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ゼロの使い魔・ブルー編-10

「ミス・ヴァリエール!?」

シュヴルーズが、驚きの声を上げる。

「何をしているのですか、あなたは生徒ではないですか!」
「誰も掲げないじゃないですか」
「いや、ミスタ・ギトーが……」
「一人で行かせる気ですか?」

そこまで言われて、流石に黙り込む。
そのルイズの様子を見て、キュルケも杖を上げる。

「ミス・ツェルプストーまで」
「ルイズ一人には任せられませんわ」

いつの間にか、タバサも杖を上げている。
キュルケはそれを見ると言う。

「タバサ、あなたは良いのよ」
「心配」

キュルケはタバサのその返事に感動したようだった。
ルイズも彼女の申し出に礼を言う。

「ありがとう……」

そんな3人の様子を見て、オスマンは笑った。

「そうか、やってくれるのだな!それでは頼むこととしよう!」
「オールド・オスマン!私は反対です!生徒達を危険にさらすなど、教師のすることでは――」
「本当にそう思っているのなら、君が行くかね?ミセス・シュヴルーズ」
「い、いえ……私は……ちょっと体調が」
「彼女たちは若くして優秀なメイジだ。
 ミス・タバサはシュヴァリエの称号を持つと聞いておるが?」

その言葉を受けて、キュルケはタバサに聞いた。

「本当なの?」

タバサは無言で頷く。


「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を何人も輩出した家系の出で、
 彼女自身も強力な火のメイジだと聞いておる」

キュルケは得意げに髪をかき上げた。
ルイズは次は自分の番だと推測して、ちょっと期待していた。
けど、現時点で彼女に褒めるところを見いだせなかったオスマンは、お茶を濁すことにした。

「えー……そう、ミス・ヴァリエールは優秀なメイジを数多く輩出した
 ヴァリエール家の息女で、あー、そうだ、うん。
 将来有望なメイジと聞いている。それに、彼女の使い魔はだ」

一度咳払いをして、オスマンはブルーを見つめながら言った。

「平民でありながら、あのグラモン元帥の息子である
 ギーシュ・ド・グラモンと決闘し、勝ったという話だが?」
「そうですぞ!何せ彼はガンダー……」

一  \  __  /  撃
   _ (m) _  ピコーン
      |ミ|
   / `´  \
     (#゚∀゚)    羅刹掌!
    ノヽノ |
必    < <    殺

「チェストォォォ!」
「ヤッダバァァァァァァ!?」
「おや、いきなり吹っ飛ぶとはどうしたのかねミスタ・コルベール」

素知らぬ顔をするオスマンに、激しく咳き込みながらも何とか返すコルベール。
ちなみに他の人には一撃必殺の文字が目隠しになったらしい。

「い、いや今のは……い、いえ、何でもありません!」
「とにかく、この3人に勝てる自信がある者がいたら、前に出たまえ」

出たら即刻修正しそうな雰囲気を漂わされながら言われても。
まぁともかく、誰も前には出なかった。
誰も出ないことを確認すると、オスマンはブルーを含んだ4人に言う。

「では、魔法学院は、諸君らの努力と、貴族としての義務に期待する」
「……杖にかけて!」


馬車が路を行く。
車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。

「少し聞きたいのだが」

ギトーが、後ろの座席……というよりは、荷台にいる生徒達に話しかける。

「何故私が御者をやっているのだ?」

それにキュルケが返す。

「森の場所を知っているのは先生でしょう」
「それはそうだが、君たちがやってくれても」
「いちいち路を指示するのも、
 されるのも余り気分の良い物ではないと思いますわ」
「……まぁ良いだろう」

納得してない様子で、ギトーは話を終わらせた。
キュルケは、今まで話していた相手と話すことにした。

「結局、決着は付いてないのよね?」
「……だから何よ」
「いや、今回ダーリンはどっちの剣を使うのかなってね」

と、話をブルーに振る。
が、ブルーは変わりゆく景色を眺めていた。
いや、眺めてると言うよりはただ見てるだけかも知れない。

「ダーリンって気持ちの浮き沈みが激しいのかしら?
 そう言うタイプには見えないけど」
「……そうなのかもね」

ルイズは、先日見た夢を思い出していた。
よくよく考えてみると、ブルーが変な感じだったとき……
あれは、夢に出てきた銀髪の術士に雰囲気が似ていなかっただろうか?
だれも答えない。問いかけないのだから、答えが返ってくるはずもない。
だが、問いかければ答えは返ってくるのではないだろうか?
この目の前の青年から。

馬車が路を行く。
車輪が石にぶつかり、ごろごろとした音が鳴る。

「あの森だ」

ギトーは、目の前にはっきりと見えた森を指した。
まだ、それは遠かった。

森にたどり着くと、ギトーの使い魔が飛んできた。
ギトーの使い魔は、大きなコウモリであった。
しかし何か様子が変だった。
何というか、逃げてきたようである。


「何か来る」

タバサが、呟き上を向いた。
他の者も釣られて、同じ方向を向く。
そこには、学院で見たゴーレムを
緑色の髪をした少女が素手で戦っている姿があった。

「「「……はぁ!?」」」

タバサとブルー以外の全員が驚きと困惑を足したような声を出した。
ちなみにタバサとブルーは既に戦う準備をしている。

「よう、出番か相棒!」

引き抜かれたデルフが元気な声を上げた。

「って、なんか凄いことになってるなこりゃ……」

少女が、拳でゴーレムの腕を殴りつけると、爆発が起きる。

「「「「ええー!?」」」」
「金剛神掌だな」

一つ増えた叫び声を上げるもの達の横で、冷静に解説をするブルー。
少女はゴーレム相手に戦えているように見えた……が、そうではないらしい。
吹き飛ばされたゴーレムの腕が再生している。
ゴーレムは腕を治しつつも、反対側の手で少女を殴り飛ばした。
ブルー達の方に飛んでくる。
が、少女は途中で木を蹴ると上手く力をムキを逸らし、
上手く受け身を取った。身体どころか、服にすら傷が付いていない。

「な、なんだか解らないがあのゴーレムがフーケのゴーレムのようだな!」
「そうね、さっさとやっつけちゃいましょう!」


そう言うと、杖を取り出し詠唱を始める。
緑色の髪の少女は、その様子に気付くと、叫ぶ。

「君たちはメイジなの!?……待って!」

だが、制止を無視したのか、
または間に合わなかったのかは知らないが、詠唱が完成する。

「『ライトニング・クラウド』!」
「『ファイア・ボール』!」

二人の前から雷と炎がそれぞれ現れ、ゴーレムへと飛ぶ。
その当たるはずの魔法はゴーレムに当たる直前、
何かの輝きと共に彼らの方へと向きを変えた。

「な!?」
「…え?」

防御が間に合わず、
キュルケとギトーは自らの放った魔法を喰らうことになる。
その様子を、少女とブルー以外の人間が驚きの表情で見つめる。

「な、なにが……?」
「あ、ありゃ『反射』か?」
「キュルケ……!」

それとは対照的に、
ブルーと緑色の髪の少女は驚いてはいなかったが、
焦っていた。

「……あれは」
「知ってるの?」
「あぁ、知っている。出来れば戦いたくない相手だからな」
「ちょ、ちょっとブルー!何か知ってるの!?」

ルイズが何か知ってる様子のブルーに叫ぶ。
ブルーはルイズに落ち着いた声で返す。

「あれは『魔鏡』だ」


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