マタドーラに二股した女子生徒(モンモンとケティ)とシエスタ、そしてルイズに
ギーシュが謝罪させられたところまで遡る


「お前、自分はバラだから多くの女性を楽しませるとか言ってるらしいがそいつは大きな間違いだ。
 いいか、よーく聞け。バラの「花」ってのは男がなっちゃあいけねぇんだ。男がなるべきなのは「花」じゃあなくて
 バラの「棘」だ。美しい「花」を守るための「棘」だ。バラってえのは遠くから見れば美しいもんだが
 手に取ってもっと良く見てみたいと思ったら鋭い棘の生えた茎に触らなきゃならねえ。普通の花は簡単に摘まれちまうが
 バラの花は摘もうとすると棘が刺さる。「棘」である「男」が「花」である「女」を摘もうとする男から守るからだ
 一人の女性を守ろうとする心が武器になり、盾になるんだ。二股なんかする男は「棘」じゃなくてただの「ささくれ」だ
 「ささくれ」も手を傷つけることはできるが、「棘」ほどの武器にはならねぇ。それどころか「花」にとっても邪魔だから
 取られちまうもんだ。そんなモンになっても意味ねぇだろ?だから男は「花」じゃあなく「棘」になるもんなんだ」
この言葉にひどく感動したギーシュは「弟子にしてくれ」とマタドーラに頼むも

「ヤだよ面倒くせえ」
と、あっさり提案を蹴られて落胆したが

「…ま、今までの自分の行動を恥じてそう言ってんなら、友達ぐらいにはなってやれるぜ?」
という彼の言葉に、喜んでそれを受け入れ現在に至る、というわけだ


「ちょっと剣を買いに、な」
「ああ、このあいだの決闘で折れてしまったからね。アレは僕の責任でもあるし
 よかったら僕が錬金で…」
「せっかくだけども、断らせてもらうぜ。これだけはその場しのぎならともかく
 長い間使うものだから、自分で見て、触れてみないと解らねぇからな。」
「そうか…まぁ、しかたないな。君にいい剣が見つかることを祈ってるよ」
「おう…すっかりお前も「棘」らしくなったな。そっちの「花」を摘まれないようがんばれよ」
「もちろんだとも!僕の「花」は…モンモランシーは誰にも摘ませはしない!」
「アアン、ギーシュったら…」
マタドーラの言葉に右手で彼女を抱き寄せるギーシュと、顔を紅くし、頬に手を当て
いやんいやんと、まんざらでもなさそうに首を振るモンモランシー。

どう見てもラヴラヴカッポーです。本当にありとうございました

ギーシュたちと別れたあと、厨房でシエスタから手作り弁当を貰い、いろいろな経路を通過して
マタドーラとルイズはトリステインの城下町にあるブルドンネ商店街へとたどり着いていた

「うへぇ…ずいぶんと狭いな、ここ。本当に大通りなのか?」
「ええ、そうよ。宮殿につながる道でもあるからいつもこれだけ混んでるのよ」
「なるほど」
二人はそんな会話をしながら人の間を縫うように進んでいく

「これだけ人が多いとスリは楽だろうなぁ」
「財布は取られないようにしてよ」
「大丈夫だって。四次元ポケットに入れてあるから、取られる心配はねぇよ」
「ならいいけど…落ちぶれたメイジなんかがスリをやってるときもあるから気をつけなさい」
「へーい」

――まぁ、マタドーラならメイジ相手でも大丈夫かもね

そんなことを思いつつ、ルイズは目的の場所を探す

「ビエモンの秘薬屋の近くだから…あ、あった」
探していた武器屋が目に入ると、マタドーラをつれてそこに入っていく

「へい、らっしゃい!」
ドアを開けると店主らしき男がカウンターからそう言った

「使い魔のための武器を買いに来たんだけど…」
「ああ、最近物騒ですからねぇ」
そんなことを話すルイズと店主をよそに、マタドーラは店の奥へと進んでいく

「剣、剣…っと、あった」
目当ての品である剣の立てかけられたコーナーにつくと見回し始める
ふと、立てかけられた一本の剣を持って振ってみる。左手のルーンが輝き、力が湧いてくる感覚が伝わってくる

「やっぱり、なんか違うな…」
その後も、何本か剣を振ってみるが、しっくりとくるものは見つからない
そして、とうとう最後の一本となった。錆だらけでとても丈夫そうには見えないものだったが、マタドーラは何かを感じた
それを手に取ろうと手を伸ばす…と

「おい、おめぇ」
「……へ?」
いきなり「剣」に話しかけられた

「お前…喋れんのか?」
「おうとも。インテリジェンスソードのデルフリンガー様よ。それよりおめぇ
 早いところ俺様を手に取りやがれ」
「いや、言われなくてもそうするつもりで…!?」
「剣」…いや、デルフリンガーの言葉に応じて剣の柄を握る
今までと同じく、左手のルーンが輝き、力が湧いてくるのが伝わる。が今度はそれだけではなかった

「馴染む」のだ。

まるで、何年も使い込んできた剣のように、デルフリンガーは手に実に馴染むのだ

「へぇ…その手のルーンを見たときからなんとなく思ってたが、やっぱりお前さん、「使い手」か」
「「使い手」…?」
「ん、俺もよく覚えてないんだけどよう…とにかく、おめ、俺を買え」
「まぁいいけど…おーいルイズ!」
店主にエキュー金貨で二千、新金貨で三千もする大剣を(三百しか持っていないにもかかわらず)買わされかけていたルイズは
マタドーラの言葉に振り返る

「何よ?」
「こいつを買ってくれ」
そう言ってデルフリンガーを差し出す

「よう、店主。久しぶりだな」
「げ、デル公…」
デルフの声にあからさまにいやな顔をする店主

「これって…インテリジェンスソード?」
「へぇ、ですが商売の途中でなんだかんだ客に文句垂れるモンで、扱いに困ってたところでさ」
しげしげとデルフを見ると、ルイズはマタドーラに問いかける

「錆びてるみたいだけど、これでいいの?」
「ああ、これっ位の錆ぐらいなら何とか落とせるぜ」
ふうん、と口元に指を当て、考え込んでいたルイズだったが、暫くして

「これ、幾ら?」
と、店主に聞いた

結局、厄介払いも含めてたった百で購入できたことだけ述べておく

「もう戻ってくんじゃねぇぞ、デル公!」
「俺は出所した罪人かよ!言われたって戻ってきてやるモンか!」
店主とデルフリンガーはそんなことを言いながら互いに別れを告げた

「ふん…ところで相棒、お前の名前はなんていうんだ?」
「俺か?俺はエル・マタドーラだ。よろしくな、デルフリンガー」
「デルフでいいぜ。ま、何はともあれこちらこそ…」


ドラが使い魔 「よろしくな、相棒!」

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