あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロと魔王-02

ゼロと魔王 第2話

ルイズは、目の前にいる自称魔王と名乗る人物、いや悪魔が怖かった。
当然だろう、力の差というものを教えられると、人間不安になり怖くなるものだ。
それに加え、相手は10メイル程の火球をいつでもはなてる状態で、こっちは何も打つ手がない状態だ。
これで怖くないという奴は、あきらかに頭のネジが数本抜けているだろう。
だが、自分の召喚した使い魔に恐れている自分を許せず、どうなっても抵抗しようと思った。
足が震え、怖くて仕方ない。
せめて何か言おうと思い、言葉を口に出した。

「あ、あんた!やめなさいよ!あんたは私の使い魔なんだから、私の言うこと聞きなさいよ!」

ああ、自分は何を言っているのだろう。
相手は悪魔だ、自分の使い魔でもあるが、相手が言う事を聞くはずが無い。
だから、相手の左手のルーンが光り輝いて、火球が四散した時には、何が起こったのかわからなかった。

「な!?」「え?」

それは、どうやら相手も予想外の出来事だったのだろう。
驚きを隠せないといった表情をしている。

「貴様!一体何をした!」

悪魔が言ってくるが、自分にも何が起こったのかわからないので答えようがない。

「チッ!とりあえず、この左手についておるこれを何とかするのが先か・・・・」

何をするのかと思っていると。

「何かの契約みたいだが、こんな物、オレ様の力で打ち消してやる!」

すると、悪魔の左手に魔力が集まっていく。
それも、膨大な量の魔力だ。
これだけの魔力を持っているメイジなどまずいないだろうと思っていると。
悪魔の左手のルーンが徐々にだが、消えていっている。
原理はよくわからないが、力技で契約を無効にしようとしているのだろう。
ルーンが消えていっている事に、ルイズは焦ってこう言っていた。

「やめなさい!」

すると、消えていっている左手のルーンが再び光輝き、集まっていた魔力が四散した。

「な・・・・」

ラハールは絶句し、左手の甲を見てみると、折角消えていっていたルーンが、またクッキリと浮かび上がっていった。
その光景を見て、ルイズはこう考えた。

(私の声に反応して光っている?もしかして、ある程度私のいう事を聞かせられる?・・・なら、試してみる価値はあるかも)

するとルイズは、ある言葉を口にした。

「あなたの力を制限するわ!」
「何をアホな事を言って・・・ってうお!」

すると、左手の甲のルーンが光った。
それも、今だかつてない光を放って。



なぜ、私の言うことを聞けとではなく、力の制限と言ったのか。
簡単な事だ、始めに「あ、あんた!やめなさいよ!あんたは私の使い魔なんだから、私の言うこと聞きなさいよ!」と言った時、「私のいう事を聞きなさいよ!」という言葉に反応したのではなく。
おそらく、「やめなさいよ!」に反応したと思ったからだ。
悪魔がルーンを消そうとした時も、「やめなさい!」と言ったら、ルーンが光ったので、間違いない。
おそらく、本人に言う事を直接聞かせる事は出来ないのだろう。
だから、力の制限はどうだろうと思い、言ってみた。
どうやら、成功したみたいだが、失敗していた時の事は考えたくもない。
そして、光がおさまった。

「・・・」「・・・」「・・・」

今地面に立っている3名の間に変な沈黙が流れ、その沈黙を最初に破ったのは、悪魔だった。

「貴様!オレ様に何をした!事と次第によっては・・・・!?」

なにやら、驚いた顔をしたと思ったら、呪文の名前だろうか。
それを叫び始めた。

「『ギガファイア』!『メガファイア』!ギガどころか、メガ級の魔法まで使えんだと・・・」

だが、ポスッっと、虚しい音しかせず。
それ以外何も起きない。

「ならば!『ファイア』!」

すると、ようやく炎が出たが。
今までの、炎の魔法よりショボイ。

「クッ!異世界で使える魔法が初歩の初歩だけだと!ふざけるな!」

どうやら、さっき出した魔法は初歩の魔法らしい。
そんな事を考えていると、コルベールがルイズに話しかけてきた。

「ミス・ヴァリエール、どういう事かわかりませんが、皆が起きる前に、この悪魔をなんとかせねば!」

そうだ、悪魔なんて、そんなおとぎ話にしか出てこないと思っていた存在だが。
悪魔を召喚する事はタブーとされている。
悪魔を召喚した事がバレた場合、一体どのような事になるのかわかったものではない。
だが、ルイズはその悪魔を、使い魔として召喚して、使い魔にしてしまったのだ。
だったら、その事を隠さなければならない。

