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ゼロと魔王-07

ゼロと魔王 第7話 聖剣杯 前日



なんだかんだで時が流れて聖剣杯一日前、今日はアンリエッタが来ると言う事で生徒のほとんどが門の前で待機していた。

「おいギーシュ、なんだこの集まりは?」
「ん?ああ、もうそろそろアンリエッタ王女殿下が来るからね、生徒で出迎えという訳さ」
(そういえば、オレ様はどこかへ行って出迎えられたことがあったか?)
「そして、その後に開会式だよ」
「開会式ねぇ~・・・聖剣杯ねぇ~・・・」

ラハールに無理やり聖剣杯に出させられることになったルイズがやる気のない感じで言っている。

「随分やる気がないな君は・・・」
「あたり前でしょ、私は本来出る気がなかったんだから」
「あきらめるしかないだろう、ラハールに逆らうのは面倒だしな・・・・」

この短期間にラハールがどのような人物か把握したあたり、相当家来としてこき使われたらしい。

「あんたには少しは同情するわ・・・」
「君にもね・・・」
「お前ら、何の話をしておるのだ?」
「少しね・・・それより着いたみたいよ」

門の方を見てみると、馬車が来ていた。
それも、ガチガチに警護されているので間違いないだろう。
学院内にある程度進むと馬車が止まり、1人の騎士がドアを開け、中からアンリエッタが出てきた。

「・・・・あれがそうか?」
「ああ、あれが我らの王女殿下さ、美しいだろう?」

常人ならここで普通にうなずくのだろうが、ラハールはとある場所に目が止まって何も言えない。

「王女殿下、よくこのような大会のために出向いてくださり、光栄でございます」

オスマン率いる教員がアンリエッタの前に出て感謝の意を見せる。

「いえ、今年は私の私用などがありますゆえ」
「それでは、こちらへ・・・開会式がありますゆえ」

オスマンはそう言い、アンリエッタを会場に連れて行った。
後に残ったものは、自分の部屋に帰るものや会場に行くものなど、結構バラバラだ。

「いや~やはりアンリエッタ様はお美しいな~!さあ、開会式が始まる、僕たちも行こう」
「お前が仕切るな!・・・ん?お前もはやく来い」
「・・・行くわよ」

ルイズはもうあきらめた。
まあ、元々あきらめてはいたが・・・だが、出る以上はせめて悔いの残らない程度にはがんばろうと思っている。



開会式会場に着いた3人は、受付に選手と言う事を証明し会場入りする。
会場の中に入ってみると、コロッセオみたいな感じの所で、中央には30人近くの人間がいるだろうか、観客もかなりいる。

「今年は開会式ですらかなり参加しているね」
「そうね、去年なんて半分以上席が空いてたし、参加者だって10人ぐらいじゃなかったかしら?」
「まあ、当然と言えば当然なのかもしれないね。今年はなにせ王女殿下が御越しになられている、少しでも覚えてもらえれば幸運」
「それに開会式でお言葉を聞けるかもしれないと、出場していない生徒たちもこぞって出ているのだろう」
「ん?なぜさっきの奴が来る程度で出場してないやつまで来るのだ?」

そんな風に話していた2人の横で退屈にしていたラハールが話に加わる。

「さっきの奴って・・・君ね、グハッ!なぜ殴るのかね!?」
「誰が君だ?オレ様の事はなんと呼べばいいのか教えたはずだが?」
「クッ!・・・ラハール・・・様・・・」
「最初からそう言っておればよかったのだ。で?なぜあいつが来た程度でこんなに人が集まるのだ?」

ラハールとしては、自分が出向いてもこのように魔物が集まったことが無いため、不思議で仕方がなかった。

「そりゃあ、なかなかお目にかかる事なんて出来ないしね。一目見たいと言った奴らと、何か隙あらば覚えめでたくしておきたいと言った奴らが多いからじゃないだろうかね?」
「基本前者の方が多いだろうが」
「そういうものか?」

「あんた仮にも魔王でしょうが」と言いたいルイズであったが、ギーシュの前で言うと、そこから一気にバレる事を考え、グッとその言葉を飲み込んだ。
そうこうしている内に、開会式の時間になったため、ざわめいていた会場も静かになった。
そして、観覧席みたいなところから、オスマンとアンリエッタが姿を見せた。

