あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

虚無(ゼロ)しんぼ

アルビオンの城内にて。

説得を拒むウェールズに業を煮やしたルイズは、使い魔の山岡士郎に知恵を借りようとするが
当の山岡は突然、食べさせたい料理があると言い出し、ウェールズに厨房を使う許可を求めたのだった。
一国の王子に不遜な、などと憤りつつも今までの経験からそれを黙認するルイズ。
実を言うと、意気消沈していたこともあって彼女はロクに物を食べていなかったのだ。

そしてしばしの時が経ち。
厨房の外で待つルイズとウェールズの間に微妙な気まずさが漂い始めた頃、椀を抱えた山岡がやってきた。

「ちょっと、遅いわよシロウ!」
「まあまあ、とりあえずこれを食べてみてくれ」

そういってルイズとウェールズに渡された椀には、
麦粥か何か、半固体のスープに鈍い色のペーストのようなものの乗った、
お世辞にも貴族の食べ物に相応しいとはいえない、粗末な見目の料理が入っていた。
この男は一国の王子にこんなものを、とルイズは顔を上げたが、
そこに見えたのは、先ほどまで何か達観したような微笑みを浮かべるだけでしかなかった
ウェールズの、どこか喜色の混じった驚き顔であった。

「こ、これはまさか!?」

「アンリエッタさんから聞いたよ。
 あなたは食卓に出されるような豪華な食事より
 その裏でコックたちの食べるまかない料理の方を好んでいたと」

「た、確かにそうだ。王族である身として恥ずべきことではあるが、
 散々毒見のされて冷め切ったものばかり食べてきたせいか、
 どうにも豪華な食事というものに抵抗があってね……
 他所のパーティに出る裏で、そこの厨房のまかないを食べることが趣味になっていたんだ」

「まあ! そんな、ウェールズさまが!」

「大使どのには恥ずかしいところを知られてしまったかな。
 しかし、なかなかこれも切実な話なのだよ、ミス・ヴァリエール」

「アンリエッタさんと居たときにも、ちょくちょく厨房に顔を出していたそうだね」
「ああ、そしてこのまかない……僕について来たアンと二人で食べたのでね、今でも覚えているよ」
「姫さまもご一緒に!?」

「彼女もそのときのことをよく覚えているそうでね。
 今回の料理はそのときの、二人で食べたまかない料理を再現させてもらった」

「それにしても君、どうやってこの料理を?」
「確かに。アンリエッタさんから二人で食べたまかないの話は聞いたが、
 それだけでこれを再現できるほどに情報があったわけじゃない」

「なら、どうして」
「これは全くの偶然だったんだが……
 当時のまかないを作ったのは……今は魔法学院で料理長をしているマルトー氏だったんだ」

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