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戦闘妖精雪風タバサ

空だ、空を飛んでいる
眼下に広がる真っ白な雲の上を、蒼穹の大空を彼は、いや彼女は……そんな事は今はどうでもいい
私はタバサ…これは字、本名は秘密。
本国より招集を……いや、呼び戻されてガリアへと向かっている
こうして呼び出された理由はわかっている、恐らくジョゼフ派ものはまた私に無理難題を押し付け
承った任務中に私が死ぬ事を望むのであろう。それでも私は空を飛んでいる、ガリアへと向かい空を飛んでいる。
勿論そう簡単に私はやられはしない。何時の日か必ず―――

『コンディション低下・睡眠時間減少の影響で体力下降と判断、目的地点到達任務を続行、速度を落しますか?』
目の前のへっどまうんとでぃすぷれいと言うところに文字が映し出される
私の心のゆらぎを見取ったのだろうか、使い魔が心配そうに聞いてきた
「問題ないわ、このまま飛んで」
『了解』

――私がこの使い魔と出合ったのは数ヶ月前の召喚の儀式の事
「使い魔よ、私は心より求め、訴える。我が導きに応えよ」
念じて杖を振る、すると光と共に暴力的なまでの突風が場に吹き荒れた
他の生徒達がいきなり吹いた暴風に飛ばされ、またはふんばろうとする中私は風に飛ばされる事もなく立っていた
風が私を避けて吹いているのだ、何故みんなそんな風に何かを耐えているのか私には理解できない
私に対して吹きつける風はとても優しいものなのに
光が徐々に治まっていき、使い魔らしき物が姿を現していく、かなり大きな使い魔のようだ
私は平静を装ってはいたが内心ではとても興奮していた、ドキドキワクワクしながら現れるのを見届けた
現れたのは大きな翼(?)を広げた三脚の竜(?)だった
黒色の巨躯に六枚の翼、頭と思われる部分は透き通っていて中に何があるのか、そしてその向こう側が見る事が出来た
「これは珍しいですね、竜の形をした……いや鳥ですかな?鳥を模したゴーレムにしては……むうう」
「変なの、こいつ足が5つもあるぜ?」
「動くのか?これ、つーかどうやって羽ばたくんだよ?」
「変な使い魔だなぁ、メイジを見るなら使い魔を見ろって言うけど――」

鎮座する鋼の巨躯を見上げ、改めて使い魔となる鳥、竜を見た
これが私と共に一生を翔けていく使い魔――近づき、丁度鼻に当たる部分に手を触れようとした瞬間
使い魔が甲高い音を立てて後ずさりし始める、次にVの字に広がった羽を上方にたたみ、体色を赤と黒の縞模様に変化させた
透明な丸い物が後ろに後退し、カカカカカカカカカと言う音を鳴らしながら強烈な風を地面に叩き付けた
――警戒している、確か本ではある特有の生物は周りの風景に溶け込む為に体色を変化させたり、感情を表す為に警戒色として体を発光させたり体型を変えたりする生物がいるという
「怖がっている?いえ、怖いの?」
キィィィィィィンと甲高い音が更に高まり、使い魔から強烈な暴風が吹き荒れる
周りの生徒達はたまらずに逃げ出した、丁度使い魔の後ろには誰も立ってはいなかったがもしいたと仮定するならば数千度のジェット高熱で吹き飛ばされた挙句高熱火傷で死んでいただろう
使い魔からしてみれば眠っていれば何時の間にか違う場所に放り出され、周りを見れば見慣れた所でなく更には誰かもわからない者が多数周りを囲んでいる
怖がるなと言うほうがおかしい

「これはいけませんね・・…」
教師として万が一の危険から生徒の安全を守るために懐から杖を取り出そうとする、それを私は手で制した
「コルベール先生、杖は要りません。契約は必ず成功させます」
「しかしですね、万が一と言う事もあります、召喚されたものの正体がわからないうちは――」
「私はその正体がわからないものと契約するのです、召喚の儀式は一生に一度きり、ならば彼が呼び出されたのは彼の運命であり私の運命」
「――――わかりましたミス・タバサ、貴方にお任せしましょう。ですが危険と判断すれば容赦なく止めますのでそのつもりで。」

体表を黒と赤のシマシマで染め上げた使い魔の前に立つ、その距離およそ20メイル
私が一歩踏み出すほどに甲高い音は更に音量と音階を上げ、私に向かって吹き荒れる暴風はとても恐ろしい物になった
風で目が開けていられない、地を這わなければ吹き飛ばされかねない、耳を塞がなければ頭が割れそうになる怪音のなか歩く。
だがそれでも彼に向けて歩いた、吹き飛ばされて転がり打ち付けられても、吹き飛ばされかけて踏ん張る手の爪がはがれ、血が出ても
風と風がぶつかり合ってできる鎌鼬に皮膚を切り裂かれても、耳を劈く轟音に身を曝しても
彼に向けてゆっくりとゆっくりと確実に確実に一歩ずつ一歩ずつ踏み出して踏み出して――たどり着く


彼の赤と黒のシマシマは目に見えぬほどに点滅を繰り返し、甲高い鳴き声と暴風で威嚇してくる
暴風は私の体を容赦なく打ち据え、今では体に傷の無いところは無い。メガネも何処かへ飛んでいったが気にしない。
彼と私の間は僅か2メイル、手を伸ばせばすぐにでも触れれるという距離。

彼と私はじっと向かい合っている、一分?10分?一時間かもしれない
私はゆっくりと彼に右手を伸ばす。警戒色がとても色濃いものになったが――
「驚かせてゴメンなさい、――急にこんな所に呼び出されたらどんな者でも怖い。だからまず先に言わせて。ゴメンなさい」
手を触れる、使い魔の肌は滑らかで美しく恐ろしく冷たい
「でも、私は貴方の力が必要なの。だから私は貴方を召喚した。貴方の意思を無視したとても身勝手な事であろうとも」
赤と黒のシマシマの明暗が少しずつ落ち着いてくる。風も段々と弱くなっていく
「いつか必ず、貴方を元居た所に戻す。それまで、私に力を貸してください。御願いします名も知らぬ竜よ」
口と思われる白い部分に両手を沿えた。警戒色は消え、猛威を振るった暴風も鳴りを潜め、甲高い音もトーンダウンしていった
タバサは紡ぐ、これより先一生涯を共に歩む使い魔との契約を結ぶ
「我が名はタバサ……、シャルロット・エレーヌ・オルレアン。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ……」


それから数ヵ月後、主従の誓いを交わした私達はここにいる
キュルケのルイズおっかけやフーケの宝強奪騒ぎ、アルビオンでの戦いを得て私達はここにいる

『目標地点ヴェルサルテまで後10キロの地点に到達、これより通常形態に変形します』
「わかったわメイヴ」

彼、いえ――彼女は自らの名前を教えてくれた
雪の女王「メイヴ」と、雪風の名を関する私に雪の女王の名を持つ使い魔とは運命の廻りあわせなのだろうか?
ともあれ彼女、ないし彼には何度も助けられている。彼、ないし彼女は命を分かつ主と使い魔
共に在らば何処までも飛んでゆけるだろう
そう思いながら変形のGに耐える、翼を変形させる為に体を大きく前転させたメイヴは後退翼を前身翼に変え、一路ヴェルサテまで飛んでいく

彼女がメイヴを見て驚く顔が少し楽しみ――

――そう言えば、私はルイズの使い魔「ヒラガサイト」――興味深い観察対象が私の使い魔に刻まれた解読不能のルーン文字について教えてくれた

それは今の私達にぴったりの名



 戦闘妖精雪風タバサ

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