「さて、まずこのワシから、軽いルール説明をする。皆心して聞くのじゃぞ」

観客出場者から、いいからはやくアンリエッタの話を聞かせろじじい、みたいなオーラが出ているが、オスマンはそんなものを気にせずに続ける。

「この大会は相手さえ殺さなければ基本何でもありじゃ、当然相手の使い魔も殺してはならんぞ。それさえ守れば、武器を使おうが魔法を使おうがなんでありじゃ。」
「ただし大会外で相手に手をだすのは反則だから気をつけろ?まあ、そのような姑息な手段をする奴らはおらんだろうがな。以上ワシからの話は終わりじゃ」

オスマンが引っ込むと、次にアンリエッタが前に出てきた。
その瞬間観客の主に男がすごい眼差しで見始めた。

「皆さん私は明日行われる、この大会が楽しみです。ですから正々堂々、騎士道精神に乗っ取って頑張ってください」

それ以外にも適当にあいさつを済ませて、話を締めた。

「アンリエッタ様ありがとうございました。それでは本日の開会式はこれにて終わりじゃ、明日の大会に出場するものは、しっかり英気を養うがよい。出ない者も明日を楽しみに待つがよい」

そして、オスマンとアンリエッタが引っ込むと、各々が好きに会場から出て行き始めた。
ラハール達も早々に会場から出始めた。



ルイズとラハールは、会場から出た後は、ギーシュともすぐに別れ寮に戻っていた。

「しかし・・・なんでもありか」
「・・・・あんた何するつもりよ?」
「オレ様が有利になるような事なら・・・と言いたいところだが、この世界ではプリニーがおらんから会場に爆弾を仕掛けるだのが出来んから何もせん」
「・・・・」

平然とそんな事を言うラハールに、半分呆れながら椅子に座って勉強を始めるルイズ。

「お前、こんな時でも勉強か?よくやるものだな」
「こんな時でもしないとね、私はただでさえ魔法が使えないんだから、人一倍頑張らないといけないのよ」
「そうか、まあがんばれ、オレ様は少し昼寝するぞ」

と言って、棺桶に入って行くラハール・

「ふ~ん、おやすみ」

ルイズはこれで静かに勉強できると机に向かいなおった。



「さて、そろそろ休憩を・・・って、もう外暗いじゃない」

よほど集中していたみたいで、外はもう真っ暗である。
我ながらすごい集中力と感心していると、自分が空腹な事に気が付く、そして丁度棺桶の蓋が開いた。

「ふわ~、よく寝た」
「あら、あんた今起きたの?」
「ん?ああ、言ったろう少し寝ると」
「・・・少し?まあいいわ、それよりあんたお腹減った?」
「腹が減ったから起きたようなものだからな」
「そう、じゃあここにあんたの分も運ぶようにメイドにお願いしましょ」