「ですが、どうすればいいんですか?」
「どうすると言われても・・・・事情を説明するなりして、悪魔である事を隠してもらうしか・・・・」

その場合ルイズは、平民を召喚したと言われるだろう。
だが、今はそんな事を言っている場合でもないので、コルベ―ルの案にしたがう他ない。

「わかりました。・・・・ねえ、ちょっとあんた」
「あぁ!?」

ものすごく怒っているみたいだが、こっちは、未来やその他もろもろが掛かっているため、気にする余裕なんてものは無い。

「あんた、悪魔だって事を隠してちょうだい」
「なぜオレ様がそn・・・・」



言いかけたと思ったら、いきなり黙り込んでしまった。
そして、こう答えた。

「・・・・いいだろう」

ものすごく嫌そうだったが、了承してもらえて一安心した。



ラハールが、なぜこのように答えたのかというと。

(異世界に迷い込んだと思ったら、変な契約を交わさせられた挙句の果てには、魔法や力の制限を受けている状態では何もできんではないか)

どうやってラハールの力を制限したのか、わからないが。
魔法や力の制限を受けてしまった以上、少なくとも、自分が魔王である事は、隠した方がいいのは確かだろう。

(しかし、ここは一体どこなのだ?魔界という事は絶対に無いだろうし、天界でもない、ましてや人間界という事も絶対になさそうだな)

ラハールがこう思うのは、魔界や天界なら人間がこんなにいるはずが無いし、人間界だとしても、人間界に魔力はほとんどない、それに比べて、ここは魔力があふれている。

(ならばここはどこだと言うのだ・・・)

そうして、考えていると、ピンク髪の少女が話しかけてきた。

「そういえばあなた、名前は何て言うのよ?」

自分の力を制限したであろう、人物にラハールは、さっきまで足を震わしていたのは一体どこのどいつだったか、と皮肉の1つでも言ってやろうかと思ったが、やめた。

「・・・ラハール様だ」
「ふ~ん、ラハールっていうのね。これから私の使い魔として、よろしくね」

勝手にしたくせによく言う、と思わなくもなかったが、今の状態では、この世界で生きていく事は不可能だと思ったため、素直に言う事をある程度聞こうと思った。

「・・・よろしく頼む」
「そんな嫌そうに言わなくてもいいじゃない」
「誰のせいなのだろうな」

そんな会話をしていると、禿が横から話しかけてきた。

「話の最中失礼しますが、少し、あなたの左手のルーンをスケッチさせてもらっても構いませんか?」
「ん?これの事か?別に構わんぞ」
「それでは失礼して・・・ありがとうございます。他の物も、目覚めるようには見えませんし、あなた達はさきに、自分の部屋に戻っても構いませんよ。私は生徒たちを何とかしないといけませんから」
「はい、それではミスター・コルベール、お先に失礼します。行くわよラハール」
「オレ様に命令するな」

だが、付いて行くしか他に選択肢が無い為、言う事聞くしかないのだが。
そして、今までのゴタゴタを最初から最後まで空から見ていた者がいた。
それは、タバサという、トリステイン魔法学院の生徒だ。
ルイズが爆発を起こす、少し前に、その場を離れていたのだが様子がおかしかったので、召喚した竜に乗って、上から見ていたのだ。




「・・・」

どう思っているのかよくわからないが、あまりいい感情ではないだろう。
ただの危険事物として見ているだけかもしれないが、よくわからない。
シルフィードにいたっては、さっきまで怖がっていたが、ルイズが何かやったあたりから、落ち着いている。
寮の方に消えて行ったのを確認して、自分も寮に戻っていった。



