あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ルイズのおとーさん-11

おとーさんが召喚されてから数週間たちました。今まで前例の無い「自宅通勤」形式の使い魔との生活にもすっかり慣れたルイズでした。しかし、今日は少しだけ違っていました。
「おとーさん、その包みは何なの???」
朝食を済ませて自室に戻って授業の準備をしていたルイズはそう尋ねました。おとーさんが布で包まれた四角い物を二つ持ってきていました。
「え?人が来ない様な所に捨ててくる???」
暫く考えていたルイズでしたがある事を思い出してこう言いました。
「今日はいつもの授業だし特に何も無いから捨てに行って良いわよ。そのついでに今度の授業で使う秘薬の材料取って来てよ」
そう言うと机に向かい紙に何か書き始めました。書き終わった紙を四つに折っておとーさんに渡しながらルイズはこう言いました。
「ここに書いてあるものを取って来てね。そんなに珍しい物じゃないからたぶん大丈夫だと思うけど・・・もし分からなかったら生えてる場所とかはメイドに聞いてね」
ルイズはそう言うと教室へと行ってしまいました。おとーさんは紙を開いて見ましたが、残念ながら文字が読めませんでした。
《もし分からなかったら生えてる場所とかはメイドに聞いてね》
ルイズの言葉を思い出したおとーさんは以前に話をした事があるシエスタに聞いてみることにしました。


その頃シエスタは、馬車に乗っていました。オールド・オスマンの不在中に学院に来たモット伯爵に目をつけられ買われてしまったのでした。
シエスタはモット伯爵の評判を知っていましたので正直泣きそうでしたが仕方がないと自分に言い聞かせていました。それだけこの世界の貴族には力があり、平民は貴族に逆らう事は出来なかったのでした。
「・・・ところで、使い魔さんはなぜここに居るのですか?」
気がついたら横に座っていたおとーさんに少々戸惑いながらシエスタは尋ねました。おとーさんは徐に紙をシエスタに手渡しました。
「え~と、貴族様が使われる秘薬の材料ですね。え?探すの手伝って欲しい?それはちょっと・・・」
シエスタはモット伯爵の下へ行かなければならない事をおとーさんに説明しました。


「で、そのゴーレムは何なのだね」
伯爵の屋敷に入り、豪華な調度品の部屋に通されたシエスタとおとーさんを見てモット伯爵は怪訝そうな表情でシエスタに尋ねました。
学院生徒の使い魔だとシエスタが答えるとモット伯爵は考え込んでしまいました。
(・・・生徒の誰かのおぼえが良かったのか・・・何やら貢の品も持たせてるようだな・・・)
「シエスタは私が学院より譲り受けたものだ!簡単に返すような事は出来ないと思って欲しいのだがね。まぁ、その品によっては考えないでもないのだがね」
おとーさんから二つの包みを受け取ったモット伯爵は大きい方のを開けて見るのでした。
「こ、これは・・・『召喚されし書物』ではないか!!しかも一冊だけと聞いていたのにこんなにたくさん!!!」
興奮するモット伯爵を他所におとーさんとシエスタは首を傾げています。我に返ったモット伯爵はコホンと一つ咳をすると満面の笑みで二人に話し始めた。
「これは結構なものを頂きました。あ、シエスタは学院に戻って結構。帰りの馬車も用意させよう」
帰りの馬車の中でシエスタは涙ながらにおとーさんに感謝するのでした。

夕方、シエスタに手伝ってもらい集めた秘薬の材料をルイズに渡すとおとーさんは今日も帰っていきました。
その夜に部屋に訪問してきたコック長のマルトーとシエスタに改めてお礼を言われたルイズは何のことかわからず困惑しますが、特製デザートを食べることが出来たのでまぁいいかと幸せそうにほおばるのでした。


おとーさんが家に帰るとおかーさんから呼ばれて台所のすみでコソコソ話をしていました。
「おまいさん、ケン坊のエロ本捨ててきてくれただろうね?まったく、こっちで下手に捨てたり燃やしたりしてるとこ見られたらコロナの教育にも悪いってもんだい」
おとーさんが捨ててきた事を告げるとおかーさんは安心しました。
「そいつは良かった。ところで、もう一つの包み・・・ありゃなんだい?」
おとーさんはポツリと呟きました。
「タコさんとカニさんの一口で食べられるお弁当」



その後、『モット伯爵が謎の生物に食べられた』という噂が国中に広がりました・・・・

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