そんな話をしていたら、ドアがノックされた。
始めは誰が来たのかと思ったが、ノックの仕方が独特ですぐに誰が来たのか分かって、急いでドアを開けた。

「こんばんはルイズ」

そこに立っていたのは、アンリエッタであった。
ルイズは一瞬固まったが、他の誰かに見られてはいけないと思い急いで中に招き入れた。

「ひ、姫様なぜこのような所に!?」
「静かに・・・誰の目があるかわかりませぬから」

そして、部屋を見渡し何もない事を確かめ息を静かに吐いた。

「ああ、ルイズ会いたかったわ」
「私もです姫様・・・しかしなぜここに?」
「・・・・」

アンリエッタは少し黙り、それからゆっくり言葉を吐き出した。

「ルイズ、あなたにお願いがあってきました」
「お願いと言いますと?」
「あなたに、アルビオンに行ってとある手紙を持ち帰ってほしいのです」
「アルビオンに・・・?しかし今あそこは内乱の最中で・・・」
「ええ、ですからお願いしいているのです」
「え?」
「ルイズ、私・・・今度ゲルマニアの王と結婚しないといけないの」
「そうなのですか・・・しかし、それと何の関係が?」
「実は、取り戻してほしい手紙と言うのは、私がアルビオンの皇太子に宛てた恋文なのです」
「!?」
「驚くのも無理はないですね。ですが、その手紙がゲルマニアに気が付かれるとこの婚約は破綻してしまうのですよ。そうなってしまっては、国力が落ちたこの国が他国の侵攻を食い止めることは無理でしょう」
「・・・話はわかりましたが、しかしなぜ私なのですか?」
「あなた以外に私は心の許せる友はおりませぬ、そしてそれを城の者にバレるわけにはいかない・・・そこであなたにお願いをしに来たのですよ」

ルイズは、あまりの話に愕然としていた。
そして、それと同時にアンリエッタに・・・友に頼られた事がそれ以上に嬉しかった。
だからこう答えようとしたのだ。

「お任せください姫様!このわt、痛!」

最後まで言おうとしたところで何者かに頭をはたかれた。

「つ~、ラハール!あんた何するのよ!?」
「オレ様に断わりもなく何を引き受けようとしておるのだ?」
「あんたは私の使い魔でしょ!それにあんただって私に断わりなく聖剣杯に出たじゃない!!」
「それがどうした。それ以上に気に食わんのは貴様だ!」
「え?私ですか?」

ルイズとは話は無いとばかりに、アンリエッタに指を突きつける。

「お前は言ったな?こいつは友達だと?」
「ええ、ルイズは私のお友達です」
「だったら何故自分のやった事を、こいつにやらせようとする?そして危険とわかっている所になぜ行かせようとする?」
「それは・・・!?」
「お前は国と友を天秤に掛けて、お前は国を取ったと言う事だろう?」
「違う!!私はルイズならとってきてくれると信じて!!」
「こいつが取って来てくれる事を信じている?何を根拠に言っておるのだ?こいつは魔法なんてものは使えないのだぞ?それを知っていて信じている?笑わせるな!」
「・・・」
「まあ、国と友、どっちを取ればいいか簡単だったな。普通なら国を取るだろうな」
「・・・・・ます」
「なんだと?」
「違います!」
「何が違うのだ?お前は国の方を取った。そして自分の尻を自分でふかず、人にふかせに行かせるのだろう?」
「国も友も!どっちも取ろうとした結果がこれなのです!あなたに何がわかると言うのですか!?上に立つ者の責任と言うものが!?」
「上に立つ者?笑わせるな、一国の姫程度が魔王であるこのオレ様に上の立つ者と言ったか?面白い事を言うものだな」
「ま、魔王?」
「ば、馬鹿あんた!?あんた何言ってるのよ!」
「お前は黙っていろ!それで?上に立つ者だからなんだと言うのだ?」
「・・・どっちかを取ったら、どっちもダメになる・・・だから国も友も取るにはこの選択しかなかったのです」
「姫様・・・」
「ですが、これだけは信じてください!私は国を救うためにルイズを捨てたわけではないと言う事を!」
「・・・らしいぞ、後はお前良く考えてから決めろ」
「え?ラハール?」
「お前さっき良く考えずにOKと答えようとしただろ?」
「そ、そんなわけないじゃない・・・」
「本当か~?」
「本当よ!・・・でもあんたはいいの?」
「いいとは?」
「嫌なんじゃないの?」
「何故だ?どうせ聖剣杯が終わったらまた暇になるからな、いい暇つぶしにはなるだろう」
「それじゃあいいのね?」
「何度も言わせるな」
「それでは姫様、その頼みつつしんでお受けします。ですが出発は3日後でいいですか?」
「ええ、私もそれぐらいに出発してもらおうと思っていたので・・・でも、あなたはすごい使い魔を持ったのね」
「姫様、ラハールが魔王だと言う事は内密にしていただければ嬉しいのですが・・・・」
「当然よ、私があなたから何か奪う訳ないじゃない」
「いや、結構あった気がするのですが・・・」
「細かい事を気にしてはダメよ」
「はあ・・・」

そこから、昔話が始まったので、ラハールは聞いていられないとばかりに、静かに窓から飛び立ち、マルトーの所に食事でもしに行くことにした。



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