寮に戻ると、ラハールからの質問に答えていた。
ここはどこなのか、とか、なぜ自分が召喚されたのか、など。
上げていてのではキリがない。
だが、ルイズも気になっていたことなどがあったので、ある程度こたえた所で逆に聞いてみた。

「そういえば、ラハールは炎の魔法を使ってたけど、あんたって炎のメイジなの?」

これはとても重要な事だ。
今まで、自分の系統がわからなかったが、これによって自分の系統がわかるかもしれないからだ。

「メイジというのは知らんが、オレ様は他に、ウィンド系の魔法と、クール系の魔法、あとスター系の魔法が使える。もっとも、どれも初歩の魔法しか使えんのだろうがな」

スター系というのはよくわからないが、炎の他にも、風、氷などが使えるらしい。
結局、自分の系統がわかりそうにないと思ったので、別の質問に変えた。

「あんたって、どれくらい強いの?いや、さっきのを見れば、相当強いっていうのぐらいはわかるけど・・・」

少し思い出して、怖くなったのはここだけの話である。

「あんなもの、全開の半分も出していないぞ」
「な!?」

それは絶句もするだろう、あの巨大な火球を出したのに、あれですら本気の半分も出していないというのだから当然である。

「そ、それなら本気を出したらどれくらいなのよ」
「そうだな・・・あそこに山が見えるであろう?あれぐらいなら簡単に消し去れるぞ」

そういうと、窓の外に見える一番大きな山を指さし、そう言った。

「少なくとも、人間風情がいくら群がろうとオレ様の敵ではないな」

それはそうだろう、ルイズは知らないが、数百年前に魔界に来た、200万の宇宙艦隊を1人で壊滅に追いやったのだ。
それも、1人の死者を出さずにである。

(私って、本気でやばい奴を召喚しちゃったかも・・・でも、要望通りに強い使い魔を手に入れれたのは事実よ。私の言う事を聞きそうにないから、おいそれと力の開放は出来そうにないけど・・・)
「そういえば、お前はどれくらい強いのだ?お前も貴族とやらなら、魔法なりなんなり使えるのであろう?」

ラハールがそのように聞いた時、ルイズは答えるかどうか迷った。
これを言えば、ラハールに馬鹿にされないだろうか?
いやそもそも、ただでさえもいう事を聞きそうにないのに、これでもっと聞かなくなり、手を付けられなくたったらどうしようかとも思った。
だが、それではいけないと思い、覚悟を決めてこう言った。

「私は・・・魔法が使えないのよ。正確には、魔法を使っても爆発しか起きない。簡単に言えば落ちこぼれなのよ」

もっともルイズの場合、実践魔法を除いた座学ではほぼ学年トップの成績を収めているため、別に完全な落ちこぼれという訳ではないのだが。

「?たしか、使い魔の力=主人の力ではなかったのか?まあ、オレ様にビビっておったから半信半疑ではあったが・・・・」

そう言われて、次にラハールが何と言うか、怖くなったが。
一旦覚悟を決めたのだ。
何を言われても、我慢できる自信があった。
だが、次のラハールの言葉を聞いて、ルイズの心は我慢ができなくなった。

「ま、いいのではないか?お前はオレ様という、史上最凶の魔王を呼んだのだ。お前は誇っていいぞ・・・って、なぜ泣いておるのだ?」
「え?」

あまりの予想外の言葉に、泣いてしまったようだ。
今まで、誰かに認められた事などほとんどなく、ルイズの評価は大抵ろくでもないものばかりだ。
だが、それらの評価は本当の事なので、自分もその評価を何とかするために努力をしてきた。
それでも、現実とは非常なもので、ルイズの努力を嘲笑うかのように、魔法は失敗するばかり。
今回も、自分の実態を知り、ラハールは自分に何か言うのだろうと思っていたが。
まさか、自分を認めてくれるような言葉を言ってくれるとは思わなかった。

(何よ、そんな事を言われたらうれしいじゃない。本当に、嬉しすぎて涙が出るくらいにね。)

だが、このままではラハールのペースに持っていかれると思ったし、何よりパッと見自分より年下の男の子に言われたため。
こう言ってみた。

「何よあんた、生意気よ」
「・・・何か勘違いしておるようだから、言っておいてやるが。オレ様はお前の数百倍は生きておるからな」
「えええええええええええええええええええええええ!?」

という、主人の驚きの声が寮に響いた。



ここは、トリステイン魔法学院の学院長室。
そこへ、すべての後片づけをすませたコルベールが、真剣な顔で入室した。

「オールド・オスマン、少しお話が」
「わかっておる、ミス・ヴァリエールが召喚した使い魔の事じゃろう?遠見の鏡で全部見ておったわ。おぬしがここに来るだろうと思って、ミス・ロングビルにも退出させてある」
「それではオールド・オスマン、あなたの意見を伺いたいのですが」
「ふむ、ヴァリエール嬢も随分と厄介なものを召喚したものよ。まさか、魔王を召喚するとは・・・」
「ええ、今はミス・ヴァリエールが力を封じていますが・・・おそらく、魔法だけでなく体術もかなりのもと予想できます」
「それは、「炎蛇」としての経験からかね?」

オスマンの言葉に、少し顔をしかめるが、すぐにこう答えた。




「ええ、それにまだ本気ではないところを見ると・・・」
「ヴァリエール嬢共々、戦争の道具として使われる可能性がある・・・かね?」
「はい、あれだけの強さですから。それに、あの魔王だけなら、戦争なんてものに手を貸すつもりはないでしょうが・・・・ミス・ヴァリエールがどうするかはわかりませんからね」
「・・・ふ~む、少なくともこれは、アカデミーや王宮の奴らに黙っておいた方がよかろう」
「そうでしょうね」

しばらく沈黙が続き、始めに声を出したのはオスマンであった。

「して、お主はあの魔王の左手の甲に現れた使い魔のルーン・・・・あれが何かわかるか?」
「いえ、それを含めてオールド・オスマンに伺うつもりだったので」
「あれはな、伝説のガンダールヴのルーンじゃ」
「な!?」

コルベールが驚くのも無理はないだろう。
ガンダールヴといえば、ハルケギニアでは神と並んで崇拝される伝説の偉人である、虚無の担い手の使い魔である。
それをルイズが召喚したとなれば、驚きもするだろう。
しかも、そのルーンが今付いているのは、あの圧倒的な力を持っていた魔王である。
元から強い者にそんなものが付いたとなれば、驚きを通り越して、もはや絶望物だ。

「まったく、ヴァリエール嬢も面倒な事を毎度毎度持ち込むが・・・・一気に2つもの面倒事を持ち込むとは」
「では、これも内密ということに?」
「それしかあるまい。それとじゃ、あの者はメイジという事にする。ただし、貴族ではないということにするのじゃぞ」
「何故ですか?」
「考えてもみろ、その辺の平民という事にしておいて、魔法を使ってみろ。確実に騒ぎになる。じゃが、メイジという事にしておけばある程度誤魔化せる。それに貴族という事にしたら、調べられたら一発じゃ」
「ですが、あの者の魔法は詠唱どころか、杖すらありませんぞ?エルフと勘違いをされでもしたら・・・・」
「その辺もなんとか誤魔化すしかあるまい」
「はぁ、では、その辺を話に行ってきます」
「ああ、頼・・・・いや待て、その者をここに呼んで事情を説明した方がいろいろよかろう。ただし、ヴァリエール嬢は連れてくるでないぞ」
「はぁ」

何故ルイズを連れて来てはいけないのかはわからないが、オスマンには、オスマンの考えがあると思ったので、一応そう反応したコルベールであった。

「それでは、連れてまいります」
「うむ、よろしく頼む」

そうして、コルベールは、ラハールを連れてくるために女子寮に向かっていった。

「う~む、これからどうなるのやら、ガンダールヴの召喚・・・・何か恐ろしい事の前触れで無ければ良いのじゃが・・・・」

オスマンは静かにそう言うと、自分の使い魔である、ネズミのモートソグニルが戻ってきている事に気が付いて、こう言った。

「して、今日のミス・ロングビルの下着の色はどうであった?」

この老人にシリアス展開をさせると、締めはこうなる事はお約束であった。




新着情報

取得中です。